自律神経とは(2)
ヨガを行うと自律神経を整えることができると言われますが、そもそも自律神経とはどのような役割をしているのでしょうか?
自律神経とは、私たちの意思とは関係なく働く神経で、呼吸や消化、発汗と体温の調節、血液の循環、内分泌機能や生殖機能など、生命を保つために必要な機能をコントロールしています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つがバランスよく働いてくれるからこそ、前述の様々な機能が正常に保たれているのです。この自律神経のバランスが乱れて来ると、心身ともに様々な不調が現れます。自律神経の乱れが原因と考えられるものには、原因がはっきりとしない頭痛や腹痛、倦怠感や不眠、イライラ、不安感、集中力の低下などで、自律神経のバランスの乱れが続くと、心の病に繋がる可能性もあります。
自律神経は、中枢性自律神経線維網(CAN:Central Automic Network)という脳のネットワークがコントロールしています。ストレスを感じるとCANが反応して交感神経を興奮させます。そのため、自律神経の安定のためにはCANの反応を抑制することが大切で、それには瞑想が効果的であることが分かっています。瞑想はCANの監視役である前頭前野の働きを高めることができ、興奮を押させてくれます。
交感神経の緊張が高まったまま下がらない生活が続くと、弛緩することができなくなってしまい、不眠や浅い眠りになってしまいます。最近よく眠れなかったり、心からリラックスできた記憶がない方は、ヨガなどを生活に取り入れて、少しずつ弛緩の時間を増やし、本来のバランスを取り戻していきましょう。
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |