ヨガをやることの10のメリット
イントロダクション:毎日の生活に少しだけでもヨガを取り入れるだけで、どれだけ良いことがあるかあなたは知っていますか?
自分に元気を出させてくれるものが何か必要でしょうか?ちょっと落ち込んだ時は、飲みに出かけたり宅配ピザを注文したり、あるいは新しい服を買ったりしたくなるもの。でも、今はコロナの流行で飲みに行くことも少なくなり、宅配ピザはUBEREATSや出前館などで利用する機会が増えたかもしれませんが、外出も控えるようになり「ここしばらく新しい服も買っていない」という方も多いかもしれません。アパレル業界は大苦戦中ですね。そういう時代らからこそ、自分の身体と心と真剣に向き合ってみる時間が大切じゃないでしょうか。立川エリア唯一の溶岩ホットヨガスタジオ「オンザショア」で、毎日1レッスン(60分)しっかりとヨガをやる時間を持つだけで、気分が(そして健康状態も)想像以上にアップすることが可能です。どこにいて、何をやっていようと、1日にたった60分見つけてヨガをするのは難しいことじゃないはず。やるだけの価値がある10の理由を説明しましょう。(▶ヨガの効果)
01 柔軟性や筋肉の強度、姿勢を向上させる
毎日ヨガをやると、ストレッチに役立ち、更に体の筋肉を引き締める効果があります。たとえば、ヨガのアーサナ(ポーズ)でよく行う機会が多い、プランクなどの一般的なポーズは、腕や脚、肩、腹部といった複数の部位を同時に強化することができます。プランクは、コア(腹部および背中)と全身の筋力を鍛えるための効果的なエクササイズです。この静的なポーズは、身体全体の安定性を向上させ、姿勢の改善やスポーツパフォーマンスの向上にも貢献します。
プランクは、腹部の深層筋群を特に効果的に鍛える運動です。この運動では、腹直筋や腹横筋、腹斜筋などの筋肉が引き締まります。強力なコアは、身体の安定性を向上させ、正しい姿勢を保つための重要な役割を果たします。また、コアの強化は腰痛の予防や改善にも効果的です。
プランクは、腕や肩、胸、背中などの上半身の筋肉を鍛えるのにも効果的です。プランクを行うことで、上腕三頭筋や前腕筋、広背筋、僧帽筋などが強化されます。これにより、上半身の筋力や安定性が向上し、日常生活やスポーツにおいてより効果的な動作を行うことができます。こうした運動は、全身の筋肉をバランスよく使うため、身体全体の安定性を向上させます。特に、背骨や骨盤の正しい位置を保つための筋肉を鍛える効果があります。安定性の向上は、姿勢の改善や運動パフォーマンスの向上につながります。また、日常生活でのバランスや身体のコントロールも向上するため、けがの予防にも役立ちます。
また、ヨガをやるのに体が特別柔軟である必要はなく、他の記事でも書きましたがむしろ体が硬い方にこそオススメしたいのがヨガなんです。柔軟性とは、関節や筋肉の可動域を広げることであり、身体のしなやかさや動きの自由さを意味します。ヨガのポーズや動作は、柔軟性を高める効果があります。
そもそも、柔軟性とは、身体の関節や筋肉の可動域の広さを指します。具体的には、身体を自由に動かす範囲や関節の可動域の広さを意味します。柔軟性が高いと、身体の動きがスムーズになり、日常生活やスポーツのパフォーマンスが向上します。逆に、柔軟性が低いと、身体の動きが制限されたり、ケガのリスクが高まったりする可能性があります。
ヨガのポーズや動作は、身体の異なる筋肉を伸ばすことに焦点を当てています。長時間ポーズを保持することで、筋肉がゆっくりと伸びて柔軟性が向上します。また、ヨガは呼吸との組み合わせが特徴的です。深い呼吸を意識しながらポーズを行うことで、筋肉や関節に酸素と栄養を送り込むことができます。これにより、筋肉が緩みやすくなり、柔軟性の向上につながります。さらに、ヨガは瞑想やリラクゼーションの要素も含んでいます。心と身体の緊張を解放することで、筋肉の緊張が緩み、柔軟性が高まります。
ヨガのポーズや動作は、特定の筋肉や関節を的確に伸ばすことで柔軟性を向上させます。以下にいくつかの具体的な例を挙げます。
フォワードフォールド(前屈):ハンズ・トゥ・フィートポーズやスタンディングフォワードフォールドなどの前屈ポーズは、ハムストリングス(太もも裏の筋肉)や背中の筋肉を伸ばす効果があります。
バックベンド(後屈):コブラポーズやブリッジポーズなどの後屈ポーズは、胸や腹部の筋肉を伸ばす効果があります。
ツイスト:スパインツイストポーズやチャイルドスパインツイストなどのツイストポーズは、背中や腰の筋肉をほぐす効果があります。
ヒップオープナー(股関節の開き):ピジョンポーズやバッドカーニータポーズなどのヒップオープナーポーズは、股関節周りの筋肉を柔らかくする効果があります。
- ダウンワードフェーシングドッグ(犬のポーズ):手を前に伸ばし、足を後ろに伸ばしてV字形になるポーズです。腕や背中、ハムストリングスを伸ばす効果があります。
- ランジ(踏み込みポーズ):一方の足を前に踏み出し、膝を曲げるポーズです。ヒップフレックスや大腿四頭筋を伸ばす効果があります。
スタンディングフォワードフォールド(立位前屈):足を肩幅に開き、上体を前に折り曲げるポーズです。ハムストリングスや背中、腰の筋肉を伸ばす効果があります。
スタンディングツイスト(立位ツイスト):一方の足を前に出し、反対側に向けて体を捻るポーズです。背中や腰の筋肉をほぐし、柔軟性を促進します。
バタフライ(座位の内転筋ストレッチ):座位で両膝を曲げ、足裏をくっつけて膝を広げるポーズです。内転筋を伸ばし、股関節の柔軟性を向上させます。
これらのポーズは、ヨガの基本的なポーズの一部ですが、ヨガのレベルや個人の柔軟性に応じてバリエーションやアレンジがあります。ポーズを行う際には、無理なく自分の身体に合わせて行うことが大切です。無理に伸ばすことや痛みを感じる場合は、無理せずにゆっくりと伸ばしていきましょう。
これらのポーズは、正しいフォームと呼吸によって行うことが重要です。無理な力を加えず、ゆっくりと自分の限界まで伸ばすことが大切です。初心者は、ヨガのインストラクターやビデオの指導の下で行うことをおすすめします。
このように、ヨガのいいところは、どんな身体能力の方でも楽しめるというところでしょう。別段、運動が得意な方向けというわけではなく、老若男女に開かれたフレキシブルなエクササイズがヨガなんです。
また、自分の体重のみ、つまり自重で行うヨガは、重り、具体的にはダンベルやバーベルを使って、筋肉に自分の体重以上の負荷を与えながら行う筋トレよりも、筋肉の少ない人や女性に適した筋力トレーニングです。私は筋肉トレーニングもしていますが、高重量の筋肉トレーニングで身につく筋肉と、ゆっくり動くヨガで身につく筋肉は違い、ヨガでアウターマッスル以外のインナーマッスルを中心とした筋トレでは鍛えられない部位の筋肉の強化を補っています。
このように、ヨガはカラダの軸になり、なかなか鍛えづらいインナーマッスルを育て、筋力アップに効果があるのです。ヨガのような低強度のトレーニングで筋肥大しないだろうというのは現代のスポーツ科学では古い考えです。もちろん、ボディビルダーのようなマッチョにはなれませんが、程よく締まったしなやかに身体に身体に変わります(▶筋肥大の決め手は総負荷量)。
また、1日に数分間、英雄のポーズ(ウォリアー)や下向きの犬のポーズなどを実践すると、よく曲げやすいところもそうでないところも、すぐに柔軟性に違いが実感できるようになるでしょう。他には、具体的な改善例としてよく上がるのが冷え性改善。ヨガのレッスンを始めると、呼吸法やアーサナによって、じわじわとカラダが温まるのを感じられます。もちろん、オンザショアの溶岩ホットヨガ環境下ではその暖まり方はもしろん、カロリー消費も常温のヨガの2倍以上!
さらに、女性に多く見られる冷え性の方も、ヨガのレッスン中やレッスン直後だけではなく、溶岩の発する遠赤外線の熱が体に残って24時間から最大で72時間、カラダが熱を保っています。もちろん、その間冷え性改善に役立つのはもちろん、WITHコロナの時代においては免疫力も飛躍的にアップさせてくれます。免疫細胞というのは体温が1度上がると六倍も向上します。
体温は、免疫システムの効率的な機能にとって重要な要素です。適切な体温の維持は、免疫応答の活性化や免疫細胞の機能を支える役割を果たしています。体温が上昇すると、免疫応答が活性化されます。高い体温は、ウイルスや細菌などの病原体に対する免疫システムの反応を促進し、病原体の増殖を防ぎます。熱によって免疫細胞の活性化が促され、免疫応答が強化されると言われています。一方、体温が低下すると、免疫機能が低下する可能性があります。低体温状態では、免疫細胞の機能が抑制され、免疫応答が鈍くなることがあります。これにより、感染症や炎症などの免疫関連の疾患に対する防御能力が低下します。
免疫細胞も体温に影響を受けます。例えば、体温の上昇によって、免疫細胞はより活発に動き回り、感染症や炎症に対する防御機能を高めます。高温下では、免疫細胞の運動性や機能が向上し、病原体との戦いに効果的です。また、体温の上昇によって、免疫細胞の増殖や免疫関連の遺伝子の発現が促進されることも知られています。これにより、免疫細胞の数や活性が増加し、免疫応答が強化されます。一方、低体温状態では免疫細胞の活性が低下し、免疫機能が鈍くなることがあります。低温下では、免疫細胞の動きが鈍くなり、免疫応答が遅れる可能性があります。これによって感染症や炎症への対抗能力が低下し、免疫システムの正常な機能が妨げられます。
溶岩ホットヨガスタジオでヨガを行うことで、免疫細胞が働きやすい体温上昇を得ることが出来るのです。また、新型コロナウイルスの予防だけではなく、風邪、インフルエンザ、花粉症など免疫が様々な病気を予防するのに役立ちます。さらに、ヨガを生活の一部として、習慣的にヨガのレッスンをすると、常に血行が良く、温まりやすいカラダをキープできるのです。
02 全体的なフィットネスが向上
フィットネス能力を向上させたい時、ほとんどの人はジムで「ハーハー」と息を切らしながらワークアウトをすることをイメージすると思います。しかし、ウエイトトレーニングだけがワークアウトではありません。一般的にウエイトトレーニングジムができることは、ヨガにもできるのです。しかも、より穏やかでより安全で、よりホリスティック(総合的)なやり方で行うことが可能です。具体的にいえば、有酸素運動と機能的運動、筋力強化トレーニングといった三つの要素をひとつにまとめたのがヨガなんです。
また、ヨガを継続して行うと、ヨガ独特の呼吸法を習得できるだけではなく、普段の呼吸も深くなり、柔軟性がアップし、体幹も鍛えられ、結果としてカラダが疲れにくくなります。「先週はヨガをサボっちゃったから、カラダが怠くて〜」と、受講生の方が言っているのもよく聞きます。私も週3回ぐらいはヨガを継続していると調子が良く、少しサボると疲れやすさを感じます。ヨガは継続により、疲れにくいカラダをキープできるのです。
さらに、何かを続けるには、まずはとりあえずスタジオに来てみましょう。脳の側坐核(そくざかく)という「やる気のスイッチ」をオンにすることで、何かを一度やり始めると、期待以上に働やり続けることができるようになります。皆さんも何かやり始めるまでは「億劫だな」とか「面倒臭いな」と思うことは多いと思います。
特に「今日はジムに通わなくては」とか「筋トレしないと」「勉強しないと」と憂鬱になる方は多いはずです。でも、何か簡単なことでいいのでとりあえず始めてみましょう。難しいことをする必要はありません。筋トレでしたら腕立て伏せ(プッシュアップ)10回だけでも十分です。軽く体を動かしてみると、やる気になってくるもの。勉強も自分の好きなあるいは得意科目の好きな分野の復習から始めて見ると、他の勉強もしたくなるものです。なので、まずは軽い気持ちでよいので、ヨガを始めてみませんか?
03 体重減少
日々の穏やかなヨガが代謝機能を刺激し、脂肪燃焼を助け、健康的に体重を落とすようにしてくれます。さらにオンザショアのようなホットヨガ、更に言えば、溶岩ホットヨガは運動強度を倍にし、汗も常温のヨガとは比べものにならないほどかくことができるので、代謝機能は驚くほど向上します。普段汗なんてかくことがないという方でも必ず滝汗必死です。
皆さんの中には、昔と食べる量が変わっていないはずなのに、昔より太りやすいと感じることがあるかもしれません。その大きな原因の1つは、基礎代謝と活動代謝の低下です。基礎代謝とは、何もしないでいても生命を維持するために消費されるエネルギーのことで、主に内臓や筋肉で消費されます。活動代謝とは、日常生活や運動で消費されるエネルギーを指し、日々の運動習慣の他、WITHコロナ時代どうしても外出する機会や歩く機会が減り活動代謝が減ってしまうものです。
そんな代謝や活動量が低下している中で、毎日ヨガをやると、体内のホルモンバランスの修復にも役立ち、それによって自然と体重も減少していきます。また、ストレスや低血糖値に対する反応として放出されるホルモンのコルチゾル値が低下し、あまり過食しなくなります。どうしても「食べ過ぎてしまう」という方には、この点が一番嬉しいところかもしれません。また、毎日ヨガをやると心と体のつながりが強化され、不快な感情を抑えるために食べ物に手を伸ばすのではなく、不安な感情により効果的に対処できるようになっていきます。暴飲暴食を自然に抑え、健康的でしなやかな身体作りを目指しましょう。
04 エネルギー上昇
毎日ヨガをやるだけで、多忙な生活に必要なエネルギーがアップして、新鮮な気分を長続きさせてくれる。体と呼吸に独特の相乗効果があるヨガは、エネルギーの蓄えが少なくなって来た時に最適です。人間は何かをやろうと少しやろうとChallengeするだけで意欲が増えることが最新の脳科学の研究で分かっています。キツい運動をしないといけないわけではありません。ちょっと心のやすらぎを求めて気軽にスタジオに来るだけで、あなたの意欲も向上することは間違えありません。
ヨガをやると、体のエネルギーの中枢(ヨガの世界ではチャクラといわれることもあります)を覚醒させます。チャクラとは、古代インドのヨーガやヒンドゥー教の伝統におけるエネルギーの中心点を指す概念です。チャクラは、サンスクリット語で「車輪」や「円盤」という意味を持ちます。たとえば、木のポーズなど背骨を伸ばすポーズは余分にエネルギーを取り込むのに優れていて、エネルギーを体全体に循環させ、コブラのポーズなど胸部を開くポーズによって、より呼吸しやすくなります。
チャクラ理論によれば、人間の体内にはエネルギーセンターが存在し、それぞれが特定の場所に位置しています。一般的には、主要なチャクラが7つとされていますが、他の伝統ではさらに多くのチャクラが存在するとも言われています。各チャクラは、身体や心、精神、エネルギー体に影響を与えると考えられています。それぞれのチャクラは、特定の色や要素、神聖な音、意識状態などに関連付けられています。以下に一般的な7つの主要なチャクラとそれぞれの特徴を示します。
- ルートチャクラ(ムラドーラチャクラ):存在感、安定性、生存欲求に関連。
- 鼠径部チャクラ(スワディシュターナチャクラ):創造性、情熱、セクシュアリティに関連。
- 太陽神経叢チャクラ(マニプラチャクラ):自尊心、パワー、意志力に関連。
- 心臓チャクラ(アナハタチャクラ):愛、癒し、共感に関連。
- 喉チャクラ(ヴィシュッダチャクラ):コミュニケーション、表現、創造力に関連。
- 第三の目チャクラ(アジュナチャクラ):直感、洞察力、霊性に関連。
- 冠チャクラ(サハスラーラチャクラ):全体性、超越、宇宙的意識に関連。
チャクラは、バランスや活性化の状態によって体と心の健康に影響を与えると信じられています。ヨーガや瞑想などの実践を通じて、チャクラの活性化や調整を促すことができるとされています。
05 ストレス低減
ヨガがストレス解消法として優れていることは有名で、欧米の企業などでは、ランチタイムに福利厚生の一環として、ヨガセッションを提供している会社は多いです。
ヨガは、心と体の調和を促す総合的な実践法であり、ストレス軽減に効果的とされています。以下にヨガを行うことによるストレス軽減効果について詳しく解説します。
- リラクゼーション効果:ヨガのポーズや呼吸法は、リラクゼーション反応を引き起こし、自律神経を整えます。深い呼吸や緩やかな動きによって、副交感神経が優位になり、心拍数や血圧が下がり、身体の緊張がほぐれます。
- ストレスホルモンの軽減:ヨガの実践は、ストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリンの分泌を抑制し、ストレス反応を緩和します。ヨガのポーズや動きによって、身体の緊張が解け、心身の緊張状態が緩和されます。
- マインドフルネス:ヨガはマインドフルネス(心のあり方)を促進する効果もあります。マインドフルネスは、現在の瞬間に集中し、思考や感情に過剰に巻き込まれずに受け入れることを意味します。ヨガの実践中に意識を集中させることで、心の安定と集中力が向上し、ストレスへの対処能力が高まります。
- 身体的なリリース:ヨガのポーズは、筋肉の緊張をほぐし、身体の不調や痛みを緩和する効果があります。特に、肩や首、背中の緊張が軽減されることで、ストレスによる身体的な不快感が緩和されます。
- 瞑想とリラクゼーション:ヨガの実践には瞑想が不可欠な要素です。瞑想は心を静め、思考や心配事から解放する効果があります。瞑想を行うことで、心の内側に平穏をもたらし、ストレスを軽減し、心の安定を促します。
ヨガは、定期的な実践によって最大の効果が得られます。継続が大切です。
こうした、ヨガによるマインドフルネスやストレスマネジメントが重視されている欧米では、企業の福利厚生として積極的にヨガを導入しています。たとえ短時間でも、毎日のヨガには、ポーズ、呼吸、瞑想の3要素が不可欠。この3要素をすべて日常的にやっている人は、心拍変動(HRV)をうまく調節できるようになります。つまり、一般的にそういう人たちは心拍数が低く、ストレスに体がより柔軟に対応できる能力があると言えるのだ。激しいストレスと闘って、夜、眠れない?そんな方にこそヨガをオススメしたいわけですね。
最近の研究から、毎日ヨガをやると、不眠症を緩和したり、完全に防いだりできることができることがわかっている。不眠症になったら、リラックスするアーサナ(座法)か、ウッタナーサナ(立位前屈)や仰向けに横になって脚を上げて壁につける姿勢などを試してみましょう。運動をすると、睡眠の時間(量)は増やさないが、睡眠の質を高めるということが分かっていますので、習慣的にヨガをすることで、浅いノンレム睡眠よりも深いレム睡眠の時間が長くなり、いわゆる熟睡できるように変わってきます。
そもそも、ヨガは副交感神経を優位にして、リラックス効果が得られるものです。また、ヨガの呼吸法や適度な運動になるシークエンスにより、セロトニンが分泌され、幸福感がアップします。ヨガをすると覚醒、気分、記憶、自律神経調節などと関係しているセロトニンの受容体が活性化されることも分かっています。これはヨガを教える側にも効果的で、受講生の方がリラックスした顔つきになると、自然とインストラクターもリラックスし、同様の幸福感を得られます。ヨガのレッスンは、呼吸と共に幸福感をシェアできるのです。
06 呼吸の改善
深く穏やかに呼吸することは、毎日のヨガに不可欠であり、また、ヨガ(YOGA)の実践を通して呼吸法を磨いていくことができます。具体的には、ヨガの呼吸テクニック(プラナマヤ)は、ゆっくりと、お腹から肺のてっぺんまで全体的に呼吸することにまずは集中していくといいでしょう。
ヨガにおける呼吸法は、プラーナヤーマと呼ばれ、健康に多くの利益をもたらすと考えられています。呼吸法の重要な効果として以下のようなものがあります。
- ストレス緩和:深い呼吸や腹式呼吸は、自律神経のバランスを整え、リラクゼーションとストレス緩和に効果があります。
- 集中力とリラックス効果:正しい呼吸法は脳機能を改善し、集中力を高める助けとなります。また、ゆっくりとした呼吸はリラックス効果をもたらし、心身の緊張をほぐすことができます。
- 免疫システムの強化:ヨガの呼吸法は、免疫システムを活性化させる効果があります。適切な酸素供給と二酸化炭素の排出は、免疫細胞の機能を向上させ、病気や感染症への抵抗力を高めることができます。
ヨガと呼吸法の効果は、科学的な研究によっても支持されています。以下に、一部の研究結果をご紹介します。
- ストレス管理:ヨガの練習はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を減少させることが示されています。また、脳波パターンの変化からもヨガがリラクゼーションを促進することが示唆されています。
- 心血管疾患予防:ヨガのポーズや呼吸法は、心拍数や血圧を安定させる効果があります。さらに、心拍変動性の改善や動脈硬化の進行を遅らせる効果が報告されています。
- 疼痛管理:慢性疼痛患者に対するヨガの効果を評価した研究では、痛みの軽減や生活の質の向上が確認されています。ヨガは痛みの認知や痛みに対するストレス反応を軽減し、患者の苦痛を軽くする可能性が示唆されています。
ヨガにおける呼吸法の実践によって、よりリラックスしてバランスがとれ、自信を持って穏やかに1日に立ち向かえるようになる。肺活量や、1回ごとの呼吸量(肺が1度にホールドしておける空気の量)を増やすという副次的なメリットもあります。このテクニックは、日常生活で必要な時にいつでも応用できる。トラブルなどの緊急事態でも、ヨガをやっていない人よりも落ち着きを保ったり、ストレスフルな状況下でもクリアに物事を考えたり、痛みを和らげたりするのに役立ちます。
07 ハッピーになる
日々のルーティーンにいくつかヨガのポーズを加えると、より強い気持ちを持った、よりハッピーな人になれることが科学的にも実証されています。既にご紹介しましたように、最近の研究で、日常的にヨガや瞑想をやると、セロトニン(幸福ホルモン)の値が高くなることがわかっています。感情はカラダの動きにシンクロします。たとえばよくいわれることですが、楽しいから笑うといより、笑うと楽しくなるものなのです。
セロトニンは中枢神経系で働く神経伝達物質の一つであり、情緒安定や幸福感、睡眠調節などに重要な役割を果たしています。セロトニンの不足は、うつ病や不安障害などの精神的な問題と関連していると考えられています。ヨガは身体的な運動を含むため、運動によるセロトニンの分泌増加が関与していると考えられます。適度な運動はセロトニンの合成と放出を促進し、心身のリラックスや心情の安定に寄与します。ヨガの瞑想や呼吸法はストレスを軽減し、自律神経のバランスを整える効果があります。ストレスが軽減されることで、セロトニンの正常な分泌が促進される可能性があります。ヨガの練習は脳の神経可塑性を改善することが報告されています。神経可塑性の向上はセロトニンの受容体の増加につながり、結果としてセロトニンの活性化が促される可能性があります。
アメリカの研究では、研究では、ヨガの練習がセロトニンの代謝に関与していることが示されました。研究参加者の中には、ヨガの練習を行った後にセロトニンの代謝物質である5-HIAA(5-ヒドロキシインドール酢酸)のレベルが増加していたことが報告されています。また、別の研究では、ヨガと瞑想の実践がセロトニンの活性化に関与していることが示されました。MRIスキャンを用いた研究によると、ヨガと瞑想の実践者は、セロトニンの受容体の密度が増加していることが観察されました。
こうした研究からは、長い間ヨガをやっている人は充足感に関わる脳のエリアが広いいこともわかっている。また、別の研究では、ヨガをやった後は脳のガンマアミノ酪酸(GABA)の値が高くなることがわかっています。簡単に言うと、1日たった60分間ヨガをやるだけで、脳の化学に変化が起こり始め、気分を上げることができるようになるということです。
08 より今に集中できるようになる
ヨガとマインドフルネスは密接に関連しています。マインドフルネスというのは、最近はやっている言葉ですが、現在起こっている経験に意識を集中させることです。要するに今、ここに集中し、集中力を高め、難しいことを少し言えば、それに反して意識をぼうっとさせて脳をデフォルト・モード・ネットワークの状態にし、内省を深め、認知処理機能を強化してくれます。
デフォルト・モード・ネットワークは , 外的に注意を向ける課題では活動が低下するのに対し,内的な処理を行っているときに活動増加を示す神経ネットワークである。デフォルト・モード・ネットワークは,注意の神経ネットワークと自発的に逆相関の活動パターンを示すことから,両者の神経ネットワークの拮抗的相互作用が,脳の情報処理あるいは意識状態を内的 ・外的モードの間で遷移させていると考えられる。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjppp/advpub/0/advpub_1303si/_pdf
