ヨーガスートラとヨガ

ヨガの八部門、八支則

長い歴史を持つヨガは、ヴェーダやウパニシャッド、初期仏教や初期ジャイナ教のヨガ、さらには叙事詩文献に記述されたヨガ(エピック・ヨガ)の時代などを経て、ヨーガスートラとそれに基づくヨガ額はの成立を持って、初めて体系化されました。この『ヨーガスートラ』や、ヨーガスートラに基づくヨガは、古典的ヨガ(クラシカル・ヨガ)とも呼ばれます。古典ヨガは、現在ラージャヨガと呼ばれているものと同じで、のちにラージャヨガと名づけられました。

古典ヨガの形成と古典ヨガの内容

古典ヨガの形成と古典ヨガの内容についてみていきましょう。

ヨガは、政党バラモン系統の古典哲学の一つの、ヨガ学派の中で確立され、体系化されました。時期としては、紀元後4~6世紀、グプタ朝がマウリヤ朝以来の統一国家として北部インドを本拠にインドを統一していたころと考えられます。当時はヴェーダ的な理念を元に集合的な国家体制が気づかれて、社会秩序を維持するためにバラモン教文化が復興されて、奨励されました。その結果、文学や芸術をはじめとする、さまざまな分野でインドの古典文化が花開きました。

インドの古典的哲学体系は「ダルシャナ」(見方、見解の意味)と呼ばれ、代表的、正統的なものが6つ数えられることから「6つのダルシャナ」と呼ばれます。そのため日本では六派哲学とよばれています。グプタ朝時代に、ヨガの実践と理論の体系が、一つの学派、教派として正統派のなかに位置づけられるようになりました。

『ヨーガスートラ』とは?

ヨガの体系化には『ヨーガスートラ』が重要な役割を果たしています。ヨーガスートラは、全4章、合計195の短い詩で構成されています。「スートラ」とは、経典全体をさし、また詩を構成する1つ1つの韻文のことも意味します。紀元後4~5世紀ごろには、ほぼ現在のような聖典としてまとまったと考えられています。それ以前のヨガでは、統一的な考え方や方法論はなく、それぞれのかたちで試みられてきましたが、ヨーガスートラと、ヨーガスートラの注釈であるヨーガ・バーシャなどの成立を経て体系化され、6世紀ごろまでに独立した学派を形成しました。

『ヨーガスートラ』の作者は?

さて、ヨーガスートラは誰によって書かれたのでしょうか。一般的に「パタンジャリ」という人物が書いたと言われていますが、どうやら一人の人ではないと考えるのが自然なようです。ヨーガスートラの中には、お互いに矛盾する観念が同居し、新旧要素が混在しており首尾一貫性に欠けるところもあるため、同一人物が統一的な見解から書いたとは考えにくいというのが通説です。

ただ、たとえ作者がパタンジャリだったとしても、ヨガを創始者がパタンジャリであったということではありません。ヨガはヨーガスートラがか彼らと考えられている紀元後4~5世紀よりはるか昔から実践されていたもので、それをあくまで論理的に整備・編纂したものだからです。

ヨガの眠りと大蛇アンタナ

ちなみに、ヒンディー語の最高神ヴィシュヌは宇宙を消滅させたあと、次の世界創造までのあいだ、大海でまどろむと伝えられているが、その際にヴィシュヌの寝台になるのが、蛇の神で千の頭を持つアンタナ竜(蛇)です。そしてこのヴィシュヌの眠りをヨーガ・ニドラー、「ヨガの眠り」と呼びます。ヨガをするシヴァ新にもコブラが絡みつうなど、コブラは神格化されており、古来は雨を降らす神として、また現在も庶民の祈願の対象になっています。

ヨーガスートラのヨガがアシュタンガ・ヨガ

ヨーガスートラで説かれているヨガがアシュタンガ・ヨガです。より厳密に表記すると、「アシュタ・アンガ・ヨガ」となり、「アシュタ」は数字の八、「アンガ」は支部、の意味で、アシュタンガ・ヨガとは「八部門から成るヨガ」という意味です。ただこれは、現在アシュタンガ・ヨガとして現在実践されているヨガは、古典ヨガのアシュターンガ・ヨガと同じものではありません。

ヨガの八部門

ヨガの八つの部門は以下です。

1 禁戒(ヤマ)

2 勧戒(ニヤマ)

3 坐法(アーサナ)

4 調息(プラーナーヤマ)

5 制感(プラティヤーハラ)

6 疑念(ダーラナー)

7 静慮(ディヤーナ)

8 三昧(サマーディ)

八部門のうち、1から5を外的部門、6から8を内的ヨガの心理部門と呼びます。外的部門はヨガの心理的・生理的手順で、内的部門はそれを踏まえてヨガの最終手段に至るプロセスです。ヨガの行そのものと関係するのは3以下で、3からは8に至るまで徐々にヨガが深まっていきます。

1から5の戒めは、ヨガを行う際の前提条件として必ず心得ておく必要があるものですが、他者との関係改善や社会との調和というよりは、ヨガに入る前の心の浄化を意図していると考えられます。ジャイナ教や仏教にも似たような5つの戒律があり、ヨガと仏教、ジャイナ教には歴史的にも思想的にも関係があると考えられます。

八部門の解説

1 禁戒(ヤマ)とは?

ヤマとは禁戒と訳され、ヨーガスートラには「禁戒は、非暴力、正直、不盗、禁欲、不貪である」と書かれています。非暴力とは人を傷つけないこと。正直はうそをつかないこと。不盗はむさぼり欲さないこと。禁欲は異性と交わらないこと。不貪はむさぼり欲さないことで、他者とのかかわりあいの中で「やってはならない」禁止事項を5つにまとめたものです。禁止事項の内容については、解釈によって、少し振れ幅あるものの、おおむね上記のように理解されています。

禁欲については、異性との節度ある性関係を意味するとの理解もあり、実際、古代インドのヨギーや聖人は、結婚して家庭を持っていたとも述べられています。

非暴力と不殺生は、殺すことに限らず、相手を傷つけないこと、危害を与えないことで、戒律の根本となるとても重要な項目です。インド独立の父、マハトマ・ガンジーが唱えた非暴力の語源となっています。

非暴力の原語はアヒンサーで、非暴力とも不殺生とも訳せます。そのため、非暴力は、生き物を殺す肉食も禁止していると考えられます。

2 勧戒(ニヤマ)とは?

ニヤマとは、その和訳があらわすように、自身の心得として自ら進んでするべきことを挙げた項目です。ヨーガスートラでは以下のように述べられています。

勧戒(ニヤマ)は、清浄、知足、苦行、読誦、神への祈りである

清浄(しょうじょう)とは、体と心を清らかに保つこと。知足(ちそく)とは足るを知る心。苦行とは修行へ専念する心。読誦(どくじゅ)とは聖典の音読の励行や学習。そして神への祈りは、ヨガの始祖としての神を敬うことです。

補足すると、知足とは、不平不満を持たずに、物事を積極的・肯定的にとらえる態度をさします。読誦(どくじゅ)は、自ら学ぶ姿勢をさし、苦行、読誦、神への祈りは、日常に行うもので、行事ヨーガとも呼ばれます。このつは、煩悩を弱めて三昧があらわれるのを助けるとされています。

ガを始めるのに遅すぎることはありません。ヨガは何歳からでも、興味を持ったら始めてみてください。

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【監修者】宮川涼
プロフィール早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。

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