不眠症と体重増加は結びつくのか 眠れない症状と睡眠時間、薬の影響を分ける

ドイツの野外博物館で公開されている農家で使われていた寝室の様子 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

食べる時間を短くしても、眠りまで改善するとは限らない

肥満のある成人49人を対象にした無作為化試験では、食べる時間帯を制限する方法と睡眠の関係を調べた。参加者は、午後3〜7時だけ食べる群、午後1〜7時だけ食べる群、食事時間を制限しない対照群に割り付けられ、8週間続けた。体重は時間制限のある両群で対照群より減少したが、睡眠の質、睡眠時間、不眠の重症度に対照群との差は見られなかった。[8]

体重変化は、食べる時間帯が4時間の群で−3.9±0.4kg、6時間の群で−3.4±0.4kgだった。眠りについては、寝る時刻、起きる時刻、寝つくまでの時間も変わらなかった。閉塞性睡眠時無呼吸の症状を報告した割合も調べた。4時間群では開始時44%から8週時25%、6時間群では47%から20%となったが、対照群と比べた変化は有意でなかった。これは睡眠の質や不眠の重症度とは別に設けられた評価項目であり、結論もそれぞれの比較に基づいている。[8]

睡眠の質は、ピッツバーグ睡眠質問票という尺度で評価した。4時間群の値は開始時5.9±0.7から8週時4.8±0.6へ、6時間群は6.4±0.8から5.3±0.9へ動いたが、対照群との差はなかった。[8]

不眠の重症度も調べており、4時間群は開始時4.4±1.0、8週時4.7±0.9、6時間群は8.3±1.2、5.5±1.1だった。[8]

睡眠不足と代謝を扱ったDuanらのレビューでは、人の睡眠を実験的に不足させると、夜に起きている間の追加の消費より摂取エネルギーの増加が上回り、体重増加につながる結果が紹介されている。一方、動物実験では消費の増加が摂取を上回って体重が減る場合があり、その代謝の知見を人へ移すには限界があるとした。人の実験では、起きている間の消費だけでなく、同時に増えた摂取がエネルギー収支を左右していた。[14]

同レビューは、睡眠と体内の時刻のリズムが、食欲調節とエネルギー代謝に関わるホルモンに影響することも取り上げている。同レビューは、不眠症そのものの代謝への影響を、併存する病気や睡眠時間不足から独立して取り出す難しさを指摘している。今回扱う論文には、認知行動療法で不眠症を治療した結果、体重が何kg減るかを示す介入試験は含まれていない。不眠の治療と減量を一続きの成果として約束せず、それぞれの変化を確認するのが妥当である。[14]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

治療薬を使う人は、眠りと体重を別の評価にする

不眠の治療を受ける際には、睡眠への作用だけで薬の性質をまとめない視点も要る。2021年のクエチアピンに関するレビューは、一般の人の不眠に適応外で用いることを支える根拠は乏しく、体重増加やほかの代謝への影響があると述べている。クエチアピンは抗精神病薬であり、「眠気が出る薬」という共通点だけで体重への影響まで同じにはならない。レビューは慎重な使用と、副作用や乱用についての適切な監視を求めている。[15]

これに対し、トラゾドンと睡眠薬を比較したレビューでは、寝つきの問題と睡眠の維持の問題で作用の評価が異なり、トラゾドンによる体重増加はまれで、リスクが低いと整理されている。寝つきの改善では睡眠薬より効果が低い一方、夜中に目が覚めるなど睡眠の維持の問題では、特に精神疾患を併せ持つ人や、覚醒を促す抗うつ薬で治療中の人で有効と整理された。深い睡眠への作用も異なり、トラゾドンはその時間を増やす一方、睡眠薬は脳波で測る深い睡眠の指標である徐波活動を減らすという。セロトニン受容体への作用と、睡眠薬のGABA受容体への作用という仕組みの違いも論じられている。処方は医師が判断するものであり、体重の変化を理由に自己判断で開始・中止・変更しない。[16]

体重増加につながりうる向精神薬を使う精神科患者2,861人のスイスのコホート研究では、不眠のある人は、肥満、腹部の肥満、高血圧、高血糖などの代謝の問題と関連した。不眠のある人は、体重増加リスクの高い薬を使う割合や、背景の精神疾患にも違いがあった。時間の経過と不眠は心血管・代謝の指標の悪化と関連したが、不眠の把握には、診断、就寝前の鎮静薬の処方、退院時の記載が使われている。[7]

このコホートには延べ8,954回の観察があり、不眠は対象の30%に見られた。代謝の測定は向精神薬の治療中に日常的に行われたもので、高血圧とのオッズ比は1.86、95%信頼区間1.23〜2.81、高血糖とのオッズ比は3.70、2.16〜6.33だった。対象集団の診療の中で、睡眠と代謝の情報が併せて蓄積されていた。[7]

この研究は、将来の心血管イベントや死亡のリスクを、予測用の指標でも評価している。リスクの推定が高いことと、追跡中の死亡がその分だけ実際に増えたことを混同してはいけない。薬、背景の病気、体格、血圧や血糖が一緒に関わる場面だからこそ、体重だけを見て薬の影響だと断定せず、治療中に測られた情報を一緒に評価する意味がある。[7]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「眠れない人は全員、食欲が増す」という理解では、人で行われた睡眠不足の実験と、不眠症の人の調査が混ざってしまう。人の実験でエネルギー摂取の増加が見られるという知見はあるが、不眠症と体格の関連を統合した結果は一様でない。睡眠の操作による変化と、診断や症状で集めた人の違いを、同じ因果関係として読むことは避けたい。[2][14]

「更年期だから眠れないのは仕方がない」と片づけるのも早い。更年期のレビューは、ほてり以外に、夜間の排尿、甲状腺の問題、慢性の痛み、睡眠に関連する呼吸の障害など、眠りに関わる複数の状態を挙げている。生活の負担も含めて背景を見ながら、不眠に固有の注意と治療を向けるという考え方だ。体重が増えたことだけを、こうした困りごとの総代表にしないほうが、受診で伝える内容も具体的になる。[17]

「研究で関連が出なければ不眠への対処は要らない」という結論にも飛躍がある。将来の体重との結びつきが不確かであることと、現在の睡眠の困りごとを評価することは両立する。アンブレラレビューが求めたのは、不眠と結果の定義を丁寧にした研究であり、症状を正確に把握したうえでの検討だった。肥満になるかどうかだけを、不眠を医療者に伝える条件にする必要はない。[20]

今日からできること

ここで扱った研究には、不眠のある人が生活時刻を変えて減量と睡眠の両方を改善したと示す試験はない。次の項目は改善を約束する処方ではなく、食事や眠りを別々に扱うための行動である。[8][9]

  • 食事の開始・終了時刻を先に決める。 時間制限食をすでに行っている人は、自分が続ける開始時刻と終了時刻を時計の数字で置き、眠れない夜のたびに食べる幅を縮めない。試験は午後3〜7時と午後1〜7時を8週間比較したが、睡眠の改善は認めなかった。この4時間・6時間は不眠治療の推奨量には使えない。[8]

  • 就寝する時刻を決め、減量のための夜更かしを足さない。 自分の生活で床に就ける時刻を時計で決める。試験では食事時間帯を変えても就寝時刻は変わらず、体重の減少がそのまま寝床に入る時刻の変化になる結果はなかった。食事の終了時刻とは別に、夜の用事を切り上げる時刻を置く。[8]

  • 起床時刻から逆算し、眠りに充てる時間を確保する。 朝起きる時刻と、そこまで何時間を眠りに充てるかを自分で決める。観察研究の分類は6時間未満と9時間超で、通常の睡眠時間の集団では不眠症状と肥満の有意な関連がなかった。分類の境目を目標時間にせず、寝つけなかった時間も含む就床時間と、実際に眠った時間を分けて考える。[9]

  • 受診時に体重・腹囲と不安の強さを一緒に伝える。 向精神薬の治療中に体重や腹囲を測った研究と、不安と不眠の併存を追った研究は、異なる指標を見ていた。手元の測定日と数値、眠りや不安で生活に支障があった時期を持参し、変化をまとめて伝える。薬の開始・中止・変更は自己判断で行わない。[7][12][16]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

寝床の外でヨガに使う60分

眠れない夜の翌日、外出にどれだけ時間を使うかを考えるとき、オンザショア立川店のヨガ体験は60分で、税込1,980円にバスタオル2枚・フェイスタオル1枚・ヨガマットのレンタルを含む。

不眠症の治療や服薬を続けている人は、高温の室内で行う溶岩ホットヨガへの参加が治療上差し支えないか、主治医に相談する。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

ヨガは25種類以上で、溶岩プレートを敷いた室内でのホットヨガと常温のヨガを行う。ピラティスやパーソナルトレーニングのほか、ボクササイズ、HIIT、女性専用のキックボクササイズも実施している。出かける日は、ヨガとそれ以外の種目を分けて案内を読む。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにあり、毎日8:00〜23:30、年中無休で営業している。店舗の紹介と料金、ヨガの体験予約に案内がある。不眠の治療とは分けて日中の外出を組み、ヨガに出る日は帰宅までの時間を空けておく。

参考文献

[2] A meta-analysis of associations between obesity and insomnia diagnosis and symptoms. — Chan et al., 2018, Sleep medicine reviews. DOI: 10.1016/j.smrv.2017.12.004

[7] Insomnia disorders are associated with increased cardiometabolic disturbances and death risks from cardiovascular diseases in psychiatric patients treated with weight-gain-inducing psychotropic drugs: results from a Swiss cohort. — Laaboub et al., 2022, BMC psychiatry. DOI: 10.1186/s12888-022-03983-3

[8] The effect of 4-h versus 6-h time restricted feeding on sleep quality, duration, insomnia severity and obstructive sleep apnea in adults with obesity. — Cienfuegos et al., 2022, Nutrition and health. DOI: 10.1177/02601060211002347

[9] Insomnia symptoms and sleep duration and their combined effects in relation to associations with obesity and central obesity. — Cai et al., 2018, Sleep medicine. DOI: 10.1016/j.sleep.2018.03.009

[10] Do physical activity and body mass index modify the association between chronic musculoskeletal pain and insomnia? Longitudinal data from the HUNT study, Norway. — Skarpsno et al., 2018, Journal of sleep research. DOI: 10.1111/jsr.12580

[11] The association of insomnia disorder characterised by objective short sleep duration with hypertension, diabetes and body mass index: A systematic review and meta-analysis. — Johnson et al., 2021, Sleep medicine reviews. DOI: 10.1016/j.smrv.2021.101456

[12] Sex-specific associations of anxiety, insomnia, and their comorbidity with incident obesity in a general-population cohort. — Duquenne et al., 2026, European journal of public health. DOI: 10.1093/eurpub/ckag049

[14] Connecting insufficient sleep and insomnia with metabolic dysfunction. — Duan et al., 2023, Annals of the New York Academy of Sciences. DOI: 10.1111/nyas.14926

[15] Quetiapine for primary insomnia: Consider the risks. — Modesto-Lowe et al., 2021, Cleveland Clinic journal of medicine. DOI: 10.3949/ccjm.88a.20031

[16] Treatment of insomnia – effect of trazodone and hypnotics on sleep. — Wichniak et al., 2021, Psychiatria polska. DOI: 10.12740/PP/125650

[17] Insomnia and hot flashes. — Bonanni et al., 2019, Maturitas. DOI: 10.1016/j.maturitas.2019.05.001

[20] Insomnia symptoms as risk factor for somatic disorders: An umbrella review of systematic reviews and meta-analyses. — Benz et al., 2023, Journal of sleep research. DOI: 10.1111/jsr.13984

冒頭の写真: ドイツの野外博物館で公開されている、農家で使われていた寝室の様子。(写真: H. Zell / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ダイエットの科学特集のほかの記事

ダイエットの科学特集の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約