重力に抗う!ピラティス
二足歩行の人間は、起きているあいだ常に重力を受けて生活しています。特に運動をしなければ、直立姿勢を支える筋肉は加齢によってどんどんと衰え、背骨がつぶれて固くなり、歪んだ悪い姿勢になってしまいます。その結果、大多数の方が感じている肩こりや腰痛に繋がり、むくみや代謝の不良などの不調につながります。
この重力に抗ってカラダを伸ばして、健康を取り戻すというのがピラティスの考え方です。
十代など若い頃には何もしなくても肌にハリがあったのに、歳を重ねてふと自分のカラダを見ると、お腹や背中、お尻や肘周りや膝周りにたるみがある!なんてこともよくあると思います。これは、筋肉のなかでも、特に重要な抗重力筋の低下が原因です。
抗重力筋とは、読んでそのままのの意味で、重力に抗う筋肉のこと。重力に抵抗して、シャキと伸びたしなやかな姿勢を支える筋肉です。この抗重力筋は、人間の姿勢や健康に関わる大事な筋肉ですが、運動をせず日常動作のみだと、どんどん衰えていきます。なので、この抗重力筋は意識的に鍛えることで、姿勢やハリが戻るのです。このことに焦点を当てているエクササイズがピラティス。
そのため、ピラティスの一番の効果は姿勢の改善です。ピラティスによって、姿勢の悪さに起因する痛みや凝りが解消でき、太りにくい身体を作ることができます。更には効果的にインナーマッスルを鍛えることができるため、けがの防止や、ダンスなどの繊細な身体表現も可能になります。
正しい姿勢は正しいスポーツの構えにもつながるため、イチローやロナウドなどの一流アスリートもピラティスを取り入れています。ヨガが精神的なリラックスに重きを置いているのに対して、ピラティスはあくまでも身体を重視したエクササイズであることの最大の特徴でもあります。
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |