足の血管が細くなる病気と歩く運動 肥満と間欠性跛行、体脂肪を追った研究

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体脂肪を減らす前に、残る体の成分も見る

体重には、脂肪とそれ以外の成分が一緒に載っている。Itagakiらは血管内治療後の患者320人について、除脂肪量指数と体脂肪率から群を分け、死亡や大切断を追った。除脂肪量指数とは、脂肪を除いた体の成分を体格に応じて表す指標であり、筋肉だけを直接表す数字として扱わないことが大切だ。中央値3.1年の追跡で、除脂肪量指数の低い群は高い群より生存率が低く、体脂肪率の高低だけで分けた比較には有意差がなかった。[4]

一方、複数の背景要因を調整した解析では、低い除脂肪量指数だけでなく低い体脂肪率も死亡リスクとの関連を示した。調整前の群比較と、背景をそろえる統計解析が同じ結果にならないことも読み落とせない。大切断率では、それぞれの高低の群間に有意差がなかった。死亡と大切断で結果が分かれており、治療後の評価には両方の指標が用いられている。[4]

低体重の側から治療後の結果を調べた研究もある。Moussa Pachaらは、重症の末梢動脈疾患で血管内治療を受けた人の入院データを用い、背景を対応させた各685人を比較した。BMI19未満の低体重群の院内死亡率は4.8%、BMI19〜24の群では1.2%だった。低体重群では死亡、心筋梗塞、脳卒中を合わせたイベントや感染も多かった。[18]

この研究では、大切断、重大な出血、急性腎障害などには群間の有意差がなかった。低体重という分類から、すべての合併症が一様に多いと想像するのも行き過ぎる。病気の治療がある人が減量を考えるとき、すでに低体重か、食事が十分に取れているか、どの機能を保ちたいのかという確認を、体重の希望値と一緒に扱う理由がここにある。体重を落とす速さを競うより、今の状態をどう評価するかが先になる。[18]

体組成の研究では、除脂肪量指数17.47、体脂肪率22.07%という参加者の中央値で高低を分けていた。両方が低い群の生存率は57.5%、両方が高い群では94.4%だった。追跡中に死亡したのは70人で全体の21.9%、大切断を経験したのは9人で2.9%である。体重だけで群を作る場合と異なり、脂肪以外の成分と脂肪の組み合わせを残した比較になっている。[4]

年齢、性別、フレイルと従来の危険因子を調整した解析では、低い除脂肪量指数の死亡ハザード比は4.02、95%信頼区間2.10〜7.70、低い体脂肪率では4.48、同1.58〜12.68だった。透析や過去の心脳血管疾患を含めた調整でも、検査値を含めた調整でも関連が残った。研究者は、同じ体格の分類でも併存する状態を変えて解析し、関連の続き方を検討している。[4]

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減量支援を加えれば歩行は改善するのか

減量の追加効果を直接確かめる問いに向き合っているのが、WhippleらによるPROVE試験の設計報告である。末梢動脈疾患がありBMI25以上の人を、歩行運動のみと、歩行運動に減量支援を加える方法へ無作為に割り当てる計画だ。支援にはスマートフォンのアプリ、電話での個別コーチングなどを使い、主要な評価を12か月後の6分間歩行距離の変化に置いている。ここで参照している報告は試験の設計であり、群間の改善差を報告した結果論文とは区別される。[11]

この比較が問うのは「歩くか、何もしないか」から一歩進み、歩く運動をしている人へ減量支援を加える意味があるか、ということだ。体重を減らすことに期待があっても、歩ける距離に上乗せがあるかは測って初めて分かる。この設計では、支援の内容と、評価する機能の変化をあらかじめ定めている。[11]

PROVEの副次評価には、週あたりの歩行運動の合計分数、加速度計で測る身体活動、歩行の困難さを尋ねる質問票の距離の得点、移動能力の質問票が含まれている。さらに、6分間歩行を終えた時点での本人が感じる負担、食事の質、短時間の身体機能評価の12か月での変化も調べる計画だ。歩いた量、検査での距離、本人の感じ方を別々に捉える設計になっている。[11]

食事についても、減らす量だけを考えれば済むわけではない。Okaらは肥満でない189人と肥満のある111人の末梢動脈疾患患者について、質問票で栄養摂取を評価した。肥満のある群では、コレステロールやトランス脂肪酸を含む食品の摂取が多かった。肥満の有無にかかわらず参加者全体で、年齢、性別、BMIによる各分類のマグネシウム、葉酸、ビタミンEの摂取が推定平均必要量を下回っていた。質問票による摂取評価なので、個々人が栄養欠乏症と診断されたという結果には置き換えられない。[10]

体重の大きさと、必要な栄養素を取れているかは別々の評価になる。食べる量を減らす計画を作る前に、何を食べているかという質の確認が別に要る、という読み方ができる。質問票は食品の内容と摂取頻度を捉えるために使われていた。[10]

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よくある誤解

「死亡率が低く見えるなら心血管イベントも少ないはず」という読み替えには注意したい。Croninらの系統的レビューは、患者9,319人を含む7研究を集め、肥満の指標と、非致死的な心筋梗塞、非致死的な脳卒中、心血管死亡を評価した。異なる肥満指標をまとめたリスク比は1.09、95%信頼区間は1.03〜1.16と、イベントが多い方向の小さな関連だった。著者らは、体格の測り方をそろえた、より大規模な研究を求めている。生存との関連だけを健康の全項目へ広げないことが大切だ。[14]

