筋膜って何?
ヨガを行っていると時々聞くキーワードが筋膜!筋膜とは、筋肉と筋肉を包む膜だけでなく、筋肉や骨、内臓などのあらゆる組織を覆い、必要なところは固定して、ヨガやピラティス、ボクササイズなどの運動の時には動かす機能を持ちます。厳密に言うとこのように、筋膜には内臓や体を形作っている繊維膜までを含みますが、ここでは、筋肉から靱帯まで動きに関係する筋膜についてご案内します。
筋膜は、筋肉を包むだけでなく、靱帯や骨に筋肉を固定するという役割もになっています。実は、筋肉は筋肉単体だけでは形を保つことが出来ず、バラバラになってしまうのです。そのため、筋肉をカバーして形を作っているのが筋膜です。体の箇所によって、全身を覆うボディースーツのような形をした筋膜や、それぞれの筋肉を覆う、ソーセージの束のような筋膜もあります。また、筋膜はセンサーを沢山持っているため、実は筋肉痛とは筋肉の痛みではなく、筋膜が感知した痛みなのです。筋肉繊維が壊れて修復する過程で痛みが生じていたんじゃないかと誤解されてきた方、多いと思います。
筋肉が動くと、筋肉や筋膜、関節や骨がつながって、同時に動いていることが分かってきました。筋膜は、強度のあるコラーゲン繊維と、伸縮性に富んだエラスチン繊維で格子状に構成されています。この繊維状の筋膜は本来、整っていれば良く伸びて体にぴったりと合っているのですが、加齢や運動不足によってある場所がほつれたり、縮んだりして整わなくなると、硬い状態になるのです。そのため、筋膜を整えると体が柔らかくなって可動域が広がります。加齢で固まった筋膜を伸ばすのですから、ヨガやピラティスで筋膜を伸ばす動きにはアンチエイジング効果があります。
勿論、ストレッチポールで筋舞リリースを行うのも効果的ですが、筋膜ライン(筋肉を動かすときに同時に動く筋肉や筋膜、骨や関節)を伸ばすヨガのポーズも、縮こまった筋膜をの伸ばすのにとっても効果的なです!具体的には、椅子のポーズや、子犬のポーズ、股関節から前に倒す前屈などのヨガのポーズが、筋膜のストレッチに効果的です。
ヨガがアンチエイジングに効果的な理由はここにもあったんですね♪加齢や運動不足で縮まってしまった筋膜をヨガでほぐしてみましょう!
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |