月ヨガとは?

月ヨガについて解説したいと思います。月ヨガで考える月には2種類あります。一つは、惑星としてのお馴染みの月。新月から満月、また新月へとサイクルがありますね。グレゴリオ暦が導入される前には太陰暦が使われ、人々は月の満ち欠けを生活のリズムの単位として暮らしていました。一定の周期で位相が変わっていく月の力は、潮の満ち引きや植物の生育、動物の生殖活動などに影響を与え、司っています。

もう一つは、女性はおおよそ11歳前後から始める初潮から51歳くらいの閉経まで妊娠中、産後、授乳中のホルモンの働きが変わっていく時期を除き、毎月25日~38日に1回のリズムで、子宮内膜が厚くなって排出されるという、月のサイクルが体の中で起きています。この月経周期と月の満ち欠けのサイクル29.5日がほぼ同様であることからも、女性と月は実は深い関係があると古代より考えられてきたのです。

内なる月の満ち欠けには、女性ホルモンが関わっています。卵巣から分泌される女性ホルモンは、脳からの指令を受けて放出したり、抑制したりと、コミュニケーションをとっています。環境や光の量、ストレスなどの影響を受けては、排卵サイクルを保つために微差な調整が行われているのです。具体的には、月経期には体温が下がり、女性ホルモンの分泌量は定値になり、養生が促進されます。そして、卵胞期には、エストロゲンの分泌量がアップし、身体も活動モードにスイッチします。その後、黄体期前半は、ホルモンの変動が激しくなり、体調を少し壊しやすくなり、黄体期後半にはホルモンの量が減り、身体を休めるエネルギーを蓄えるモードへスイッチが切り替わります。

子宮内膜の満ち欠けは、脳の視床下部と脳下垂体からエストロゲンやプロゲステロンを出しましょう、止めましょう、という指令を出し、それが卵巣に働きかけることで卵を成熟させ、同時に子宮に働きかけて内膜を厚くします。同時に視床下部や脳下垂体は、環境から受けるストレスのモニタリング、食欲の調整、そして自律神経の司令塔でもあり、体温を調整する働きなど、部位としてはとても小さい部位ですが、さまざまな女性の体にとって重要な役割を担っています。

実際、女性の多くは生活リズムが不規則になったり、心的に強いストレスがかかるときには月経がとまったり、PMS(月経前症候群)がひどくなったりします。ホルモンの分泌によって、心身に起きる揺らぎを理解することは、負の影響を軽減する一つの助けになるでしょう。

月ヨガとアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダでは、私たちの心とからだには三つのエネルギーがあると考えています。これをドーシャといい、それぞれ、ヴェータ(風のエネルギー)、ピッタ(火のエネルギー)、カファ(水のエネルギー)が変化の中でバランスを保ちながら、心と身体に作用しています。

食べ物やお天気など、私たちが生きる外側(環境)も三つのドーシャで成り立つとかんがえられており、これらはより細かく地、水、火、風、空の五つのエレメントにわけることができます。そして、私たち人間もこの五つのエレメントで成り立つものとしてかんがえられています。

太陽や月のサイクル、四季折々の巡りが昔から有るように、現代においても胎児が育つのは月の満ちかけるちょうど9回分(265.8日)、月経周期は29日程度と、人と自然のリズムは緩やかに同調しているのです。月経周期の核磁気も、ドーシャのバランスが影響しているとかんがえられています。

アーユルヴェーダから見たPMSなどの不調

女性は、からだに不具合が起きると、まず月経時の不調やPMSとして表れることが多くなります。現代の女性の多くが、ヴェーダ(風のエネルギー)を乱しやすい環境で過ごしており、ヴァーダ特有の「冷たい、乾燥、速い、不安定、軽い」といったエネルギーを乱しやすい生活を余儀なくされていることが原因だとアーユルヴェーダではかんがえます。

活動時間が長い、睡眠時間が短い、乾燥した携帯食や冷たい弁当など消化しづらいものを食べる機会も多く、胃腸に負担が掛かります。生まれつきヴェーダ体質ではなくても、このようにヴェーダを乱すことは、ピッタ(火のエネルギー)やカファ(水のエネルギー)も引きずられて不調が出やすくなるとアーユルヴェーダではかんがえています。

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