BMIは当てにならない
皆さんもBMIって聞いたことある方は多いのではないでしょうか。正式にはBody mass indexといい、ボディマス指数と訳されます。いわゆる肥満の判定基準に使われる指数で計算式は体重÷身長二乗で計算されます。例えば身長185センチ、体重86㎏の人であれば、86÷185÷185で計算します。この計算式の結果は25.1になりますね。そしてこの数値が低ければ低いほど低体重、いわゆる痩せすぎ、高ければ高いほど肥満と判定するわけです。とはいえどれくらいの値から肥満とするかは世界各国によって異なります。WHO(世界保健機構)では30以上を肥満としているのに対して日本では25以上を肥満としています。
ビジネス数学とBMI
このBMIの指数はよくビジネス数学の例で使われるのですが、仮に下記のような人たちがいたとします。
Aさん 身長170センチ 体重60㎏
Bさん 身長178センチ 体重62㎏
Cさん 身長165センチ 体重70㎏
この3人の中で一人だけBMIの数値が25を超え日本では肥満とされる人がいます。さて誰になるでしょうか?と問われて、大抵の人が瞬殺でCさんと直感的に応えられると思います。もちろん、瞬時に暗算できる人もいるでしょうが、いちいち暗算しなくても普通は比較対象してCさんが一番可能性が高いことがわかると思います。こういう直感が働く人をビジネス数学の能力が高いと考えるのがビジネス数学の価値観です。
BMIはあくまでも運動をしていない方の参考値にすぎない
まあ話がそれてしまいましたが、ビジネス数学の話はさておいて、このCさんは確かのBMIを計算するとギリギリ25を超えており、日本ではいわゆる肥満ということになってしまうのですが、このBMIという計算式自体に問題もあることを多くの人が忘れがちです。というのもBMIは体重と身長しか問題にしていないので仮にCさんがスポーツマンでかなりカラダを鍛えている筋肉隆々の体型だったとします。それに対してBさんは運動をしておらず、BMIでは19という値になりますが、お腹がぽっこりでていて、見た目にも体形が崩れている感じだとします。この場合、Bさんは内臓脂肪が多い可能性が高いですね。
もっと分かり易い例をいえば、
Dさん 身長170㎝ 体重70㎏
Eさん 身長165㎝ 体重70㎏
だとします。これだけいうと一見Eさんの方が太め、肥満に該当するように思われます。実際、Dさんの方がBMIの数値は低く、Eさんはぎりぎり25を超えて肥満となってしまいます。しかし、これもEさんが運動習慣を持っていて、たとえばヨガや筋トレなどをしており、かなり体が引き締まっているとします。もちろん、見た目は完全にEさんの方が細く締まって見えます。要するに、BMIでは、運動をしていないこと、筋肉量を勘案していないところが問題になるわけですね。運動初心者の方はこのBMIやご自身の体重ばかりを気にする傾向にあると思いますが、大切なのは体重ではなく、体脂肪率であり、除脂肪体重です。同じ体重でも体脂肪率が低ければ肥満ではありません。
ココを見落として、体重の増減に一喜一憂するのは非常に残念な見方です。ダイエットや減量を意識しているときは、体重やBMIではなく、あくまでも体脂肪質を重視して、体に筋肉がどれぐらいあるのかを意識してきましょう。
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