2023年3月15日(立川の溶岩ホットヨガ)

「読書家は一日何冊の本を読むのか?」

00 前回の続きはまた今度で、今回は読書家について

前回のGoogleマップからいきなり消されて復活した話は話が長くなりそうなので、また別の機会に続きを書きます。今回は、短めの話で、最近私が考える「読書家」について書きたいと思います。私が好きな作家に小林泰三という少し前に亡くなってしまったSF・ホラー作家がいます(最近は、大江健三郎さんもお亡くなりになりましたね。あと忘れてはいけないのが西村賢太さんも)。

この人は、もともと『記憶破断者』や『玩具修理者』のようなスプラッターまがいとも思われかねないようなホラーで名をなした人ですが、私は彼のそういう作品も好きであるものの、彼の作品で個人的にイチオシなのはハードSFです(ハードSMじゃないですよ)。ハードSFという言葉は多くの方があまり耳慣れない言葉だと思いますが、かなり真面目に科学的・論理的に整合性のとれたSFのことをいいます。小林泰三自身は「わたしの小説は電卓を片手に読んでください」と後書きによく記したほどです。

小林泰三は大阪大学の大学院の修士課程を出て三洋電機マテリアルの研究者をしていた人で、理論物理学、とりわけ量子論に造詣の深かった人物ですので、さもありなん、という感じですが、彼の『失われた過去と未来の犯罪』なんかは、人間の心(主体)とは記憶(それも手続き記憶ではない思い出)にあるのではないか、という仮説を立てた上で、記憶がメモリースティックに保存される時代に、もしそのメモリースティックだけ交換したら一体人格とはどうなるのかをさまざまケーススタディを描きながら追うなど、現代の最先端科学や医療にも遜色しないような内容で、読み手を深く考えさせるものがあります。私なんかは彼のSFが面白すぎて、MAXで彼の作品を一日五冊読んだことがあるくらいです。

そんな彼の作品の中に『未来からの脱出』というAI対人間を描くようなこれまたハードSFがあるのですが、そのなかで出てくる登場人物に非常に読書家で策士タイプの人間が登場します。その人に主人公が「君は読書した本を覚えているかい?」というようなことを聞くと、その策士は「それは10冊全部のことをいっているのかね?」と切り返します。どういうことかというと、彼は日に十冊は読書するので、その全部を詳らかに覚えているのかどうかと問われたと思ったのです。

01 読書家は一日何冊の本を読むのか?

この描写に私は、小林泰三の姿を垣間見たような気がしました。つまり、小林泰三なら一日10冊は本を読み、その内容も一言一句覚えているのではないか、と思ったのです。もちろん、現実的にそうであったかどうかは知りません。しかし、そう思わせるだけの教養と筆力があるのが小林泰三なのです。そのとき、私は自分のことをそこそこ読書家だと考えていたので、「あれ?俺って一日平均して何冊くらい本を読むのかな?」と思わず自問自答してしまいました。

ある程度の波はあるのですが、私の場合多いときでも五冊程度、一冊も読み終えないときもあるので、平均すると、大体日に二冊程度の本を読んでいることが想定できました。そう思うと、「足りない!俺は読書家だと思っていたが、全然読書家ではない。」と愕然としてしまったのです。

最近は、ウンベルト・エーコの著書のタイトルのように、そろそろ紙の本は絶滅するなあ、と思い、すっかり紙の本を購入するのはやめて電子書籍ばかりかっています。なので、正確に現在の蔵書数がわかるのですが、KindleとHontoを併せて大体8000冊くらいです。紙の本は昔、二万冊くらい所有していましたが、引っ越しの際に毎回処分して、現在は2000冊くらいしかないと思うので、合計で一万冊ですね。小林泰三式に解釈すれば、たった1000日分の蔵書に過ぎません。まあ、ほぼ三年分といいましょうか。

02 読書家とは、最低五万冊は本を読んだことがある人のことである

年齢はインターネット上で非公表にしているのですが、まあ、三十代ではありませんので、大体察しがつく方はつくのではないかと思いますが、人生の1/10以下の本も読んでいないことになります。そして、蔵書が以前二万冊あったときも、もちろん、積ん読もあったりするので、全部読み通しているわけではありません。そうなると、私はいかに読書していないのか、ひどく反省させらました。その詳説を読んで以来、私は最低でも一日に三冊くらいは読書しようと思っているのですが、やはりこういうブログの記事を書いたり、仕事をしていると、なかなか三冊を平均して読むことができません。

そういえば、昔、日本を代表する評論家柄谷行人が、師匠の小林秀雄に「きみ、評論家になるなら最低でも五万冊の本は読みなさい」といわれたと何かの本に書いてあったのを覚えています。私が今まで読んだ本はたぶん一万冊くらいです。まだまだスタートラインにも立っていません。いつか、仕事をしなくてもよいような立場になり、毎日10冊の本を読み、最低でも10万冊の本を読み、そして、子供の頃からの夢でもある小説でも書いてみたいなあ、と思う今日この頃でございます。

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スタジオ名イタリア溶岩ホットヨガ&ピラティススタジオ「オンザショア」
住所東京都立川市曙町2-14-10エトロワビル 3階
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事業内容溶岩ホットヨガ、ピラティス、キックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、バトルロープ、総合格闘技、パーソナルトレーニングなど
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立川ヨガ 立川エリア唯一の溶岩ホットヨガスタジオ「オンザショア」

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立川の溶岩ホットヨガスタジオ「オンザショア」
【監修者】宮川涼
プロフィール早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。



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宮川涼
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