総合格闘技とは
総合格闘技とは、通称MMAと呼ばれ、その名の通り、攻撃手段のルールによる制約を最大限排除したうえで技術を競い合う格闘技のことです。一般に「何でもありの格闘技」とも呼ばれる総合格闘技は、ボクシングやレスリング、柔術といったあらゆる格闘技の技術が求められることから、格闘技の中でも「キングオブスポーツ」といわれています。スリリングかつエキサイティングな展開が醍醐味といえるでしょう。
たとえば、ボクシングをしているとどうして蹴ってはいけないんだろう、とか掴みかかってはいけないんだろうと思うことがあると思いますし、私自身柔道をやっていた頃に、どうして殴ってはいけないんだろう、と思いましたし、空手をやっているときに、どうして締め上げたりしてはいけないんだろう(一応大道塾で空手をしていたので、防具を着けた上での顔面パンチはありで。投げもありでした)と疑問に思っていました。
そんなもしルールが最大限ない状況、もっとわかりやすく言えば、路上での喧嘩を想定した場合どの格闘技が一番実践的なのかよく幼い頃は考えていたものです。そんな疑問、問いに答えてくれたのが総合格闘技であったということはいわずもがなですね。とはいえ、総合格闘技にもルールと呼ばれるものはあります。
いくら「何でもありの格闘技」とはいえ、一定の禁じ手は存在し、「目突き」「金的」「頭突き」「指での首絞め」「パイルドライバーのように頭から垂直に投げる技」などが禁じ手とされています(※「顔面への蹴り技」「倒れている選手への蹴り」は条件付きで認められた攻撃です)。
なお、現在多くの総合格闘技団体が、世界的に統一されたルール「ユニファイドルール」を採用しています。
スポーツとしての総合格闘技の試合時間は、5分3ラウンド(タイトルマッチは5ラウンド)。海外の総合格闘技団体においては試合場を金網で囲った「ケイジ(Cage)」をよく見かけますが、日本ではプロレスやボクシングと同様、ロープを張った四角形の「リング」を使用することもあります。勝敗は、レフェリーが試合を止めるTKO(テクニカルノックアウト)や、関節技や絞め技によるタップアウト(ギブアップ)などによって決定されます。また、規定時間内に決着がつかなかった場合、3人のレフェリーによって採点がつけられ(判定)、2人以上のレフェリーの支持を得た者が勝者となります。
初期の頃のMMAは、殆どルールがなく、地下格闘技などでも素手で殴り合うなどよくあったのですが、現在はこのようなかなりスポーツ化されています。とはいえ、総合格闘技が一番実践に近い形で行われる格闘技であるのは今も昔も変わりはないでしょう。
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |