ヨガと健康
様々な健康法がありますが、そもそもヨガはなぜ健康に良いのでしょうか?
NASA(アメリカ航空宇宙局)や大学などでヨガと健康の関係が研究されていますが、様々な調査・研究から、ストレスと自律神経の関係や、自律神経と免疫、ホルモンなどの内分泌の相関関係があります。ヨガはさまざまな呼吸法によって自律神経をコントロールしています。自律神経をコントロールすることで、免疫や内分泌などの相関関係から、心身の状態をコントロールしています。例えばヒマラヤのヨガ行者は過酷な環境にいながら、筋肉や血液など、自分の意思で動かせない部分も、ヨガの呼吸法などによって自分で制御して健康を保っています。ヨガはそのような力を持っています。
近年ヨガが広がった理由もストレスです。ストレスが起因となる病気や不調は意外と多いのに、ストレスはきわめて個人的なものなので、同じ環境にいても影響を受ける人と受けない人が居ます。ストレスと同じように、ヨガも個人的なもの。一人一人、方法や強度など、その人ごとの対応ができます。そしてストレス軽減などの結果を実感してもらえるので、現在のように世界中に広まったと考えられます。
忙しいなどの理由で、健康に良いと分かっていながら続けられない人も多くいます。しかし、週に1回のレッスンをさぼってその後数十年の人生の健康を損ねてしまうのは非常に勿体ないことです。運動をすることはある程度強い意志の力を必要としますが、意志の力を急につけるというのは難しいことでしょう。その場合は、とりあえず1回やってみるというのがお勧めです。人間はやるまではなかなかしんどいと考えるものですが、1度行うと気持ちも高ぶり、「運動をしよう」と考えるようになるものです。実際、行動経済学の研究でも実験で無料で三ヶ月間だけスポーツジムに通える会員証を配ったところ、3ヶ月が経過した後も2/3以上の人がその後もジムに通い続けたという報告がされています。
それでは、次にヨガを通じて得られる健康上のメリットについてご紹介しましょう。
01 筋力、バランス感覚、柔軟性の向上
ヨガは、ゆっくりとした動きとヨガ独自の深呼吸で血流を増やし、身体を温め、筋肉を活性化させます。また、ヨガのポーズをとることで、様々な姿勢を支えるインナーマッスルなどの重要な筋力を高め、体力を向上させることができます。
02 ヨガは腰痛の緩和に役立ちます
ヨガは、腰痛のある人の痛みを和らげ、可動性を改善するための基本的なストレッチと同じく、効果的です。
03 関節痛など体の節々の炎症を抑えます
ゆっくりと体を動かしていくリラックス系のヨガは、関節炎に悩む人にとって、腫れた関節の不快感を和らげ、関節の可動域を広げることが示唆されています。
04 ヨガは心臓病の予防や心肺機能の強化に役立ちます
ヨガの練習は、コルチゾールの分泌を抑えストレスと全身の炎症のレベルを減らし、より健康な心肺機能の強化に役立ちます。高血圧や太りすぎなど、心臓病の原因となるいくつかの要因は、ヨガを通じて改善することもできるのです。
05 ヨガは副交感神経を優位にし快眠を促します
適度に軽いヨガの運動を就寝前に行うことで、自律神経の副交感神経を優位にし、リラックスと休息を体にもたらし、安らかに眠ることをサポートします。
06 ヨガは気持ちを明るくします
ヨガの練習を始めると、精神的および肉体的なエネルギーの増加、覚醒と熱意の向上、そしてネガティブな感情の減少を感じるかもしれません。実際、ヨガには、精神安定剤とほぼ同等の効果を示すという研究結果も報告されています。
07 ストレスマネジメントに役立ちます
米国の国立衛生研究所によると、ヨガがストレス管理、メンタルヘルス、マインドフルネス、健康的な食事、減量、質の高い睡眠をサポートしていることが示されています。
簡単にヨガを通じて得られる健康上のメリットについてご紹介しましたが、ヨガには他にもまだ科学的には解明されていないものの、さまざまなベネフィットがあると言われています。健康や美容を気にする方がヨガに取り組んでみようとされるのは、とてもよい判断だといえるでしょう。
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |