ヨガの呼吸の重要性
知っていれば深さが変わる身体と呼吸の関係
呼吸における主役は肺です。酸素と二酸化炭素のガス交換を休むことなく行ってくれます。実はこの肺には心臓の様に自らのポンプ機能は無いのです。そのため、肋間筋などの呼吸筋群や横隔膜の動きによって動く仕組みになっています。筋肉の収縮運動によって胸郭が拡張すると空気が身体に取り入れられて、収縮した時に空気を排出します。胸郭は脊椎にも面しているため、肩甲骨や背骨の周りの筋肉を柔軟に整えられるヨガは、より多くの空気を取り入れられるようになるので理想的です。肺は上部・中部・下部の3つに分けられます。腹式呼吸では下葉(下部)を、腹式呼吸では中葉(中部)を、完全呼吸ではそれらに加えて上葉部・肺尖部(上部)まで呼吸をいれるよう意識するといいでしょう。
呼吸で身体はどう動くのか

お腹が大きく膨らめば深く呼吸ができていると思っている人が多いですが、実は腹式呼吸の空回り状態に落ちっているケースが多く見られます。呼吸の時に背中側の横隔膜もしっかりと動かせているでしょうか。腰に手を当てて呼吸をした時にその手が持ち上がれば背中側の横隔膜をしっかりと使えています。深い呼吸は副交感神経を誘引させて心身をリラックスさせます。冷え性や便秘の解消にも効果的です。
一方、胸式呼吸で大切なのは息を吸った時に肋骨を横と後ろにも広げるように意識する事です。手をわきの下に充てて肋骨の動きを確認しましょう。胸式呼吸は腹式呼吸と逆に交感神経を優位にして筋肉にスイッチを入れます。ピラティスのレッスンではこちらの胸式呼吸を行います。パワー系ヨガのウジャイー呼吸は骨格筋が働いて体幹を強くする働きがあります。目的によって呼吸法が変わるのです。

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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |