ボーッとすることの効果

たまにはぼーっとしてみよう

仕事に追われて生産性が落ち、ストレスを抱え込んでしまう。締め切りや、急に重なった雑事などに押しつぶされそうになる。ありがちな話ですよね。そんな人にお勧めしたいのが「ボーッとすること」です。実は、科学的に「ボーっとする」と「脳は平常時の十五倍働き」「アイデアもわきやすくなる」ということが証明されているんです。これはヨガで言うところの瞑想が科学的にも非常に効果があると立証されたわけですね。

これはワシントン大学のレイクルらの研究で明らかにされており、何か行動しているときとボーッとしているときの脳の働きを比較したところ後者の方が記憶に関する部位や価値判断に関する部位が活発に働いていたことが明らかになりました。何かをしていると、その行動をするためにどうしても脳の特定の部位にのみ血流が多く流れます。そして、他の部位の血流は鈍くなってしまいます。その一方でボーッとしていると、使われていなかった部位に血流が行き届くようになり、脳が活性化されるのです。

デフォルト・モード・ネットワークの働き

現在こうした脳の働きは「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれております。「デフォルト・モード・ネットワーク」とは、複数の脳領域で構成されるネットワークで、脳内の様々な神経活動を同調させる働きを持つと分析されています。

1970 年代にポジトロン断層法(PET),さらに 1990 年代に機能的磁気共鳴画像法(fMRI法 )が 開 発 さ れ て か ら , ど の よ う な 課 題を遂行しているときに脳のどこが賦活しているか,という脳機能マッピングの研究が急速に進展してきた。それと同時に ,課題中は活動が低下しているのに,休憩中に活動が増加するという逆の賦活パターンを示す脳領域の存在が様々な研究で報告されたが , それが何を意味するのか誰もわからず , 放 置 さ れ ていた。そんな中,1997 年に Shulman らは,PET 研究のメタ解析を行い,課題の内容に関わらず,いつも共通の脳領域が活動低下を示すこと,それらの領域は安静時や課題をパッシブに遂行時には活動が増加することを報告した(Shulman, et al., 1997)。しかし,脳血流の増減というのは,ベースラインとの比較になるため,この現象をベースラインの設定による 問 題 と 切 り 離 せ ず に い た 。 そ こ で , Raichle ら は , 酸 素 摂 取 率 な ど の 指 標 を 使 う こ とで,ある特定の脳領域では,課題によって活動低下が生じていること,逆に安静時には活動増加が生じていることを実証し,これらの脳領域を”default mode of the brain”と名付けた(Raichle, et al., 2001)。この”default mode of the brain”には,前頭葉内側部,前帯状回,後帯状回,下頭頂小葉などの広範な脳領域が含まれる。その後,血流動態の相関を調べる方法や独立成分分析法 (ICA)を適用することで , これらの広範に広がった脳領域は , 0.1Hz 以下のゆっくりした時間スケールで自発的に相関した神経活動をしていることが明らかになってきた。このため,現在では,これらの脳領域をデフォルト・モード・ネットワーク(default mode network, DMN)と称すことが多い。Raichle らの一連の研究により,デフォルト・モード・ネットワークの研究は一気に開花し,その機能に始まり,疾患との関連性まで,この 10 年で膨大な数の研究が行われており,脳機能イメージング分野の中では最もホットな研究テーマのひとつとなっている。

中野「瞬きにより明らかになったデフォルト・モード・ネットワークの新たな役割」(大阪大学)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjppp/advpub/0/advpub_1303si/_pdf

これまでボーっとしているときは、脳が運転停止をして休んでいる状態だと思われていましたが、実はアイドリング状態のように、このネットワークがつねに稼働していることが明らかになっています。驚くことに、この状態は平常時の15倍の働きを持っていると言われています。

トイレに行ったときやシャワーを浴びているとき、あるいは街中をぷらりと散歩しているときなどに、セレンディピティとはよく言われることですが、はたとアイデアがひらめいたりするのも、この何も考えずにボーッとしている状態、つまり「デフォルト・モード・ネットワーク」状態にあるからだと考えられています。

何かに没頭しているときは、集中力もあがり、目的に向かってまっすぐに向かっていますから、言うなれば脳は高速道路を走って目的を達成しようとフル回転しているような状態です。片や、脳が「デフォルト・モード・ネットワーク」状態になることは、ふだんは使わない下道を通るようなもの。サービスエリアにはない隠れた名店を発見するように、脳の各所にエネルギーが行き渡り、思わぬ発見(エウレカ)が起きるわけですね。

疲れたとき、あるいは考えに行き詰まったときに、ヨガでアサーナを組みながら、瞑想と言っても、そこまで難しく考えずに、少しボーッとしてみるのはいかがでしょうか?

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【監修者】宮川涼
プロフィール早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。

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