ヨガやピラティスでボディメイクをして理想の人と出会うための「出会い系サイト成功マニュアル」(男性編)

運命のパートナーを手に入れる方法

それでは、幸せなパートナーを得る為の旅がいまからはじまります。BGMはQUEENの「I was born to love you」が最適かと思われます。お飲み物とトイレを済まして準備が整いましたら、照明を少し落としてお楽しみください。

はじめに

第1章 絶対に返事が貰えるメールの書き方

人間は動物だ!?

誰でも簡単にできる視点の増やし方

誰でも簡単に魅力的なメールがいくらでも書けるようになるトレーニング

テクニックを実際に使ってみる

会話のキャッチボールについて

投稿する前に

禁断の反則技(前編)

禁断の反則技(後編)

上位5%のメール、その幻想と真実

上位5%のメールの実際の書き方

好感度をあげる為の7つのポイント.

第2章 面白いように反応が取れるプロフィールの書き方

広告に関する考察

良いプロフィールは一生モノ!!

プロフィール掲載の準備

プロフィール作成のキモ

ターゲット別のプロフィール(不倫・女子高生など)

気絶するほどメールが来る写真撮影のマル秘テクニック

第3章 運命のパートナーを手に入れる

運命のパートナーとは?

運命のパートナーと出会う方法

さいごに

はじめに

人の出会いは運命だと思う。あなたの大切な身の周りの人を思い浮かべてみてほしい。そのうちの誰か一人が欠けたとしても、今のあなたの生活は無いのではないだろうか。すべての人がジグソーパズルの破片のように不思議に絡み合って、今のあなたを形作っている。

あなたはいま人生に足りないものを感じているだろうか。日々心に感じる小さな喜びや、悲しみを分かち合える相手がいないと感じてはいないだろうか。空想の中で、自分の願う容姿だったり、笑顔だったり、誰かのそんな表情を思い浮かべて話しかけたりはしていないだろうか。上手く言葉では表現できない寂しさが、胸の奥のどこかで癒やされるのを待ってはいないだろうか。

ボクはそういう生活を送っていた。

毎日、泣きたいほどの寂しさを感じていた。

でもなかなかその生活を変えることは出来なかった。自分自身に対して抱いている強烈なコンプレックスは女の子の前で無邪気にありのままの自分で振る舞うことや、自分の心の中の思いを伝えることを拒んでいた。

そんなボクがある日突然変われたのは、小さな小さな気付きだった。普段ならばすぐに忘れてしまうくらいの小さな気付きだった。その気付きはこういうことだった。ボクは彼女に嫌われることを恐れているのではなく、自分の心の中に描いた彼女に嫌われることを恐れているのだ、ということ。少し離れて立ったところから見れば真実はとてもシンプルだった。好きな人と向かい合ったとき、ボクは目の前の彼女自身と、自分の中のネガティブな考えで構成された彼女の幻想、その両方を相手にして思い悩んでいたのだった。真実はひとつしかない。目の前の彼女自身はボクとは生まれも育ちも感じ方も何もかもが違う。そんな彼女を知るためには、ボクは全てを脱ぎ捨てて体当たりで彼女のことを知ろうとする他ないのだ。

こういう風にしてボクは20年以上、かけていたフィルターを外すことが出来るようになった。

風景がまったく変わって見えた。ひとりに対して言葉を伝えればいい、その気付きを得ただけだった。

いまこうして原稿を書いているボクも同じ気持ちで書いている。あの頃のボクと似た境遇にいるあなたへ。

ボクが得ることができたように、あなたも幸せなパートナーを得て貰いたいと本気で思う。心から望む相手に出会い、その人を幸せにしたいと感じ、枕を抱きしめるような愛しさを感じてくれたなら。そうすればボク自身も生きてきた意味がもうひとつ見つかったと胸を張ることができるだろう。

人は外見ではない。

・・・いや、言い換えよう。人は外見だけではない。

不細工であるということは、ひとつのハンディキャップだ。カッコいい人はそれだけであなたよりも有利な立場に立っている。でも、あなたはこのマニュアルを読み終わったとき、その差を軽々とひっくり返すだけのスキルを身につけているだろう。

あなたが思い描く、そのとおりの人がこの世の中にはきっといる。そしてその人と巡り会うことは、時間はかかるかもしれないが不可能ではない、とボクは心から信じている。

いよいよ、女性と知り合おうと思ったならば出会い系サイトを探さねばならない。有名なところがいくつかあるので、なるべくそういった有名なところで行動を興すことをお薦めする。

初心者にお薦めの出会い系サイトを紹介しておく。

○東京カレンダー

〇ペアーズ

〇Omiai

こういったところをターゲットとして行動すればよい。

サイトの選別については色々な意見がある。例えばSEXがしたいだけであれば、援○交際をしたがっている女性の集まるサイトに行くのが近道である。相場は20代の女性ならばホテル代別2万円くらいで話を持ちかけられることが多いようだが、中には少し交渉すれば1万円程度になるケースも多いという。またこれが女子高生となると3倍くらいの値段になる。男としては確かに魅力的だが、逮捕される可能性もあるのでお薦めしない。それより何より、このマニュアルのテーマは幸せなパートナーを探すことであり、こういった「女性と寝る」ことだけを目的とした内容は、趣旨に反する為今回は詳しく触れないことにする。このような話題について書くことや失敗談もたくさんあるので、また機会があればどこかで紹介することが出来たらと思っている。

しかしボク個人としては、心の通わないSEXに興味はない。人は繁殖目的でない性交を行う唯一の動物であるが、せめて心くらいは通じていたいと願う。人が欲望に導かれて進化してきた事に異論はないが、形骸化したSEXを認められるほどボクは今時の若者では無いようだ・・。

さてすぐに行動を興す前にやらなければいけないことがある。明確に自分がどの世代のどのような女性と知り合うか、ということを決めることである。例えば芸能人で言えば誰のような容姿で、どんな雰囲気で、背はどれくらいで・・・という内容を細部に至るまで思い描いて欲しい。その人と初めてメールのやり取りをしている自分の姿、そしてファーストデートの緊張感、そして何度目かのデートのあとのキス。そういう風にターゲットとゴールをきちんと設定することは、今後目的意識を持って、ノウハウを身につけていく上で非常に重要になってくる。マーフィーの法則に従うならば、この明確な目的を潜在意識に刷り込む為に紙に書き出すのが最も効果的だろう。笑う人は多いだろうが、潜在意識を侮ってはいけない。

通常の出会い系サイトには有料サイトと無料サイトが存在するが、男性・女性共に多くの登録者がある無料のサイトから始めることをお薦めする。有料の出会い系サイトはサクラ、やらせ、という問題が常につきまとう為、上級者向けである。但し、エキサイトフレンズなどの大手が提供している出会い系サイトは初心者でも安心して利用できる。

最近の有料サイトはサクラのバイトを大量に雇い、「いま、すぐ近くにいるんだけど会えるかな?」などというアプローチをして、男性にポイントを消費・購入させるという巧妙なパターンも急激に増えている。最終的にいざ待ち合わせをする段になると、「ごめん。足を捻挫したから病院に行く。」などいう断りのメールが来るのが常套手段のようだ。

この手のサクラの特徴としては、話が噛み合わない、はぐらかす、こちらの写真すら見ていないのに異常なまでに積極的にアプローチを仕掛けてくる、などがある。こういったアプローチをする相手はパソコンオタクのモテない大学生バイトと相場が決まっているようだ。大抵は男であることが多い。あなたが真剣に出しているメールと思いを弄び、裏で仲間と笑っているのだ。ケチな人生だと思うが、実際、こういう手法に騙される男性は後を絶たない。

「もしかしたら本当の女の子かも」と思ってしまう気持ちもよく分かる。でも待って欲しい、こちらの写真すら見ないままに異常とも言える積極的なアプローチを取ってくる女の子が、あなたの運命のパートナーになりうるだろうか?そんな女の子が黙っていても男がワンサカ寄ってくるような美人であるはずがないと思わないだろうか?

あなたが取るべき行動はこういったノイズに邪魔されることなく、大いなる目標を持ち、勝利を勝ち取ることだけだ。このマニュアルはあなたの勝利の道しるべとなるだろう。

さて前置きが長くなったがこのマニュアルでは、次のようなステップを提唱している。

  1. 参加しようとしている出会い系サイトの状況の把握とターゲットの明確化
  2. 状況に対する戦略の立て方、どのようにしてプロフィールを書くか
  3. 女性に対するメールの書き方・アプローチの仕方
  4. 上級編・プロフィールだけで女性からメールを貰う

これはボクが友達に教える際、その教え方を3パターンくらい試してみたのだが、その結果このステップ通りにやって貰った場合が最も効果があったからだ。後に気付いたところによるとこれは学習の基本である、インプット→アウトプットを繰り返しながら難易度を上げていくというステップに極めて似ている。いきなりプロフィールだけで女性からメールを受け取ろうとするのではなく、まずは戦略を立て、実践の中で女性とコミュニケーションを取りながら、上位5%のプロフィールを書く方法を徐々にマスターしていって貰いたい。

書いてもやる人はいると思うが、嘘は書かないことをお薦めする。嘘と、相手に想像を膨らませることは、まったく違う。例えばフリーターなのに、「ボクは医者」と書くのは嘘だが、「ボクは3年後には絶対にテレビに出ている人物」と書くのは嘘ではない。嘘を書いて知り合ったとしても、そして(実践上非常に確率は低いが)会うところまでいったとしても、その人は決してあなたの幸せなパートナーにはならないだろう。

出会ってみて、何もかも理想的な女性であることが分かって、その時後悔してももう遅いのだ。

そしてそういうことをやる人にボクは伝えたい。

あなたは今のままで良いと思っているのか、と。女性を口説くことをマスターすることと、人生で成功することは極めて密接なつながりを持っているとボクは考えている。人間社会の基本はコミュニケーションである。

あなたの思うことや考えを、理解して貰い、相手の考えを理解すること。

もしもあなたがサラリーマンであるならば、上司に自分の意見を伝え、本当に自分のやりたいことに取り組めるような環境を自分自身の力で創っていきたいとは思わないのだろうか。

もしあなたが商売をやっているのであれば、試行錯誤しながら自分の扱っている商品の良さを少しでも多くお客さまに分かって欲しいとは願わないのだろうか。

そしていつかあなたに子供が出来たならば、その子供の考えをより理解し、自分の気持ちを伝え、100%のコミュニケーションを取りたいと祈りはしないのだろうか。

自分の気持ちを伝える術を身につけ、相手の視点に立ってモノを考えられるようになったとき、人はその与えられた舞台の上で、それまでの何倍もの輝きと存在感を放ち、そして幸福、愛情、友情に満ちた豊かな人生を生きられるとボクは確信を持って言うことができる。

このマニュアルは出会い系サイトという特殊な環境の中で、あなたが輝きを放ち、他人を魅了し、唯一無二とも言える最高のパートナーを手に入れられることを主眼として書かれているが、その前提となって全体を流れているテーマはコミュニケーション能力の向上である。

ボクはこの3年間自分自身で数え切れないほどの失敗をしながら、伝えることをテーマに取り組んできた。

いまこうして数十ページ渡る文章を書いているのもその成果の一つの表れである。

人とまともに話せなかったボクでも出来るようになったのだ。自分の気持ちを効果的に相手に伝えられるようになってからは、仕事も上手く行くようになった。ボクの意見をみんなが納得して聞き、同意してくれるようになった。出来ることならば、何かの縁でこのマニュアルを手にしたあなたには、同じ道を目指して欲しいと思っている。

ここに書いてある内容を実践してみれば、恐らく効果はすぐに出てしまうだろう。でもその時点で何もかもを分かった気になることなく、事あるごとにこのマニュアルを思い出し、読んで頂けたらボクとしてこんなに嬉しい事はない。

第1章 絶対に返事が貰えるメールの書き方

人間は動物だ!?

ボクがこのマニュアルを通して伝えたいことは極めてシンプルだ。それをひとことで表すと「相手の気持ちになって考えること。」

そんなことはとっくに知っている。そんな下らない講釈を聞く為にこのマニュアルを買った訳ではない、そんな声が聞こえてくる。でもそう思いこんでマニュアルを放り出すのはもう少し待って欲しい。殆どの男性は、同じものを見たときの男性の感じ方と、女性の感じ方。そして男性が自分が認められたと感じられるシチュエーションと女性のそれとが大きく異なることに気付いていない。

そして、ボクはこれを実際の女性とのやりとりの中でも実感した。ジョン・グレイ博士という恋愛心理学者はこんなことを言っている。

「男は火星から、女は金星からやってきた」

つまりそれくらいに、違う星の人間くらいに、女性と男性との考え方は違うのだ。どんな高価なプレゼントよりも小さな言葉の方が輝きを放つ場面があること。女性が愚痴を言うと、ほとんどの男性は同意を示す前に解決策を提供しようとしてしまうこと。こういった違いを挙げていくとキリがないくらいだ。

つまり相手の気持ちになって考える、という理屈は小さな子供でも知っているが、対象としている相手がどのような思考パターンを持っているのかということを知っている人は極めて少ない。管理職になったことのない人間が管理職の視点で物事を捉えられないのと同様に。

まずはあなたが持っている既成概念、思いこみ、そういったものを全て捨てて、相手は自分とはモノの考え方も感じ方も全て違う人間なのだということをハッキリと認識することが、気絶するほどメールを貰う為の第一歩となるのだ。

人間は動物である。

ネガティブな意味で捉えて欲しくないのだが、これは忘れてはならない重要なポイントとなる。性格や行動の土台となっているのは人間の動物としての本能である。もちろん後天的に構成された良心や倫理観が行動や感情を決定することに関して異論はない。ただ、それでも本能は時として人間という動物を不思議な行動に駆り立てる事がある。そしてこれは女性も同じである。

男性は子孫繁栄の為の行動が遺伝子にインプットされている。少しでも多くの女性と寝たいと思うのは、この遺伝子が導いている。そして浮気遺伝子と誠実遺伝子が同じ地球上で暮らしていれば、浮気遺伝子の数が増えていくというその結果も想像に難くない。誰もが幸福な家庭を想像する。家の窓からはいつも幸福さと笑顔とが溢れ出ているような、そんな家庭を。でも実際は人間同士がひとつ屋根の下で暮らしている以上、権力闘争のような場面、これはエネルギーの奪い合いと言い換えても良いかもしれない、そういう状況は発生しうる。男女間でその衝動の強さに差異はあれど、人間として上に立とうとする本能はどこかに存在する。これは人間はみな認めて貰いたいと思っているという視点からも説明が可能である。だからこそ、人間は万物の長となり、ここまでの繁栄を築きあげることができたのだ。

女性は、男性に経済力や社会的なポジションを求める傾向がある。これは、女性は子を産み育てるという本能が備わっている為、それを安全かつ確実に実現するのに必要な資力を男性に対して望むことに起因している。若い頃の女性は、お金や権力よりも外見にこだわるが、女性が成熟し、子供を産み育てることを意識し始めるくらいの年齢からこの傾向は無意識のうちに変化していく。ただ、中には40代になっても男性アイドルグループの追っかけをしていたりする人もいたりする為、個人差がありはするのだが。

このような、人間の本能・遺伝子といった普段意識しない分野に焦点を定めて考えると、いろいろと面白い発見が見えてくる。ボクはこの人間は動物であるという視点は、算数で言えば1+1の足し算と同様に重要なモノであると同時に、自分自身が何者であるかということを深く考える際に不可欠な視点であると考えている。必要なことはアンテナを張り、既成概念に囚われることなく、相手の僅かな心の動きを観察することだ。どんな内容のメールを送った時にすぐに返事が返ってきたのか。どんなシチュエーションで誘えば意外なくらいにすんなりと女性が実際に会うことをOKしてくれたか。こういった情報をひとつひとつ積み重ねることが、あなたのコミュニケーション能力を高めていくこということは疑う余地がない。そして余裕があればそれを更に深く掘り下げていって欲しい。何故こういうメールを送ると女性が喜ぶのかということ。このように共通点を探ることは、あなたの経験値を高め、仮説を立てる、推測するという能力を飛躍的に高めるのに役立つだろう。

誰でも簡単にできる視点の増やし方

マニュアルを閉じ、少しだけ考えてみて欲しい。

「自分が○○したいと考えるのは△△の理由からである。そしてその理由は××という欲望に起因している。」

例えばこうだ。「ボクがヴィトンの財布を欲しいと思うのは、それを持つことでステータスが上がると感じている理由からである。そしてステータスを上げたいという欲望は、周囲に対し自分自身の経済力をアピールしたいという原始的な欲求に起因している。」「彼女が、伊豆に行きたいと言っているのは、日常を忘れてリフレッシュしたいと思っているからである。そしてそのリフレッシュしたいという欲望は、人間は飽きやすく常に変化を求めているということに起因している。更に考えるならば、伊豆に行くことでボクが仕事を忘れ彼女だけを見つめる時間を持つことを期待しているのかもしれない。」

このように視点を増やす事というのは、自分の引き出しを増やすことに繋がる。引き出しを増やすこと無しに女性との会話上手になることはできない。

さてここまでで視点をずらし、引き出しを増やすことについてはなんとなくご理解頂けたことと思う。

一朝一夕には、マスター出来ないだろうが、日常の生活でふとしたときにこのように考える癖を付けるならばすぐに上達することができる。

端的に言えば、自分の考えに強制的に

「なぜ?」をもう一つ加えるのだ。

もう一つ視点をずらす例を説明する。これは若干想像力を要する為、最初はできない人が多いのだが、出来なくてもあまり心配することはない。前述の引き出しを増やす訓練を続けていれば、やがて理解するのではなく、感覚でわかるようになる。

目の前にあるコップを眺めて欲しい。そしてそのコップを基に想像を膨らませていく。

例えばこうだ。このコップはボクには透明に見えているかもしれないが、他の人には赤みがかかった透明に見えているかもしれない。他人が何をどのように見えているかと言うことは永遠に理解できない。ボク自身は目の前にあるモノだけが真実だと思ってしまうが、果たしてそれは本当なのだろうか。(今度は視点を離していく)コップを眺めている自分を少し離れたところから見ているもう一人の誰かを想像する。いまのこのボクのこれまでの人生全ては、誰かの夢の中で行われていることではないだろうか。ボクがいまここにいることすら、誰にも証明できない。ボク自身にも証明できない。人間には見えない微生物の生活があるように、僕らのこの生活ももっと大きな動物社会が宇宙のどこかには存在していて、その動物たちから見れば、取るに足らない小さなモノではないだろうか。

くだらないと思う人もいるかもしれない。少しでも哲学をかじったことがある人間であれば、このように視点をずらすこと、目の前にあること全てを疑うことに慣れているので抵抗は少ないだろう。

話はそれるが、ボクは読書オタクだった。学生時代は1年に500冊くらいの本を読んでいた。1日1冊以上のペースだ。ある時、ボクは哲学という考え方に出会った。哲学と聞くとなにやら難しく感じる人が多いと思うが、実際はそうではない。目の前にある釘付けにされている視点をずらすことで人生を豊かに生きようとする考えである、と捉えればそれほど違和感を覚えないのではないだろうか。ボク自身は哲学という考え方を学んでからというもの、1冊の本から2倍・3倍の情報量を得ることができるようになった。それは、本そのものを読んでいる際に複数の視点を持つことが出来るようになったからだ。これに加え、慣れてくると本を読み心を動かされている自分を客観的に見ているもう一人の自分も意識できるようになった。このことは、ボクが出会い系サイトで成功したことと大きく関係している。

さて、ここまでの説明と簡単なトレーニングであなたは視点をずらすことで引き出しが増えるという、ボクの仮説を理解した。それではこの視点をずらす例を使って、あなた自身の良さについて考えてみることにしよう。

誰でも簡単に魅力的なメールがいくらでも書けるようになるトレーニング

試しに気に入った女の子に出すメールを書いてみる。

はじめまして。サトシといいます。

年齢は32歳で、仕事は貿易関係の仕事をしています。

最近仕事がつまらなくて、彼女もいないので出会いを求めて登録しました。

裕美さんが気になったのでメールしました。

趣味はテニスとドライブです。

仲良くなれたら一緒にドライブに行きたいな。

身長175cm、体型は普通です。

裕美さんのこともいろいろ教えてください。

いざメールを書こうとする、ここまで書いてもう書くことが無くなってしまう人が多いのではないだろうか?

ボクもずっとそうだった。では、試しにこれで出してみる?賭けてもいい。絶対に返事は来ない。1年待っても来ないだろう。

それでも安心していい。「メル友になりませんか?」これだけで大まじめに女の子にメールを送ってくる男性も相当数いるのだから。一度でいいから、そんなメールを出す男性の心境を聞いてみたいと思っているが、未だその機会はない。

さて、先ほどのメールを誰でも出来るやりかたで、あっという間に返事が貰える可能性のある文章に変えるとっておきの方法を紹介する。これをやったことで自分でも気付いていない自分自身の良さを発見する人も多い。

さきほどの視点をずらすテクニックを意識して使ってみよう。自分から若干意識を話して自分自身に対してインタビューをしているような感覚でやるとうまくいく。

○ はじめましてサトシといいます。

なぜ? → 親が気付きのある人になれるようにという願いを込めて覚という字を名前に付けました。

なぜ? → 親は仏教をやっていて、妙に覚醒するということに憧れを持っているようです。

○年齢は32歳で貿易関連の仕事をしています。

なぜ? → 子供の頃から、外国の人と関わる仕事をしたいと思っていたからです。

なぜ? → そもそもの動機は子供の時に見たスターウォーズかな。

なぜ? → スターウォーズと外国の人とを結びつけてしまう子供の想像力はすごいですね。

○最近仕事がつまらなくて彼女もいないので出会いを求めて登録しました。

なぜ? → 10年もこの仕事をやっていて、ルーチンワークのようになってしまったから。

なぜ? → 職場で貿易に関する法律周りの知識があるのは自分だけなので

なぜ? → 彼女がいないのは、昨年別れてしまったから

なぜ? → 将来に関する価値観の違いかな。

なぜ? → ボクは独立したいと思っていたけど、彼女は安定したサラリーマンを望んでいたから。

なぜ? → 独立の理由は、ボクはいつか自分のクルーザーに乗って世界中を旅してみたいから。

なぜ? → 彼女はサラリーマンの父を見て育ってきたからかな。

○裕美さんが気になったのでメールしました。

なぜ? → プロフィールに料理が好きと書いてあったから。

なぜ? → 早くに親が離婚したので、料理の得意な家庭的な雰囲気の子に憧れちゃうのかな。

なぜ? → 家が近いから。

なぜ? → 仕事が忙しいので、家が近くなければなかなか会えないから。

なぜ? → 代々木の駅前のおでん屋台で、仲良くなった女の子と一杯飲むのもやってみたいと思っている。

○趣味はテニスとドライブです。

なぜ? → 大学時代に先輩に誘われてテニスを始めたら面白くて、大学時代は週に4回テニスをしていた

なぜ? → インカレの大会で何度かいい成績を残したので、また面白くなって没頭した

なぜ? → 去年、生活も安定してきたのでやっと念願の車を買った。

例えばこんな感じだ。

いくらでも膨らんでいく。1時間だって書き続けられるだろう。これが上達してくれば更に、「面白いエピソードは?」とか「どんな風に?」という様々な質問が自分自身で出来るようになってくる。これが出来るようになれば、あなたは自分でも気付いていなかった自分の良さをどんどん他人に対してアピールできるようになっているはずである。この手法は、本・論文・エッセイを書く時にも有効である。伝えたいテーマを元にして、何故を可能な限り膨らませていく。今回のこのマニュアルで言えば、伝えたいテーマは「コミュニケーション能力を高めることで運命のパートナーを手に入れる」ことである。これに「何故」・「どうやって」を繰り返して出来上がったのがこのマニュアルである。

テクニックを実際に使ってみる

それでは、この膨らませたプロフィールを基にして、長いメールを書いてみよう。手順としては、まず長くする、それから今度は女の子の視点に立ってそれを検討することになる。まず、ここで紹介するのは、長くしてみた場合の例。

裕美さんはじめまして。

サトシといいます。サトシという字は「覚」という字を書きます。

子供の頃はこの名前が嫌で仕方なかったのですが、高校生の時に親から

おまえの名前は、目覚める人、覚醒する人、という意味を込めて付けたのだと聞かされました。

これを聞かされてからは、少しだけですが自分の名前が好きになりました。

僕はいま32歳で、代々木にある貿易会社の法律関係の部署に勤めています。

とは言っても、専門的に法律を学んだのは僕一人しかいない為、50人いる会社のなかで

法律関係の目が回りそうな文章は全て僕に押しつけられてしまいます。

勤めだした頃は、面白くて熱中してやっていたのですが、さすがに10年も経つと

少し変化が欲しいと思うようになりました。

でも、子供の頃に見たスターウォーズに憧れて始めた仕事ですので(^_^;

もうしばらくは続けてみたいと思っています。3年後には独立したいと思っています。

僕の家は、僕が高校生の時に両親が離婚しました。その為、夕食はいつも出前や

スーパーで買ったお総菜でした。そのせいか、料理が出来る家庭的な雰囲気を持った子に

とても憧れてしまいます。裕美さんのプロフィールからそんな雰囲気が感じられたので

メールを出してみました。

実はちょうど1年前に彼女と別れてしまいました。それからずっと一人だったのですがそろそろ彼女が欲しいと思っています。別れてしまった理由は、ひとことで言うと価値観の違いでしょうか。

前の彼女は安定したサラリーマンとの結婚を望んでいましたが、

僕は将来の独立という夢だけはどうしても捨てられませんでした。

僕の趣味は大学時代から続けているテニスと、気分転換のドライブです。

テニスは大学時代インカレの大会で上位に入っていたので、結構自信があります。

ドライブは、友達に寂しい奴だなと言われるのですが、ひとりで軽井沢まで

美味しいソフトクリームを食べにふらっと出かけてしまったりします。

どうだろうか。最初のメールとは比べものにならないくらい、内容のあるメールになったのではないだろうか。最初のメールの何倍も人としての存在感が感じられて、サトシの人となりが良くわかるメールに変化した。あとで自分自身でプラクティスを体験して貰えば実感できると思うが、たったこれだけでも裕美さんに送られてきた100通のメールの上位20%には入ることができる。但し、これでもきっと返事は来ない・・・・たまたま来ることはあるかもしれないが、来ない確率の方が圧倒的に高いことは間違いない。

世の中はそこまで甘くはないのだ。でもかなりいい線までは来ている。ここまで来られない人の方が絶対的に多いのだから。この段階であなたはもう既に内容のあるメールを書く為の基本的なテクニックを身につけたことになる。あまりにも簡単で拍子抜けしたのではないだろうか。

ボクの好きな言葉のひとつをあなたに送る。

「真実はいつもシンプルなのだから。」

それでは次のステップに進もう。

会話のキャッチボールについて

この章で目指しているのは上位5%に入るメールをコンスタントに書く為のスキルの習得である。その為にはまだ足りないものがある。会話とはキャッチボールだ。相手が捕れるような、ゆっくりしたボールを投げてやらなければならない。

いちばん最初に紹介した、肉付けする前のメールは、ただ投げているだけ。その次に紹介した1行だけの分はボクから言わせると投げてすらいない。それを読み、解釈し、アクションに移すであろう裕美さんという相手がいることすら忘れている。そして、「なぜ?」を繰り返して肉付けしたメールは相手を意識してゆっくりと投げたボールにはなっている。でもまだ足りない。足りないものとは、受け取った相手が、またそれを投げ返したくなるようなボールにする為の工夫だ。オリンピックは参加することに意義があるが、出会い系サイトでは参加することに意義はない。と言い切ってしまおう。意義とは、人と人とが繋がり、そこに心のふれ合いが生まれるまでは、決して存在しない。参加するからには他の参加者を押しのけ、自力で女性からの勝利の祝福を受けようではないか。そしてそれを実現する為に、このメールにはまだまだ重要なポイントが欠けている。

それは、問いかけ。ユーモア。そして意外性。

最初のメールに「何故?」を加えることで、あなたが伝えたいモノは十分に伝わるだろう、でも裕美さんが返事をするキッカケがまだ足りないのだ。

教養ある大人の会話というものに間近に触れる機会があったら注意して聞いてみるがいい。彼らは、自慢話ばかりする人間が嫌われると言うことをよく知っている。そして、少しでも多く相手に話させるように、仕向ける。この世に一番足りないのは良く話を聞く人だと言うことを知っているからである。人は話すことで満足感を得る。そして、上手に相づちを打つ人間はその満足感を倍増させることができる。自分のことを話し、そこから相手が、話しを広げられるような、絶妙な質問ができるようになりたいものである。

そしてユーモアの重要性は今さら説明するまでもない。しかめっ面をした人よりは、ニコニコして愛嬌のある相手と仲良くなれるというのは、何も人間だけに限らない話だろうから。これは必須ではないが、頭の片隅に置いておいて欲しいテーマのひとつである。ユーモアのある文章を書く為にはその人自身にユーモアが備わっていなければならない。ユーモアとは例え悲劇に襲われたとしてもそれを笑い飛ばせる強さだ、とボクは考えている。かくいうボク自身もこのユーモアのセンスが欠けているので、日頃から面白いネタを仕入れようと必死になって探している。釘を刺しておくが親父ギャグとはまったく違うので注意して欲しい。

意外性に関しても、最初からこれを含めるのは非常に難しい。ただしユーモアはセンスがかなり影響するが意外性は努力で手に入れることができるようになる。この意外性の意味を理解した時、あなたの攻撃力は2倍にも3倍にもなっていることとなる。

簡単に言えば、相手の予想を裏切ることで、心のバランスを意図的に崩すことができるようになる。このバランスが崩れたときの精神状態は、恋愛中のものと良く似ているという興味深い研究結果がある。

思い返して欲しい。彼女に花をあげるときに、「今日は花を持っていくね。」と言って持って行く人がいるだろうか?殆どの人は、実際に会うその時まで内緒にして持って行くのではないだろうか。これは意外性を意図的に作り出している例のひとつである。これを応用することで、計り知れない力を生み出すことができるのだ。

面白い例をひとつ挙げよう。とある有名な遊び人の社長は、気に入ったキャバクラの女の子を落とす時には、この手を使うという。店が終わった朝の5時頃に女の子に「ラーメンでも食いにいかないか?」と誘うのだ。女の子がOKすると、その場でタクシーを拾って空港まで行ってしまう。そう、有無を言わさず札幌まで連れて行ってしまうのだ。何をするか分からない、いつも自分をドキドキさせてくれる男に女の子はムチャクチャ弱い。これは意外性というポイントの極端な例だが、学ぶところは多いのではないだろうか。

さて、話を戻すがこの問いの部分については、説明するよりも感覚で理解する方が早いので、次のステップで実践して貰うことにする。

これは自動車免許の教習所で言えばいよいよ実際に路上に出る段階だ。

注意深く、そして大胆に進んで貰いたい。

投稿する前に

いよいよ出会い系サイトを選んで欲しい。あなたが思い描いた女性がいるようなサイトを探して欲しい。無料・有料などさまざまあるが、最初に書いたように初心者は無料からスタートするのが無難である。とにかく人の多いところを選ぶところが最重要ポイントである。

出会い系サイトを眺めていると、こんなにも多くの女の子が出会いを求めているのか、という驚きがあるだろう。いますぐにプロフィールを登録して、女の子からメールを貰いたいと思うに違いない。でもはやる気持ちを抑えて欲しい。漁場に着くなりいきなり網を投げ入れるプロの漁師はいない。風の向きや潮の流れをじっくり観察し、水面の様子を確認した上で網を投げ入れるのだ。ここで得られる情報は貴重である。

同様に、あなたも観察するくせをつけて欲しい。

まずそこに登録されている男性のプロフィールを念入りに読むこと。ボクは最低でも50人分くらいは読んでいた。そこにあるプロフィールがあなたの直接のライバルであるからだ。掲載されているプロフィールの平均年齢、職業、そして書き手達がどれくらいの年齢層の人間をターゲットにしているのかということ。

次にするのは当然女性のプロフィールのチェックである。これもやはり50人ほどは読むべきである。同様に、年齢や職業などを意識しながら、ひとつひとつをチェックしていく。

この時点で、自分が知り合いたいと思う世代・雰囲気の女性のプロフィールが極端に少ない場合は見送るのがベストである。また書き込み日時にも注意しなければならない。女性の登録・書き込みが3日に1回しか無いようなサイトでは、絶対数が少なく非常に厳しい戦いになってしまうからだ。

また、同じような時間帯にバタバタと連続で投稿されていて、その後しばらく書き込みがない、という状況が繰り返されているケースではサクラの存在も疑わなくてはならない。

最近では書き込みをしたコンピューターのホスト名が表示される掲示板も増えてきた。このホスト名を良く見てみると、半数くらいは、「yokohama」だったり「hokkaidou」だったりという地名が含まれているものも多い。プロバイダーの運営ポリシーによってこういったものを一切ホスト名に含めないプロバイダーもある。この地名付きホスト名と、投稿者の住所が異なっている場合は100%サクラと考えて間違いない。優良サイトにもこういう書き込みがあるが、これは自分たちの悪徳有料サイトに誘導する為の仕掛けである。「別の場所でメール交換してください、疑ってごめんなさい。」というメールをすぐに返してくるのはこういったサクラの常套手段であるので気をつけて欲しい。

禁断の反則技(前編)

このあたりまでは基本ポイントとして最低限抑えておかなければならないポイントだ。逆を言えば知っているだけでは他人に差をつけられないポイント、ということになる。但しこの観察をきちんと行う癖をつける事で、その場に流れる空気が読めるようになり、サクラばかりの悪質なサイトを見分ける事が可能になってくる。その為、サイトの雰囲気を知るための調査の時間は必ず取って欲しい。

ここからのボクのアプローチは他の人とはまったく異なる。

普通の人であればどんなプロフィールを書くかということに頭を絞るのだろうが、ボクは更に調査を続ける。普段使っているメールアドレスとは違うメールアドレスを用意し、自分が出会いたいと思う女性を思い浮かべながら、女性としてプロフィールを掲載するのだ。例えば次のようになる。

—–

名前: 由紀子

お住まい: 東京都

血液型: O型

職業: OL  年齢: 25歳

メッセージ:

はじめまして。由紀子といいます。

こういうところに登録するのは初めてなので少し緊張しています。

女性ばかりの職場で出会いが少ないため、友達に勧められて登録してみました。

趣味は読書と映画鑑賞ですが、アウトドアで遊ぶのも好きです。

○○な方とメール友達になれればいいなと思っています。

外見は小柄な方で一緒にいて恥ずかしい感じではないと思います。

似ていると言われる芸能人は松嶋菜々子さんなのですが、自分ではよくわかりません・・。

よろしくお願いします。

—–

このプロフィールの○○の部分にはあなたの得意な点、一番アピールしたい点を入れる。

例えば「家の近い方」だったり「テニスの好きな方」であったりするだろう。

(言うまでも無いだろうが、テニスにする場合は当然趣味もテニスにしないと、明らかにおかしい文章になる・・)

つまり、自分がこんな女性と出会えたらいいなと思える理想の女性としてプロフィールを登録するのだ。

ポイントは外見についてハッキリとアピールすること。本当はカワイイ女の子の写真を掲載できればいいのだが、これは悪質出会い業者が、男性会員のメールアドレス集めに利用する方法でもあるので、○○さんに似ていると言われます、と書くのが経験上、最も男性の食いつきが良い。

これは単に男性のメールを受け取るのが目的ではない。あなたが理想とする女性についてのプロフィールを書き、それにアプローチしてくるライバルのレベルを知る、ということがポイントになるのだ。恐らく、まっとうなサイトであれば1日で100通くらいのメールがあなたの元に届くことになるだろう。

敵を知り己を知れば百戦危うからず。

大好きな言葉だ。出会い系で克服しなければいけない敵は二つ。

ひとつは女性、もうひとつはライバルたちだ。

多くの人はこのようなことすら考えず、まず己の事ばかりを考える。

そればかりか己のことすら上手に表現できるスキルを持たないのだ。

「敵を知らず己を知らずば百戦危うし」とはまさにこのことである。

だからこそ、ボクやあなたは、

自分のことを上手に表現できるスキルを持ち、

ライバルたちのことを知り、

女性の思考パターン・趣向について学ぶことで圧倒的に結果を出すことが出来るのだ。

でもなぜ、大多数の人たちはこんな当たり前のことすら行わないのか、ボクには不思議でならない。

そしてボクが実現してきた圧倒的な結果は、他の人が努力をしていないという現実を如実に表している。

ほんの少しだけ、相手の気持ちを考えたメールを書くだけで、感激し、「この人は運命の人だ」と思いこんでしまう女性までいるのだ。

またボクは敢えてここまで、このマニュアルの中で、ノリの良い今風の文章を一度も紹介してこなかった。それは何故かというと、この丁寧で礼儀正しい文章を書くと言うことが全てのパターンの基本になるからだ。この基本さえ抑えておけば、あなたの趣向が低年齢層であろうと、熟年層であろうと対応することができる。そして携帯メールに対応するのであれば、長くしたものを短く徹底的に削ぎ落とせば良いだけのことだ。

禁断の反則技(後編)

さて、ボクは初めて女性のプロフィールを登録したとき、hotmailのアカウントがパンクした。それくらいの反響があったのだ。なんでも徹底的にやらないと気が済まないボクは届いたメールを全てプリントアウトし、1通1通を分類し、そのメールの良い点、悪い点を全て書き出していくという作業を行っていた。あなたは印刷までする必要は無いが、その届いたメールを、フォルダをもうひとつ作るなりして、分類が可能なようにしてもらいたい。

まずは届いたメールを二つに分類する。ここでは便宜上、100通のメールが届いたと仮定して、それを80通と15通と5通の3種類に分ける方法を解説している。実際に届いたメールの数に応じて読み替えて貰いたい。ひとつは、完全にコピーして使い回しているなと思える内容のもの、これを×グループとする。もうひとつはそれ以外のもの、これを○グループとする。

コピーして何人にも送っているなと判断できるもの、つまり先ほど登録した祐子さんのプロフィールに関することが何も書かれていない場合×グループに分類する。これは馴れればすぐに見分けられるようになる。よくある例としてはこんなものがある。

はじめまして。まさとと言います。

由紀子さんのプロフィールを見て、すごく気になったのでメールします。

よく分からない人からメールが来ても不安だと思うので、自己紹介します。

ボクは東京で商社に勤めていて・・・・

趣味は・・・・

さらに趣味は・・・・

そして親は金持ちで・・・・

好感度が高いので多分すごい数のメールが来てると思うけど

返事貰えたら嬉しいな。

・・・まったく話にならないアプローチだ。でも話にならないメールがなんと全体の80%を占めるのである。自分で実際にやってみれば分かると思う。世の中の多くの出来事は20対80の法則通りになるのだな、と感心すらしてしまう。

話がそれてしまったが、この例の最も大きな特徴としては、由紀子のプロフィールに関するコメントが一切無い点である。そして由紀子が亜希子に置き換えられても違和感なく読めてしまう。ここが一番重要な点である。由紀子が亜希子に置き換えられて普通に読めてしまうメール。大切なことなので言葉を変えて大きな声で言う。

自分に対して話しかけられていると感じなければ、女性は100%反応しない。

また、一言だけ(もしくはそれに近い形で)「僕も読書は好きです」などと書いてあるのもコピーと判断して

分類していく。また、あからさまにやる気のない短いものもこの時点でふるい落としていく。但し、面白いモノは△グループとして残しておく。こういったギャグ系の面白いネタは、低年齢層のターゲットを狙いたいときに、効果的に再利用することができるからだ。(年齢層の若いターゲットを狙いたいケースや、不倫相手を探すケースについては別の章で説明する)

さてコピーメールを排除しただけで、もう100通のメールは20通くらいに減っていると思う。ボクも数え切れないくらいこの調査を行ったが、誤差はあるにせよ不思議とこのパーセンテージに落ち着くのだ。

こんどはこの○グループ20通を吟味していく。この20%があなたのライバルになる。でもその前に、アホらしいと思われるかもしれないが出来ればやって頂きたいことがある。

60秒ほど目を閉じて、プロフィールを掲載した由紀子の気持ちになってみるのだ。昼間職場でOLとして働いている様子。友達に彼氏が出来て羨ましいと思っている様子。ひとりで帰りの電車からプロフィールを登録している様子。

僕もうまく説明できないのだがこの方法は何故か効果がある。恐らく男性の中にある女性的な部分にスイッチが入るせいなのではないかと思っている。これをやることで、次の分類が「ホントに女性が分けたように」うまく出来るようになるのだ。つまり男としてのコンプレックスなどに邪魔されることなく、女性が思わず返事を出してしまうメールを選び出すことができるのだ。

○グループに残った20人分のプロフィールをくまなくチェックする。

そして、○グループを5通の◎グループと、それ以外の15通に分ける作業に入る。

この分類作業は、次のような基準で行う。

「自分が5人にだけ返事が書けるとしたら、どのメールに返事を書くだろうか?」これはメールとプロフィールを総合的に判断してこの男性と付き合いたい、という祐子さんになり切って行ったほうがよい。

こうして最終的に手元に5通のメールが残ることになる。この5通のメールだけでも、あなたにとってはかけがえのない宝であり、学び取る点は数多くあるだろう。

上位5%のメール、その幻想と真実

さてこの5通の◎グループをよく読んでみよう。そこに入った5通とそれ以外の15通との違いはなんだろうか。ここはこのマニュアルの中で珍しくあなたの頭を使って欲しいセクションである。

ボクがはじめてこの作業をやったときの感想は次のようなものだった。。

・ 特にずば抜けて素晴らしいメールではない、ということ。頑張れば十分自分にも書けそう。

・ どれも返事がしやすいイメージを持った。あまり頭を使わなくても簡単に返事が書けそうな内容。

さてあなたも実際にこの5通のメールを並べ、それぞれについて持った感想を書き出して貰えないだろうか。

そして、先ほどやった視点を忘れずに、「好感度が高い。」と感じたのであれば、何故好感度が高いのか、という部分まで掘り下げて考えて貰いたい。

この上位5%のメールの特徴としては次のようなものが挙げられる。

○ 適度に差し出した男性の人柄が伝わってくる内容のあるメールであること。

○ 適度に祐子さんに対する興味や質問が散りばめられていること。

○ そのメールに返事を書いている自分(この場合の祐子さん)の姿が想像しやすい。

○ 魅力的なオファーがあること

○ 何かを期待させる内容があること

このマニュアルらしからぬ抽象的な表現が並んだことに気付いた方もいるであろう。ここを表現する為に、ボクは散々頭を悩ませた。何度も書いては読み返したのだが、どうにも誤解を生む、しっくりとくる表現に巡り会えなかった。

その為、実際に体験して貰うのが一番だと思ったのだ。ここまでのステップをきちんとこなせば、上位5%に入る理由というものが、おぼろげながら見えてきているに違いない。

そして是非自分自身で、何故祐子さんはこの5人の男性に返事を書きたいと思ったのか、と言うことを1通ずつ考えることがあなたの明日の勝利を近づける。この部分には明確な正解というモノはない。それは女性にはそれぞれ趣味趣向の違いがあるからだ。

ここはこのマニュアルの価値に関する誤解を生まないように詳しく説明をさせて欲しい。プロフィールであれば、より多くの人を引きつける為の手法だったり正解というものが存在する。これは広告と同じである。読んだ人全員が100%反応する広告を作ることは出来ないが、読んだ人の10%に行動を起こさせることが出来る広告というのは確かに存在する。従って、確実に反応が得られるプロフィールというものはこの世に存在するのだ。

しかし、1対1のメールであれば、返事を貰う為に最低限必要な条件に、その人の心の琴線に触れるメールを書けるか否かという点で成功率が大きく関わってくる。だからこそ、最低限必要な条件をクリアするためのマニュアルは提示できるが、絶対に戻ってくるメールというのはボクにも書けない。ボクもこの出会い系の研究をやりだした最初は惨敗だった。ところが上位20%に入る為のメールがコンスタントに書けるようになっただけで、その確率は2割近くまで上昇した。今でこそ1対1のメールならば7割以上の確率で返事が貰えるメールを書くことが出来るようになったが、これを10割にすることは決してできないのである。

では何故最初からプロフィールの書き方を教えないのかという疑問を持たれる方もいるかもしれない。ボクも最初はそういう教え方を取っていた。しかし、プロフィールの書き方を先に覚えて反応が得られるようになっても、その後がまったく続かないのである。この章で説明しているメールの書き方、膨らませ方というのはファーストコンタクト時のみならず、その後のメールのやり取りの中でもキモとなる部分なのだ。

ファーストコンタクトさえ手に入れてしまえば、その後のやり取りというのはぐっと楽になる。何故なら女性は物理的に、届いた100通のメール全てに返信することが不可能だからだ。多くても返信するのは5通である。ファーストコンタクトを手に入れる為の確率は1/100だが、その後、あなたが意識しなくてはならない難易度は一気に1/5まで下がるのだ。

初めのうちはファーストコンタクトを高確率で得ることが出来るようなメールが書けることを目標に設定してほしいと思う。またこれは書けば書くほど上達する類のものである。そんな中で、ある日ふと腹に落ちる感覚、というのが遠くない将来に得られるはずである。

上位5%のメールの実際の書き方

では、最初に使ったサトシのメールをボクなりに先ほど紹介した「上位5%のメールの特徴」に従って、修正する作業を行ってみようと思う。若干崩して堅くなりすぎないように気をつけた。

裕美さんはじめまして。

裕美さんのプロフィールを拝見したのですが、

共感できるところが多そうだったのでメールを差し上げました。

私も日常のことを飾らず話し合える方を探しています。

私の名前はサトシといいます。サトシという字は「覚」という字を書きます。

目覚める人、覚醒する人、という意味を込めて親が付けたようです。

まだその境地には達していませんが(^_^;

裕美さんは東京にお住まいなんですね。

私はいま32歳で、代々木にある貿易会社の法律関係の部署に勤めています。

とは言っても、専門的に法律を学んだのは私一人しかいない為、50人いる会社のなかで

法律関係の目が回りそうな文章は全て私に押しつけられてしまいます。

実は・・ヴィトンのバッグを1ケース輸入するために必要な書類って、

高校の歴史の教科書よりも分厚いんですよ・・。

でも、子供の頃に見たスターウォーズに憧れて始めた仕事ですので(笑)

もうしばらくは続けてみたいと思っています。3年後には独立したいと願い頑張っています。

裕美さんは医療関係のお仕事をされているんですね。

困った人を助けるお仕事ですから、尊敬します。やり甲斐も大きいでしょうね。

でもやはり、お忙しいでしょうし、ご苦労も多いのではないでしょうか。

もし私のメールが気分転換の助けになれたら、嬉しいです。

ところで、裕美さんは料理がお好きなんですね。

私も趣味に料理と入れていますが、5年前に一人暮らしを始めた頃は

料理というより化学実験に近かったのです・・。(笑)

今では、それなりに美味しくできるようになりましたが、我流で作ってしまうので、

正しい作り方とは違っているものも多いかもしれません。

あり合わせの材料で適当に作った料理がやたらと美味しい時がありますが、

そういうのは二度と再現できないんですよね。

「おかしい、確かこんな感じに作ったはずなのに!!」って。(笑)

まだまだ修行が足りませんね。

それから、旅行がお好きとありましたね。

旅行に行くと日常で見られないような景色に出会えるのがいいですよね。

私にとって、一番印象に残っているのが四国の桂浜で見た夕焼けです。

あまりに鮮やかだったので、辺りが闇に包まれるまでずっと見ていました。

裕美さんが印象に残っている場所は何処ですか?

裕美さんは読書もお好きなんですね。

私は料理と読書が好きな人に悪い人はいないと信じています(笑)。

良かったら最近のお薦めの本を教えてください。

最後に、人は外見ではないと思いますが、それも無視はできないですよね。

なので一応自分の特徴を書いておきます。街の中で女の子が振り返ったりするような

カッコイイ男ではありませんが、みんなが避けるような酷い顔でもありません。

あまり心配はしないでください。

裕美さんに相応しい男かどうかは分かりませんが優しさと思いやりなら誰にも負けないと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

それでは。

相手のプロフィールが無いところで想像だけで書いたものだが、それなりにまとまっていると思う。殆ど全ての段落が裕美さんの事で始まっているのに気づいて頂けただろうか?まずは相手の趣味に関し同意を示した上で、自分の意見やエピソードを書いていくのが鉄則だ。

そして段落は問いで終わらせる。しかし問いのバランスは非常に難しい。長さによっても変わってくるが全体で2回程度がベストだと思う。段落全てに、問いかけを入れるような人も中にはいるが、これは逆効果だ。

このような相手を中心とした書き方をすることで女性は、この人は話を聞いてくれる人だと感じるのだ。あなたの受け取った95%のメールはこのようになっていなかったのを思い出して欲しい。最低でも一回のメールのやり取りの中で2回~3回は相手の意見に同意したい。こうすることであなたのメールは強く印象に残り、返事を貰える確率は大幅に高まる。

また、20代半ば~の女性の場合、最初のメールから「オレは・・・どーのこーの。裕美さんは○○かな?」と慣れ慣れしい口調で送ると、経験上かなり反応率が落ちる。常識が無いヤツだと思われるようだ。

最初はとにかく礼儀正しいメールを書いた方が印象はいい。

修正前のメールでは自分の趣味に関し色々と書いていたが、相手のプロフィールによっては、それを潔く削ることも必要だ。まず相手ありきで、話題はとにかく相手に合わせる。最初のメールはこれが大きく成否を分けると言っても過言ではない。但し、相手の趣味が修正前のテニス、などであればもちろん書いて構わない。そして、最初から完璧を目指す必要はないが、相手が情景を思い浮かべられるような具体的な描写が出来ることを目指して欲しい。例で言えば、「歴史の教科書より厚い」、「化学実験」、「辺りが闇に包まれるまでずっと」などがこれに該当する。

上位5%のメールをもう一度いま読み返して貰いたい。そして何故それを自分が選びだしたのかという理由を再度考えてみてくれないだろうか。きっとさっきは気付かなかった新しい発見があると思う。最初の頃はひとりでも多くの女性から返事を貰いたいと思うに違いないが、慣れてくると、自分の理想に近い人からのメールだけを欲しい、と言う風に変化してくると思う。なぜなら、メールのやり取りをするのはそれなりに時間が掛かるため、どうせ時間を掛けるなら、本命の女の子により時間を掛けたいと思うのだろう。それが運命のパートナーを手に入れる為の近道だからだ。

好感度をあげる為の7つのポイント

一般的に好感度を上げる為には、次のようなポイントを含めるのが良い。

○ 女性はお喋りであることが多いので聞き上手であることをアピールする

○ まず相手ありきで、最初のメールは徹底的に相手の話に合わせる

○ 実際に想像できるように色・形・味などを詳細に書く

○ 外見に関しては、少なくとも安心してください、くらいのことは伝えておく

○ ヴィトンのバッグと教科書のように、「へぇ」と思える内容が印象に残りやすい

○ 手相や心理テスト、または流行のドラマなどの女性が興味を持ちやすい話題を含める

外見に関してだが、自分の外見に自信が無い人であれば、実際に会うまでに、メールや電話などでより多く、相手とのやりとりをすることをお勧めする。通常の現実世界であれば第一印象は外見だけで決まってしまうが、ネット上での出会いであればメールの内容が第一印象の代わりとなる。このメールのやり取りを繰り返すことで、そして途中で適度に「でも外見は実はあんまり自信がないんだよね・・」と少しずつ困ったようにアピールすることで、実際に会ったときの拒否反応は抑えることができる。

これをせずに、メールのやり取りが1・2回の状態で会ってしまっては、失敗する率が高くなってしまう。しかし、意外と自分たちが考えているほど、外見に対する問題を女性は気にしていないように見えた。

例えそれがモデルの女の子であってもだ。特に20代後半の女性であれば、本能的に意識が、経済力や内面の豊かさ(自分をいつも幸せに感じさせてくれるか)というところに向いている為、ボクたちが自分で思っているほど

影響しないようである。信じられないかもしれないが多くの女性は、いい男といるより、キレイだねといつも褒めて貰える男と一緒にいることを好むのだ。

外見に自信が無くて、20歳以下の女性が好みの方は、実はかなりシビアなやり取りが必要になってくる。

さて、ここまでの流れが掴めたならば、いよいよ実際に女性のプロフィールを探し、その女性にメールを送ってみよう。

これまでのステップをきちんと実践すれば、初心者でも3割以上の確率で返事が貰えるようになっているはずである。そして、これを繰り返すうちに、手応えを感じるメールが書ける事があるだろう。そのメールを機に一般的には5割を超える反応率が取れるメールを書けるようになることが多い。

第2章 面白いように反応が取れるプロフィールの書き方

広告に関する考察

プロフィールを書くという作業は広告を出すという作業に似ている。先に述べた20対80の法則通り、世の中の80%の儲かっていない会社は広告の重要性に気付いていない。そしてこの広告の重要性に気付いている20%の会社だけが、儲け続けているのである。

そして広告とマーケティングとは切っても切り離せない関係にある。広告を出す事は誰にでも出来る事である。但しそれにはコストがかかる。あなたの大切な時間もそのコストのひとつである。20%の会社は、そのコストを回収するために念入りにマーケティングを行う。マーケティングとは効果測定であり、立てた仮説を検証する作業でもある。

面白い広告というものを考えてみて欲しい。例えばテレビのCMだったり、例えば電車の中吊り広告だったり。どのような広告にあなたはどのような感情を抱いたか、それを考える癖をつけて欲しい。

あなたがプロフィールを掲載する際、簡単に変えられるものと変えられないものがある。変えられないものは身長・年収・年齢などという現実。そして変えられるものはアピールポイントや、そこで提示する未来だったりする。出会い系サイトの中には、このプロフィールが、先週何件のメールを受信したか、だったり、本日何件のメールを受信したかという数を表示しているところがある。こういった多くの反応を得ている広告を参考にすれば、メールを出す為に学んだときと同じように簡単に上位20%に入る事が出来るとは思わないだろうか。重要なのは、自分自身も面白いように反応が得られるプロフィールが書けると信じる事であり、それはメールの書き方のスキルを身につけたのと同様にそれほど難しくないことを感じて欲しい。

良いプロフィールは一生モノ!!

本当の事を言うならば、プロフィールを書くことの方がメールを送るよりも難易度は高い。しかし、良いプロフィールはそれこそ一生モノであり、ツボにはまった際の破壊力は言いしれないものがある。365日24時間、あなたの代わりに自分をアピールし、女性からのメールを集め続けてくれるのだ。ではどのような点でプロフィールを書く事は難しいのだろうか。

きちんとしたインターネットの出会い系サイトでは登録されている男女の比率やその人数を公表している。但し、悪徳有料出会い系サイトでは虚偽の表示をしているサイトも少なくない。

人数の比率は言うまでもなく男性の比率の方が高い。虚偽の表示をしていない出会い系のサイトの平均を調べてみるとで5:1くらいの比率で男性の方が多いと思われる。するとどのようなことが起こるだろうか。男性がプロフィールを掲載した場合は、女性がプロフィールを掲載した場合に比べて、反応率が1/5 になるということだ。

さらにやっかいなことには女性は理想の男性を自分から捜し求めるより、つまり自分からメールを出すよりも、プロフィールを掲載した方が手っ取り早く多くの男性の情報を手元に集められると知っているからである。多くのカタログを手元に並べて理想の相手を探したい女性にとってはこの方が遙かに効率的である。

では、プロフィールを掲載するということに関するメリットはどんなものがあるだろうか。

これは実際に出会い系で知り合った女性から聞いた話なのだが、女性はプロフィールを掲載してもダメなメールが殆どだと気付き始めている。そんな女性の中には、ダメなメールをたくさん受け取るよりは自分から積極的に理想の男性を探し出そうと考える女性も多いようだ。プロフィールを見て自分からメールを送ってくる女性というのは、この時点でかなりあなたに対して好意を持っている。

あなたからメールを送った場合は、最初の数回のメールは相手に興味を失わせないように気を遣う必要があるが、女性からメールが送られてきた場合は、どちらかというと努力しようと思うのは女性の方になる。これは非常に楽な展開である。聞きもしないのに、自分がブスでないことの証明をしようと写真を送ってくる、という展開になりやすい。更に、メールはその役割を一回で終えるが、プロフィールは何度でも再利用が可能である。ボク自身も、反応率の高いプロフィールを今でもいくつか大切に持っている。例え妻に家出をされたとしてもいつでも簡単に女性と出会う事ができるし、不倫相手が欲しいと思えば、掲載して何日か待てば有利な立場で相手を選べるという状況を簡単に作ることが出来る。彼女や不倫相手なんてその気になればいつでも作れるさ、そう言える男になりたいとは思わないだろうか?

プロフィール掲載の準備

メールを送る前に準備があったのと同様に、プロフィールを掲載するまえにもやっておくべき準備がある。段取り8分に仕事2分、このノウハウも普遍的に全ての作業に共通なのだと思う。

ボクの友人でもこういった作業をバカにしてやらなかった友人は、あまりパッとしない成績になっている。

騙されたと思って言われたとおりに出来る人間でないとなかなか成功できないようだ。何も難しいことは要求しておらず、誰にでも出来ることなのだから、初めにイメージした自分の理想の女性と出会うことが出来ることを想像しながらどうか頑張って欲しい。

先にチラッと触れたが、出会い系サイトで、実際にメールを受信している数を確認できるサイトがある。

ひとつは老舗である

○ acchan.comラブラブお見合い http://www.acchan.com/

もうひとつは

○ http://www.risky.ne.jp/lovekiss/

こちらも受信メールランキングがある。

こういったサイトで、メール受信ランキング、受信数などを一定期間チェックするのである。

ボクはノートに上位のプロフィールの本文と受信数の記録とをつけいていたが、普通の人はそこまで出来ないだろうから、毎日眺める癖をつけるだけで構わない。頻繁にプロフィールを眺めるようにしていれば、多くの発見があるはずである。そしてこうすることによって、自分にも出来るという安心感、自信のようなものが生まれてくるのである。

ボクはこのマニュアルのあちこちで、眺める、チェックする、などの表現を使っているが、このことをやるのとやらないのでは、

1週間後に笑ってしまうほどの差がつくことになる。

どうか騙されたと思って1週間だけ他人のプロフィールをチェックする習慣をつけて貰いたい。慣れれば15分程度で終わる作業だ。他人のプロフィールを眺めながら、このプロフィールに女の子は何故メールを出したのだろうかと考えるようにすること。

これを行うことによって例えば、メールを出す際の「外見は変ではありません。」というあたりの効果的な言い回しの方法や、優しさを感じさせるさりげない1文の表現力、ボキャブラリー、そういったものが効率よく学べることにだろう。他人の言葉が自分の言葉となり、自然に表現できるようになる、この感覚は一種快感のようでもある。自分の器が大きくなり、様々な言葉が生まれてくる感覚だ。しかも出会い系で効果的なエッセンスが詰まった言葉ばかりが生まれてくるのだから。

プロフィール作成のキモ

プロフィールを実際に作成する前に、対象とする女性について考えなければならない。「まだ考えるのか?」という声も聞こえてくるが、相手の年齢によってアピールすべきポイントというのは変わってくる。

まずは一般的な20代前半から後半くらいの女性を対象としてメールを書く場合は、あまり際だった傾向というものは意識せずにプロフィールを作成しても構わない。抑えるべきポイントとしては次のようなものがある。

期待させること、と同時に安心させること。

そして更に唯一無二であること。

期待とは、イメージを膨らませることである。メールを出そうかなと考えながらプロフィールを検索しているのが加代さんだとすれば、加代さんが(素敵、と思っている)あなたとドライブしている様子や、食事に行って楽しく会話しているところをイメージできるような内容にしなければならない、ということである。

またそれと同時に、インターネットを発端とした凶悪事件や不安になるような話題が尽きないことからも、女性の多くは、警戒心も持っている。こういった警戒心も解きほぐしていくような構成にすることが重要となってくる。

これだけでも大変そうなのに、更に唯一無二であることって・・・と挫けそうになっている様子が手に取るようにわかる。でも安心して欲しい。期待させることと安心感を与えることはあなたの内面から自然とにじみ出てくるものだ。あなたが出会いたいと思っている相手に対して期待している気持ちを素直に言葉にしていけば、相手に期待を与え安心感を与えられるプロフィールの骨格は自然と出来てくる。

詭弁のように聞こえるかもしれないが、人は好きになられると自分も相手のことを好きになると性質を持っている。これはビジネス、とりわけ営業の世界では当然知られていることだ。したがってここではあまりテクニックに走らず、まずはあなたが本当に理想の女性と出会いたい、という気持ちを表現することをお薦めする。

そして唯一無二であること。これも確かにそれほど簡単ではない要求だとボク自身も理解している。でも少しだけ考えて欲しい。あなたがこれまでに見てきた掲載されているプロフィールの殆どは、個性の無いものではなかっただろうか?あなたがテーマを絞り、個性的なものを書くならば他の全てのプロフィールはあなたの引き立て役になり、あなただけが女性からのメールを独占することになるのだ。他人に使って貰った時間全てを自分の有利なように役立てることが可能になる。これは言葉を変えれば意外性とも表現できる。

こんなおいしい方法があるのにあなたはやらない?

ボクなら小躍りしながらやってみるが。

それにテーマを絞るというのはそれほど難しいことではない。プロフィールの半分から7割程度をそのテーマに沿った内容で書くようにするだけのことだ。説明するよりも実際に見て貰った方がイメージも湧くと思うので、先に見て貰いたい。例えばボクが書いたプロフィールの中にこんなものがある。

コトバを大切にする人と知り合いたいです

はじめまして。
いま何をしていますか?
パソコンの前でため息をついてるかな?それともわくわくしてるかな。
今日はどんな日でしたか?

いきなり。言葉を大切にする人って。ちょっと変だったかな。
でも優しさを伝えるのも、相手を安心させるのも、言葉だから。
言葉を大切にする人と出会いたいなって思いました。

気付いたら相手のしてくれる、いろんな事に慣れてしまっていて。
だからそうなる前にきちんと言葉で感謝を伝える。
そういうのってすごく大切だと思いませんか。

人間関係は雰囲気も大事。だから写真を載せます。でもそれだけじゃないよね、きっと。
本当に愛する人がいるとき、米倉涼子に誘われても、自分は断れる人間だって
信じたいし(笑)。

外見は写真を見て判断してください。
ハーフだからはっきりしている顔立ちだと言われます。

友達になれたら、いろんな事をお話ししたいです。
これまでのこととか、これからのこととか。
メールなんか、いくらでも嘘をつけるのだから内面の事なんか
わからないって、そんな風にいう人もいますけど
言葉ってそんな軽いものじゃ無いと思います。

・・・と、真面目に書いてきましたけど
そんなに面白味の無い人間でも無いんですよ(笑)。
趣味はドライブ・バイク・読書・音楽鑑賞・海や川で遊ぶのも好きです。
風景写真を撮ったり、テニスもやります。
ゴルフにも挑戦してみたいです。

相手に笑ってもらえるのも好きなので
つまらないこともたくさん言います(^_^;

たくさんメールが来た場合、全ての人には返事を送れないと思います・・。この場を借りてお詫びします。本当にごめんなさい。

また、一つだけ条件を付け加えさせて下さい。
メールもしくはメッセンジャーで呼んで頂ける方は
そう遠くない未来に写真を見せて頂ける方だけに限らせてください。

プロフィールを公開されていない方は、メールに簡単な
自己紹介を添えていただけると嬉しいです。

まだ見ぬあなたと知り合えることを期待しています。

読んでくれてありがとう。

・・・すごい反応だった。

数年間に渡り、ある程度研究をしていたので、このプロフィールを思いついたときは、すでに確信を持っていた。これ以外にも様々なテーマがあって、テーマを絞れたプロフィールというのはどれもかなりの成功を収めた。しかし、高確率で写真が手に入るプロフィールというものに対する研究心は止むことがなかった。

そんなある日思いついたのがこの構成だった。

では何故このプロフィールがそこまでの反応を取れたのかということを検証してみたいと思う。まず書き出しは手紙形式で相手に話しかけるように始まっている。メールを書く際のポイントを思い出して貰いたい。女の子は自分に対して呼びかけられていると感じなければ反応しない、というポイントがあったと思う。そしてこういう書き出しをしているプロフィールは他には皆無だった。だからこそ、書き出しの掴みとしては最高の結果を生んだ。最初の呼びかけを読んだ人の殆どは、最後まで読んでくれたようだった。

唯一無二であるためのテーマというのは「コトバ」だった。これはタイトルにもある。こんなタイトルを付ける人は他にいないので、周りの全てのプロフィールはボクのプロフィールの引き立て役になった訳である。

しかもコトバというテーマは特に女性を限定しない。ボクは実際に年間数百冊の超がつく読書マニアなので、コトバに関しては非常に得意としている分野だ。そして前半部分は少し真面目に、後半は柔らかい感じで、という2段階で構成されている。

自分で言うのもおかしいが実はこの文章は、巧妙に考えられている(結果的にこうなっていた、と言う方が正しい)。ボクにとってこのプロフィールの成否は写真を送ってきてくれるかどうかという部分にかかっていた。この写真の送付を自然に、抵抗無く促すために全体の流れが構成されていると言っても過言ではない。

具体的には抵抗無く、何度も頭の中でYESを繰り返させる仕組みになっている。

> でも優しさを伝えるのも、相手を安心させるのも、言葉だから。
これに異論がある人はあまりいないので、相手は頷くだろう。

更に

> 気付いたら相手のしてくれる、いろんな事に慣れてしまっていて。
> だからそうなる前にきちんと言葉で感謝を伝える。
> そういうのってすごく大切だと思いませんか。
ここも細かく分ければ3回のYESを引き出している。大きなひとつのYESと言ってもいいかもしれない。

ここで大きなYESを獲得した上で、次の部分に繋げる。

「でも、雰囲気も大事だよね?」と。ここで更にYESを獲得しつつ、でもそれだけじゃないんだよ、というのを強調している。これは女性に対し写真だけで判断する訳ではないんだよというのをしつこいほどに繰り返している。

それから高飛車な、「外見はあなたが判断してね」と続く。これは自信に溢れたコトバのように女性には届く。あなたが判断してね、というフレーズは女性には、「この人は自信があるのだろう。」と届くようだ。

そしていよいよ終盤付近にある

> たくさんメールが来た場合、全ての人には返事を送れないと思います・・。
> この場を借りてお詫びします。本当にごめんなさい。

というフレーズで、早くしないと売り切れちゃうよ、詳しく情報を送らないと返事は来ないよ、という限定性をアピールする。そして、写真が欲しい欲しい欲しい・・・というその匂いを出来る限り消した後で、

喉から手が出るほど欲しかった

写真に関してサラっとお願いしているのだ。

> そう遠くない未来に写真を見せて頂ける方だけに限らせてください。

これが、言いたいがために書かれたプロフィールなのだが、そのような浅ましさや余裕の無さは一切感じられないものに仕上がっている。

また、このプロフィールにはちょっと古い感じのするセピア調に加工した写真を使った。少し下を向いてはにかんでいるような表情のものだ。何故かこの組み合わせが抜群に相性が良かったようだ。

プロフィールをこのように手紙形式にするのは、効果のある方法である。これは男性のプロフィールの多くが、自分の伝えたいことだけを書き殴っているような印象を受けるからだと思われる。

ターゲット別のプロフィール(不倫・女子高生など)

ここでは読者からの質問が多かった、不倫相手を探す為に有効な情報と思われるものをまとめてみた。また、目的はよく分からないが若い子と知り合いたいという要望も多かったので(^_^; それに関しても少し書くことにする。不倫に関する優良サイト、というものは実は数えるほどしかない。その殆どが騙しのサクラ率の高いサイトばかりである。これは既婚者にとっては残念なことと言える。しかし、一般の出会い系サイトでも既婚者を対象にメールを出していけば、不倫は可能だろう、というか可能だ・・・。

基本は一般の女性に対するものとなんら変わらない。それどころか不倫する場合は、一般の女性をターゲットにするよりも比較的テーマを絞りやすい。なぜなら不倫を望んでいる女性というのは、夜の性生活に不満を感じているか、結婚してしまい旦那に女として見られなくなり不満を感じているか、このどちらかに属する確率が圧倒的に高いからだ。

その為、もしもあなたがSEXに非常に自信を持っているのであれば、あまりあからさまにならないように気をつけながら、それをアピールすれば良い。また、女として見られたいと強く望んでいる女性に対しては、綺麗な夜景が見えるバーで大人の時間を過ごしませんか?というアプローチが有効である。

では女子高生はどうだろうか?

出会い系に登録して、尚かつ年上でも全然OKと言っているような子の絶対数は極めて少ない。あちこちのサイトに行くとそういった書き込みも多く見られるが、そのほとんどがサクラによるものだと断言できる(ボクも夢を見て散々痛い目にあったので・・・)。但し、中には援○交際を目的とした高校生も本当にいる。言葉を変えれば、お金目当ての子以外の、純粋な女子高生を、何の共通点も無いあなたが、手に入れようと思うのは正直に言うと諦めた方がいい。

そのため、お金目当ての女の子でもよければ、可能性はそれほど低くはない。ただ、個人的にはあまり興味がないので経験は少ない。女子高生の間では写メールを送ることに対する警戒心が非常に高いようなのでポイントとしてはフットワークが軽い方が有利になるようだ。

一般的な傾向としては面白いメールが反応率が良い。女子高生をターゲットとしてプロフィールだけでメールを集めることに関してはあまり実績が無いので、難しいところだ。しかし、ボクの考えとしては18歳の延長線上に25歳がある訳なので、セオリーがまったく異なる、とは考えていない。

しかしこれも本マニュアルの趣旨とは大きくかけ離れるのでこの程度で勘弁して貰いたい。

気絶するほどメールが来る写真撮影のマル秘テクニック

写真掲載に抵抗感を感じている人も多いのではないだろうか。ボクははじめのうち自分に対するコンプレックスから写真掲載はしないようにしてきた。

あるとき、男性のプロフィールを眺めている内に発見があった。真正面から顔がハッキリ写っていなくても数多くのメールを受信しているプロフィールがあった。それは横顔だったり、下を向いている写真だったり。どうにかして、自分も普通に見える写真が撮れないものかという願いから、あれこれと色々な方法を試してみた。

最初はなかなか上手く行かなかったが、そのうちデジカメの連写機能を使う方法を見つけた。デジカメの中には数十枚という連写が可能な機種がある。たまたまボクが持っていたデジカメはこういった機種であったため、上を向いたり、下を向いたり、横を向いたりしながら数百枚の写真を撮影してみた。数百枚の写真を撮影すれば、1・2枚は普通に見える写真が撮れるものだ。事実、雑誌のグラビアを飾るモデルも、使われる写真は1枚だが、その撮影枚数は数百枚に及ぶ。

また、実はこのテクニックには上級編がある。さまざまな写真を掲載する中でわかったことなのだが、写真はあくまでもイメージ写真で構わない、ということである。清潔感の漂う、爽やかな感じで撮影されていれば、顔がハッキリ写っているか、どうかは大きな問題ではない。例えば、横から写した腰から上くらいのちょっと横を向いている写真で、背景がキレイにボケているような写真は顔がまったく判別出来ないにも関わらずかなりの反応率だった。

背景がキレイにボケる写真を撮るには望遠レンズが必要になるため、誰もがすぐに出来る訳ではないが、機材さえあれば一人でも撮影は可能だ。10倍以上の望遠撮影が可能なデジカメと三脚を用意し、曇りの日に屋外で背景を決めて撮影する。出来れば公園などで地面が砂利になっていて、足下に印をつけられる場所がベストだ。最初はピンぼけするだろうが、立ち位置を前にしたり後ろにしたりすることで、キレイに背景がボケる写真が撮影できるようになる。背景がボケた写真だと、被写体(つまりあなた)が浮き上がっているような存在感を表現する事ができ、不思議と清潔そうで爽やかな印象に写りやすい。

ちなみに雑誌などに掲載されているグラビア写真の8割以上が数十倍という望遠レンズを使い、背景をボカした写真になっている。機会があれば気をつけて見て貰いたい。

友人にカメラマンなどがいるのであれば、3万円くらい払って気が済むまで写真を撮影して貰うのもいいかもしれない。不細工な人であればこの0.5%ほどの確率で撮影できる奇跡の1枚はやはり一生ものになるからだ。

ボクはプロフィールは同じもので写真を変えたものなども掲載し、1週間毎のデータなども記録していたが写真がないときはどれだけ良いプロフィールを書いても反応率は低かった。また、どうやらプロフィールと写真との組み合わせも重要になってくるようだ。すごく反応率の良かった写真に別の写真をつけてみてもまったく反応が得られなかったこともあった。

ここから推測できるのは、女性に対してはトータルな印象が重要である、ということである。全体として一体感のある信頼できる雰囲気が醸し出されているかどうかが成否を分けることになる。

女性に安心感を与えるという意味でも、写真は必ず掲載する事をお薦めする。

知り合いに見られたら、とかボクも色々良くない想像をしたが、画像変換ソフトなどで写真の色をセピア色にした、横顔や下を向いている画像であれば、知り合いが見てもなかなか見分けはつかないものなので、あまり心配しすぎることなく、勇気を出して掲載して欲しい。

第3章 初デートの前に準備すべきこと

ここまで書いてきたことを一度整理してみよう。このマニュアルの目的は「運命のパートナーを手に入れること」。そのためには「コミュニケーション能力の向上」が必要不可欠で、その基本となる態度は「相手の気持になって考える」ことだ。

「相手の気持になって考える」

この単純と言えばあまりに単純な態度を基本として、ここまで「絶対に返事が貰えるメールの書き方」と「面白いように反応がとれるプロフィールの書き方」を学んできた。単純なことも、いざ徹底すればこれだけの労力とこれだけの成果が得られるのだと気付いてほしい。

「真実はいつもシンプルなのだから」

ここからは出会い系サイトでのメールやり取りから1段階ステップアップして、実際に会い、デートを重ね、関係を深め、「運命のパートナー」としてステディな関係を構築するまでの方法を書いてゆく。ネット上での言葉のみの関係からリアルの関係に移行するわけだが、基本はまったく同じだ。

何度でも言う。すべての人間関係、コミュニケーションの基本は「相手の気持になって考える」ことから始まる。ここまで読んでくれたあなたは、メールやプロフィールの書き方を学ぶことで既に自然とそれを学び始めている、自信を持っていこう。

出会いから結婚までのプロセス

まずは実際に会う前に、メール相手の女性と会うことから始まって、「運命のパート−ナー」としての関係を構築するまでの流れを理解してもらいたい。

相手との関係が今現在どのような段階にあるのか、最終ゴールまでどれくらいなのか、そういったことを確認できるとできないのでは大きな違いがある。恋愛は個人的なこととはいえ、目的と計画をもって事にあたることが必要なのは仕事と同様だ。世の中の仕組みを知り、自分の立ち位置とスペックを見極め、どのような目的を持ち、そのためにどのような計画が必要か考える。無駄に焦らないために必要なことだ。

さて、社会心理学者Mureteinによれば、男女二人の出会いから結婚までのプロセスには3つの段階があるそうだ。

○ 第一段階 〈出会い〉  刺激ステージ・・・・・・外見重視

○ 第ニ段階 〈恋   人〉 価値ステージ・・・・・・類似性重視

○ 第三段階 〈結   婚〉 役割ステージ・・・・・・相補性重視

ようするに恋愛とは、二人が出会い、容姿が気に入り、その後、価値観を認めあって、やがてお互いを補完しあう関係へと発展してゆくということだ。

第一段階の刺激ステージとは、出会いからの恋愛初期だ。

初めて会った時は「刺激」、つまり相手の「外見」がその関係を発展させるかどうかを決める一番の要因になる。顔、スタイル、ファッション、表情、しぐさなどの「外見」イメージが、自分の理想の恋人の基準に合っているかどうかを判断し、今後付き合うかどうかを決める。

二人が互いに第一段階をクリアすると、付き合いが始まる。ここからが第二ステージだ。相性やフィーリングの一致、趣味などの「価値観の類似性」が一番の要因になる。ここで関係が深まるかどうかは、一緒に楽しく過ごせるかどうかが決め手になる。

そして第三ステージ、価値観が類似してる相手と楽しくデートを重ねることで、より密接な関係、つまり将来をともにするかどうかを考えるようになる。共同の生活や結婚となると、「二人の役割関係」が重要になる。お互いに相補的な関係を保つことでスムーズな生活を実現する、これが到達点、真に密接な関係だ。

「運命のパートナー」とは

第三ステージを共に達成できる女性のことだ。

今まで漠然としていた「運命のパートナー」という言葉、あるいはロマンティックな気恥ずかしいたわ言と思われていたかもしれないが、これでハッキリしただろう。一生を通してお互いに支えあい補えあえるパートナー、それがボクの言う「運命のパートナー」だ。

モヤモヤとしていた理想に、具体的な名前をつけることができた。

そしてその理想を得るための全体の流れも把握することができた。

次は自分の立ち位置を理解しよう。

このマニュアルで学んだメールとプロフィールの書き方が功を奏し、出会い系サイトでメールやり取りをする相手を見つけたとする。

趣味も合うし話も盛り上がる、相手も自分に興味を持ってくれているようだ。何度もメールのやり取りをして、お互いを少しづつわかり合い、そしてもっと知りたいと思い始めている。実際、近いうちに会ってみようかというような話もある。

このような状況は、恋愛の3段階のステージのどこに当たるだろうか?つまり相手とどれくらいの距離に立っているだろうか?

これが立ち位置。現状把握とも呼んでもいい。

まだ二人は実際に会ってはいないから、「外見重視」の第一ステージはクリアしていない。

しかし幾度かのメールのやり取り、言葉のキャッチボールは二人の相性やフィーリング、趣味などの「価値観の類似性」をある程度確認しあうには充分だったはずである。

リアルの出会いとネット上での出会いの一番の違いはここだ。

覚えているだろうか?前書きでボクはこう書いた。

「人は外見だけではない」

「不細工であるということは、ひとつのハンディキャップだ。カッコいい人はそれだけであなたよりも有利な立場に立っている。でも、あなたはこのマニュアルを読み終わったとき、その差を軽々とひっくり返すだけのスキルを身につけているだろう」

もう、おわかりだろう。

親しいメールのやり取りをした相手と実際に会う、それは初対面であって初対面ではない。「価値観の類似性」を共有しあった二人は、すでに第二ステージにある程度到達している。そうして改めて第一ステージを始めるのだ。

これはかなり有利な状況だ。すくなくとも「カッコいい人」に対するハンディキャプは埋まっている。「外見重視」の第一ステージのハードルはかなり低くなっているはずだ。

このたいへんに有利な状況を前提として、「外見重視」の第一ステージをクリアする準備をしよう。

「外見」について

たとえば合コンのような恋人を探すことを目的としたパートナー探しの場では、外見的な魅力が何よりものを言う。まったくの初対面では中身は二の次三の次だ。

考えるまでもなくそれは当たり前のこと、「中身」は見えないのだから「外見」でしか判断しようがない。まさしく「人は見た目が9割」だ。

しかし、出会い系サイトでのメールやり取りでこの「外見」というハードルはだいぶ下げられる。しかし最低限の「外見」というものがある。

なにもモデルや俳優になろうというのではない。あるコツに気付ければ、どこに行っても通用する「外見」をもつことができる。

最低限の「外見」というスペックは必要、これは事実だ。

ということでまずは、「外見」としてわかりやすい「ファッション」の話をしよう。

女性に比べてファッションに気を使う男性は非常に少ないようだ。

特に学校を卒業して社会人になると、使いまわせるそれなりのスーツを数点買って着まわし、プライベートではスウェットにジーンズのようなラフな格好をしている、仕事に全力を注いでいるのだからお洒落に気をつかうなんてバカバカしい、恥ずかしながらこれは昔のボクのことです。

出会い系サイトでのコミュニケーション研究に取り組んだ3年間、メールやプロフィールの書き方は前述したようなデータ収集の方法を駆使することで、目に見える形で着実にテクニックやメソッドを身につけることができた。

しかし実際にメール相手の女性と会うことになると問題が生じた。外見、ファッションというのは、あまりに主観的すぎて「基準」がない。

ボクはけっして子供が見たら泣き叫んで逃げ出すような恐ろしい顔ではないし(笑)、体系も不健康に肥満だったりガリガリだったりするわけではない。ごくごく標準的な容姿だと「思っている」。

この「思っている」が曲者だった。

僕はそう「思っている」が、相手はそう思わないかもしれない。趣味嗜好は千差万別でこれを着ればオシャレであるという唯一の正解は存在しない。うなると思考は袋小路だ。カッコよく言い過ぎだな、ようするに「不安」だったのだ。

不安に駆られたボクはいろいろと試みた。

相手のメールやプロフィールから好きな芸能人や音楽のジャンルをピックアップしてそれを参考にしたり、あるいはメール相手の年齢層に合わせた女性向けファッション誌を購入、そこに掲載されている男性モデルや男性芸能人のファッションを真似たりした。

いま思いだすとなんてバカバカしいことに逡巡していたのだろうと苦笑してしまうが、そのときはこの掴み所のない問題に本気で悩み試行錯誤した。

結論を言ってしまえば、ボクは実際にメール相手と会うという機会に際して、そのやり直しが効かないという当たり前のことにたじろいでいた。たじろいで、まだ会ってもいない彼女に嫌われることを恐れ混乱してしまっていたのだ。

情けない話と思われるかも知れないが、親しいメールやり取りを交わした相手を失望させるかもしれないというプレッシャーは相当に大きなものだ。あなたも近いうちに必ずそれを実感することだろう。

その時は思い出してほしい。その不安を克服する鍵は「相手の気持になって考える」という基本の中にある。

ファッションとは?

「ファッションとは、発する人間の脳細胞に残されたあらゆる経験を外部に向けて表現するということ。つまりその人間の個性がファッション表現のもとになっている。」

テレビなどでおなじみのドン小西というデザイナーの言葉だ。ファッションとは個性の表現、自分の内面をファッションによって目に見える形で表現できたらきっと素晴らしいことだろう。ボクも本当にそう思う。

しかし間違わないでほしいのは、今あなたが必要としているのは、アーティストとしての自己表現ファッションではなく、あくまで「運命のパートナーを手に入れる」ための自己表現ファッションだ。個性を見せつけるために奇抜なファッションをする必要はないし、経済力を誇示するために過剰に高価な服を身に纏う必要もない。

答えはもっとシンプルだ。

落ち着いて女性の身になって考えて欲しい。

メール相手の女性と初めて会う、緊張するのはしかたがないことだ。そして同じように、相手の女性も緊張しているはずだ。

それならどんなどんなファッションであれば、彼女の不安を和らげることができるだろうか?どういう恰好なら彼女はリラックスだろうか?どういう外見ならボクがメールやり取りの相手だってことがシックリくるだろうか?

ここに考えが至った時、はじめて外見・ファッションに対する指針の見当がついた。

見る人の気持ちを考えながらファッションの選択をすることは、クダらないアーティスト趣味・成金趣味の自慰行為ではなく、人と人とのコミュニケーション能力を磨くための意義ある試行錯誤となる。

ボクが考えた「相手の気持になって考えるファッション」の方向性は以下の二つ。

  • 他人から話し掛けられやすい隙があるファッション

具体手的な要素は「清潔感」と「サイジング」だ。

襟首や裾がうっすら汚れたシャツを着てはいないだろうか?ボタンが外れたまま着てはいないか?Tシャツの襟元が伸びていないか?革靴はちゃんと磨かれているか?どれも当たり前の事だが、意外と抜け落ちていたりするものだ。

それから身体の「清潔感」も大事。

髭はダラしなく伸びていないか?剃り残しはないか?爪は伸びていないか?
肌は荒れていないか?口臭はないか?歯は黄ばんでいないか?鼻毛は伸びていないか?

当たり前のようにファッションの一部として「身体」のことについて語っているが、ファッションの究極は身体。岡村靖幸が歌ったように「ジーパンにランニングシャツ」だけでも身体が美しければファッションとして充分に成り立ってしまう。

どれもこれも当たり前の事だが、継続維持することは意外に難しい。

逆に言えば「清潔感」を維持出来るだけの意志の強さ・美意識という「中身」をファッションとして外に表現できるのだとも言える。

当たり前のことばかりだと笑ってしまったなら、それは充分に注意しなければならない証拠だ。文字通り身につけて欲しい。

※身体のケアについては補録1参照のこと

次に「サイジング」。

ファッション用語で「サイジング」とはようするに「サイズ」のこと。ようするに自分の身体の大きさに合った服を身につけようということだ。

ボクの友人にとてもお洒落な男がいる。特別にルックスがいいわけでもないのに、同性のボクから見ても妙にカッコいい。スウェットにジーンズなんて格好を平気でしていたりするのだが、なぜか洗練された雰囲気がある。ボクが同じようなコーディネートをしても全然違うのだ。

聞いてみると、何気なく着ている無地のスウェットはオーダーメイド。着丈・袖丈・首周り、裄丈などを採寸してもらい生地も自分の肌に合ったものを選んで、色別に10着ほど作っているんだそうだ。たかがスウェットにオーダーメイド?と怪訝な顔をすると、学生時代は服キチガイでそれこそTUNEやfruit(ファッションスナップ雑誌)に掲載されるようなファッションばかりしていたが、結局はこういう自分の身体にピッタリ合った服に落ち着いたんだよと照れくさそうに笑っていた。ちなみに履いているジーンズは10年来履いているお気に入りだとのこと。10年前と体型変わってないんだ?と驚くと、体型維持はオシャレの基本なんだよと言っていた。

まあここまでのレベルは付け焼き刃でできるものではないが、自分の身体にピッタリとフィットしたものを着るだけで、印象は全然違う。

自分のサイズを知らなければマトモな物は選べない。

この言葉に何かを感じとって欲しい。

もちろん身体のサイジングも大事だ。

痩せろとか、筋肉をつけろとか言いたいわけではない。それぞれのライフスタイルに応じた理想の身体像があることだろう。

大事なのは、お腹が出ているのが気になるんであれば運動や食事制限で引っ込めること。貧弱な身体を情けなく思うなら鍛えること。

身体は外見のベース、自分らしさのベースのひとつでもある。

いまのダイエットの主流は、筋肉をつけ基礎代謝を上げてリバンドしづらい身体を作ることから始まる。身体の外見をデザインし直したいならいくらでも情報はある、ジムだっていくらでもある。ようはやるかやらないか、コンプレックスを直視するか目をそらすかの違いだ。

清潔感のないチグハグな外見の人間にどうして親しみが持てるだろう?自信をもった身体に清潔でピッタリな服をれば、自然に余裕が生まれてくる。余裕は隙を生み、親しみやすさを醸し出すだろう。

※補録2 スーツのサイジングについて

  • 自分らしいファッション

「自分らしさ」この言葉くらい誤解を招きやすい言葉は無いんじゃないだろうか?とボクは考えている。今となっては定番の概念になってしまった感がある「自分探し」、なんともナルシスティックで嫌な言葉だ。「自分らしさ」を楯にとった醜さ、自分らしくあれば何をしてもいい傲慢、それらは「自分らしさ」を最大限に誤解したものだ。

「自分らしさ」は探すものではない。他人とのコミュニケーションの中で作り上げていくものだ。「清潔感」や「サイジング」といったものは、コミュニケーションに参加するための最低限の要素。そして「自分らしさ」はコミュニケーションにおいて見せる自分自身のことだ。実際なにを着たっていいのだ、相手のことを考えた上であれば。お互いにハイファッションが好きならビッグシルエットやボロボロの服を着ていっったて構わない。パチンコが趣味なら上下大きめのジャージにセカンドバッグだって構わない。ハイキングへ行くのにスーツは不適だし、洒落たレストランに行くのにラフな格好じゃマズいだろう。相手に自分の何を見せたいか?何を知って欲しいか?相手とどんな関係を持ちたいのか?

無理して格好つけるのもけっして悪いことではない。少なくとも一生懸命さは伝わるだろう、けれど「無理」も伝わる。「無理」している姿しか見せない相手と関係持ち続けたいと思うだろうか?所詮はすぐに剥がれ落ちるメッキ、そんなものが役立つのは初対面にすべてを賭ける合コンの場だけだ。

目的を忘れてはいけない、そして目的達成は一夜にして達成できるものだと勘違いしてもいけない。このマニュアルはそんな安っぽいものを求めるためのものではない。

相手のことを考え、相手をリラックスさせ、長く関係を育む。「自分らしいファッション」とはそういう自己表現だ。

親密なメールのやり取りでハードルが下がっている「外見重視」の第一ステージ。ここでは過剰な演出は必要無い、相手の女性に安心感と親しみを与えられれば充分すぎる。

メールによる言葉のキャッチボールによって生じた「彼女の中でできあがったあなたのイメージ」と、「リアルのあなた」とを「相手の気持になって考えるファッション」によってリンクさせる。

それは立派な自己表現であり、素敵なコミュニケーションだ。メール→出会い→デートという一連の流れがスムーズになるだろう。

次章はいよいよデートのやり方だ。

補録1 身体のケア

どんなにしっかりとした服装をしていても鼻毛が出ていたり口臭があったりしては台無しだ。これはファッションというよりもエチケットの問題。日頃のちょっとした気配りで解決できることばかりなのですぐにでも実行して、習慣として身に付けてほしい。身体のケアも、大事なコミュニケーション能力、甘く見ないように。

○口臭予防

英語では、口臭のことを “Bad breath(悪い息)”と表現する。また、口臭がものすごく強い人を“Dragon breath”という。ドラゴンが口から火を噴いて人を威圧するような強烈な臭いだという意味だ。

まずは口臭がどのように発生するのかを説明する。口の中にいる細菌は、新陳代謝ではがれた粘膜上皮、血球成分、細菌の死骸などのタンパク質成分を分解して、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどの揮発性硫黄化合物をつくる。これが口臭の原因となる物質。発生する口臭の強さは、口の中の細菌、汚れ(主にタンパク質成分)、唾液の量などによって異なる。

いくら綺麗にしている口腔内にでも、数百万のバクテリアが存在しているそうだ。これらのバクテリアは食べかすを腐敗し、その時に発生する匂いが口臭の大きな要因。 口臭の80〜90%以上が口腔内から発生する。

4つに大別される口臭の種類

㈰生理的口臭

誰もが持っているもので、通常はその程度が少ない為ほとんど口臭とは認められない。ただし朝起きたときや空腹時、緊張したときなどは、口の中に細菌が繁殖していたり、唾液の分泌量が少なかったりするので、一時的に口が臭うことがある。

㈪病的口臭

むし歯や歯周病など口の中の病気のほか、鼻の病気や胃潰瘍なども原因になる。

㈫飲食物や嗜好品による口臭

食品による一時的な口臭。ニンニクのような匂いの強いものを食べたあとには誰もが臭う。

㈬心因性口臭

実際には、他人には臭わないのに、口臭を気にしすぎて自分だけが口臭があると思い込んでいるもの。

主な口臭の原因

  • 口の中の掃除を上手に行っていない事が第一の口臭の原因。定期的に歯磨きをしていないと、歯周病の原因菌を口の中に放置する事にもなるし、口臭を放つ原因にもなる。

歯周病にかかると、バクテリアが歯垢の下やポケット(歯と歯茎の間の深い溝)内に隠れて歯を溶かしだす。これらの部分は清掃しにくく、バクテリアは口臭の原因になる硫化ガスを生み出す結果になるので三角ようじや歯間ブラシで取り除いたほうがいいだろう。

  • 口臭の原因となる食べ物もある。例えば、ニンニク、生のたまねぎ、キャベ

ツ、卵、ブロッコリーなど、これらの食べ物はそれぞれ硫黄を含んだ食物で、

食後、体内に吸収される。臭い物質は肺まで達し、会話中や呼吸時に放たれ

る。食物に関する口臭の原因は、この硫黄なんだそうだ。

  • 乾いた口にはより口臭を生み出しやすい環境があるといえる。それは硫化化合物の原因となるバクテリアにとってとても好ましい環境だ。唾液は口臭に対して抗菌作用があり、バクテリアや食べ物のかすを洗い流し、硫黄成分を溶かす働きがある。
  • 寝起きの口臭は乾いた口が原因。いびきをかく人や、寝ている間、口呼吸す

る人はもっと悪い状態。

  • 同様に、ダイエット、断食、長時間の会話も唾液を減らし、口臭の原因と

なるバクテリアの増殖を招く。

  • 喫煙も口を乾いた状態にする。ヤニの臭いだけでなく、口呼吸するからだ。

禁煙するのが一番の解決だ。

  • 残念ながら、あなたの息を爽やかな状態にするであろう、多くのマウスウォ

ッシュはアルコールを含み、口を乾いた状態にするという反対の効果もある。

あまりお勧めできない。

  • ストレスや緊張感も口臭の原因だ。

緊張しているときに口が乾くことが原因なんだそうだ。

  • バクテリアは舌の上で繁殖する。口腔内のバクテリアの50%は舌の上に存在しているのにも関わらず、ブラッシング時に、舌を綺麗にする人は少ないのが現状。舌専用のブラシは薬局で安価で手に入る。
  • 便秘が口臭の原因になることもある。

口から便臭がするときは、腸内に便がたまっている可能性あり。

○体臭予防

暑くなると気になってくるのが足の裏やワキなどの臭い。体臭は汗や皮脂が変質することで発生するが、男性はもともと代謝が活発なため、女性に比べ汗をかきやすい。

その上、汗に含まれる脂分の量も多いため、最近が繁殖し、体臭がキツクなりがちだ。

もう一つ、最近の研究では、男性特有の臭いのもとになる物質が解明され、話題になっている。

それはアンドロステノンと呼ばれる物質で、おもにワキなどの感染から分泌された物質が、皮膚の常在菌によって代謝されてできるもの。

面白いのは、アンドロステノンをかいだ時の男女の感じ方の差。脳波を男女10人で測定した結果、女性は全員が不快感やイライラ感を示したのに対し、男性は8人が「リラックス」「リフレッシュ」している状態の脳波を示したそうだ。

つまり、自分では臭ってないつもりでも、女性には「クサッ」と思われている可能性が大きいという勘違い野郎になるということである(笑)アンドロステノンは、汗と混ざることで臭気を増すというので、嫌な臭いを発生させないようにするには、汗対策を徹底させることが重要だろう。

洗濯と部屋の換気も忘れずに

体が発する臭いのほかに、意外と「臭い」の原因になるのが「衣類」。

毎日シャワーして、清潔にしているのに、なぜか臭うことがある。これは、汗や体臭、外部からの臭いが染み込んだ衣服から生まれることが多いそうだ。とくに一人暮らしの若い男性は、洗濯がおろそかになりがちなうえに、洗濯物をきちんと干さないことがおおいため、生乾きの嫌な臭いを発生させることも多い。心当たりのあるかた多いのではないだろうか(笑)

洗濯物の生乾きの臭いは、大量に発生した雑菌から臭うものなのだが、これを抑える部屋干し用の洗剤が市販されているので、それを使うのもいいでだろう。

また、体の細胞の新陳代謝が活発なことも、臭いの原因となる。

そして、部屋の窓を開けっ放しして換気をする機会が少ないことも、これに拍車をかけることになる。外から持ち帰った臭いと、ホコリが合わさった複雑な臭いが衣服につく。煙草を部屋で吸う人はなおさらだろう。

人間の鼻は、臭いになれるので、自分では衣服の臭いに気付かないことも多いのだけれど、洗濯はこまめに、そして朝と晩には部屋の換気を欠かさないことが大事。これも臭い対策の基本だろう。

○歯を白く

歯が黄ばむのは汚れだけが原因ではない。

白い歯をキープするには毎日の歯磨きが重要なことはいうまでもない常識だ。

歯の色を決める要素には、外因性のものと内因性のものがあり、ブラッシングで取れるのは内因性のもの黄ばみだけ。

歯垢が残っていたり、色の濃いお茶やコーヒーを常飲してついた黄ばみは、歯磨きを入念に行うことで予防できる。

しかし、ちゃんと歯磨きをしていても黄ばんでくる人もいる。

これが、内因性の黄ばみで、歯の外側をおおっているエナメル質がもともと薄いせいで、内側の黄色い色が透けて見えているため。

内因性の黄ばみはどんなに磨いても本来の色より白くすることは不可能なんだそうだが、気になる人は歯科でおこなわれているホワイトニング治療を検討してもいいだろう。アメリカではポピュラーな歯のケアとして定着しているそうだ。

それから大事のがヤニを落とすこと。

歯にヤニがついたままプッカーと煙草をふかしていたら、それだけで「臭そうな奴」と思われてしまう。

もし禁煙できないのなら、せめて毎日の歯磨きで白い歯をキープしておきたいものだ。

ヤニとり用の歯磨き粉を使う方法が一般的だが、注意したいのは磨きすぎ。

ヤニをとろうとしてゴシゴシ力を入れて磨いていると、エナメル質がうすくなり黄色い象牙質が透けて見えて、前述したようにかえって黄ばんで見えてしまう場合もある。

そこで、歯に負担をかけずにヤニを落とす方法。

歯磨き粉をガーゼにつけて指に巻きつけ、指で磨いていく方法が効果的だ。

歯ブラシを使うよりキレイに落ちるし、根元のエナメル質を傷つける心配もない。

歯磨き粉は普通のもので充分だろう。

○鼻毛

鼻毛は毎日ちゃんとチェックしよう、意外な盲点だ。

目の届かない部分に生える耳毛の存在も恐怖だが、一番最悪なのは鼻毛だろう。

どんな美男子でも、ファッションがバッチリ決まっていても、鼻毛が一本ビヨンと出ていれば、全てがパーだ(笑)

鼻毛がはみ出していないかをチェックするのは、本当に最低限のみだしなみ。

毎日、チェックしておくことが基本だ。

鼻毛の処理には、刃先のとかったハサミを使っている人もいるが、それでは万が一手元が狂ったときには危険。

鼻毛用の先の丸いハサミをつかうか、鼻毛専用カッターを使うようにしよう。

このカッターは、鼻の入り口の鼻毛だけをカットし、必要な鼻毛は残してくれるという便利な道具。ハサミで処理すると、つい奥のほうの鼻毛まで切りすぎてしまうという人は使ってみるといい。なかなか便利なものだ。

鼻毛の処理が終わったら、必ず鏡で左右の横顔を確認すること。正面から見て完璧でも、横から見ると鼻毛が残っていることがある、要注意。

○眉毛

男性の場合、メイクで顔を変えるのは無理だが、眉の形を整えるだけでも凛々しい顔にイメチェンができる。

用意するのは眉毛用ブラシとコーム(くし)。毛抜き、眉毛用の小さなハサミ。

女性用でもOKだが、最近は男性用の眉毛ケアセットも1500円程度で発売されている。

まずは眉毛の毛並みに沿ってブラシで眉をとかし、次に毛抜きで余分な毛を抜いていく。

八の字眉の場合は、眉の下側の毛を、上がり気味のラインになるように抜いていくのがコツ。

一方、眉間の間にも毛が生えている一文字眉の人は、目と目の間の余分な眉を

一本一本、不自然にならないよう抜いていこう

次に、眉全体を整えるために眉毛をハサミでカット。

左手でコームをもち、毛並みにそってとかすようにはだんだら、長くはみ出た毛先をカットする。

注意したいのは、毛抜きでの処理。長く続けると眉毛が生えてこなくなることがあるので、毛抜きを使うのは、あきらかにムダ毛と判断できる部分にだけつかうこと。

ハサミで上手くカットできない部分は、眉毛用のカミソリを使って剃っておく。

眉の上側の毛はいじらない方が自然に仕上がるだろう。

眉毛をブラシでとかしても、毛の流れが全体的にしたむきだったり、クセが強いとすぐに元通りになる。

下向きに生えている眉毛は困ったように見えるし、クセッ毛の眉はあっちこっちに向いてしまい、どうに収集がつかないものだ。

そういった場合は、透明マスカラを使えばいい。

まず、眉毛の流れを眉ブラシでキレイにと整え、透明マスカラをサッとひと塗り。

そして、乾かないうちにもう一度ブラシで整えれば完成。

長時間眉のスタイリングがキープできる。

ただし、真下を向いている眉を無理やり真上に持ち上げようとしてもうまくかないので注意。

眉のキレイなラインを作るには、普段から自分の眉毛の生え方をよく観察しておき自然な流れに見える工夫をしてみるといいだろう。

補録2 スーツの選び方

服飾関係に勤める先輩によると、服のサイジングを学ぶにはサイズにこだわってスーツを揃えるのが一番の勉強になるという。

先輩曰く、スーツには着こなしの決まりごとがあってそのルールを破っていいのはルールを守れている人だけ、ルールを知らずにルールを破るのは恥ずかしいこと。そもそもスーツの決まりごとっていうのは、紳士(ジェントルマン)としての他人とコミュニケーションする必要によって出来あがってるんだ。サッカーの監督がスーツを着てるのはサッカーというスポーツそのものと相手チームに敬意を表してるからなんだよ。

まあここまで言われるとホントだろうかという気にもなったが、薦められるまま教わるままにスーツ選びをしてみると、なるほど確かに勉強になった。

スーツを買う機会があればぜひ参考にして欲しい。

○ジャケット

スーツはサイジングが命。極端な話、サイズさえ合っていればある程度は格好がつく。

まずは肩幅。スーツは一般的に、”肩で着る”といわれている。肩を支点とした作りが着心地と「外見」を左右する。

肩幅が大きすぎると、肩が落ちたシルエットとなりみっともない。逆に小さいと、ジャケットの背中に妙な皺ができる上窮屈きわまりない。

当然、試着は必須。実際に腕を動かして動きやすさを確認すること。目安として、フォークとナイフで食事をする動作をしてみるとよい。

次に裄丈、これは首の中心から手首までの長さのこと。

長すぎるとコートのように見えてみっともないし、そもそもシャツの袖がでない。ジャケット袖からシャツが1〜1.5センチ出るのがルール。短いとどうなるか?まあ試してみればわかりるだろう(笑)なにごとも経験です。

それから着丈、これはジャケット全体の縦の長さ。

お尻ポケットが半分が隠れるくらい、あるいは腕を下にまっすぐ伸ばして指をYの字に曲げた時、ジャケットが指にかかるくらい。着丈は短すぎても長すぎても一目でみっともなさがわかります。これも試してみたらいい、感覚的におかしいと感じられれば合格。

○パンツ

なんといってもウエストのサイズが合っているものを選ぶ。

試着の際は「深く履く」のがコツです。

少し太り気味であればはタックが入ったものでいい。とても太っていてパンツがずり落ちてくるというのことであればサスペンダーを使えばいい。この場合ベルトは使わないのがルール。

次のパンツの丈。

靴を履いた時に、裾がワンクッションするくらいが標準。細いパンツの場合は、気持ち短めがいい。逆に太めのパンツは、クッションが無いと下品です。。

裾をシングルにするか、ダブルにするかは好み次第。

シングルはフォーマル、ダブルは多少カジュアル色があるがあまり気にしなくていい。まあ、ダブルにすると裾の重みでシルエットがキレイに出るという意見もあるが、実際試してみてシックリくるものを選べばいい。

○シャツ

シャツ買うときに一番大切なことは、店員に採寸してもらうことです。

首周りと、裄丈を測ってもらい、サイズに合うシャツを持ってきてもらう。

袖が長い場合は詰めてもらう。人間の左右の腕の長さは違うので、左右で詰める長さも変わってくる。

色は白が基本。青でもいい。

素材は綿が基本。

〇ネクタイ

ネクタイはジャケットの色とシャツの色の両方の合うようにする。

基本的に無地をいいだろう。

余談に近いが、レジメンタル(斜めのストライプ柄のやつ)は選ばないほうがいい。この柄はイギリスの大学のOB会伝統のもの、ようするに全然関係ないのに早稲田大学ラグビー部のワッペンがはいったブルゾンを着ているようなものだ。なかなか恥ずかしい(笑)

しかもこの柄、元イギリス植民地だった国にとっては支配のシンボルとして認識されているそうで、その意味でも避けたほうがいい。

もちろんこういう蘊蓄話をデートでしたいんであれば、あえてとめる気は無いが。

そうそう、素材は絹100%が基本。ちょっと厚みのある良いものを選ぶと結び目が美しく決まります。

第4章 100%親密になれるデート作法

親密なメールやり取りの結果として実際に相手の女性と会う、これからあなたはデートを重ねることで相手をより深く知り、相手にも自分をより深く見せることになる。

前章の恋愛の3段階理論でいえば、「類似性重視」の第2ステージの半ばだ。

相性やフィーリングの一致、同じ趣味、同じスポーツの好みなど価値観の類似が最も重要になる期間、半分はメールのやり取りで理解が始まっている。

この期間で一番重要なことは、相手をよく見、よく知ること。

これはとりもなおさず、相手の女性が「運命のパートナー」としての条件を満たしているかどうかを判断することでもある。

その人が、自分と相補的な関係を保ちスムーズな生活を実現できるような、真に密接な関係が結べる人かどうか。

ボクは出会い系を完全に攻略し「運命のパートナー」を手に入れようと決めた時、その条件として次の6項目を設定した。

  • 一緒にいて楽しい
  • 相手を気分よくさせることができる
  • 毎朝・毎晩眺める相手なのでそこそこの容姿であること
  • 自分の友達に会わせても恥ずかしくない
  • 出しゃばらずに、自分を立ててくれる
  • 自分の頭でモノを考えることができる

あらかじめ言っておくが、このような人はなかなかいるものではない。ボクは出会系攻略の研究過程でたくさんの女性と会ってきたが、これらの条件を満たした人はただ1人しかいなかった。(現在の妻である)

あなたも自分の理想とする「運命のパートナー」像を考えてほしい。目標を設定しなければそれを手にすることは叶わない、当り前のことだ。

デートに誘うタイミング

メールのやり取りにおいて、世間話やお互いの仕事や趣味などの話で気が合うようであれば、デートの誘いにOKが出る確率は高い。

お互いのポリシーなど、心の内面に踏み込んだ内容で話が合うのであればなおさらだ。逆に言えばこういった話題が成立しないようであれば早めに見切ったほうがいい。ボクらが手に入れようとしているのは一夜のセックスパートナーではないのだから。

経験上、「3回のメールやり取り」でうわべだけのことしか話せないようであれば脈はない。早めに見切りをつけるべきだ。

逆に早い段階で深い話題を共有できるようであれば、すぐにでもデートへの誘いを切り出したほうがよい。メールやり取りが長引くと、あらためてデートに誘うタイミングが難しくなる。当初の目的を忘れてはいけない。

デートの誘いかた

デートに誘うと決めたら、次はそのキッカケが大事になる。どこにつれて行くのか?何をするのか?決め手は今まで交わしたメールの中にある。

お互いが映画好きであれば「今度のあの映画見に行こうよ」、お互いがテニスが趣味であれば「来週○○でテニスをしませんか?」などなど。このあたりはケースバイケース。変に計算せず、自分が相手と何をして楽しみたいか?自分と何をすれば相手が喜んでくれるか?そんなふうに考えてみればうまくいくだろう。

ただし、いくらメールで気が合う、脈があると感じても、初めてデートに誘うときはかなり緊張するものだ。何度も場数を踏んでいるボクでも緊張することなしに誘えたことはない。真剣であるのだから当然だろう。そういうものだと思っておけばいい。

どこに誘うにしても、初デートは「気楽に」「一緒に何かをする」ものが良いだろう。映画を一緒にみる、スポーツを一緒にするなどの「共同作業」はお互いを知るために最初の一歩だ。

※デートの際のマナーについては章末の補録を参考にしてほしい。

うまくデートに誘うことに成功し場所も決まったら、次にやることはその日の計画をたてること。

たとえば映画を観に行くのなら、そのあとは食事しにいくのかお茶をするのか?だいたいのあらすじを考えて、それに適した店や場所があるかどうかを事前にチェックしておく必要がある。これには念のため「こうできなかった時にはああする」という、第2案も考えておくべきだ。もちろんどれだけ入念に準備しても、プラン通りにうまく行くとは限らない。

ではなぜそこまでするか?

目的は「余裕を持つこと」、これは次の「自己開示」のために必要なことだ。

恋愛とは会話である

極言してしまえば、恋愛とは「会話」だ。初めてのデートで2時間、話が持たなかったら、その相手は恋人として適当ではないと判断していい。これは先に書いたメールやり取りの法則と同じことだ。2時間もの会話で実りある言葉を交わせないようなら見込みはない。

そして困ったことに、こういう女性は意外と多いのだ。出会い系サイト攻略を始めた最初の頃は、すこしでも手応えがあればすぐにデートに誘っていた。まずはなにより会うことだと考えていた。

しかしメールではあれほど盛り上がったのに、実際には微妙にフィーリングが合わなかったりすることが何度もあった。当初は「外見」や「話し方」の問題かと考えたが、それはどうも関係が無いようだ。メールでうまくいっても、1〜3回のデートでフィ−リングが合わないようならこれも早めに断念するべきだろう。

さて自分のことを話し、相手の話を聞き、お互いが理解を深め合うことで恋愛関係は発展していく。これは「類似性重視」の恋愛第ニステージに限らず、すべての人間関係に当てはまる。好意が深まるには相互の「自己開示」が欠かせないが、その大半は言葉によるコミュニケーションによってなされる。

後述するアイコンタクトやタッチング、セックスなど、言語を介さないコミュニケーションも大事だが、ただいつまでも見つめ合っているだけでは理解はけっして深まらない。人間関係は目が合った後の言葉のやり取りで発展する。これをバーバル(言語的)コミュニケーションという。

恋愛関係の基本は「会話」、それでは何を話せばよいか。

それは「自己開示」だ。

「自己開示」について

魅力的な女性と出会ったら、その人のことを詳しく知りたくなる。相手の人となりを知れば知るほど好意を持つようになるし、もっともっと相手のことをいろいろ知りたくなる。そして自分のことも話したくなる。このようにして相互の「自己開示」がすすめられる。「自己開示」とはカウンセリングの用語で、簡単に言えば相手に自分のことについて話をすることだ。

恋愛関係での会話で一番重要なのは「自己開示」だ。

相手を楽しませ笑わせるような話題は、会話の潤滑油として必要ではあるが、それは所詮は潤滑油に過ぎない。あなたはテレビの中のお笑い芸人ではないのだから、笑わせることに全力を注いでも意味がない。必要なのは自分を知ってもらうこと、そして相手を知ることだ。

「自己開示」には「広さ」と「深さ」がある。

「広さ」とは話す話題の範囲のこと。自分についての情報は多方面に渡るが、その全てを話せるわけではない。恋人と友達とは自己開示する範囲は異なるし、特に恋人の場合はすべての領域における相互自己開示が求められる。話す範囲を制限すると、隠し事をしているのではないかという疑いが生じ、愛情に疑問をもつことになる。カッコつけるのもいいが、それだけではダメだということだ。

また恋愛関係にある人は、普段は他の人には話さない、話せない本当の自分を理解してもらいたいという気持が強くなる。この深いレベルの自己開示を相手が真剣に受け止めてくれたと思えた時、恋愛感情は深まる。

「自己開示」を躊躇しがちな人にとっては自分の裸を晒すようで恐ろしいかもしれないが、それをしなければ好意も理解も生まれず、相手のことを知ることもできない。傷つくかもしれないというリスクはの見返りに好意が返ってくる可能性は極めて高い。

こんな心理学者の実験がある。

まず被験者4人一組で、互いを知り合うために10分程度会話をする。

その後、各被験者は実験者から渡された質問リストからひとつを選び、その答えを他の被験者たちに渡す。このとき、質問の内容は表面的なものから個人的なものまである。質問・解答を10回試みて、そのたびに相手に対する好感度を書いてもらう。その結果として被験者は、自分の個人的情報を開示すればするほど他の被験者への好感度は増し、また他の被験者の個人情報を得るたびに、

その被験者に対する好感度が増すことがわかった。

まあこのような実験結果があるからといって、恐れや疑いが解消されるものではないだろうが、これは覚悟の問題だ。

実際に相手の女性と会い、好意を感じたら無理してでも「自己開示」をしてみよう。相手はきっと好意を返すとともに自分のことも話してくれる。逆に言えばあなたの「自己開示」に好意を返してくれない女性は、あなたに興味がないとも言えるし、ただ単に愛情が薄い性質なのかもしれない。これも早めに断念するべきだろう。「運命のパートナー」にはなり得ない。

それから、いつものように相手の気持になって考えてみよう

相手の女性も「自己開示」することに恐れや疑いを抱いていることだろう。なかなか自分から話せるものではないことは、あなたときっと同様だ。

そんな時は前章で紹介したメールの書き方を思いだしてほしい。

「自分の考えに強制的に「なぜ?」を加える」という方法、これを会話に応用する。相手の話題に「なぜ?」を加えるのだ。

このテクニックはすでにメールの書き方を通して身に付けている、日常生活で練習がてら試してみたらいいだろう。

さて、相手の話を聞けば、より相手を深く理解できる。「運命のパートナー」として相応しい人間かどうかも注意深く吟味しよう。一度会ってくれたからといって「彼女」ではないし、ましてや自己開示をしてくれたからといって「運命のパートナー」であるかどうかはわからない。「自己開示」は関係を深めるためでもあり、相手の人となりを探る手段でもある。

会話のルール

会話の内容の方針は決まった。次は話し方だ。

意外に思われるかもしれないが会話にもルールというものがある。楽しいはずの二人の会話が楽しくなくなったとしたら、それはどちらかが会話のルールを無視している可能性がある。

それは暗黙のルール、本来なら常識として了解していて当然のルールだが、関係が進んだ恋人同士はついこれらを軽んじてしまうため楽しいはずの会話が対立の場となってしまうことがある。それはやがて「価値観の違い」「性格の不一致」として意識されるようになり、別れの原因となる。

ある調査によれば、カップルが別れる原因の上位は、価値観の違いと性格の不一致だそうだ。互いに「自己開示」をし、関係が深まりつつあるにもかかわらず会話が上手くいかない、そんな時は以下の4つのルールを再確認してほしい。

A 二人に関連する話題を選ぶ

二人に共通する話題を選ぶのが会話の基本である。相手に無関係の話題で 

は相手は興味を失い、上の空になってしまう。どうしても話したい場合は、

相手の頭の中に具体的なヴィジョンが浮かぶよう工夫する必要がある。

B 順番を守る

会話は、話し手と聞き手によって成り立つものだ。どちらか一方に偏って

しまうならそれはすでに会話ではない、独演会だ。

C 相互理解する

互いに「相手にことを知りたい」という姿勢を忘れない。互いに思いやる

ことが基本だ。

D 沈黙はタブー

沈黙やムシは最大のルール違反。聞き手になった時も相手の話に相槌を打

つなどして反応すること。

当たり前のことばかりだが、継続するのは案外と難しいものだ。

特に何度かデートを重ね初対面の緊張がなくなりだした頃には、注意して欲しい。親しくなったからといってルールを破って良いわけでは無い。ルールは相手と気持良くコミュニケーションするための最低限の手段なのだ。

効果的な会話法

「会話のルール」を守りお互いに「自己開示」をしていくことで関係を深めあう、これは基本だ。この基本を効果的に行うためには言葉以外のこと、すなわち言葉を伝える方法が大事になる。これをノンバーバルコミュニケーションという。

楽しいとき、怒っているときなど、心が興奮していると自然と声のトーンは高くなるし、ボリュームも大きく、さらのはテンポも早くなる。一方悲しいときや心配事を抱えているとき、自信の無いときなど心が不安状態のときには、声のトーンは低くなるものである。これは自分自身の感情の表出であるが、この感情表出がデート時、相手の女性に自分の心理状態を伝えることになる。

まずは「声」。

声は相手に与える印象を左右する。たとえば彼女に「僕と結婚してくれ」と言ったとしても、その言葉を発する際の声やアクセントなどによって、冗談だと受け取られたり真剣だと受け取られたりする。

会話は言葉で行うが、会話場面では単に言葉の内容を聞き取るだけではなく。声やアクセントなど言葉以外のコミュニケーション・チャンネルから多くの情報を得て、相手の心の状態を判別するのだ。だから好意を伝えるときは、何を言うかではなく、どんなふうに言うかがポイントになる。

また、言葉や声以上によりストレートに気持を伝えるものがある。

それは「表情」だ。

相手に与える印象をもっとも大きく左右するのは、意外なことに「表情」なのだ。ニッコリと微笑めば、たとえ「嫌い」と言っても好意が伝わる。目を伏せて悲しい気持を表現したり、キュッと結んだ唇で真剣さを伝えたりすることもできる。

デート時、相手の女性と実りある楽しい時間を過ごすためには、会話の内容を吟味することも大切だが、ノンバーバル(言葉以外で気持を伝える)な能力が欠かせない。

研究によれば、人間は対人場面で相手が好意的かどうか次のような比率で判断しているということだ。

言葉(7%)+声(38%)+表情(55%)=相手の好意(100%)

これが出会い系サイトでのメールとなると

言葉(70%)+文体(30%)=相手の好意(100%)

となる。

あなたの心のうちがどんなに価値があるものだろうと、気持ちは伝えなければ伝わらない。会話のルールを守り、自己開示の内容を吟味し、さらに声や表情を加えて、“相手にわかるように”伝えることが必要だ。

もうすこし具体的にノンバーバルコミュニケーションについて説明しよう。

代表的なノンバーバルコミュニケーションに「ボディ・ランゲージ」というものがある。ようするに身振り手振りのことだ。ボディ・ランゲージは言葉よりも素直に効果的に気持を伝えることができる。身体のパフォーマンスは心の中から湧き出てくる感情をストレートに表現し、ウソがないと思われるからだ。

キスや抱擁、手を握る、腕を絡ませるなども恋愛関係では立派なボディランゲージ、言葉よりもダイレクトに気持を伝え、相手との関係を深める。

研究によるとボディ・ランゲージには次のような働きがある。

A 感情の伝達

表情やタッチなどで好意などの対人感情や、情緒、関心度を、言葉よりも

的確に伝えることができる。

B 会話の調整

相手の話をもっと聞きたいときには、うなづく回数を増やす、自分が聞き

手から話し手へ回ろうとするときには、前に身を乗り出す、などなど動作

によって会話をコントロールできる。

C 本心の伝達

相手の目をまっすぐ見つめて誠意を示す、唇をかみ締めて悔しい思いを

示すなど、言葉では伝えられない本心を伝えることができる。

D 対人コントロール

微笑みかけたりうなずいたりすることで、、相手の行動を促すこともでき

る。逆に鋭い目で威嚇したり、手のひらを相手に向けたりすることで、相

手の行動を正視することもできる。

E 目標の伝達

進行方向や目標物を指し示すことで、注意と意識をその方向に向けさせる

ことができる。

F 大きさや形の伝達

相手の知らないモノについてより具体的に説明したいとき、視覚的なフォ

ローとして形や大きさを示すことができる。

ボディ・ランゲージは感情にストレートに訴えかける表現、デート時は言葉とともにボディ・ランゲージをつかうよう心掛けるといいだろう。

2人の距離と好意の関係

ところで、「ヒューマン・スペース」という言葉をご存じだろうか。

人間は自分の周りに4つのゾーンを持っているという。これらは自分を守るためのテリトリーのようなもので、これらのテリトリーに侵入してくる相手によって、各テリトリーに応じた対人行動をとる。入ってくることを歓迎するような相手(好意をもっている人、恋人)にはこのテリトリー意識は働かない。

人類学者ホールが提唱した学説である。

たとえば、道を歩いていて向こうから人がやってくるとする。5メートルほど離れていれば、その人物は風景と同じで特別に意識することはない。しかしこれが2〜3メートルまで近づくと、知らない人でも無視できないし、相手もなんらかの反応を示す。その接近を好意的に受け取り挨拶を交わす場合もあれば、嫌悪感を抱き目をそらす場合もある。

物理的な距離は心理的距離と比例するのだ。恋愛関係の進展は、相手との距離を見れば一目瞭然だ。

出会い系で出会った女性とは殆どの場合1.2m〜3.3mの社会的ゾーンから内側には近づいてこない。

ところがこれが、会話をし自己開示をし関係が深まってくると、互いに手を伸せば触れ合うことができるような、対人的ゾーン(0.6m〜1.2m)を保つようになる。

さらに関係が進み、恋愛3段階理論の第2ステージクリア目前になる段階では、

親密ゾーン(0.6m)以内に近づく。心身ともに触れ合える距離だ。手を繋ぎ、身体を寄せる。身体的な接触を積極的に行いそれを快く思う。

こういう学説を読むと、やはり人間は動物なんだなあと改めて思う。人間の動物としての本能、これを利用しない手はないだろう。

距離を自然に近付けるためにボクはドライブデートを使っている。もうお分かりのとおり助手席に座る女性とのの距離は50センチもない。なんの苦労もなく親密ゾーンに近づくことができる。相手の反応もわかりやすいし、なにより肩を叩いたり、手を握ったりといったボディ・ランゲージが自然にできる。

いきなりドライブに誘うと女性に警戒されるのではないかと心配したこともあったが、経験ほとんどそういうことはなかった。

※ ドライブデート時のまなーについては補録1-A参照

このヒューマン・スペースという考え方は、相手がどれだけ自分に好意を持ってくれているか、どれだけ自己開示してくれているかの大きな判断材料の一つになるだろう。

彼女と会話を重ね「自己開示」を深め合い、彼女に近づきボディランゲージによるスキンシップでさらに深く深く理解しあう。

次のステップはセックスだ。

セックスについて

何度かデートを重ね、会話を重ね、手を繋いだり、腕を組んだり身体的接触が心地いい関係になってくると、その先の行為「セックス」をする関係になる。

「セックス」と聞くとどうも特別なもののように感じてしまうのは男の「性(さが)」なのだろうけども、別に悩む必要はない。

基本は今まで何度も繰り替えしてきたことと同じだ。

「相手の気持になって考える」ことで彼女と心地よい時間を作るよう考えればいい。セックスはボディ・ランゲージの延長、互いに身体を使って自己開示する行為だ。ヒューマン・スペース距離はゼロになる。

あなたが触れたいように触れればいいし、やりたいようにやればいい。

ファッションと同じで絶対的に正しいセックスなどありはしない。

添い寝をするだけで満足だという女性もいたし、1回達するともういいという女性、何度も何度も求める女性、行為の最中ずっと泣いていた女性、しゃべり続ける女性、セックス・トーイを使った行為を求める女性もいた。行為が終わった後に堰を切ったように自分の悩みと痛みを打ち明けてくれた女性もいた。、

あなたの許容範囲でこのコミュニケーションを楽しめばいい。相手がもっともっと深くわかってくる。

もちろん身体の相性も重要だ。「運命のパートナー」とは一生付き合っていく相手だ、セックスの不満は大きいものになるだろう。「熟年離婚」は関係の無い話ではない。継続してこその関係だ。

また、どうしてもセックスの技巧について不安があるようなら、書店に図解つきのセックスマニュアルが並んでいる。読んでみるのもいいだろうし、AVなど参考にしてみてもいい。大事なのは余裕を持つこと、恐れや躊躇をなくせればそれでいい。相手にリードしてもらってもいいのだ。自分にとって既存の男らしさという概念がシックリこないなら、そんなものは捨ててしまえばいい。彼女の前では文字通り「裸の自分」だ。隠し事はつまらない。

肉体的に合わなければ合わないでいいのだ。それは「運命のパートナー」ではなかったということ。セックスはコミュニケーションの延長であって、それ以上のものではない。

セックスというものが忌避されたり別格に魅力的なものとして捉えられたりするのは、このコミュニケーションのなんでもありの深さが、自己開示の恐怖や欲求を刺激するからだろう。そういう意味では特殊なコミュニケーションだといえる。けれどコミュニケーションはコミュニケーションだ。恐れること何もない。逆に言ってしまえば「自己開示」のともなわないセックスは、オナニーや風俗と同じである。目の前に相手はいないのだ。

たくさんの会話を楽しんで、たくさんスキンシップをして、相手と自分のコミュニケーション欲求が合致したと理解できれば、セックスに誘えばいい。

これ以上密接な関係を求めると嫌われるかもしれない、そう思ったなら誘わない。二人の距離はまだまだ遠い。

OKしてくれるかもしれないし、してくれないかもしれない、半々だ。そう思うならこれも誘わない。二人の距離はまだ遠い。

きっと受け入れてくれるだろう、ある程度の確信はあるが不安だ。心からそう思い、不安も感じているのであれば、セックスに誘うべきだろう。

相手の気持ちが見当もつかないのは、セックスに至るほどコミュケーションがなされてないということだ。不安はしょうがない、新しいことをする時は不安がつきものだ。

セックスのタイミングはボクが心の中で勝手に決めていることであり、特に研究データがあるわけではない。心に余裕を持たせるためのジンクスだ。正しいタイミングなのかどうかは判然としないが、これがあるおかげで関係を深めるかどうかの判断に迷いがなくなる。これは大きい。

セックスをする場所についても書いておこう。

ボクは相手の女性とはじめてセックスする時は、ホテルを利用している。

自宅を使わない理由は個人的なこと。仕事の関係上、法律関係の資料や書類が山積みとなっているからだ。超客観的に見て、よっぽどボクのことを愛してくれている女性でなければお茶を飲むのも遠慮したいところだろう。いつ本の山の下敷きになるかわかったものではないし、出会い系サイト研究の資料など見られても困る(笑)もし自宅に魅力があるのなら使いたいくらいだ。基本的にどこでもいいだろう。

それからもしペニスの形状に自信がないようなら、そうしたクリニックに行ってみることを強くお薦めする。こんな話を読んだことがある。介護が必要になった老人は、老人ホームに入る前に包茎などの治療するんだそうだ。これが意外と多いらしい。30分〜1時間の手術で不安をひとつ確実に消せるなら安いものだとボクは思う。

補録1 デート時のマナー

マナーは「相手の気持になって考えた」結果として現れるもの。それを念頭において身に付けてほしい。

A,ドライブでデートする時のマナー

1,「エアコンの向きに気をつける」

ほとんどの女性はエアコンの風が直接当ることを嫌う。女性は肌の乾燥に敏感だからだ。また、コンタクトをしていてドライアイの人も、直接あたるエアコンは嫌がる。女性を乗せる前に、エアコンの向きは調節しておこう。

2,「ブランケットを用意しておく」

女性はスカートであれば特に足元が冷えやすいので、腰から足首ぐらいまでかけられる清潔なブランケットを車内に用意しておくとよいだろう。

ユニクロなどで1000円〜2000円程度で売っているフリース地のもので十分。

3,「女性の手荷物を後部座席に置いてあげる」

女性にリラックスして乗ってもらうために、手荷物には気を使う。車内で最適な位置に荷物を置いてあげること。

特に、濡れた傘を女性が持っているときは、真っ先に後ろにおいてあげるべき

だ。車が汚れるからと、気を使ってくれる女性も多いのですが、そんなことに気を使わせてはいけない。 すぐに気づいて後部座席に置いてあげることだ。

4.トイレの時間に気を配る。

女性は男性に比べてトイレが近い。しかし、恥ずかしがってトイレにい

きたいとはなかなか言えないものなので上手く時間をとるよう心掛けよう。

車に乗る前は、自分はいきたくなくても、「車乗る前にトイレいってくるね」

と言ってあげれば、女性も「じゃあ私も」と行きやすくなる。

また、長時間のドライブになる時は、理由をつけてコンビニやガソリンスタン

ドに寄る。このときも自分からトイレに行けば、ついてくるかもしれない。

ちなみに、飲み物を用意してあげるときはコーヒーは避けましょう。

利尿作用があるためトイレが近くなる。細かいことだが気をつけよう。

B、ホテルでのマナー

女性とホテルに行く。

もちろん目的は決まっているが、そんな時こそ、気遣い、優しさの見せ所だ。

1、チェックイン・フロントでの対応マナー

ラブホテル、シティホテルなど色々あるが、チェックインは男性がするのが常識。

シティホテルのチェックインは予約の確認をしたり、サインを求められたりと意外と時間がかかるので、女性は立ち合わせずに、ロビーに座って待たせるのがスマートだろう。

逆に、ラブホテルのチェックインは、他の客と会うのが気まずいと思う女性が多いので、素早くキーをもらう。

ラブホテルは部屋のグレードが変わらないのに、値段が違う部屋がありますが、あまり気にするそぶりを見せずに、高い方の部屋を選ぶのが無難。

これには二つの理由がある。

1、連れている女性のために少しでも快適(であろう)部屋をとってあげる。

2、安いほうの部屋を選んで、女性から「私は安い部屋で十分なのね」などと

いう余計な誤解をうけない。

非常に些末なことに思えるかもしれないが、女性はこういうところはきっちり見ているので、ぜひ守ってほしい。

もちろん、何度もホテルに行く関係になっていればこの限りではない。二人で

談笑しながら部屋を選ぶのも楽しいだろう。

基本的に付き合いの初期でホテルに行く場合は、シティホテルがいいだろう。

シティホテルのいいところをは、

  • チェックインが15時くらいでチェックアウトが遅いところは14時くらい

と、ほぼ24時間いられるので、ラブホテルより経済的。

  • 夜景が見られたりと、オシャレな雰囲気があるので、女性を誘いやすい。

2、部屋に入ってからのマナー

ラブホやシティホテルならフロントで鍵を渡されて部屋に直行、ヒルトンなどすこしグレードの高いホテルならベルに部屋まで案内される。

もうすでに盛り上がっているなら構いませんが、部屋に入るなりいきなり行為にはいるのはあまりに短絡的。

セックスはコミュニケーションの延長だということを念頭に、2人で部屋を探索したり、お茶を飲んでの一服をする時間をとって余裕をもとう。

彼女はトイレに行きたいかもしれないし、お化粧を直したいかも知れない。

そこが気遣い。

一番の優先事項は、彼女の緊張を和らげること。

部屋のなかを見てまわる時に、大きな不備はないかさり気なくチェックしよう。

小さなことを気にするのは神経質ととられますが、例えば水が出ないなどのクレームは、すぐにフロントに電話して交渉するべき。もちろん男性の仕事だ。

3、眠る前のマナー

眠る前に確認してやっておく大事なことがある。

空気の乾燥だ。

ホテルの空調は非常に乾燥しやすく、喉が弱い人は簡単に喉をやられてしまう。

心当たりがある人も多いのではないだろうか。

また、乾燥は女性のお肌には大敵なので、女性としては気になるところ。

エアコンを止めるのが一番ですが、時期によってはそうも行かないだろう。

そんなときは、お風呂にお湯を張って、お風呂場のドアを開けっ放しする。

するとこの湯気だけで、湿度が大幅に変わる。

濡れたタオルを枕元に置いてあげるとさらに効果的。

目元が腫れ、ダミ声の彼女を朝になって見たくなければ、かならずやっておくべきだ。

4、チェックアウトのマナー

さて、湿度のある部屋で、快適に眠ったら、チェックアウトの時間。

寝起きの顔を見られるのが嫌いという女性はもいるが、それほど気にする必要はないだろう。

それよりも、女性は出かける準備に時間がかかるので、チェックアウトよりだいぶ余裕を持って起きることに気をつけるべきだろう。

目安として、1時間半もあればいいだろう。

チェックインと同様、チェックアウトをフロント手続きするのも男性の仕事。女性は、ロビーに座って待たせておくのがスマートだ。

第5章 ステディな関係をつくるために

章の始めにまずは立ち位置の確認をしておこう。

出会い系での誘い、メールやり取りから始まった二人の関係は、自己開示をともなった会話、しだいに近づく身体距離、密なボディ・ランゲージによって

深く理解し合えるまでになった。

これでようやく、第三章で書いた恋愛の3つのプロセスの最後、「相補性重視」の第三ステージまで辿り着いた。

念のため復習しておこう。

価値観が類似してる相手と楽しくデートを重ねることで、より密接な関係、つまり将来をともにするかどうかを考えるようになる。共同の生活や結婚となると、「二人の役割関係」が重要になる。お互いに相補的な関係を保つことでスムーズな生活を実現する、これが到達点、真に密接な関係だ。

これを目指すのが「相補性重視」の第三ステージ。

「運命のパートナー」としての関係を育むステージだ。

ここまで関係が育める女性は滅多にいない。すくなくともボクはこの3年間で2人しか出会えなかった。これはセックスした人数ではなく、それ以上の関係を作りたいと思えた女性が2人だけだったということだ。

真剣に相手を見極めていれば自然にそうなる。

当然だ、「運命のパートナー」になれる人がそんなにゾロゾロといるわけがない。可能性はとても低いことは覚悟して欲しい。けれど自分と一生をともにするパートナーを見つけることに妥協して、何に全力を尽すつもりだろうか?ボクには理解できない。

それでは始めよう、まずは愛情の仕組みについて。

「ラヴ」と「ライク」の違い

友人だと思っていたはずの女性が、いつのまにか恋人になっていたというケースを耳にしたことはないだろうか?「好意」と「愛情」が全くの別物であると言うのなら、その間2人にどんな感情の変化が生じたのだろう?「好意」が強まって「愛情」になったのか?それともある時点で全く別物として恋愛感情が生まれたのだろうか?

心理学者によれば、「恋愛」と「好意」は根本的に異なる感情だなのだそうだ。けっして好意が強まったものが恋愛感情ではないというのである。

両者の違いはこれだけある。

1.好意は徐々に形成されるが、恋愛感情はある時突然生じることがある。

2.好意は比較的安定しているが、恋愛感情は脆くはかない側面をもつ。

3.好意は相互作用過程で得られる現実の報酬により強化されるが、恋愛感情は

将来入手できるかもしれない報酬により強化される。

4.好意は相互作用過程で経験する損失により弱められるが、恋愛感情は苦難、

苦悩を経験する事で強まる場合がある。

なかなか興味深い研究だと思う。

おもしろいのでもう少し紹介しよう。

それが「好意」なのか「恋愛」感情なのかを測定するために簡単なテストがある。

★恋愛感情尺度★

1もし○○が調子悪そうだったら、私のまずやるべき事は彼(彼女)を励ますことです。

2文字どうり全ての事柄について、私は○○を信用できるという気がします。

3○○の欠点を無視するのはたやすいことです。

4○○のためならほとんど何でもしてあげるつもりです。

5私は○○をとても独占したく思います。

6もし○○と一緒にいることが全く不可能だったら、私はとても不幸になります。

7私が寂しいと思ったとき、最初に浮かぶ考えは○○を探し出すことです。

8私の主な関心の1つは○○の幸せということです。

9私はほとんど何に関しても○○を許します。

10私は○○の幸せに責任があると思います。

11○○と一緒にいると、私は彼(彼女)をただ見つめているだけで時間が過ぎてしまいます。

12○○に何かを打ち明けてもらうととてもうれしく思います。

13○○と仲良くやっていかないことなど、私にはできないことです。

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★好意感情尺度★

1私は○○と一緒にいるとき、ほとんどいつも同じ気分になります。

2○○は非常に適応力のある人だと思います。

3私は○○を責任ある仕事に強く推薦します。

4私の考えでは○○は特別に成熟した人間であると思います。

5私は○○の優れた判断力に強い信頼を置いています。

6多くの人々はわずかな面識をもった後で○○に好意的に接します。

7 ○○と私はお互いにとてもよく似ていると思います。

8クラスやグループで選挙があれば私は○○に票を投じます。

9○○はすぐに尊敬されるような人の1人だと思います。

10○○は特別に知的な人物だと思います。

11○○は私の知っている中で最も好ましい人の1人です。

12○○は私もそうなりたいと思うような人物です。

13○○が賞賛されることはとてもたやすいことだと思います。

ようするに、それぞれ13の設問に答え、比較検討することで「好意」か「恋愛」か測定するというのだ。なんとも可愛らしく、それでいて考えさせられる設問だと思う。

これら質問は「恋愛」と「好意」のそれぞれ3つの尺度から作られている。

まず恋愛の尺度は

A、親和・依存欲求

彼女と一緒にいたい。彼女がいないと大変つらい。

B、援助傾向

私は彼女のためなら何を犠牲にしてもかまわない。

C、類似的傾向

彼女を独占したい。

この3つの要素によって「恋愛」は構成されている。

それに比べて好意は、「好意的傾向」「尊敬的傾向」「類似的傾向」の3要素。

上の設問を使った研究によれば、恋愛尺度と好意尺度との間に顕著な一致は見られず、これらは区別されるという説が裏付けられた。そしてもうひとつ、女性のほうが男性よりも恋愛と好意とをハッキリ区別する傾向があることも確認された。

ようするに女性は、友情は友情、愛情とは違うもの、尊敬はするが男女の仲ではないと考えがちだということだ。

なぜかうまくいかない理由

幸運にも、恋愛の第三ステージをともにクリアしたいと思えるだけの女性は見つかった。メールでの出会いから始まった2人はお互いを認めあい着実にデートを重ね関係を深めあっている。

しかし、デートを重ねるうちに何かシックリと来ないものを感じ始めた。自分のことを嫌いではないらしいが、いつも彼女と一緒にいたいという態度や行動が相手をイライラさせるらしい。これはボクの見込み違いだろうか?彼女は「運命のパートナー」にふさわしくないのだろうか?

こういう疑問を抱くことがきっとあるはずだ。この原因は自分の愛情のカタチと彼女の愛情のカタチが異なることにある。

これは双方の「愛着行動(アタッチメント)」の違いとして説明できる。

愛着行動とはもともと母親に対する乳児の接し方の違いを意味する発達心理学の用語で、「安定型」「回避型」「不安型」の3つに分類されている。この区別は恋愛愛着行動として当てはめてみると、

安定型:

スムーズに人と親しくなることができる。人に頼ることも、人から頼られることも心配なくできる。人に見捨てられたり、親しくなり過ぎていると心配することはあまりない。

回避愛着型:

人と親しくなることに少し警戒するところがある。人を完全に信頼することも、人から頼られることも自分にとっては難しい。誰かと親しくなり過ぎると困惑する。親しい仲でも、一定の距離はあったほうが安心する。

不安愛着型:

自分が求めている親しい密接な関係を、相手は求めていないのではないかと不安である。恋人なら完全に融合してしまいたいと思うが、この願望が強すぎるため、相手を怖がらせたり、依存してしまったりする。

このように分類できる。

自分の気持に一番シックリくる型が、自分の愛着型である。恋人同士で違う型だと関係が上手くいきづらいそうだ。

なぜかボクの話

ここですこしボクの話をしよう。

ボクは上の3つの愛着型で言えば3つめの「不安愛着型」だと言える。

心理学の専門書でこの分類を読んだ時は、本当に驚いたものだった。なぜなら書いてある通りの願望を抱き、記述された通りの不安を持ち続けていたからだ。

出会い系サイト攻略の研究を始める前、ボクには4年間付き合っていた彼女がいた。ボクは彼女のことが好きで好きでなんでもしてあげた、毎日毎日いつも一緒だった。

最初は幸せだった。大好きな彼女と恋愛関係にある、いつも一緒にいる、いつでも相手を喜ばせることができる。望みはすべて叶っていた。

ところがこれがだんだん苦しくなってくる。ボクは彼女といつも一緒にいたいが、彼女もそう思ってくれているのだろうか?ボクが思うほどに彼女はボクを大事に思っていてくれてるんだろうか?愛して愛して愛しているうちに、不安もどんどん膨れ上がる。相手の望むことをなんでも叶えようとする、自分がいなければ彼女はダメなんだと思うようになる、そんなことはないのかもしれないという不安はもっともっと尽すことで解消する。

楽しいはずの一緒にいる時間は、相手にそれを強制する時間になった。

自分がいなければダメなはずなのに、いっこうにそれに気付かない彼女を憎みさえした。自分の時間をチカラをぜんぶ彼女に捧げた。嫌いで嫌いで大好きだった。

関係はあっさり破綻した。彼女がそれに耐えられなくなった。ボクとは異なる愛着型だったのかもしれないし、ボクの過剰な愛情が許容範囲を超えていたのかもしれない。今はもう知る術はない。

それからしばらくして心理学の本を読んでいる時に愛に学問的なカタチがあることを知った。なかでもボクの彼女への愛情は「共依存」と呼ぶことができるものだったことも知った。ボクの愛情は病的に過剰だったのだ、相手を傷つけるほどに。

それを知り学んでいくなかでたくさんの後悔をした。彼女との関係でああすれば良かった、こうすればよかった、いくらでも思いついた、涙を流しながらたくさんのことを考えた。

「運命のパートナー」と出会い、依存的ではない愛情関係をもちたい、そのために恋愛というものを真正面から学びたい、それがこのマニュアルを書きたいと思った最初であり、動機である。このマニュアルが「出会い系サイト成功マニュアル」であると同時に「恋愛マニュアル」でもあるのは、そういう理由がある。

交換的と共同的

さて自分語りはこれくらいにして本論に戻そう。

人間関係には「交換」にもとづく関係と、「共同」にもとづく関係がある。どちらかを重視するかにより相手の援助に対する感じ方はまったく異なり、助け合いの仕方も変わってくる。

二人が恋愛関係を維持し発展させていくためには、援助しあい、助け合わなければならない。そのとき二人が「交換」と「共同」、どちらに基づいて行動しているかによって関係がスムーズに進んだり、ギクシャクしたりする。

例えばビジネスの場面では、「交換的な人間関係」が仕事を円滑に進め、企業の利益に貢献する。

しかし、恋愛関係のような感情を中心においた結びつきでは、交換的な人間関係で対応していると多くの対立が生じ、関係自体が行き詰まってしまうケースがある。昔のボクのことだ(笑)

恋愛関係ではむしろ、「共同的人間関係」を重視し、損得にアバウトに対処し、相手が喜ぶことを自身の喜びとするように関係することがうまくゆく秘訣である。

試しに次の質問にイエスかノーで応えてほしい。

  • 人から援助されたら、すぐにお返しをし恩に報いたい。
  • 助けてあげたのにお返しがないのは気分が悪くまるで利用されたようだ。
  • 共同での仕事の報酬は平等ではなく貢献度により分配すべきだ。
  • 助けてあげたのに感謝やお礼の言葉がないと気分がよくない。

4つの問いのうち、3つ以上イエスと応えたなら「交換的人間関係」を重視している。3つ以上ノーならば「共同的人間関係」だ。

「交換的人間関係」を重視している人はビジネスでは成功する人ではあるが、恋愛関係ではギクシャクしかねない。逆に「共同的人間関係」を重視できる人は恋愛で成功する人だ。

どちらを選ぶかは自分次第だ。

尽くし過ぎは愛を失う。

人は愛する人の為に自分を犠牲にしてまで尽くせてしまう。ただその愛は著しくバランスを欠いたものだ。

愛する人に献身的に尽くす時、相手からも愛されることを願う心理は大きい。しかし片方があまりに尽くし過ぎると愛情関係は破綻してしまう。尽くした側はあんなに愛したのに、という悔しい思いを抑えきれない。

援助をする人は、援助を受けた相手は自分に好意を持ち、援助が多いほど好意も増していくと考えがちであるが、人の心理はそれほど単純にはいかない。尽くされ過ぎると、好意は生まれないし、関係も上手くいかないという事実は、心理学の多くの実験でとっくに明らかにされていることだ。

大学生のカップルに対して実施した、2人の公平性と関係についてのアンケートがある。この調査では2人の関係の公平性を以下の項目について調べた。

  • 自分が2人の関係にどの程度「貢献」しているか?
  • 相手が2人の関係にどの程度「貢献」しているか?
  • 自分が2人の関係からどの程度「恩恵」を受けているか?
  • 相手が2人の関係からどの程度「恩恵」を受けているか?

そして2人の性的関係と2人の関係がどれくらい続くか、その可能性についても尋ね、3ヶ月後、再度アンケートに応えた学生たちを調査し恋愛関係が続いているか調べた。

すると面白い結果が出た。

2人の関係から恩恵をあまり受けていないと思っている人は、セックスを避ける傾向があった。さらに加えて、恩恵を受け過ぎていると思っている人もセックスを避ける傾向にあることがわかった。

性的行動は2人が公平であると思っている時にうまくいくらしい。

また互いが公平な立場にいる人は、公平でないと思っている人よりも関係が長続きするだろうと考え、実際に公平な2人のほうが、関係が続いていた。

恋愛関係のなかでも特に第三ステージは、2人の心理的なバランスがとれていないと長続きしない。

昔のボクのようにただひたすら相手に尽くしても愛情関係は得られないどころか、失うことになる。覚えておいてほしい。

第6章 運命のパートナーを手に入れる

運命のパートナーとは?

このマニュアルはしつこいくらいに、運命のパートナーに出会う為のマニュアルであると繰り返し述べてきた。単にSEXをしたいだけの人ではなく、運命のパートナーに出会いたいと考えている人を対象に書かれている。何故だろうか。それはボクがSEXしたいだけの人向けにこのマニュアルを書きたいと思わなかったから、ただそれだけの理由である。

ボクが考える運命のパートナーとは次の条件を満たす人である。

○ 一緒にいて楽しい

○ 相手を気分良くさせることができる

○ 毎朝・毎晩眺める相手なのでそこそこの容姿であること

○ 自分の友人達に会わせても恥ずかしくない

○ 出しゃばらず、自分を立ててくれる

○ 自分の頭でモノを考えることができる

前述したように、ボクは出会い系を完全に攻略しようと考えたときにこういった条件を設定した。

この条件を満たす人を必ず手に入れようと心に決めた。

結果としてボクはこの条件を全て満たす相手と無事結婚することができたのだが、これは宝くじがあたるよりも尊いことだと思う。世の中には確実にお金で買えるものと買えないものがある。これを金の無いものの僻みという人もいるが、毎朝・毎晩一緒に過ごす相手だ。これから先数十年もの間連れ添わなくてはならない相手をお金の魅力だけで手に入れられる人がいるならば見てみたい。また、お金だけに惹かれて一緒になった人間が、例えばボクが上に挙げた条件を全て満たすのだろうか。更にはお金で動いた人間が、自分を裏切りもっと大きなお金で動かないと誰が言えるのだろうか。

ボクはパートナーを先に手に入れ、次に困らず生活していけるだけのお金を手にすることができた。これは本当に幸せなことだと、素直に感謝することができる。せっかく何かの縁でこうやってボクのマニュアルを手にして頂いたあなたには、同じような幸せを手に入れて貰いたいと心から思っている。

あなた自身も、出来れば自分が考える理想のパートナーの条件を設定し、それを満たすことが出来る相手を納得いくまで探して欲しい。世の中のどのような作業であれ、目標を設定した方が悪い結末を迎えることは無い。むしろゴールが見えないまま走り続け、その途中で予想外のことが起こり力尽きる人の方が遙かに多い。だからこそ、ボクは全ての場面において明確な目標設定の必要性をしつこいまでに訴えているのだ。

では具体的に運命のパートナーと巡り会う為にはどうすれば良いのだろうか。

運命のパートナーと出会う方法

人と人との出会いは巡り合わせであり、運でもある。あなたが出会いたいと思う人が1/1000の確率でこの世に存在していたとしたなら、1人目で巡り会える幸運な人もいれば、1000人と実際にあってもまだ巡り会えない人もいる。それでは運命のパートナーに出会う為の有効な方法というのは存在しないのだろうか?

ボクはこの問いに対する答えは2つあると考えている。まずひとつはこのマニュアルの冒頭でも述べたコミュニケーション能力。いくら1人目で運命の相手に巡り会ったとしてもコミュニケーション能力が欠けていたのでは、その女性に自分をアピールすることは出来ないし、振り向いて貰うことも出来ない。

つまり、分不相応と思われる高望みをしているボクやあなたが、その思惑通りに自分の理想通りの彼女を手に入れる為には、コミュニケーションの力を高める事をおいて他に方法はない。

あなたはブサイクな男がびっくりするような美人を連れて歩いているのを見たことはないだろうか?また逆にモデルのように容姿の優れた男性が、思わず目を背けたくなるような女性と幸せそうに歩いているのを見たことはないだろうか。これはコミュニケーション能力によって起こりうることである。美人に群がる数々の男を押しのけてでもその女性の心を掴み、自分に夢中にさせるのはコミュニケーション能力のなせる業だ。

コミュニケーションの力、例えばこのマニュアルで紹介している自分をアピールする為の力だったり、相手に好感を持たれる為の力だったりするのだが、そういったものを手に入れた後にすべきことはただひとつ。

この世の出会いが確率と偶然に支配されている以上、その確率を高める為の努力に心を砕くことになる。

この確率を高める手段としてはいくつかの手段がある。

ひとつは、数多くの飲み会や合コンに参加して、一人でも多くの人と出会うようにする。

もうひとつはこのマニュアルで紹介したような効率の良い出会い方を研究し、確率を高める。

最後は例えば結婚相談所のような機関の力を借りて、自分にピッタリと思える相手を探す。

飲み会や合コンに参加するのは費用対効果が悪い・・とボクは考える。あなたの有限の時間とお金をどれだけ飲み会に捧げられるだろうか。100人と知り会う為にどれだけの回数合コンに行けば良いのだろうか。

あなたが意外に思ったのは結婚相談所という選択肢が出てきたことだろう。でも考えてみて欲しい。確かに費用は掛かるが、結婚相談所を使うことで、数百人~数千人の女性の中から自分の理想に合う相手をマッチングしてくれるのだ。モテない男の行くところだとあなたは思っているかも知れないが、結婚は人生最大の自己投資である。適当に目の前にあるものの中から選ぶのではなく、お金を払ってでもその選択肢を広げようとする人をボクはポジティブな考えだと支持する。

結婚とは大いなる自己投資であると、キングスレイ・ウォードはその著書「ビジネスマンの父より息子へ30通の手紙」の中で言っている。古典ではあるが機会があればこの書の該当する章を読み、自分のパートナーを選ぶことの重要性を再認識して貰えたらと思う。

しかし、このマニュアルの内容を習得したあなたは、もう結婚相談所になど頼ることなく、恐らくは理想のパートナーを手に入れることが出来るだろう。すぐに巡り会えないからといって投げ出さないで欲しい。真剣に取り組めば、かならず結果はついてくる。

ところで街を歩いていて、この人はホントに綺麗な人だと思える確率はどれくらいだろうか。これにはきっと個人差があるだろうが、ボクの場合だと300人に1人くらいの割合である。純粋に数字に直すと0.3%くらいの確率だろうか。朝起きて駅までの道を歩き、電車に乗り、それからまた会社までの道を歩く。昼休みには会社の近くを歩きながらランチを食べるお店を探す。そしてお店に入るとまた人がいる。ここで顔を識別している数を数えると少なく見積もっても約100人になるはずだ。3日に1回くらいは綺麗だと思える人に巡り会える為、約0.3%ではないかと考えた。この確率のことを友人に話したところ、おまえは自分はブサイクなくせになんて面食いなのだとあきれられた。人によっては30人に1人くらいは美人だと感じるらしい。

多少差はあれ実際の社会でも1%ほどの美人率なのだ。インターネットでもこの確率は変わらないと考えた方がいい。多くの人とやり取りをして確率を増やすことがどれだけ大切か分かって貰えるだろう。

この1%の人のうち、更に自分が内面でも共感できる人と会える確率はどれくらいだろうか?甘めに見積もっても5人に1人くらいだろうか。1% × 20% => 0.2% この数字があなたが運命の人と出会える確率だ。人数に直せば、500人に1人という計算になる。1ヶ月に10人の写真を貰うことを目標にして頑張っても約4年掛かる計算になる。

どれだけ運命の人と巡り会える可能性が低いかわかって貰えただろうか。

だからこそ、何人かの写真を貰っただけで諦めずに、真剣に続けて貰いたい。純粋に確率でいくならば、あなたが受け取った最初の何人かの女性の写真は、あなたをがっかりさせる可能性が高いのだから。

振り返ってみると、ボクの3年間は旅行ではなく、旅だったように思える。目的地を探してはいたが、それ以上に途中で手に入れた経験や景色が、かけがえのない思い出になっている。

数多くの女性と時間を共に過ごし、たくさんの事を話し合った。色んな人を好きになれた。辛い別れもあった。それまでのボクでは考えられないくらいの充実した3年間を過ごすことができた。

あなたも、3年後に誰かにそう話している様子を想像してほしい。結婚式場で祝福されている姿を思い浮かべてほしい。そしてそれを実現すると心に決めて、集中して取り組んでほしい。

全てはあなたの心の持ちようひとつだ。

さいごに

最後まで読んでくれたあなたにまず深く感謝を述べたい。

シンクロニシティという言葉がある。不思議な偶然という意味合いの心理学用語だ。人は何かを強く願い続ければ、まるで自動ドアが開くように、不思議な力があなたを目的に向けて導いてくれる。

あなたがこのマニュアルに出会い、そして実際に購入したと言うことは一種のシンクロニシティではないだろうか。

このマニュアルにまとめられていることは極めてシンプルである。そしてシンプルなものほど効果は出やすいとボクは考える。ボクの周りで次々に湧き上がっている喜びのエネルギーはこのマニュアルが本物であることを示していると、ボクの自信を深めてくれている。

ボクは不細工だったが、人生に願い続けることだけは忘れたことが無かった。願い続けて何も手に入らないほど人生は空虚ではない。そう教えてくれたのは高校時代の亡くなった恩師だった。

最初から何もかもが上手く行くことは無いかもしれない。それでも願い続けていれば、人生は必ずあなたに微笑みかけてくれる。

スターウォーズにこんな一節がある。

ヨーダが沼に沈んだ宇宙船をフォースの力で引きずり出すシーンだ。

ルークは言う。「信じられない・・。」

ヨーダは言った。「だからお前には出来ないのだ。」

ボクは幸運にも信じやすい性格だった。何かを思い描いた瞬間に、成功のシーンをありありと頭の中で想像することができた。これはボクの人生に限りない恩恵を与えてくれている。コミュニケーションは簡単ではない。それでも出来ることを信じていれば、相手の身になって物事を考える努力を続けていれば、必ずあなたのモノになるとボクは断言できる。それを証明しているのがボクの友人達であり、日々届いている読者達の体験談である。

このマニュアルは、男性を幸せにすると同時に、その男性が手を取った女性も幸せに出来るマニュアルでありたいと願っている。そして購入してくださった会員の方々には、日々届いている読者の体験談や、新たに発見されたノウハウを提供していく予定である。

内容に関して、不明な点があれば、遠慮せずにメールを頂きたい。壁にぶつかった時もボクに出来ることであれば喜んで力を貸したいと思っている。メールの宛先は  help@y-force.com まで。

あなたが素敵なパートナーを見つけられることを心より祈っている。

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【監修者】宮川涼
プロフィール早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。

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