攻撃だけなら誰でも出来る、防御が出来てこそボクシング、とはよく言われます。相手からの攻撃を防ぐ最も基本的な技術として、ブロッキングというものがあります。相手のパンチから自分を守るための技術ですので、しっかり身に付けましょう。
01 ブロッキングとは何か?
ブロッキングに特別な構えがあるかといえば、特にそうではありません。基本のファイティングポーズから、肘を内側に絞るだけ。それだけです。後は、少し拳を力強くにぎるといいでしょう。
このブロッキングの姿勢を取る時は、相手のパンチが当たる距離になってからです。相手のパンチか当たらないであろう距離にいてブロッキングの姿勢を取っても疲れるだけです。
ボクシングの練習を始めて見ると分かりますが、ガードのために腕をずっと上げているのは非常に疲れます。ボクシングのグローブが本当に重く感じます。ですので、明らかに不要な時は、腕を一瞬だけだらっと下げてリラックスをするボクサーも多くいますね。
ブロッキングの姿勢では、拳はこめかみより少し前の位置、もしくは完全に顎を隠すように拳の位置をもってくる選手が多いです。マイクタイソンはその代表例ですね、ピーカブースタイルといいます。
拳がここにあると急所の防御も出来ますし、攻撃も打ちやすいです。
02 ジャブは当てるモノと覚悟しておく
ブロッキングの姿勢においては、上述の通り相手のパンチが届く距離にあります。相手が最も多く打ってくるのがジャブでしょう。このジャブですが、当たる事前提でいるボクサーがほとんどです。
ジャブの役割というのは、距離を測ったり相手の前進を防ぐためにあります。ですので、ジャブにそこまでの威力はありません。しかも両拳で顔を守っているので、そこまでの衝撃はないはずです。
相手のジャブは、自身のおでこに「当てさせる」という感覚でいるといいでしょう。もちろんジャブを防ぐパーリングやヘッドスリップという技術もありますが、ジャブ対策の一つとしておでこに当てさせてあげるという感覚も覚えておいてください。
おでこは顔で最も固い場所です。当たっても、そんなに痛くはありません。あまり気にせずアグレッシブにいきましょう。
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |