背骨にまつわるねじりと反り
ヨガにおけるねじった三角のポーズです。三角にねじりを加えることで、肉体と精神の土台の安定性を高めることを目的としたアサーナ(ポーズ)です。足でしっかりと地面を捉え、土台を作ることで安定させることができます。両足を平行にしてまっすぐ立ち、右足を引き下げます。息を吸って背骨を伸ばし、吐きながら足の付け根から前屈しています。
今回は別にヨガの三角のポーズの説明をしたいわけではありません。そもそもこの画像の三角のポーズは若干微妙ですw。お話ししたいのは体を捻ったり反ったりするときに密接に関わってくる背骨についてのお話しです。背骨は体の中の中心軸を担っている骨格です。上から7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、仙骨、尾骨と合計24個の椎骨(ついこつ)から成り立っています。そもそも、体を支えているのは、中心に存在する背骨です。あらゆる動きはこの背骨から起こります。ねじりと反りの動作は、背骨にダイレクトにアプローチしていくことになります。ねじりは、背骨の縦の中心に胴体を回旋させる動き。反りは、背骨自体を後ろに動かす姿勢です。
二つの動きから気になるのは、背骨の柔軟性でしょう。背骨の何が柔らかければ、ねじりと反りは上手くいくのか?はたまた背骨を柔らかくする方法はあるのか?気になりますよね。答えを先にいうと、背骨も柔らかくなります。訓練したヨガインストラクターになると背中を反らせて後ろに鯖折りをするように体を反らせることができる方もいます。
それでは、背骨についてまず認識しておきたいのは、背骨も関節だということです。背骨は24個の椎骨が積み木のように積み重なってできた骨格です。椎骨一つひとつの間は、椎骨関節と呼ばれる関節です。だから背骨を柔らかくしたいのであれば、各椎間関節を柔軟にすればいいわけです。
ところで、「私、体硬いんですけど、ヨガが出来ますか?」という質問は、ヨガをこれから始めようとする方によくある定番の質問だと思います。では、体が硬い柔らかいとはどのような意味なんでしょうか。身体が硬い原因には二つあります。一つは、遺伝的なもの。生まれつき筋肉が硬い、骨と骨を繋いでいる靱帯が短いまたは硬い、あるいは骨の付き方や骨格によって難しい動きや不可能な体勢があります。これは先天的なものなので改善は正直難しいところです。しかし、二つ目は後天的に筋肉が硬くなってしまったというケースです。この硬さは、運動不足、寒さ、ストレスなどによって筋肉が緊張し続けた結果、身体が硬くなってしまったことに由来します。
このように同じ身体の硬さと言っても前者と後者のどちらのケースに当てはまるのかを知っておく必要があります。ヨガのポーズで身体を柔らかくできるのは、後者の後天的な硬さです。硬くなった筋肉、緊張で凝りが生じている筋肉をほぐすこと、ほぐれた筋肉を巧く使いこなすのが重要です。
さて、そこからねじりと反りについて考えてみましょう。ねじりは、椎骨と椎骨のつなぎ目の椎間関節をいかに柔軟にねじるかがポーズを極めていくポイントになります。椎間関節は小さくても一つの関節なので、股関節を動かすのと同じように骨と骨のつなぎ目を動かして捻ることができるようになります。それには、背中付近の筋肉を十分にほぐしてから、椎間関節をねじることが大事です。呼吸を意識するとさらに捻りが深まりやすいです。吸って背骨を伸ばして、椎間関節の間を広げます。吐きながら、広がった関節の間をねじっていっきます。そして、腰椎は構造上、カップリングモーション(反対方向へ側屈を伴う回旋)以外、殆どねじることができません。腰椎から出ている小突起が上下でぶつかり合うためです。安全に胸椎からねじりを深めていきましょう。
次に反りについて。理想的な反り方は、一つひとつの椎間関節の間を広げていくことです。背骨を伸ばすうに身体を使っていき、腰から反ろうとしないようにしましょう。もともと腰椎は背骨の自然なアーチによってカーブがついています。そこを強調すると腰を痛めてしまいます。なので、反る場合は、胸椎から反ることを意識することが大事です。そして、胸をみぞおちを前に押し出すイメージ。胸が開いて呼吸もしやすくなります。反るときは、身体の後面が引き締まっているので、胸の前面は緩めておきます。腰を守るために腹筋を引き締めるのも忘れないようにしましょう。
ねじりと反り、いずれの場合にも肩甲骨は引き下げ、首を長く保っていきましょう。呼吸がしやすくなり、ポーズがさらにそれを深めてくれると思います。ねじりの効果は、椎間関節がほぐれ、ねじった時、椎骨間から古い体液が出てねじりを解いたとき、新鮮な体液が入ってきます。これはアンチエイジングの効果があります。また、内臓のマッサージにもなります。背骨の歪みをとり、反ることを覚えると、呼吸が深まるようになり、自律神経のバランスや集中力を高めてくれるようになります。ぜひ背骨を皆さんも捻ってそらして柔らかくしていきましょう。
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |