外食・中食とダイエットの科学 週何回より先に確かめたい、体重との関係

外食や持ち帰りの食事が続くと太るのか。成人の追跡研究とレビューを読み、頻度と体重の関連、店の種類や食堂による違い、結果が一致しない理由を確かめる。外食を減らせば痩せると断定せず、忙しい日にも食事の内容を見直すための具体策と、研究から分かることの限界を示す。

仕事帰りに弁当を買い、家の皿に移して食べる。昼は職場の食堂、休日は友人とレストラン。外食が多かったと思う週でも、何を外食に数えたかは人によって違う。買った料理を家で食べる中食まで含めるのか。台所に立たなかった回数と、店で食べた回数は同じではない。

その違いは、研究を読むときにも残る。外食と体重を調べた系統的レビューでは、研究ごとに外食の定義や測り方が異なり、単純に比較できないことが指摘されている。外食という言葉だけで食事の中身まで決めつけると、肝心の違いを見落とす。[1][7]

頻繁な外食は体重増加と関連する、という追跡研究のまとまりはある。ただし、外食をやめればその分だけ痩せると証明した結果ではない。[9] 回数の数字が何を数え、どんな人を比べたのかをほどいていこう。

居酒屋の店内に設けられた個室の様子室内の食事空間を写した写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

外食の回数には、違う食事が混ざっている

成人を対象としたスコーピングレビュー、つまり研究の範囲や不足を広く整理するレビューは、57本の論文を選び、外食の共通定義を探した。頻出するのはレストランとファストフードだが、持ち帰り、すぐ食べられる料理、カフェ、食堂なども登場する。定義が統一されていないため、研究間の比較は難しかった。[7]

家で食べるか、家で作るか。この区別は中食を考える入口である。ここでは、買った調理済みの料理を家などで食べる場面を中食として扱う。ただし、それはこの記事で場面を整理するための呼び方であり、すべての研究が同じ分類を採っているわけではない。成人のスコーピングレビューでも、持ち帰り食品などを含む多様な分類が使われている。[7]

たとえば、職場の食堂で昼食をとった人と、夕食をファストフードで済ませた人を同じ「家の外で食べた人」に分類すると、料理の選択肢の違いが消える。中国の成人を調べた研究は、家庭の食事、職場や学校の食堂、その他の外食を分けて解析した。その区別によって肥満との関連の向きも変わった。[6]

対象は18〜59歳の34,206人である。省と個人の階層を扱う多層の予測モデルでは、外食しない人と比べ、食堂を1日1回以上2回未満利用する群の肥満のオッズ比は0.790、95%信頼区間は0.656〜0.951だった。一方、食堂とは別に分類した外食を同じ頻度で利用する群では1.258、信頼区間は1.099〜1.440だった。[6]

オッズ比は、比べる群に対して、その状態に該当する見込みの比を表す統計指標である。ここでの数字は肥満に該当することとの関連であり、食堂に替えた場合の減量効果を示すものではない。利用者の背景や食事内容が違う可能性を残したままの比較である。[6]

同じ中国の研究では、性別、年齢、職業、教育、婚姻、所得、省の経済指標、エネルギー摂取量などを調整したモデルも示されている。そのモデルで、食堂を1日1回以上2回未満利用する群のオッズ比は0.784、その他の外食を同じ頻度で利用する群は1.249だった。予測モデルとは数値を区別して読む。また、予測モデルではその他の外食が1日1回未満の群にも肥満との正の関連があり、オッズ比は1.131、95%信頼区間は1.012〜1.264だった。[6]

この研究では、家庭で食べる頻度と肥満には統計的な関連が見られなかった。著者らは、学校や職場の非営利の食堂を外食の定義から分けることを提案している。[6] 自炊なら合格、外食なら不合格という採点表では捉えきれない。昼食をどこで調達したかに加え、食堂なのか、飲食店なのかを記録する理由がここにある。

読む側も、外食の回数だけを抜き出さないほうがよい。利用場所を区別した結果なのか、持ち帰りまで含む結果なのかで、自分の生活との近さは変わる。[1][7] 駅で買った夕食を家のテーブルに置いても、料理の出所は変わらない。逆に、家の外の食堂だからという理由だけで、別の店と同じ内容だと考える必要もない。

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追跡研究は体重増加を示すが、減量の処方箋ではない

観察研究には、ある時点の食事と体格を比べる横断研究と、生活を調べた後の変化を追う前向き研究がある。外食との関連を整理した2012年の系統的レビューには、成人の横断研究20本と前向きコホート研究8本が含まれた。前向き研究は1本を除いて外食と体重の正の関連を示し、横断研究ではおよそ半数が同じ方向だった。[1]

後から体重を追う研究は、同じ時点の比較より時間の順序を確かめやすい。一方、このレビューは外食の定義や評価方法の違いを問題にし、家庭での食事選択を調整した研究が含まれていないことも挙げた。[1] 外で何を食べたかだけでなく、家に戻った後に何を食べる人なのかが十分に区別されていなかったのである。

前向き研究だけを集めた別の系統的レビューでは、15本を評価し、規模が比較的大きい、または追跡が10年を超えるなどの条件を満たす7本をさらに検討した。広い意味での頻繁な外食は、過体重や肥満になること、体重変化と正の関連があると整理された。ファストフードの利用は一般のレストランより、その後の体重や腹囲の増加と強く関連していた。[9]

具体的な大きさは、スペインの大学卒業者9,182人を平均4.4年追った研究で確認できる。平均年齢は37歳だった。週2回以上外食する群は、比較群より調整後の体重増加が平均で年129g多かった。年2kg以上増えることのオッズ比は1.36、95%信頼区間は1.13〜1.63だった。[3]

年129gという群間差と、年2kg以上増える人の見込みは、別の結果である。[3] 平均値は全員の変化をならした数字であり、集団全体の傾向を表す。大きく増えた人がどのくらい含まれるかは別に調べている。小さな平均差だけを見て関連を無視することも、大きい変化の数字を全員に当てはめることも避けたい。

開始時に研究上の基準で過体重ではなかった参加者については、新たに過体重・肥満になるハザード比が1.33、95%信頼区間は1.13〜1.57だった。ハザード比は追跡期間中の出来事の起こり方を比較する指標である。[3] 「外食した人の33%が太った」という割合とは別の指標である。

信頼区間は推定値の不確かさを見るための幅であり、この研究は点の数字だけでなく幅も報告している。[3] この比較は参加者が普段から選んでいた外食頻度に基づく観察研究で、生活条件の異なる集団の推定値として読む。

外食頻度を減らす無作為化比較試験は、ここで紹介したレビューや追跡研究には含まれていない。[1][3][9] 忙しさや家庭の状況を含む生活の違いも考慮し、群間差は個人の減量予測ではなく、食事を見直す手がかりとして使う。

同じ外食でも、料理と飲み物の組み合わせが違う

店の種類を分けた米国の横断研究は、平均25.3歳の男性1,030人、女性1,257人を調べた。バーガーとフライドポテトを主に出す店を頻繁に利用することは、過体重・肥満、エネルギーや脂肪、砂糖入り飲料の多い摂取、健康的な食品や主要な栄養素の少ない摂取と関連していた。[2]

その店を週3回以上利用する群は、週1回未満の群より、砂糖入り飲料の摂取が1日あたりほぼ1杯多かった。一方、サンドイッチを主に出す店は食事の質の一部とは関連しても、体重の状態とは関連しなかった。店員が席へ料理を運ぶレストランも体重の状態とは関連せず、野菜の多い摂取と関連していた。[2]

ここで選びたいのは、バーガーという単品の犯人探しではない。店を使う頻度に、飲み物やほかの食品を含む食事パターンが重なっていた点である。[2] 注文時に主菜ばかりを眺めていると、いつも一緒に選んでいる飲み物が記録から抜ける。食事の写真を残すなら、皿の外に置いたカップも写す、という読み替えができる。

ただし対象は若い成人で、身長、体重、通常の食事は自己申告だった。[2] 飲料を替える実験ではないため、飲み物の変更だけによる減量幅は分からない。若い成人の食事パターンを調べた結果として、注文全体を見直す視点を取り入れたい。

成人14,999人、20〜65歳の米国調査でも、外で調理された食事を週2回より多くとる群は、週2回以下の群より食事の質の評価が低かった。野菜や豆、果物、全粒穀物、飽和脂肪や加えられた糖に関する評価などに違いがあり、女性では体格指数や腹囲が高い傾向も見られた。[14]

この評価は食事内容を複数の側面から見る指標である。[14] 食事の見直しでは、何を減らすかだけでなく、普段どの食品が抜けているかも確認対象にできる。野菜のない夕食が続いた場面なら、次の購入時に副菜の選択肢を見る。

数字で読む外食と体重

前向き研究8本のうち7本で、外食と体重の正の関連が報告された。研究間の定義は異なる。[1]

9,182人を平均4.4年追跡。週2回以上の外食群で調整後の体重増加が年129g多かった。[3]

年2kg以上の体重増加のオッズ比は1.36、95%信頼区間は1.13〜1.63。個人の増加量ではない。[3]

週3回以上の特定のファストフード店利用群は、週1回未満の群より砂糖入り飲料が1日ほぼ1杯多かった。[2]

34,206人の調査では、食堂とその他の外食で肥満との関連の向きが異なった。場所の分類も読む。[6]

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