
通話の回数が増えても、減量が増えるとは限らない
肯定的な結果と並べて確認したいのが、普段の診療に組み込む形で行われた試験である。過体重で体重関連の合併症がある人、または肥満のある人489人を対象とし、診療チーム単位で介入を割り付けた。支援は対面での面談に加え、最大12回の電話を含み、ソフトウェアを使って目標設定や体重管理プログラムへの参加を支えるものだった。[14]
12か月の調整後の平均体重変化は、コーチング群−1.4kg、比較群−0.8kgで、統計的に有意な差はなかった。比較群には教育資料が渡されていた。研究者らは医療体制の資源制約や混乱が結果に影響した可能性にも触れているが、それを理由に「本当は効いた」と結論を置き換えることはできない。[14] 日常の現場で使えるかを問う試験には、現場で結果が出なかったという情報も含まれる。
電話追加の効果が明確でなかった例は古くからある。25〜55歳の過体重の成人64人が参加した無作為化試験では、全員が集団での減量指導と教材、日誌を受け取った。その後24週間、電話支援群では毎週、体重や食事、運動の確認を行ったが、接触を増やさない群との減量差は有意ではなかった。減少量は、接触の少ない群12.7ポンド、電話支援群7.9ポンドであった。[9]
群間差が有意でない以上、減少量の数字の向きだけで優劣は決められない。電話による確認を増やした群の成績が上がらなかった点は、支援内容を考える際の検討材料となる。[9] 連絡が増えることと、困りごとが減ることの間には、内容の検討が入る。
電話を、減量プログラムに参加する入口として使った試験もある。肥満のある成人168人を対象に、プログラム選びと登録を助ける電話コーチングを行ったところ、6か月時点で参加登録した割合は介入群39%、対照群29%だった。しかし、体重、身体活動、果物と野菜の摂取には、経時的な介入効果が認められなかった。[20] 申し込みが進むことと、減量が進むことは、測る場所が違う。
この試験では電話を4回以上完了した人の減量が、それ未満の人より大きかったとも報告されている。通話を完了できた回数に基づく解析である。[20] 電話を受けやすい生活や、参加への意欲などが成績に関わる可能性を残す。「この回数を受ければ痩せる」という最低回数に読み替える根拠にはならない。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
電話とビデオ通話、体重と心の変化を分ける
画面越しのコーチングで大きな減量が報告された、小規模な無作為化試験がある。肥満のある成人25人がオンラインのプログラムに参加し、介入群は管理栄養士と毎週、医師と毎月ビデオ通話を行った。対照群は開始時と終了時に研究チームと面談した。12週間の減量は介入群7.3kg、対照群1.2kgで、有意な差があった。[2]
この数字は、専門職によるビデオ通話を含む複合的なプログラムの成績である。対象も少なく、追跡は短い。一般の電話支援の減量予測に置き換えることはできない。[2] 両群とも記録とビデオ会議のための専用の仕組みにアクセスできたが、専門職と接触する頻度は異なっていた。画面の有無より、何を一緒に比べた試験なのかに注目したい。
産後の女性を対象にした試験は、さらに違う結果を示す。妊娠糖尿病、または妊娠中の体格に関する条件を満たす180人を無作為に分け、英語またはスペイン語による5か月の産後電話コーチングを行った。妊娠前から産後9〜12か月までの体重変化に対する介入効果は+0.7kg、95%信頼区間は−2.4〜+3.8kgで、有意な改善はなかった。[1]
言語や糖尿病リスクの受け止め方で分けた解析では、効果の向きに違いが見られたが、いずれも有意ではなかった。[1] 産後の結果を見て「本人の意識が低いから」と説明を閉じるのは適切でない。個人の生活条件に合う支援を考えるきっかけにはなっても、言語による違いも、リスクの受け止め方による違いも、統計的な確かさを伴っていなかった。
また、支援の価値が体重にだけ現れるとも限らない。がん治療後の人を対象に、ウェブ教材のみ、コーチングと教材、対照という群を比べた試験では、身体活動、体重、心理的な指標を合わせた成績は改善した。しかし、コーチングと教材を組み合わせた群で対照群を上回ったのは心的外傷後成長の尺度で、身体活動や体重の改善は明確でなかった。心的外傷後成長とは、つらい経験のあとに本人が感じる成長を指し、この試験では質問票で測っている。[19]
この試験は5病院で行われ、主な治療を終えてから2か月以内の人を募集した。評価時点は12か月後である。コーチングと教材の群では、身体活動・体重・心理尺度を組み合わせた指標の改善が対照より6.6ポイント大きく、心的外傷後成長の尺度では12.6ポイント大きかった。複数の成果をまとめた評価と、個別の尺度の評価を併記した報告だった。[19]
つらい経験のあとの成長の尺度が改善したことは、体重とは別の成果として受け止めたい。心理的な指標の改善と減量は、それぞれ測った内容に沿って評価する。この試験は、合計した指標が良いときにも、内訳を確かめる大切さを教える。[19] 自分が何を求めて支援を使うかを先に考えれば、満足感と減量を別々に評価できる。

よくある誤解
「専門家が電話をすれば、誰でも同じように痩せる」。途中で反応の小さい人に電話を加えた試験では改善が見られた一方、診療現場に導入した試験や産後の試験では、明確な減量効果が認められなかった。[1][14][17] 対象と土台のプログラムを外して、電話の有無だけで結果を説明することは難しい。自分に近い生活段階の人を対象とした研究かどうかを確認したい。
「多く電話を受けた人が痩せたなら、回数を増やせばよい」。通話完了数と減量の関連が示された研究でも、回数を本人がどれだけ受けられたかには生活や参加状況の違いが入り得る。[20] 一方、追加する電話支援の長さを比較した試験では、短期と長期、平均変化と達成割合で結果の見え方が異なった。[17] 回数だけを購入の目安にせず、受けたあとに何を変更できるかを確かめるほうが実用的である。
「有意差がないなら、支援に意味はない」。体重に有意な改善がなくても、心理的な指標には変化が見られた試験がある。[19] 測られたのは、つらい経験のあとの成長の尺度である。体重を変えたいのか、食生活を整理したいのか、負担を話したいのか。求める役割を言葉にすると、支援の良し悪しを判断する基準もはっきりする。
今日からできること
問題解決と目標設定は、初期の反応が小さい人への電話支援にも含まれていた。[17] ここではその考え方を、支援を受けていなくても選べる行動に置き換える。食事や運動の量は自分の生活に合わせ、まず実行する場面を具体化したい。
- 翌日の夕食1回分は、帰宅が遅くても用意できる献立に決めて食材をそろえる。食べ始めたい時刻から逆算して準備する。
- 次の1週間で、仕事や家事と重ならずに体を動かせる日を選び、その日は決めた時刻に歩き始める。歩く長さは無理なく続けられる範囲で自分で決める。
- 外で運動するつもりの日に備え、雨でもできる室内の動きも選んでおく。当日は天候に合うほうを実行する。
- 取り組みを振り返る日は、食事や運動が止まった場面を1つだけ記録する。支援を利用している場合は、その場面を次の相談の題材にする。

電話を切った先にあるヨガの選択肢
オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガと、常温で行うヨガがある。ヨガだけでも25種類以上のレッスンを用意している。ピラティス、ボクササイズ、女性専用のキックボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱う。
体験で参加できるのは60分のヨガレッスンで、体験を受ける際の料金は税込1,980円となっている。バスタオル2枚、フェイスタオル1枚とヨガマットをレンタルでき、その料金も体験料に含まれている。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3F。JR立川駅の北口を出て徒歩1分の場所だ。年中無休で、どの曜日も8:00〜23:30に営業している。店の案内で内容を確かめ、料金と体験の予約を確認できる。電話で話した運動の候補にヨガがあれば、常温とホットから体験したい種類を選んでみよう。
参考文献
- The STAR-MAMA RCT: Bilingual Mobile Health Coaching for Postpartum Weight Loss. — Horwitz et al., 2023, American journal of preventive medicine. DOI: 10.1016/j.amepre.2023.03.021
- The efficacy of a telemedicine-based weight loss program with video conference health coaching support. — Alencar et al., 2019, Journal of telemedicine and telecare. DOI: 10.1177/1357633X17745471
- Health Coaching Strategies for Weight Loss: A Systematic Review and Meta-Analysis. — Sieczkowska et al., 2021, Advances in nutrition (Bethesda, Md.). DOI: 10.1093/advances/nmaa159
- The effects of a telephone-based intervention on weight loss. — Hellerstedt et al., 1997, American journal of health promotion : AJHP. DOI: 10.4278/0890-1171-11.3.177
- A Cluster-Randomized Study of Technology-Assisted Health Coaching for Weight Management in Primary Care. — Jay et al., 2024, Annals of family medicine. DOI: 10.1370/afm.3150
- An Adaptive Telephone Coaching Intervention for Patients in an Online Weight Loss Program: A Randomized Clinical Trial. — Unick et al., 2024, JAMA network open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2024.14587
- Randomized trial of a telephone-based weight loss intervention in postmenopausal women with breast cancer receiving letrozole: the LISA trial. — Goodwin et al., 2014, Journal of clinical oncology : official journal of the American Society of Clinical Oncology. DOI: 10.1200/JCO.2013.53.1517
- Efficacy of health coaching and a web-based program on physical activity, weight, and distress management among cancer survivors: A multi-centered randomised controlled trial. — Yun et al., 2020, Psycho-oncology. DOI: 10.1002/pon.5394
- Health coaching to encourage obese adults to enroll in commercially-available weight management programs: The path to health study. — Heredia et al., 2019, Contemporary clinical trials. DOI: 10.1016/j.cct.2019.06.006
冒頭の写真: 机の上でノートパソコンの隣に置かれた回転ダイヤル式電話機を操作する手(写真: Shixart1985 / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
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