ピラティスと腰痛改善
ピラティスによる腰痛改善について。ピラティスを行うことで鍛えられるコアのインナーマッスルである骨周りの筋肉を強化することによって、 背骨に筋肉のコルセットのような帯を作り、背骨を固定化、背骨のずれによる腰痛を防ぐことができます。

腰痛は、24個の脊椎が年をとるにつれて可動しなくなり固定化してくることに伴い、 頭や身体を支える負荷が1点に集中してくるために生じます。ピラティスのエクササイズにより脊椎一本一本を動かすことが可能となり、負荷が分散されると同時に、脊椎の間のクッションが増えて、腰痛が改善されるわけですね。
よく腰痛改善にカイロや整体へ行かれる方も多いかと思いますが、これらは対処療法にはなっても、根本的には、腰痛は治りません。カイロや整体では腰痛の痛みを取り除くことはできますが、腰痛を一番悪い状態から少し悪い状態まで、つまり、 痛みがなくなった状態ですが、そこまでしか治すことができません。ピラティスはその少し悪い状態から正常状態、さらにとても良い状態までもってくることができるのです。
01 ピラティスが腰痛に効くのは3つの方向から!
ピラティスの強みであるコアのインナーマッスルを鍛えることで骨盤の上の背骨周りの筋肉を強化し、 背骨にちょうど筋肉のコルセットを撒いたような状態をつくります。これによって、 腰痛の原因のひとつである年をとるにつれて腹筋が弱まり、背骨を支えられなくなり、ずれてしまうという 腰痛の原因を解消することができるのです。これがひとつめです。
もうひとつの改善方法としては、背骨1本1本の可動域を増やすことによって、脊柱の間にクッションができ、 頭や身体の負荷が分散して、腰痛が改善できるのです。
そもそも、人間の身体は2本足で立つようになり、 哺乳類の中でも一番重い頭を持つようになって、どうしても背骨に無理な負荷が常にかかってしまう状態になっています。
それを頭のてっぺんからお尻のところまでの24本の脊柱がうまくバランスを取れた状態で支えていきます。 この24本の脊柱は子供の頃、特に幼児の頃には24本それぞれがぐにゃぐにゃと動きますが、 8~9歳頃からだんだんと動きが少なくなり、大人になる頃には24本のうち何本かがくっついたような状態になってしまうのです。
そうするといままで24本のクッションがあったものが数本になってしまい、 その数本の曲がる力点にすべての負荷がかかってしまう状態になるので、脊柱がずれたり、 すり減ったりと様々な問題が起こります。その一番大きな負荷がかかるのが骨盤との境のところなので腰痛が起こるのです。
ピラティスではこの24本を再び動くように体を再設計していきます。そうして、この24本の脊柱がしっかりと動くようになると、再びそれぞれの骨の間が 広がってクッションがでるので負荷が分散され、腰痛が改善されるわけです。しかも、単に腰痛が改善されるだけではなく、 身体全体が非常にバランスの取れた、しなやかな動きが取れるようになります。
ピラティスの創設者であるジョセフ・ピラティスは、背骨の年齢がその人の年齢だと言っています。背骨が可動するかしないかは、身体全体の状態にとっても非常に重要。ひとつひとつの背骨の間がつぶれた(くっついた)状態になっていたところにクッションができて広がるので、人によっては、身長が伸びることもあります。 通常で2~3㎝、場合によっては5~10㎝ぐらい伸びるケースさえあるそうです。
もうひとつの腰痛の改善は、腰痛の隠れた一番の原因であるストレスを解消することからきます。実は腰痛というのは、身体の原因ももちろんありますが、ストレスが溜まることで起きることが多いのです。その点からもピラティスというのは、ま さに心と身体を同時に強化していくので、精神的な開放感、ストレスの解消につな がっていきます。
このように、腰痛の様々な原因をピラティスをおこなうことによりそれぞれの方向から同時に解消していくので、 腰痛にはピラティスがオススメです♪
立川ヨガ 立川エリア唯一の溶岩ホットヨガスタジオ「オンザショア」

【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |