ADHDの薬と食欲・体重 数か月で減る子どもの体重と、成人で多かった過体重

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大人になってからのBMIは、逆の方向を向いた

韓国の国民健康保険のデータから、2008〜2013年に新たにADHDと診断された6〜11歳の子どもと12〜19歳の10代を選び、条件を一致させたADHDのない対照も加えて、20〜25歳での身長と体重を調べた研究がある。結果に並ぶ人数は34,850人で、内訳は6〜11歳が12,866人、12〜19歳が21,984人である。思春期前に診断された子どもは、ADHDのない子どもに比べ、成人での調整済みの平均BMIが24.3対23.3と高かった。メチルフェニデートを使ったADHDの人は、ADHDのない人に比べ、成人で過体重・肥満に当たるオッズ比が1.60(95%信頼区間1.51〜1.71)だった。この研究の過体重・肥満の線は、男性でBMI25以上、女性で23以上である。この数字は、比べた相手がADHDのない人だという点で読み方が決まる。ADHDそのものにも成人のBMIの高さが伴っていたので、薬の影響と病気の側の影響を、この比較だけで切り分けることはできない。健康保険の記録を後ろ向きにたどった観察研究でもある。著者らは、長い期間の使用が成長や体組成と関連する可能性を示し、成長を定期的に見ることを求めている。数か月の試験で見えた体重の減少と、成人での過体重の多さは、時間の長さと比べる相手が違うので、両方が同時に成り立ちうる。[7][8]

ADHDそのものと肥満のつながり、たとえば衝動と食べ方の関係は「ADHDと肥満のつながり 衝動だけに原因を求めず、食べ方と治療を考える」の記事に譲る。ここでは、薬が食欲と体重に与える側だけを見る。

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食欲が落ちるなら、痩せる薬になるのか

この問いを正面から扱った整理がある。肥満または過体重の大人について、メチルフェニデートが食べる量、体重、体格の指標を減らすかを調べた物語的レビュー(研究を数値で統合せず、内容を整理する形のレビュー)で、39本の研究を選び、そのうち14本が無作為化比較試験、3本が観察研究だった。結果は1〜2%の控えめな体重の減少と、はっきりした食欲の抑えで、食欲や食べたい気持ちの低下は女性で大きかった。男性では、一貫した効果を見つけるだけの人数が足りなかった可能性がある。著者らは、肥満の治療の選択肢になりうることを示す結果としつつ、安全性と長い期間の効き目への懸念が残ると書き、体重管理の手段として続くのかを確かめる研究を求めている。[1]

大人のADHDについての速放性メチルフェニデートのレビューは、もっと慎重だ。偽薬やリチウムと比べて症状を減らす確かな証拠は見つからず、偽薬に比べて胃腸や代謝に関わる害が増えた。著者らは、効き目が限られ害が増えることを踏まえ、処方が適切かを医師が考えるべきだと結論している。ADHDの治療でさえ処方の適否が慎重に量られている薬であり、体重のために使ってよいかには、研究の段階でもまだ答えが出ていない。[15]

処方は、ADHDなどの診断を受けた人に対して医師が判断する。体重を落とす目的で手に入れたり、家族や知人の薬を分けてもらったりするものではない。すでに飲んでいる人も、食欲や体重の変化を理由に自分の判断で量を変えたり、やめたりしない。変化は、医師に伝える情報として扱う。

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過食の症状がある女性で、食べ方の何が変わったか

食欲を落とす作用が、治療の側に働く場面もある。リスデキサンフェタミンは、ADHDに加えて過食性障害(むちゃ食いを繰り返す病気)の治療にも使われている。[6] 過食の症状がある女性22人を対象にした実験の論文は、この薬を米国食品医薬品局(FDA)が過食性障害の治療に認めている唯一の薬と紹介したうえで、なぜ効くのかの仕組みを調べた。薬の1回分を飲む日と偽薬の日を入れ替え、本人も研究者もどちらか分からない二重盲検で比べている。薬の日は、自分で評価した食欲が下がり、パスタの食事とおいしいクッキーの間食の両方で食べる量が減った。パスタを食べる速さは落ちたが、クッキーを食べる速さは変わらず、食事の終わりにパスタを好ましく感じる度合いも下がった。[2]

食べ物の写真を見せながら脳の働きを画像で調べると、視床と呼ばれる部分の活動が左右とも下がった。注意を保ち続ける課題の成績は上がり、衝動的な反応は減った一方、感情の偏りや作業記憶には影響しなかった。著者らは、満腹感を強める、満腹のときの食べ物への報酬の反応を弱める、自分を抑える力を高める、のいずれか、またはその組み合わせが食べる量の減少に関わる可能性を挙げている。ただしこれは1回の服用の実験で、長い期間の体重を見たものではない。[2] 過食の治療と体重の関係そのものは、「むちゃ食いと減量を同時に考える 過食の治療と体重の成果を分けて見る」の記事が扱っている。

よくある誤解

「子どものころにこの薬を飲むと、背が大きく伸びなくなる」と心配する人もいる。韓国の追跡では、思春期前にADHDと診断された子どもとADHDのない子どもの成人での身長は167.8cm対167.9cmで、明確な差は無かった。メチルフェニデートを使った人では、ADHDのない人に比べて低身長に当たるオッズ比が1.08(95%信頼区間1.02〜1.15)とわずかに高かったが、著者らはこの身長の差を臨床的には小さいとしている。[8] 大きく縮むという話でもなく、気にしなくてよいという話でもない。だから測り続ける意味がある。

「同じ体重なら、同じ量で同じように効く」とも言い切れない。メチルフェニデートを使う子ども99人の唾液から、薬の代謝に関わる酵素の遺伝子を調べた研究では、遺伝子の違いによって体重あたりの必要な量が変わる可能性が示された。ただし、はっきりした差が出た遺伝子の変化を持っていたのは2人だけで、研究は後ろ向きで人数も少ないと著者ら自身が限界を書いている。[14] 人によって合う量が違いうるからこそ、量の調整は処方する医師の仕事になる。

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今日からできること

  • 子どもが服薬を始めたら、体重を量る間隔を家族で決め、開始から3か月までの動きを見ておく。間隔は自由だが、例えばオーストラリアの試験で2つの薬の体重の減り方の差が報告されたのは開始3か月の時点だったので、そこまでに少なくとも数回は量れる間隔にする。[7]
  • 体重と並べて身長も、測る回数を決めて記録に残す。成人まで追った研究の著者は、メチルフェニデートを長く使う子どもの成長を定期的に見ることを求めている。[8] 区切りは自分で決める。[7]
  • 大人で体重の変化が気になる人は、開始前の体重に対して何%動いたかで見る。肥満・過体重の大人の研究を整理したレビューで、体重の減少は1〜2%と控えめだった。[1]
  • 過食の症状がある人は、食べる量だけでなく、食べる速さと「おいしい」と感じる度合いの変化にも目を向ける。リスデキサンフェタミンの実験は、この3つを分けて測っていた。[2]
  • 食欲の低下や眠りの問題が何日続いたかを数えて診察に持っていき、「別の薬に切り替える選択肢はあるか」と聞く。デンマークの子どもでは切り替えの理由の多くが副作用で、切り替えた後は多くの副作用が少なくなった。[11]

食欲と体重が揺れる時期に、体を動かす場を選ぶ

薬で食欲や体重が動いている時期に体を動かす場所を探すとき、最初に確かめたいのは主治医の判断で、オンザショア立川店の決まりでも医師から運動を止められている方は利用できない。溶岩プレートを敷いた暑い部屋のホットヨガに参加してよいかは、飲んでいる薬の名前を伝えたうえで、主治医に聞いておきたい点だ。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

ヨガのレッスンだけで25種類以上を組み、暑い部屋のホットヨガのほか、常温のヨガも用意している。ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。営業は全曜日8:00〜23:30で、休みの日を設けていない。

ヨガの体験は60分で、税込1,980円にバスタオル2枚とフェイスタオル1枚、ヨガマットの貸し出しが含まれる。店はJR立川駅の北口を出て徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3Fにある。店の案内は店のページ、費用は料金の案内、申し込みは体験の予約から見られる。次の受診では、薬を飲む時刻と体を動かす時刻をどれだけ空ければよいかを主治医に尋ね、その答えを聞いてから体験の日を選ぶ。

参考文献

[1] Methylphenidate can help reduce weight, appetite, and food intake-a narrative review of adults’ anthropometric changes and feeding behaviors. — Vedrenne-Gutiérrez et al., 2024, Frontiers in nutrition. DOI: 10.3389/fnut.2024.1497772

[2] The effects of lisdexamfetamine dimesylate on eating behaviour and homeostatic, reward and cognitive processes in women with binge-eating symptoms: an experimental medicine study. — Schneider et al., 2022, Translational psychiatry. DOI: 10.1038/s41398-021-01770-4

[4] The CART (cocaine- and amphetamine-regulated transcript) system in appetite and drug addiction. — Vicentic et al., 2007, The Journal of pharmacology and experimental therapeutics. DOI: 10.1124/jpet.105.091512

[5] Sequence variants in the human cocaine and amphetamine-regulated transcript (CART) gene in subjects with early onset obesity. — Echwald et al., 1999, Obesity research. DOI: 10.1002/j.1550-8528.1999.tb00710.x

[6] Multidimensional Evaluation of Lisdexamfetamine: Pharmacology, Therapeutic Use, Toxicity and Forensic Implications. — Silva-Carvalho et al., 2025, Basic & clinical pharmacology & toxicology. DOI: 10.1111/bcpt.70111

[7] A Randomised Open-Label Comparison of Dexamphetamine and Methylphenidate in Children With Attention Deficit Hyperactivity Disorder (ADHD): Symptom Response, Adherence and Weight Impact Over 12 Months. — Poulton et al., 2026, Journal of paediatrics and child health. DOI: 10.1111/jpc.70487

[8] ADHD and Methylphenidate Use in Prepubertal Children and BMI and Height at Adulthood. — Song et al., 2026, JAMA network open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2025.52019

[9] Methylphenidate for children and adolescents with attention deficit hyperactivity disorder (ADHD). — Storebø et al., 2023, The Cochrane database of systematic reviews. DOI: 10.1002/14651858.cd009885.pub3

[11] Switch to Lisdexamfetamine in the Treatment of Attention-Deficit Disorder at a Psychiatric Outpatient Clinic for School-Aged Children: A Danish Cohort Study. — Søndergaard et al., 2024, Journal of child and adolescent psychopharmacology. DOI: 10.1089/cap.2023.0077

[14] Associations between CES1 variants and dosing and adverse effects in children taking methylphenidate. — Brown et al., 2022, Frontiers in pediatrics. DOI: 10.3389/fped.2022.958622

[15] Immediate-release methylphenidate for attention deficit hyperactivity disorder (ADHD) in adults. — Cândido et al., 2021, The Cochrane database of systematic reviews. DOI: 10.1002/14651858.cd013011.pub2

[17] Methylphenidate for children and adolescents with autism spectrum disorder. — Sturman et al., 2017, The Cochrane database of systematic reviews. DOI: 10.1002/14651858.cd011144.pub2

[18] Benefits of Methylphenidate for Long-Term Attention Problems After Traumatic Brain Injury in Childhood: A Randomized, Double-Masked, Placebo-Controlled, Dose-Titration, Crossover Trial. — Kurowski et al., 2019, The Journal of head trauma rehabilitation. DOI: 10.1097/htr.0000000000000432

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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