運動で腸内細菌は変わるか わずかに増える多様性と、運動をやめた後に戻った顔ぶれ

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

運動をやめた後の時点で、顔ぶれは開始時と見分けがつかなかった

運動で変わった腸は、運動をやめても保たれるのか。健康な成人24人が、8週間の自主的な運動、8週間の休み(ウォッシュアウト)、8週間の運動をしない期間を順に過ごした研究がある。便は開始時、運動の後、休みの後、運動しない期間の後の4回採った[14]。

運動の直後のα多様性は、運動しない期間の後より高かった。β多様性も、運動の直後は休みの後とも運動しない期間の後とも違っていたが、開始時と最後の時点の間には差が無かった。運動の8週間で動いた顔ぶれは、やめた後に元の位置へ戻っていたことになる。プロピオン酸と酪酸は運動の直後に高く、胆汁酸の総量は低かった。著者らは、運動による腸の変化は構造化された運動が終わると続かず、運動を続けることが要るのかもしれないと書いている[14]。

腸の細菌は、ジムの会員証に似ているのかもしれない。通っている間だけ有効で、更新しなければ元に戻る。ただしこの研究は、全員が同じ順番で三つの期間を過ごした設計で、季節や生活の変化が重なった可能性は残る。一度の頑張りで腸が作り替わり、そのまま残るという話を、この研究は支えていない[14]。

読んだ分のカロリーは、石の上で返せる。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

同じメニューでも、変わる人と変わらない人

運動への体の反応には個人差がある。運動の習慣がない21〜45歳の過体重の16人(半数が女性)が、12週間、最大心拍数の65〜75%の中くらいの強さで、体重1kgあたり週20kcalを消費する運動を続けた研究がある。体組成は群全体で見ると変わらなかった。ただし一部の参加者は体組成と有酸素の能力が良くなり、論文はこの人たちを「反応した人」と呼んでいる[15]。

機械学習で調べると、運動を始める前に多かった細菌の種類から、誰が反応するかをある程度予測できた。その中にはフィーカリバクテリウム・プラウスニッツィイの仲間が含まれていた。反応した人の腸の細菌の集まりは、顔ぶれのまとまりが強かった。運動の後に腸の多様性が上がった人ほど、1日の総消費エネルギーと安静時の代謝が高かった[15]。16人という小さな研究であり、論文の要約には別の集団で予測を確かめた結果は書かれていない。

体を動かす量と体重の関係を、腸の細菌が強めたり弱めたりしている、という観察研究もある。医療従事者の男性を長く追った研究に参加した健康な男性307人(平均70歳)の便を調べると、アリスティペス・プトレディニスという細菌が多い人では、長年の運動量が週15 MET時間多いごとに、21歳から便を採った時点までの体重増加が2.26kg少なかった。この細菌が少ない人では1.01kgにとどまった。MET時間は、運動の強さと時間をかけ合わせた量である[8]。

女性209人の別の集団も、確かめのために調べられた。それでも観察研究であり、この細菌を増やせば運動の効き目が上がると示したわけではない。論文が述べているのは、細菌に働きかける方法が、体重管理での運動の効果を高める可能性までである[8]。同じメニューを同じだけこなしても、体重計の反応が隣の人と違う。その理由の一部に腸があるかもしれない、という段階の話だ。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

強さ、種類、年齢で反応は変わる

運動の強さに注目したレビューは、動物の研究17本と人の研究5本を見渡した。中くらいの強さのトレーニングとHIITで細菌の変化が最もそろって見られ、軽い強さのトレーニングの影響は小さかった。人の研究の期間は3〜12週間で、著者らは種による結果の食い違い、個人差、人を長く追った研究の少なさを課題に挙げている[4]。

種類で見ると、先のメタ分析の下位解析では、有酸素運動だけの場合より、複数の運動を組み合わせた場合のほうが多様性の上がり方が大きかった(肥満の群で標準化平均差0.42)。年齢では、50歳未満の人のほうが運動に反応しやすかった(肥満の群で標準化平均差0.32)[3]。30代や40代の読者には少し心強い数字だが、反応が大きいことと、体重がより減ることは同じではない。

年齢が上の人で変化が見られないわけでもない。サルコペニアの疑いがある高齢者31人を、24週間のゴムバンドを使った筋力トレーニングの群(14人)と対照群(17人)に分けた試験では、歩く速さ、腕の曲げ伸ばし、2分間の足踏み、椅子から立って歩いて戻る時間が良くなった。トレーニングの群では、炎症に関わるTNF-αが血液で低く、酢酸とプロピオン酸が高かった。便ではエイゼンベルギエラ属とエガーセラ属が減り、バチルス属が増えた[17]。

走ることを専門にする競技ランナーを練習の時期ごとに追った小さな探索的な研究でも、腸内細菌の多様性の指標に統計的な差は見つからなかった[18]。練習の時期と食事、体重の関係は「マラソンの練習で痩せない人がいる 市民ランナーの体重と食事の研究」の記事に譲る。

よくある誤解

「善玉菌が増えれば、腸は良くなる」。乳がんの患者で肥満のある人を、12週間のダンスと食事の介入を受ける群(13人)と受けない群(10人)に分けた試験は、この単純な見方に注文をつける。介入群では体組成、最大酸素摂取量や握力などの体力、疲れや体のイメージといった生活の質が良くなった。腸ではビフィドバクテリウム属が増え、日和見的な病原菌のクレブシエラ・オキシトカが減った。同時に、酪酸を作る細菌のルミノコッカス・ブロミイなども減っていた[2]。

β多様性の差は門の段で統計的に有意だったが(P=0.046)、その差で説明できるばらつきは11%(R²=0.11)にとどまる。著者らは腸の変化を「混在しているが、有益な可能性がある」と表現した[2]。一つの菌の名前で腸の良し悪しを決められないことを、この小さな試験はよく示している。

「腸に効くのは食事で、運動は別の話」。先の24人の研究では、食事のとり方によって、細菌と体重の関係が見えたり見えなかったりした。バクテロイデス・シータイオタオミクロンという細菌は、全体と、バランスのとれた食事の人では体重と関連したが、欧米型の食事の人では時間差の関連が見つからなかった[14]。運動の効き方を腸から見るとき、食事は脇役に収まらず、結果の見え方そのものを変える条件になっている。

「強い運動ほど腸に良い」。6か月の試験では、多様性が上がったのは強めの群だったが、細菌の働きの推定値が増えたのは、主に3か月の時点と、中くらいの強さの群だった[12]。強さに注目したレビューも、人の研究はまだ5本しかないと断っている[4]。強いほど良いという一直線の関係は、いまのところ示されていない。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 続けられる運動を選び、何か月続けるかを先に見積もる。例えば8週間の自主的な運動の後、休みと運動しない期間を合わせて16週たった時点で、腸の顔ぶれが開始時と見分けがつかなくなっていた研究がある。短い期間で終える計画より、区切りの先まで延ばせる形を選ぶ[14]。
  • 1週間の運動のうち何回かを、息が弾む強さにする。6か月の試験では、余暇に強めの運動をした群で3か月の時点の多様性が上がった。通勤の一部を自転車にするのも、この試験が調べた方法の一つである。回数と時間は今の体力から自分で決め、例えば試験で差が見えたのが始めて3か月の時点だったことから、振り返るのは数か月続けた後にする[12]。
  • 有酸素運動だけで終わらせず、ほかの種類の運動を組み合わせる日をつくる。肥満の人の研究を束ねた解析では、複数の運動を組み合わせた場合のほうが、有酸素運動だけより多様性の上がり方が大きかった。組み合わせの日を週のどこに置くかは、自分の予定から決める[3]。
  • ゴムバンドを使った筋力トレーニングを、生活の中に取り入れる。サルコペニアの疑いがある高齢者の試験で、歩く速さなどの体の機能が良くなり、血液の酢酸とプロピオン酸が高かった。この試験は24週間続けた後に変化を確かめていたので、効き目を見るなら数か月の単位で考える。親の世代と一緒に始めるなら、何種類の動きを何回ずつにするかは、その人の体に合わせて決める[17]。
  • 腸の変化を待つより、自分の体重と体脂肪の推移を見る。12週間、同じ強さの運動をした16人でも、体組成が良くなった人とそうでない人がいた。例えばこの研究が運動の前と12週の後で比べたように、始めた日の値と数か月後の値を、同じ時刻・同じ体重計で比べる[15]。

運動の間だけの変化を、途切れさせないために

運動をやめた後に腸の顔ぶれが開始時に戻ったという研究を続け方の問題として読むなら、飽きたときに乗り換えられる先があることが支えになり、ヨガだけで25種類以上を数えるレッスンの幅は、その乗り換え先を一つの建物の中にまとめている。

オンザショア立川店は、溶岩プレートを敷いた部屋のホットヨガに加えて、常温のヨガ、ピラティス、HIIT、ボクササイズ、女性専用のキックボクササイズ、パーソナルトレーニングを扱う。息が弾む強さはHIITやボクササイズの時間に回し、暑い部屋では力を出し切らない。8:00〜23:30の営業は年中無休で、早朝と夜を週の中で混ぜられる。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

最初の一回として用意されているのはヨガの体験で、60分のレッスンが税込1,980円。バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットの貸し出しもその中に入る。スタジオは東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにあり、JR立川駅北口からは歩いて1分。店の様子は店のページ、料金は料金のページで見られ、申し込みは体験の予約から行う。体験の60分を終えたら、帰りの電車の中で、2か月後も続いていそうな曜日と時刻を一つに絞る。

参考文献

[2] Dance and Dietary Intervention Improves Metabolic Health, Fitness, and Quality of Life With Modest Gut Microbiota Shifts in Breast Cancer Patients With Obesity: A Pilot RCT. — Nechalová et al., 2026, Cancer reports (Hoboken, N.J.). DOI: 10.1002/cnr2.70611

[3] Exercise-induced modulation of gut microbiota in individuals with obesity and type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis. — Lin et al., 2025, Frontiers in microbiology. DOI: 10.3389/fmicb.2025.1671975

[4] Exercise intensity as a modulator of gut microbiota and host metabolic health in obesity. — Combs et al., 2026, Gut microbes. DOI: 10.1080/19490976.2026.2661415

[5] Intermittent fasting and high-intensity interval training do not alter gut microbiota composition in adult women with obesity. — Batitucci et al., 2024, American journal of physiology. Endocrinology and metabolism. DOI: 10.1152/ajpendo.00310.2023

[7] Effect of exercise on the human gut microbiota in individuals with overweight and obesity: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. — Kim et al., 2025, Physical activity and nutrition. DOI: 10.20463/pan.2025.0014

[8] The gut microbiome modifies the associations of short- and long-term physical activity with body weight changes. — Wang et al., 2023, Microbiome. DOI: 10.1186/s40168-023-01542-w

[12] Structured exercise alters the gut microbiota in humans with overweight and obesity-A randomized controlled trial. — Kern et al., 2020, International journal of obesity (2005). DOI: 10.1038/s41366-019-0440-y

[13] Effects of a combined energy restriction and vigorous-intensity exercise intervention on the human gut microbiome: A randomised controlled trial. — Davies et al., 2025, The Journal of physiology. DOI: 10.1113/jp287424

[14] Exercise Training Transiently Increases Gut Microbiota Diversity and Short-Chain Fatty Acid Production in a Diet-Dependent Manner in Healthy Adults. — Hwang et al., 2026, Microorganisms. DOI: 10.3390/microorganisms14091867

[15] The associations between physical activity, microbiome and metabolic adaptation in sedentary overweight adults. — Av et al., 2025, Frontiers in nutrition. DOI: 10.3389/fnut.2025.1722274

[17] The effect of elastic-band resistance training on fecal microbiota and derived metabolites of aged individuals with possible sarcopenia. — Duan et al., 2026, Frontiers in medicine. DOI: 10.3389/fmed.2026.1762454

[18] Gut Microbiota and Dietary Intake Across Training Phases in Competitive Long-Distance Runners: An Exploratory Longitudinal Study. — Kuo et al., 2026, Nutrients. DOI: 10.3390/nu18183036

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ダイエットの科学特集のほかの記事

ダイエットの科学特集の一覧

読んだ分のカロリーは、石の上で返せる。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約