TABATAプロトコルとは?
アスリート、そしてフィットネス界で世界的なムーブメントを巻き起こした日本初のHIIT。これは元々はTABATAプロトコルとして田端泉教授が1996年に発表した論文に端を発しています。動画サイトでも”TABATA PROTOCOL”であるとか”HIIT”と検索すると世界中に動画がアップされていると思います。いずれも田端教授が考えたセオリーをベースにプロのトレーナーから愛好家が工夫を凝らしたHIITのプログラムをUPしているでしょう。
TABATAプロトコルとは、非常に強度の強い20秒間の運動(高強度:High Intensity)を10秒間の休憩(Intermittent)を挟んで8セット行うのが特徴的で、心肺機能や無酸素性の運動能力を向上させ、体力が飛躍的に向上するというものです。週に5日~6日続けた実験では、たった6週間で有酸素性持久力が13.2%増加し、無酸素性持久能力はなんと28%も増加したという結果が得られました。
今話題の東京オリンピックに出場するようなオリンピック選手やプロのスポーツ選手がさらに競技能力を向上させるために行うトレーニングであり、実際に研究結果と同じ結果を出すにはかなり厳しいトレーニングです。というのも、有酸素運動の上限である最大酸素摂取量の170%というかなり高い負荷で実施しなければならないなど、一般のトレーナーが一人で実施するには実現困難なほどハードに追い込む必要があります。

【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |