
数字に意味を添えると、選び方は変わるか
料理の横に数字があることと、その数字の意味が分かることは別だ。Sinclairらは、一般に健康な成人や青少年を対象とする実験・準実験を集め、表示形式も比較した。カロリーだけの表示では、選択量の差は−31 kcal、摂取量の差は−13 kcalで、いずれも有意ではなかった。[8]
一方、カロリーに文脈を与える情報や、解釈を助ける表示を添えた研究では、選択量は67 kcal、摂取量は81 kcal少なく、どちらも有意な差だった。[8] 文脈情報とは、数字を理解するための背景を添える形式、解釈情報とは信号の色のように判断を助ける形式である。[8] このレビューの要約には、これらの差の信頼区間は示されていない。
しかし、説明を足せば必ず強くなるわけではない。Bleichらのレビューは、変更した表示形式について、低カロリーの購入を促す可能性はあるものの、カロリーだけの表示と効果が異ならない場合もあると述べている。[2] 補助情報の研究数や設計には限界がある。形式の違いは、表示の有無と分けて評価したい。
2026年の南インドの無作為化比較試験は、成人の来店客2,462人を対象に、通常のメニューと、数値・解釈・文脈を示すメニューを比べた。参加者の平均年齢は36.6歳、女性は40%だった。[18] 無作為化とは、参加者を偶然によって群に割り当て、群の違いによる偏りを減らす手順である。
対象の2店舗でカロリーへの影響が異なったため、結果は店舗別に示された。第2の店舗では、対照に対する注文カロリーの平均値の比が、解釈情報で0.88、文脈情報で0.89、数値表示で0.90だった。[18] 対照を1とした比なので、いずれも減少側の推定だ。95%信頼区間はそれぞれ0.81〜0.95、0.82〜0.96、0.83〜0.97である。[18]
解釈情報では注文した脂肪も少なかったが、添加された塩と砂糖には観察可能な影響がなかった。[18] 注文した脂肪の平均値の比は0.94、95%信頼区間は0.88〜0.99だった。[18] 同じ注文の中でも、カロリーや脂肪と、塩や砂糖では結果が分かれた。
この試験では、参加者はまず通常のメニューから注文し、その後に割り当てられたメニューから注文した。解析では、最初の注文内容の違いを調整して各群を比較している。[18] 表示が理解できたと答えた参加者は約87%、表示が食事選びに影響したと答えた参加者は63%だった。[18] 理解しやすさや本人が感じた影響も調べつつ、注文内容の変化は別に測定した試験である。
日常の選び方に置き換えるなら、表示の説明があるときは、数字と一緒に読むという工夫になる。ただし、説明がない店で自分の判断が劣っていると考える必要はない。形式を工夫しても結果は条件によって違う。[2][18] 表示の理解を、客だけの努力の問題にしない読み方でもある。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
ネット注文では、合計を見せても変わらない場合がある
残業後に画面から夕食を頼む場面では、主菜だけを見てから、サイドや飲み物を追加することがある。個々の数字と注文全体の数字は別の情報だ。合計を見せれば選択が変わるのか。この問いを、英国の持ち帰り注文利用者1,040人を対象とした2025年の選択実験が検討している。[13]
参加者は、カロリー表示なし、各商品のカロリー表示あり、各商品と合計の表示ありの群に無作為に割り当てられた。それぞれ10種類の仮想メニューで、主菜、サイド、デザート、飲み物などを選んだ。[13] 注文全体の数字を見せることと、商品ごとの数字を見せることを分けた設計である。実際の配達注文を追った研究ではない点も押さえたい。
結果は、商品だけの表示でも、合計を含む表示でも、表示のない群に比べて注文カロリーの有意差がなかった。合計のカロリーを数える表示が、商品別表示より強い影響を持つ証拠もなかった。[13] 情報を足すことと、合計が減ることは同義ではない。数字の足し算は画面が引き受けても、注文の判断は残っている。
一部の結果では、合計表示を見た55歳超の参加者で、低カロリーの主菜を選ぶ確率が11.1パーセントポイント高かった。[13] パーセントポイントとは割合どうしの差を表す単位である。ただし、これは特定の年齢層の特定の選択であり、参加者全体の注文カロリーが減ったという結果ではない。[13] 自分と年齢が近い層の結果だけを拾って、全体の結論を置き換えないようにしたい。
こうした実験は、画面上のどんな情報が判断に関係するかを調べる助けになる。仮想の選択実験と、実際の購入記録は研究の場面が異なる。現実の店、食堂、実験環境で結果が異なることはレビューでも指摘されている。[2] ネットで頼むか店頭で頼むかという場所の違いも、研究を読む際の条件として残す必要がある。

よくある誤解
「表示を使った人が少なく買ったなら、表示の効果は証明された」という読み方には注意が要る。ニューヨークの昼食客を対象とした横断調査では、表示を使ったと答えた人は15%で、見なかった・使わなかった人より106 kcal少なく購入していた。[20] 横断調査は、その時点の人々の状況を比較する研究である。表示を使う人と使わない人のもともとの違いまで、無作為化によってそろえた比較ではない。
同調査の全体では、制度前後の平均購入量は828 kcalと846 kcalで、有意な変化はなかった。店や客の属性などを調整した解析では、847 kcalから827 kcalへの小さな減少が示された。[20] 同じ研究でも、全体の単純比較、条件を調整した比較、表示利用者の比較は別の結果になる。「106 kcal減らせる」と全員への効果量にするのは適切ではない。
「有意なら大きな効果」という誤解もある。全国導入の研究では、比較側の推移より7.4 kcal多い差の信頼区間が7.3〜7.5 kcalと狭かったが、著者らの評価は変化がごくわずかというものだった。[14] 推定の精密さと、日常生活での大きさは違う。大規模な記録で捉えられる差を、そのまま食事選びの重大な変化と考えない方がよい。
「低い数字を選べば食事の質も体重も改善する」という飛躍にも境界がある。南インドの試験ではカロリーが減った店舗でも塩や砂糖への影響は見られず、レビューでは集団の健康につながるかは不明確だった。[18][2] カロリーは料理の情報の一部である。
今日からできること
- 外食で購入カロリーを控えたいときは、食べたい料理の候補を表示で比べ、低い方の料理に替えて注文する。表示を選択に使うための工夫である。[1][5]
- 色や説明が添えられたメニューでは、その意味も読んでから、目的に合う低カロリーの料理を選んで食べる。解釈を助ける情報を添えた研究では、選択と摂取の両方に減少が見られた。[8]
- ネット注文では主菜だけでなく、サイド、デザート、飲み物も含めて表示を見る。商品別表示と合計表示で、全体の注文カロリーに有意差がなかった試験もある。[13]
- 店のカロリー表示と栄養情報を分けて読む。南インドの試験では、注文カロリーが減った店舗でも塩や砂糖の変化は見られなかった。[18]
- 表示を使った日を振り返るときは、注文した量と実際に食べた量を分ける。レビューでも注文と摂取は別の結果として集計されている。[5]

オンザショア立川店の体験も、表示された数字と内容で選ぶ
オンザショア立川店のヨガ体験は、税込1,980円で60分のレッスンを受けられる。メニューで料理と数字を一緒に読むように、体験も金額と含まれる内容を一緒に確かめたい。バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。参加内容を検討するときは、料金のページも確認できる。
妊娠中の方には常温のマタニティヨガがあり、溶岩ホットヨガには参加できない。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確認したうえで、体験予約から申し込める。
店舗はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。営業時間は全曜日8:00〜23:30で年中無休だ。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、種目は店の案内で確かめられる。
参考文献
- Systematic review and meta-analysis of the impact of restaurant menu calorie labeling. — Michael W. Long et al., 2015, American journal of public health. DOI: 10.2105/ajph.2015.302570
- A systematic review of calorie labeling and modified calorie labeling interventions: Impact on consumer and restaurant behavior — S. Bleich et al., 2017, Obesity (Silver Spring, Md.). DOI: 10.1002/oby.21940
- Menu Labeling and Calories Purchased in Restaurants in a US National Fast Food Chain — Pasquale E. Rummo et al., 2023, JAMA Network Open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2023.46851
- Menu labelling is effective in reducing energy ordered and consumed: a systematic review and meta-analysis of recent studies — Jodie Anne Littlewood et al., 2015, Public Health Nutrition. DOI: 10.1017/s1368980015003468
- Changes in the calorie and nutrient content of purchased fast food meals after calorie menu labeling: A natural experiment — Joshua Petimar et al., 2021, PLoS Medicine. DOI: 10.1371/journal.pmed.1003714
- The influence of menu labeling on calories selected or consumed: a systematic review and meta-analysis. — S. Sinclair et al., 2014, Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics. DOI: 10.1016/j.jand.2014.05.014
- Impact of calorie labelling on online takeaway food choices: an online Menu-Based Choice Experiment in England. — O. Tanasache et al., 2025, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2025.107894
- Federal Calorie Menu Labeling Policy and Calories Purchased in Restaurants in a National Fast Food Chain: A Quasi-Experimental Study — Pasquale E. Rummo et al., 2025, American journal of preventive medicine. DOI: 10.1016/j.amepre.2025.108113
- Effect of restaurant menu labelling on consumer food choices: A randomised controlled trial in South India. — K. Jeyashree et al., 2026, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2026.108756
- Changes in energy content of lunchtime purchases from fast food restaurants after introduction of calorie labelling: cross sectional customer surveys — Tamara Dumanovsky et al., 2011, The BMJ. DOI: 10.1136/bmj.d4464
冒頭の写真: カフェのメニューを掲示したボード。メニューの文字が並ぶ表示部分を写した写真。(写真: Peter Miranda petermiranda / CC0 / Wikimedia Commons)
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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