オリーブオイルとダイエットの科学 足す油と置き換える油で変わる体重の読み方

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比較相手を変えると、オリーブオイルが上回らない

好意的な結果の隣に置きたいのが、中鎖脂肪酸の油との比較である。中鎖脂肪酸は脂肪酸の鎖の長さによる区分で、この試験ではオリーブオイルと異なる比較用の油として使われた。過体重の男女49人、年齢19〜50歳を対象にした16週間の比較試験だった。[19]

参加者は減量計画の一部として、どちらかの油を1日18〜24g摂取し、毎週集団で減量の相談支援を受けた。完了者は31人だった。終了時の体重は、中鎖脂肪酸の油の群がオリーブオイル群より1.67kg低く、未調整の解析で統計的に有意だった。論文に付された±0.67kgは、先ほどの95%信頼区間と同じ表示ではないため、区別して扱う。[19]

脂肪についても一様な読み方はできない。脂肪量の減り方と体幹部脂肪量の減り方には、中鎖脂肪酸の油に有利な傾向があったものの、有意差には達していなかった。一方、終了時点での体幹部脂肪量、総脂肪量、腹腔内の脂肪は、未調整の比較で中鎖脂肪酸の油の群が低かった。減少量の比較と、終了時点の値の比較を混ぜないことが大切だ。[19]

この結果は「どんな油よりもオリーブオイルが減量に優れる」という言い方には合わない。少人数で、減量支援を受け、決められた油を摂取する条件で比較した結果である。ここで確認できるのは、減量への評価は比較相手によって変わるという点である。[19]

ブラジルの重度肥満の成人111人を対象にした別の無作為化試験では、オリーブオイルだけの群、伝統的なブラジル食の群、その食事にオリーブオイルを組み合わせる群を12週間比較した。油を使う群の量は1日52mLだった。体組成は、体内の脂肪などを測る二重エネルギーX線吸収法で評価している。[11]

伝統食の群では体重と総脂肪量が有意に減少し、伝統食と油を組み合わせた群では、油だけの群と比べて体重が有意に減少した。条件を調整した解析では、伝統食の群と併用群の両方で総脂肪量の減少が示された。この試験は、体重と体脂肪に加え、歩く速さと握力も評価している。[11]

さらに、歩く速さと握力が有意に改善したのは伝統食の群だった。この点も、油を追加することと食事を整えることを同じ扱いにしない理由になる。油だけの群と食事を変えた群が分かれているので、どの群の結果なのかを追いやすい。食事の中で油をどう使うかという問いのほうが、油だけで体を変えられるかという問いより研究に近い。[11]

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成分の話と、体重が減る話には距離がある

オリーブオイルには脂質以外の成分もあり、その働きは研究されている。フェノール性化合物と呼ばれる成分を扱うレビューは、腸内細菌、脂質代謝、免疫、肥満の関係を整理した。細菌が生み出す物質や満腹感を介して体重増加に関わる可能性が議論されているが、人でのデータは少なく、臨床試験を増やす課題が残っている。[10]

腸内細菌の構成が変わることと、日常生活で体脂肪が減ることは、別々に確かめる結果である。成分の作用経路がもっともらしくても、それだけで減量の大きさは決まらない。成分を調べる実験と、人に食事を割り当てる試験では、確かめる段階も異なる。機序の研究は、なぜ結果が起こるかを探る段階として役に立つ。[10]

人で油の成分の違いを比べた例として、肥満と糖尿病予備群のある40〜65歳の91人が完了した交差試験がある。交差試験は、参加者が異なる条件を順に経験する方法だ。生でも調理でも使う油を、特定のフェノール性成分を豊富に含むエキストラバージンオリーブオイル、または通常のオリーブオイルに1か月間置き換え、食事や活動量の変更は勧めなかった。[17]

主な評価項目は炎症の状態で、体重は副次的な評価項目だった。成分を多く含む油の後には体重、体格指数、血糖の低下が観察され、通常の油の後にはその低下が見られなかった。炎症や酸化の指標には油同士の比較で有意な差があったが、体重について同じように群間差が確立したと読み広げない。体重の減少量も示されていない。[17]

この試験で使われたのは、オレオカンタールとオレアセインというフェノール性成分を豊富に含む油だ。参加者は男性33人、女性58人で、体格指数は30〜40、糖化ヘモグロビンという血糖の状態を示す指標は5.7〜6.4%だった。[17]

通常の油との比較、対象者の代謝状態、短い介入期間、主な評価項目が何だったかを一緒に見る。体重以外の指標に改善があった研究を、そのまま大きな減量効果として紹介しない姿勢が要る。[17]

動物の研究で油やオレイン酸の多い食物が脂肪蓄積を促したという報告と、人の研究が食い違う点を扱った論考もある。その論考は、人では体重増加に対して中立的または保護的な証拠があるとし、管理された動物実験を人へ移す際の条件の違いを強調している。これは新たな減量試験ではなく、証拠の読み方を論じたものだ。[6]

研究を読むときは、人と動物、油単独と食事全体、体重と代謝指標を同じ物差しにしない。これらを整理すると、反対方向に見えた話の一部は、そもそも違う問いへの答えだと分かる。一方、人の比較試験でもオリーブオイルが上回らない結果は残る。条件の違いを理由に、不都合な結果まで片づけないことも大切である。[6][19]

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よくある誤解

「健康によい油なら、今の食事に多く足すほどよい」という考えは、置き換え解析からは導けない。米国の研究で同量の交換と体重増加の少なさが関連していたことと、際限なく油を増やすことは別の操作だ。研究で扱った1日7gという単位も、個人に勧める追加量ではなく、摂取量の変化を解析するための単位である。[7]

「油を使っている間は減量できない」という考えも極端だ。乳がんの診断歴がある女性の予備試験では、オリーブオイルを含む食事で減量した人がいた。重度肥満の成人の試験でも、伝統食と油を組み合わせた群に体重の変化が見られた。油を完全に避けるかどうかだけで、食事の評価を終えなくてよい。[16][11]

ただし、逆向きの誤解にも気をつけたい。「オリーブオイルなら誰でも同じように痩せる」という期待には、対象の違いと比較結果の両方が歯止めになる。特定の診断歴を持つ女性、重度肥満の人、肥満と糖尿病予備群のある人を対象にした試験を、健康状態の異なる人へそのまま当てはめることはできない。[16][11][17]

「油に含まれる成分の働きが分かれば、体重の結論も決まる」という理解も急ぎすぎだ。腸内細菌を介する経路は研究途中であり、成分に注目した人の試験でも、体重より炎症を主な評価に置いていた。自分が知りたいのが体重なのか、血糖なのか、成分の働きなのかを定めると、研究の見出しに振り回されにくくなる。[10][17]

今日からできること

  • 家で調理する人は、今週の料理1品で、バターやマーガリン、ほかの植物油を同じ重さのオリーブオイルに替える。[7]
  • 油の種類だけを変えていた人は、次の夕食1回で植物性食品を中心に献立を作り、オリーブオイルをその料理に使う。[16]
  • 食卓で仕上げの油を足している人は、次の料理1品では調理に使う油と仕上げの油を別々に用意せず、使う分を先に取り分ける。
  • 食事を変える人は、オリーブオイルを使う植物性食品中心の料理から、繰り返し食べたい1品を選んで次の献立にも取り入れる。[16]
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オリーブオイルの瓶の外にも選択肢を

常温のヨガも行うオンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、ピラティスやパーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。女性専用のキックボクササイズに加え、ボクササイズやHIITという高強度の運動を間欠的に行う種目も扱う。

体験レッスンはヨガの60分で、税込1,980円にバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

JR立川駅北口から歩いて1分のエトロワビル3Fが店舗で、所在地は東京都立川市曙町2-14-10。全曜日の営業時間は8:00〜23:30、休業日は設けていない。

店舗情報にはスタジオの案内があり、料金と体験の予約も確認できる。オリーブオイルを選ぶ買い物の合間に、体験で参加したいヨガも選んでみよう。

参考文献

  1. Role of olive oil in weight gain: contrasting the animal and human findings. — Galgani et al., 2026, European journal of clinical nutrition. DOI: 10.1038/s41430-026-01722-5
  2. Changes in olive oil consumption and long-term body weight changes in 3 United States prospective cohort studies. — Guasch-Ferré et al., 2025, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1016/j.ajcnut.2025.02.012
  3. Modulation of the Gut Microbiota by Olive Oil Phenolic Compounds: Implications for Lipid Metabolism, Immune System, and Obesity. — Farràs et al., 2020, Nutrients. DOI: 10.3390/nu12082200
  4. Effects of Extra Virgin Olive Oil (EVOO) and the Traditional Brazilian Diet on Sarcopenia in Severe Obesity: A Randomized Clinical Trial. — Aparecida Silveira et al., 2020, Nutrients. DOI: 10.3390/nu12051498
  5. Incidence of obesity is lower in persons who consume olive oil. — Soriguer et al., 2009, European journal of clinical nutrition. DOI: 10.1038/ejcn.2009.65
  6. Comparing an olive oil-enriched diet to a standard lower-fat diet for weight loss in breast cancer survivors: a pilot study. — Flynn et al., 2010, Journal of women’s health (2002). DOI: 10.1089/jwh.2009.1759
  7. Rich oleocanthal and oleacein extra virgin olive oil and inflammatory and antioxidant status in people with obesity and prediabetes. The APRIL study: A randomised, controlled crossover study. — Ruiz-García et al., 2023, Clinical nutrition (Edinburgh, Scotland). DOI: 10.1016/j.clnu.2023.06.027
  8. Weight-loss diet that includes consumption of medium-chain triacylglycerol oil leads to a greater rate of weight and fat mass loss than does olive oil. — St-Onge et al., 2008, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1093/ajcn/87.3.621

冒頭の写真: オリーブオイルとそのボトルを写した、食用の油を題材にした横長の写真。(写真: ajay_suresh / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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