ヨガをやると、各ポーズに付随する感覚や思考、感情に対する気づき(意識・アウェアネス)がシフトする。気づきによって心を今という瞬間に戻し(それがマインドフルネスの主要目的)、意識がハッピーになり集中力が飛躍的に向上します。デフォルト・モード・ネットワークの活動は、さまざまな精神的健康問題と関連があることが示されています。例えば、うつ病患者ではDMNの活動が過剰であることが見られ、患者がネガティブな思考に囚われやすいことと関連している可能性があります。また、瞑想やマインドフルネスの実践がDMNの活動を変化させ、精神的なウェルビーイングを向上させることにつながると考えられています。
マインドフルネスを実践すると、より穏やかでリラックスし、ストレスや不安が少なくなるでしょう。エネルギー値や熱意が高まり、自分に対する自信や自分を受け入れる気持ちをもっと持てるようになります。瞑想というと難しく聞こえるかも知れませんが、最初はまずは何か一つのことを思い描いてみてそれ以外のことを忘れてみましょう。そのうちその一つのこともぼんやりしてくるようになると瞑想は完了です。
瞑想をして効果があるのかと疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、ワシントン大学の研究によると「ボーッとすると脳は平常時の15倍働き、アイデアもわきやすくなる」という研究結果が出ています。「瞑想」イコール「ボーッとする」と理解して間違えはありません。
私たちは、何らかの作業をしていると、どうしてもその作業をするために脳の特定の部位の血流量がアップし、その代わりに、ほかの部位の血流は悪化してしまうのです。それに対して、瞑想をして、少し意識をボーっとさせると、それまで使われていなかった部位や血流の悪かった部位にエネルギーが行き届くわけです。セレンディピティという言葉がありますが、トイレに行ったとき、シャワーを浴びているとき、街をぷらぷらぼうっと歩いているときなどに不意に何か新しいアイデアが浮かびやすいのはこういった理由があるわけです。
09 集中力が向上し、思考がクリアになる
ヨガのアーサナ(ポーズ)や瞑想(マインドフルネス)をやるには、呼吸に集中する必要があります。ヨガ独特の呼吸を意識するプロセスが心を落ち着かせ、メンタルをよりリラックスさせるのです。メンタルが安定した結果、より冷静になって、より多くの情報を得ることができるようになる。慣れてくると、日常生活でも朝に数分間瞑想するだけで、一日中より良い集中力が保てるようになってきます。
精神的ストレスや身体的緊張を緩和することによって、思い出すのが簡単になり、考えもまとまるようになる。
心をクリアでフレッシュにできると、認知機能は向上していきます。そもそも運動することで人間の脳細胞は新しく作られていき、新しいポーズに取り組む度にシナプスが結合されていきます。平和で穏やかな環境から、メンタル機能をより効果的に使うことができる。全体的に見て、毎日ヨガをやって精神的ストレスや身体的緊張を緩和すると、より明確に、シャープでまとまった思考ができるようになります。
10 健康寿命を延ばしてくれる
毎日のヨガがフィットネスのレベルを高め、心拍数を安定させ、ストレスレベルを低減し、よりハッピーな人になれることは分かって頂けたと思います。身体的にも精神的にも今までの以上に良くなったと間違えなく実感できるはずです。そして、こうした要素すべてが、人生に貴重な時間をさらにプラスしてくれるでしょう。もちろん、ヨガは単に寿命を延ばすという観点ではなく、健康寿命(寝たきりや認知症などの期間を除いたQOLの高い水準での生き生きとした寿命のこと)を増やしてくれることに役立ってくれるのです。
また、ヨガが心臓病のリスクを減らし、呼吸のペースを落とすことが最近の研究で分かってきていますが、それは長寿と直接関連しています。ヨガの瞑想の要素が、染色体の末端にあるテロメアを守ることでエイジングのプロセスを遅らせる役に立つこともわかってきています。
さあ、これだけ良いことが期待出来るヨガ。これからのニューノーマル時代の新しい運動習慣としてぜひあなたも取り入れてみませんか?オンザショアは立川駅徒歩1分の好立地&立川エリア唯一の溶岩ホットヨガスタジオです。また、ヨガを行う時間帯も早朝ヨガといった朝の目覚めを促すヨガから夜の安眠を促進する深夜のヨガまで幅広く選べます。朝寝起きにスッキリしたい方から、夜しっかりと熟睡したい方まで用途はさまざま。ぜひ1度体験しにきてみてくださいね。
立川ヨガ 立川エリア唯一の溶岩ホットヨガスタジオ「オンザショア」
【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |