バトルロープトレーニング
バトルロープトレーニングとは、綱引きに使うような強度のある綱を持って波打たせることで全身の筋肉を鍛えるトレーニングのことをいいます。短時間でカロリーを消費できる上に、筋トレの効果も期待できると、今話題の新しいトレーニング方法です。
01 バトルロープの効果
▶全身の筋肉を鍛える
バトルロープは、2本の重くて長い縄を波打たせるように動かし続けるため、全身の筋肉をバランスよく鍛えることができるのが特徴です。左右のバランスをとるため体幹が鍛えられるほか、縄を動かす際に普段は使わない肩や背中、お腹周り、お尻、足のなど筋肉まで使われるため、全身の筋肉を一気に鍛えることができるといわれています。
▶基礎代謝を上げる
バトルロープによる全身運動により、体の大きな筋肉だけでなく、小さな筋肉も鍛えることができるため、続けていくと全身にバランスよく筋肉がつくといわれています。筋肉量の増加により、基礎代謝が上がる効果が期待できます。
▶脂肪燃焼効果が高い
通常のトレーニングでは、脂肪燃焼効果を高めるために、初めに筋トレなどの無酸素運動をした後、有酸素運動をするのが一般的です。
しかし、バトルロープはそのトレーニング自体に、全身を動かす「有酸素運動的要素」と中腰で行うなどの動きによる「無酸素運動的要素」の両方が含まれているため、バトルロープトレーニングのみでも高い脂肪燃焼効果が期待できるといわれています。いわゆるHIIT(高強度インターバルトレーニング)と同じ効果、あるいはそれ以上の効果が期待されます。詳しくはHIITのページをご参照ください。
▶ケガのリスクがなく運動できる
通常のウェイトトレーニングは、高重量の重りを用いて行うため、関節への負担がある程度かかります。しかしバトルロープは、ロープを使用した全身運動のため、そこまで関節に負担をかけることなく、ケガのリスクを最小限に抑えた筋力トレーニングができるのもメリットのひとつです。
02 バトルロープトレーニングの使い方
▶ダブルウェーブ
両手に1本ずつロープを持って、ロープの持ち手に対してまっすぐに立ち、両手で同時にロープを波打たせるように動かします。足は肩幅よりすこし広く開けて、膝を曲げてしっかり腰を落としてください。
最初はゆっくりと、慣れてきたら、高速でロープを動かしてみましょう。この時のポイントは、ロープの振り幅を大きくすること。こうすることで負荷が大きくなり、トレーニング効果が上がるといわれています。このトレーニングを行う際は、両手共に同じ動きでロープを動かすことがポイントです。
▶オルタネイトウェーブ
両手に1本ずつロープを持って、ロープの持ち手に対してまっすぐ立ち、足は肩幅より少し広く開けて、膝を曲げてしっかり腰を落としてから、右手と左手を交互に波打たせるように動かすトレーニングです。体幹に力を入れて、フォームを維持して、できるだけ早く縄を上下させることがポイントです。
▶スクワット・オルタネイトウェーブ
オルタネイトウェーブと同じ姿勢をとり、ロープを左右交互に上下させながら、スクワットをするトレーニングです。腰を上下させることで、下半身も効果的にトレーニングすることができます。腹筋力がかなり必要になるため、腹筋を鍛えるのに効果的です。
▶スラム
ロープの持ち手に対してまっすぐ立ち、脚を骨盤の幅に広げてロープを2本そろえて両手でしっかり握ります(竹刀やバットを握るように持つ)。両腕を頭の上まで上げて、力一杯ロープを床に叩きつけるように腕を振り下ろします。頭の上に上げる際は、下半身のバネを使って飛び上がるように上げ、下におろす時は、腕、肩、体幹の全てを使って全身でロープを下に叩きつけるようにしましょう
▶サイド2サイドスラム
個人的にはこれが一番オススメのバトルロープトレーニングのメニューです。一番ハードでもあります。ロープの持ち手に対してまっすぐ立ち、脚を骨盤の幅に広げてロープを2本そろえて両手でしっかり握ります。体をロープの持ち手に向かってまっすぐ立ち、ロープを体の右側に持って行き、腕を頭の上に上げ、思い切り右側の床にたたきつけます。続いて、ロープを体の左側にに持って行き、腕を頭の上に上げ、思い切り左側の床にたたきつけます。これを交互に高速で行います。
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |