体力・持久力アップ

01 最大酸素摂取量アップ

最大酸素摂取量
最大酸素摂取量

HIITを行うと最大酸素摂取量が向上します。最大酸素摂取量とは、1分間に体重1㎏あたりに取り込むことが出来る酸素の量のことで、この摂取量は加齢と共に低下していきます(▶アンチエイジング)。

最大酸素摂取量の向上

それでは、最大酸素摂取量を向上させると何が良いのかを「ミトコンドリア」と「筋肉」の関係から説明していきます。

周知の通り、私たちが生命活動を維持する上で欠かせないエネルギー源は、食事から摂取しています。しかし、食物単体ではエネルギーにはなりません。体内に摂取された食物を材料にして全身の細胞で「ATP(アデノシン三リン酸)」という物質が作られます。そして、細胞がエネルギー源としてATPを分解し、このATPが分解されるときに大きなエネルギーが発生するのです。

食物と並んで私たちが生きていく上で不可欠な酸素は、食物由来の栄養分からATPを作り出すときに必要になります。呼吸から排出される二酸化炭素は体内でATPが作り出されている証です。では、酸素を燃料にしながら食物を燃やし、ATPを作り出すエネルギー生産工場はどこかというと、一つひとつの細胞の中に存在している「ミトコンドリア」という細胞内小器官です。

ミトコンドリア
ミトコンドリア

エネルギーを生み出す役目のミトコンドリアは、まさに細胞の中のエネルギー生産工場です。ミトコンドリアは、筋肉や脳と言った代謝の活発な臓器の細胞に特に多く存在していますが、基本的に全身の細胞に存在しています。全身の筋肉を動かすためには、体中に存在するミトコンドリアに酸素を届ける必要がありますが、その時の物流網として使われるのが血管であり、血液です。

動脈の血が鮮やかな赤色をしているのは、動脈の中の赤血球が酸素を沢山含んでいるためです。それに比べ、静脈の血が黒っぽい理由は、赤血球中の酸素の多くがATP生産に使われたためです。これが人の身体でエネルギーが作られる仕組みの簡単な説明です。

つまり、ミトコンドリアがどんどん食料と酸素を取り込んでATPを作り出していけば、より多くのエネルギーを生み出すことができるわけです。ということは、取り込める酸素の量(燃料として使える量)が多いほど、ミトコンドリアがエネルギーを沢山生み出すことができるということが今までの説明でご理解頂けると思います。

しかし、空気中には酸素がいくらでもあるのに、人はエネルギー切れを起こします。空腹で力が入らないのは当たり前かもしれませんが、たとえ満腹であっても、人のエネルギーには限界があります。たとえば激しい運動を続けていると、もはや立つことすらままならなくなり、最終的には口を全開にしてハアハアと必死に酸素を取り込もうとしてしまう体験というのは皆さんもしたことがあるのではないでしょうか。

こうした「エネルギー切れ」が何故が起きるかというと、燃料として使える酸素の量に上限があるからです。この上限値のことを「最大酸素摂取量」といい、これがいわゆる「持久力」「スタミナ」「体力」といったものの正体なんです。

02 健康な身体の秘密はミトコンドリアにあった

この最大酸素摂取量の決め手こそが、筋肉細胞の中に存在するミトコンドリアです。私たちの体は約60兆個もの細胞からできていますが、ミトコンドリアは殆どの細胞の中に存在し、ひとつの細胞内に平均で300~400個存在しています。体重の約10%はミトコンドリアの重さだとも言われています。ミトコンドリアとは、

ミトコンドリアは呼吸による酸素を取り込み,栄養素を最終的に水と炭酸ガスに変える細胞内小器官

香川靖雄「ミトコンドリアのエネルギー代謝と健康」(2006)

です。ミトコンドリアの起源を辿ると、もともとは細胞外からやっていた生き物(細菌)でした。しかし、私たちの祖先の細胞はこうしてエネルギー生産効率の良いミトコンドリアという工場を手に入れたおかげで飛躍的な進化を遂げることができたのです。

いまや私たちは人間はミトコンドリアなしでは生きていけませんし、ミトコンドリアも細胞の外では生きていけません。両者は強い共存関係にあるのです。そして、このミトコンドリアの存在が、最大酸素摂取量に大きく関わっているのです。

先に答えをいってしまいますが、ミトコンドリアの量(=数)と質(=ATPへの変換効率)によって、個人の最大摂取量が変わるのです。さらに、ミトコンドリアは、質と量のいずれも、年齢と共に減少・低下していきます。

たとえば、社会人になって何十年も運動をしていないような人は、若い頃と比べて筋肉が相当減っているので、ミトコンドリアの「絶対量」自体がそもそも減っています。しかも、ミトコンドリアの「質」も悪化しています。そのため、最大酸素摂取量も減っているわけです。

会社の後輩、学校の後輩などと一緒に急いで電車に乗ろうとして、ちょっとした距離を小走りしただけなのに、自分だけゼエゼエと息を切らして、ちょっと恥ずかしい思いをしたことはありませんでしょうか?

肩で息をするのは「エネルギー生産工場」が「ヤバい!今のペースではエネルギーの生産が追いつかない!もっと酸素を送ってくれ!」とSOSを出している証拠なんです。普段からジョギングなどの有酸素運動をしている人やミトコンドリアの質が高い若い人がちょっと小走りしたくらいなら平然としているのは、「エネルギー生産工場」をたくさん持っている上に、エネルギーを生み出す効率が良いからです。

しかも、ミトコンドリアの量と質が低下すると単に持久力が落ちるだえではなく、質の悪いミトコンドリアは細胞を傷つける「活性酸素」を沢山生み出します。過剰な活性酸素は体に害を与えてしまいます。たとえば、

・老化の加速

・脳梗塞

・糖尿病

・アルツハイマー病、パーキンソン病

・心血管疾患

・がん

などの原因となり得ることがわかっています。筋肉が大きくなれば最大酸素摂取量も上がるため、筋トレをするだけでもある程度は最大酸素摂取量も上がります。ただし、息を止めて負荷をかける無酸素運動の筋トレだけど、上げられる最大酸素摂取量にどうしても限界があります。

その点、HIITは筋肉がつくほどの高い負荷をかけつつ、有酸素運動もするので、最大酸素摂取量を効率的にあげる(ミトコンドリアの量を増やし、質を高めると共に心肺機能を高める)手段として非常に優れているわけです。

HIITとは

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【監修者】宮川涼
プロフィール早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。

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