免疫力を高めてコロナウイルスに打ち勝つ食べ方、暮らし方

新型コロナ肺炎(新型コロナウイルス)により日本中が混乱に陥っています。

思い返すと「人類の歴史」は、ある面「感染症との闘いの歴史」でもあります。古代ギリシャやローマ、エジプトも、その映画の頂点を極めた時、衰退していきました。その原因として、いろいろな説がありますが、一大要因は麻疹、マラリア、チフス、天然痘、ペスト、コレラ・・・等々の感染症による人口の激減→国力の衰退です。国や文明を築くとき、人々は粗食に耐え、身体を動かして健康ですが、一旦、国や文明が作られると貴族階級を中心とした上層階級の人が美食・飽食・運動不足に陥ります。

つまり、体内、血液中に余分な糖、脂肪、コレステロールや尿酸・乳酸などの老廃物が増え、漢方医学で言う「万病一元、血液の汚れから生ず」の血液の汚れが発生するのです。その余剰物や老廃物は、細菌やウイルスの好餌となり、感染症が突如として起こってくるのです。6000年前のエジプトのピラミッドの中の墓碑銘に、英訳すると次のような分が刻まれています。”Man lives on a quarter of what he eats, the other three quarters lives on his doctor.” 「人は食べる量の四分の一で生きている。残りの四分の三は医者が食べている」

新型コロナウイルス感染症は、100人が感染すると80人が無~軽症状、20人が中~重症状、うち17人は治療により治癒、3人が死亡という致死率3%の疾病です。しかも、亡くなる方は、高齢者の方や慢性の呼吸器病、腎臓病、心臓病、肝臓病や糖尿病など、免疫力が低下する持病のある方々です。

こうしば持病は別名、「食べすぎ病」や「運動不足病」とも言われ、血液の汚れがある人がかかりやすい病気といえます。そのため、「新型肺炎」の直接の原因は「コロナウイルス」でしょうが、本当の原因は我々文明人の「過食」と「運動不足」といってよいでしょう、よって、新型コロナウイルス感染症対策として「密閉、密集、密接」を避け、手洗いを励行するという「コロナウイルスを体内に入れないこと」も重要ですが、それ以上に大切なことは、自分自身の免疫力を高めることなのです。

今回の新型コロナウイルス感染症は「三密を避ける」「手洗いの励行」「新薬やワクチンの開発」で一時的に抑え込むっことができても、「飽食」生活を続ける限り、また近い将来、新しい感染症が発生することは必定です。よって、そのよぼうのためにも、是非「空腹」「温め」生活を心掛けたいものです。

それでは具体的に見ていきましょう。

文明が発展すると感染症が流行する

文明が発展すると感染症が流行します。文明の発展とは、「豊かさ、便利さの追求」にありますが、発展した文明がもたらすものは、「過食・飽食・運動不足」です。これは、人間の免疫力を極端に落としてしまう厄介なトリオで、このメカニズムはあとで順を追ってご説明しますので、まずは、コロナウイルスへの対策を見ていきましょう。

新型コロナウイルス感染症は基本的な対策で予防できる

新型コロナウイルス感染症は予防できます。予防方法はインフルエンザの予防法と同じです。新型コロナウイルスを含め、コロナウイルスは咳やくしゃみなどを通して飛沫感染をします。また、飛沫したウイルスが付着した電車のつり革、エレベーターのボタン、階段の手すり、ドアノブ、オフィスの電話などに触れた後、その手で口や鼻、目などの粘膜に触れると体内にウイルスが侵入する接触感染が起こります。よって次の予防法が効果的です。

新型コロナウイルス感染症の予防法
●人混みを避ける
●マスク
(※)を着用して可能なら1日4~5回は取り換える
●手洗いでは指先、指と指の間、爪の中を念入りに洗う
●うがいを励行する
●乾燥するとウイルスが活動しやすいので、室内の湿度を60%程度に保つ

日々の暮らしの中で上記の予防法を粛々と実践してゆけば、感染リスクをうんと減らすことができるのです。

しかし、私たちができる予防はこれらに限ったことではありません。病気に負けない身体を作る事、つまり、自分自身の免疫力を高めることが、最大の自衛策となります

(※マスクの予防効果)
●飛沫によるウイルスの口、鼻への侵入を防ぐ
●感染した手で粘膜(口や鼻)に触れるのを防ぐ
●口腔、鼻腔内の湿度を保ち、ウイルスが生存しにくい環境を作る
●口腔内の体温が上昇することで、免疫細胞(白血球)の殺ウイルス作用が高まる

ウイルスに対する抵抗力とは「免疫力」

現場の医師によると、感染者の8割は、仕事も含め通常の生活を送れるほどに症状が軽いそうです。その一方で二割の方は入院が必要なほど悪化し、さらに一部は集中治療室に入るほど深刻な状態に陥ってしまうと言われています。重症化した結果、残念ながら亡くなる方もいれば退院できるほど回復する方もいらっしゃいます。重症化する方の多くは、高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患等)のある方だと言われていますが、感染が広がるにつれて若く健康だったなずの方々の死亡例も報告されるようになってきました。

軽症で済む方と重症化する方、この差は一体どこにあるのでしょうか。

ありていに言えば「免疫力」の強弱です。私は常々、現代人の免疫力が低下していることの危険性を著書や講演、テレビ・ラジオといったメディアで警告してきました。

医師となって46年、多くの患者さんを診察してきましたが、身体に冷えを抱えている方のなんと多い事か。体温と免疫力は密接な関係があります。免疫力、つまり白血球の力は体温が1度低下すると30%低下してしまうと言われています。逆に、1度上昇すると一時的(数時間)ではありますが、免疫力が数倍になるという研究報告もあります。

免疫力アップは体力アップ、だから簡単

体温が1度上昇するだけで、一時的であれ免疫力がアップするのなら、是非トライしてみるべきです。免疫力アップというと難しそうな印象があるかもしれませんが、要は「体温を上げる」ということ。体温を上げるのは実に簡単な上に、やってみると気持ちが良いものです。

免疫力がアップする簡単体温アップの方法

体を冷やさない
衣服の重ね着、マフラー・腹巻、使い捨てカイロ、入浴後はすぐに髪を乾かす、夏のエアコンの温度調節は控えめ等を心掛ける

②日本酒や紹興酒の熱燗、鍋焼きうどん、すき焼きなど発汗するようなものを摂る。
発汗時には体温が一度上昇する。

体を温める食材を摂る(詳細後述)

④生姜紅茶を飲む(詳細後述)。紅茶の赤い色素、テアフラビンには抗ウイルス作用がある(新型コロナウイルスにはまだ確認されていない)。

湯船にゆっくり入って、身体の芯から温める

⑥異常(寒気、席、倦怠感等)を感じたら熱い湯や紅茶で葛根湯を服用する。30分もすると発汗し、異常症状がスーッと抜けていくことが多い。

風門を温める
骨を挟んで、首の付け根の左右にある、「風門」というツボから風邪や冷えが入り込む。就寝中はネックウォーマーや三角に折ったスカーフなどで風門を閉じる。

以上、いずれも簡単で、高額なコストがかかる様なものもありません。できるものを、ひとつふたつでよいので今日から実行して体温を上げ、免疫力を上げましょう。

文明が発展すると免疫力が下がる

重篤化すると死の危険もある新型肺炎は新型コロナウイルスの感染によって引き起こされます。確かに新型コロナウイルスは直接の病原体ではありますが、感染症の危険に人類がさらされてしまう「真の原因」は別の所にあります。人類と疫病の歴史を紐解いてみましょう。

歴史は繰り返す~国家の衰退と疫病の関連~

古代ギリシャと古代ローマが、栄華が頂点に達した後に衰退・滅亡していった原因については様々な論がありますが、その大きな要因は疫病です。

紀元前431年のアテナイとスパルタの開戦と同時に、アテナイには周辺の人々がどっと流入し、疫病が跋扈するための最上の条件である「人口過剰」状態が整ってしまいます。案の定、わずか1年後にはアテナイの人口10万人のうち、なんと約四分の一の命が疫病によって奪われました。猛威を振るった疫病が何だったのかは諸説ありますが、発疹チフス、麻疹、痘瘡が有力視されています。この疫病による人口減少こそが古代ギリシャの滅亡の一大要因といってよいでしょう。人口減少が国力の低下に直結するのは今も昔も同じなのです。

度重なる疫病の大流行で弱体化した古代ローマ帝国

古代ローマ帝国の衰亡もまた、痘瘡とペストという疫病によってもたらされました。紀元165年にローマ市民は痘瘡による咽頭炎、発熱、下痢、発心に苦しめられますが、189年に再び痘瘡禍に見舞われます。この時は毎日2000人もの死者が出たと言うことですから、当時の人々の恐怖はいかばかりだったことでしょう。

その後もローマはたびたび疫病に苦しめられました。250年には腺ペスト(目の充血、咽頭炎、嘔吐、下痢、下肢の壊疽、失明等)、540年のペスト(発疹、リンパ節の腫れ、喀血等)では1日5000人から1万人の死者が出たというのですからすさまじい限りです。

文明がもたらす過食・飽食が疫病を引き寄せる

発展した国や文明のもとでは、貴族を中心とした上流階級の人々は体を動かさなくなるうえに特権階級の証とばかりに暴飲暴食に走ります。哲学者セネカが「ローマ人は食べるために破棄、吐くために食べている」と評したように、宴会では満腹になると鳥の羽で喉をくすぐって吐き、次の宴会、またその次の宴会とはしごをしました。何分大昔の事、現代と違って出てくる料理もたかが知れていると思うのは早計です。実に豪華でかなりの量でした。

宴は3つのコースから成っており、それだけでかなりの量を食べていたことが分かりますが、メニューもなかなか重いものが続きます。

まずは前菜に当たる第一のコース。

卵、オリーブに加えて腸詰まであるので、かなりのボリュームです。これらをワインで楽しんだらメインディッシュの第二のコースに進みます。

メインのメニューは魚、獣肉、鶏肉のほか、ブリタニア産のカキやミセヌムの雲丹といった珍味もふんだんに用いられました。デザートとなる第三のコースでは、夏目、リンゴ、ザクロなどのフルーツだけかと思いきや、小麦粉、牛乳、油で作った甘い菓子で締めるというのですから、まさに鯨飲馬食の宴です。

これだけの量を食べるのは骨が折れることだったでしょうし、身体が重くて支えきれなかったのかもしれません。宴の参加者はゴロンと横になって食べ続けていたというのですから、何とも怠惰なことです。膨大に食べて、吐いて、また食べる。免疫と過食・飽食の関係を一切知らなくても、こうした行為がいかにばかげていて非健康的な事かは感覚的にお分かりになるでしょう。

しかし、果たして現代人は、ローマ人を笑うことができるでしょうか。1日にしっかりと空腹を感じる時間が無いような食べ方をしていれば、それは飽食に耽溺するローマ人と大差のない事なのです。

国や文明を築くとき、人々は粗食に耐え肉体を酷使しながら荒れ地を開墾し、時に隣国と戦い、過酷な日々を生き抜いていきます。そんなとき、人は病に倒れません。飢餓状態が人間の免疫力を高めるからです。

1日に1度空腹の時間を持つことで白血球を活性化させ、また、体最大の発熱機関である筋肉を動かして=運動をして体温を上げていきましょう。運動(ヨガ)×溶岩浴と、効果的に体温を上げるためにベストな選択肢が立川唯一の溶岩ホットヨガ、オンザショアです。レッスンスケジュールはこちらからそうぞ。

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ヨガの効果

ホットヨガとヨガの違い

ピラティスの効果

HIITの代表的な効果

立川ヨガ 立川エリア唯一の溶岩ホットヨガスタジオ「オンザショア」

yogaのレッスン前の様子。生徒の足もとにあるヨガマット

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【監修者】宮川涼
プロフィール早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。
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