ヨガをしながら学ぶ簿記入門
立川ヨガスタジオから簿記入門について発信します
立川のヨガスタジオ「オンザショア」では、ヨガをする合間やスキマ時間にお客様に楽しんで頂ける読み物をご提供したいと考えており、その一つとして今回は、意外と知らない簿記の世界にちて、簿記の基本的な入門知識を中心にご紹介したいと思います。簿記は、算数でも数学でもありません。簿記とはお金の計算です。とはいえ、家計簿とも少し違います。難しい話は後ほどするとして、家計簿が単式簿記なのに対して、一般に簿記というのは複式簿記を意味しています。
「今月は給料日だから、○○円入る」
「昨日、クレジットカードを使って、○○円の洋服を買った」
「明日はマンションの家賃○○円と電気料金○○円が、銀行口座から自動引き落としされる」
ごく一般的な家庭での会話を紹介しましたが、皆さんがこのように普段日常生活でさりげなく会話しているお金の話、これの計算をするのが簿記なんです。
数学にはちょっと苦手意識があるという方でも、お金の計算と分かれば興味がわいてきませんか?
実際にお金の計算=簿記の知識があれば毎日の生活の中でも役立ちますし、自営業やフリーランス、会社経営をしている方には必須といっても過言ではありません。
ただ簿記に限らず、新しいことを勉強するというのは、少し気が重いものですよね。でも、新しいことを学ぶと脳が活性化されるので、脳トレを行うより、よっぽど脳の機能向上には効果的です。
そこで、あまり難しくは考えずに、新しいことを学んで脳を活性化させようという軽い気持ちで簿記の入門を学んでみませんか?
家計簿と簿記の違い
上述した家計簿やお小遣い帳も簿記の一種ではありますが、簿記の世界では単式簿記と言われます。一体何が単式なんでしょうか?単式というからには何か一つだけということはイメージがつくかと思いますが、お金の出入りの捉え方、見方が一つだけ、ということを意味します。たとえば、家計簿に、住居費として4月分の家賃を80,000円払ったと書いたとします。これは、お金が出ていったことだけを記録すればいいだけなので、お金の見方は一つだけといえるんですね。
それに対して、簿記は、複式簿記です。つまり、お金の出入りの捉え方、見方が二つあるというわけですね。会社や自営業、フリーランスの方がつけるのはこの複式簿記にあたります。会社が商売や事業を営むことを経営と言いますが、会社は経営活動のすべてを、お金の面からも正確に把握する必要があるので、この複式簿記が必要なんですね。経営活動に伴う、複雑なお金の出入りを分かり易く明快にすべて正確に記録、計算、整理するためには、お金の出入りの捉え方が一つでは捉えきれません。二つの面からみることが必要なのです。
家賃を支払ったを2つの面から見てみると
お金の出入りを二つの面から見ることが複式簿記であることはご理解頂けたかと思いますが、では実際どんな風に二つの面からお金の出入りを見るのでしょうか。先ほどの家賃を80,000円支払ったということを例に見てみましょう。
見方1:現金80,000円を支払った
これだけを記録すると単式簿記、いわゆる家計簿になりまうが、簿記、つまり複式簿記では、まず一つの面としてこう捉えます。
見方1:現金を80,000円支払った
そして、もう一つの面が、
見方2:家賃が80,000円発生した
この二つが複式簿記による家賃を80,000円支払ったことに対するお金の捉え方、見方になります。
はい、ここでなんでわざわざ「現金」で80,000円を「支払った」ということと、「家賃」が80,000円「発生した」と面倒臭い見方をするのか疑問になりますよね。それには理由があります。
複式簿記によって、会社の経営活動をお金の面から正確に把握するためには知りたいことは、財産はいくらか?ということと儲けは幾らか?の二つを知る必要があります。財産の金額と、儲けの金額の二つですね。会社を経営するには、今会社に財産がどれくらいあるのかということと儲けは幾らぐらいなのかということの二つを知らないといけないわけです。では、これをどうやって知るのかというと書類を作ります。財産がいくらあるかわかる書類を貸借対照表、通称B/S(バランスシート、ビーエス)といい、儲けが幾らあるかわかる書類を損益計算書、通称P/L(プロフィットアンドロスステイトメント、ピーエル)と言います。
簿記の目的
簿記はこれら貸借対照表と損益計算書の二つを作るために利用されるのであり、この二つの書類のことをいわゆる決算書といいます。新聞でも「○○株式会社の今期の決算が発表された」という報道を見かけることがあると思いますが、これを公表しているわけですね(正確には有価証券報告書といい、上場企業が発表するものです)。
決算書というのは、決算によって、作った書類を意味します。では決算とは何かというと、財産と儲けが幾らかを明らかにすること。つまり、簿記=複式簿記の最終ゴールは決算書をつくるための決算ということになります。決算書と呼ばれるものには、他にも株主資本変動等計算書や個別注記表など他にもいくつかありますが、代表的でもっとも重要な書類がこの貸借対照表と損益計算書の二つなんです。つまり、簿記は、これらの決算書を作るための技術であるわけですね。
それでは、これらか簿記入門の世界へご案内致します。