また、このレビューで複数の肥満指標を評価した研究は、腹囲とイベントの正の関連がBMIより強いと報告していた。一方、BMIでは逆向きの関連や有意な関連のない研究も含まれている。「肥満の研究は全部同じ結論」とそろえてしまうと、研究間の違いそのものが消える。何を肥満と呼んだか、どのイベントを数えたかを残して読むことで、見かけの矛盾を日常の判断に持ち込まずに済む。[14]

「食事の不足を指摘されたらサプリで埋めればよい」という短絡も避けたい。Brostowらの栄養と体組成のレビューでは、抗酸化物質、ビタミンB6やB12、必須脂肪酸のサプリが、末梢動脈疾患患者の臨床的な結果を改善する証拠は乏しいとされた。栄養と病状の関連があることと、サプリの追加で予後が改善することの間には、別の検証が要る。[7]

このレビューは栄養や体組成、栄養補給が発症、進行、予後に及ぼすデータの少なさも指摘している。したがって、食事の研究を読んで特定のサプリを自己判断で開始したり、治療薬を中止したりする根拠にはしない。栄養の不足や補給の必要性を判断する相手は医師であり、服薬との関係は薬剤師にも確認する。[7]

今日からできること

  • 主治医から歩行運動の許可を得ている人は、生活の中で定期的に歩く日を決め、許可された範囲で1回の時間と週の回数を組む。McDermottらは中央値48か月の追跡で、定期的に歩く人の機能低下が小さいことを報告した研究だ。6分間は評価の時間であり、散歩の指定時間とは分けて扱う。[3]
  • 監督下の運動に参加している人は、担当者と実施回数や継続期間を決め、決めたプログラムに沿って体を動かす。Leichtらの研究の介入期間は12か月で、通常ケアより最大歩行能力の改善が大きかった。日々の歩行に加え、監督を受けながら続ける運動を扱う項目である。[20]
  • 食事では、普段の献立で使う食品の組み合わせを決める際に、マグネシウム、葉酸、ビタミンEを含む食品を残し、食べる量だけを一律に削らない。何日分の献立を組むかは生活に合わせて決める。Okaらの研究は肥満のない189人と肥満のある111人を質問票で調べ、参加者全体でこれらの摂取が推定平均必要量を下回った観察研究である。[10]
  • 診療で歩行機能を評価する機会には、前回からの変化を尋ねる日を決める。McDermottらが用いた6分間歩行と、普段の速さ・速歩での4m歩行のうち、受けた検査の結果を体重の変化と一緒に見る。距離が短くなったのか、速さが落ちたのかを分けて伝える。[3]
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足の血管を気にかけながら種目を探す

25種類以上あるヨガのレッスンやピラティスなど、オンザショア立川店の種目の内容を、歩行以外の運動を探す際にも読む。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガ、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱っている。

末梢動脈疾患で通院している人は、運動への参加に加えて、溶岩ホットヨガの高温の部屋で過ごしてよいかを主治医に尋ねる。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

ヨガ体験の60分は税込1,980円で、バスタオル2枚とフェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含んでいる。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3Fが店舗の所在地だ。全曜日8:00〜23:30に営業し、休業日は設けていない。店舗の紹介と料金のページに利用の案内がある。歩ける距離が気になる日の移動も含め、医師から示された運動の範囲に沿う種目を探す。

参考文献

[2] Obesity and Peripheral Artery Disease: Current Evidence and Controversies. — Lempesis et al., 2023, Current obesity reports. DOI: 10.1007/s13679-023-00510-7

[3] Obesity, weight change, and functional decline in peripheral arterial disease. — McDermott et al., 2006, Journal of vascular surgery. DOI: 10.1016/j.jvs.2006.02.036

[4] Body composition and mortality in patients undergoing endovascular treatment for peripheral artery disease. — Itagaki et al., 2021, Heart and vessels. DOI: 10.1007/s00380-021-01883-2

[7] The role of nutrition and body composition in peripheral arterial disease. — Brostow et al., 2012, Nature reviews. Cardiology. DOI: 10.1038/nrcardio.2012.117

[8] The prognostic impact of general and abdominal obesity in peripheral arterial disease. — Giugliano et al., 2010, International journal of obesity (2005). DOI: 10.1038/ijo.2009.244

[10] Differences in nutrition status by body mass index in patients with peripheral artery disease. — Oka et al., 2012, Journal of vascular nursing : official publication of the Society for Peripheral Vascular Nursing. DOI: 10.1016/j.jvn.2012.04.003

[11] Study Design, Rationale, and Methodology for Promote Weight Loss in Patients With Peripheral Artery Disease Who Also Have Obesity: The PROVE Trial. — Whipple et al., 2023, Journal of the American Heart Association. DOI: 10.1161/JAHA.123.031182

[14] The association of obesity with cardiovascular events in patients with peripheral artery disease. — Cronin et al., 2013, Atherosclerosis. DOI: 10.1016/j.atherosclerosis.2013.03.002

[17] Associations of Obesity With Incident Hospitalization Related to Peripheral Artery Disease and Critical Limb Ischemia in the ARIC Study. — Hicks et al., 2018, Journal of the American Heart Association. DOI: 10.1161/JAHA.118.008644

[18] Association Between Underweight Body Mass Index and In-Hospital Outcome in Patients Undergoing Endovascular Interventions for Peripheral Artery Disease: A Propensity Score Matching Analysis. — Moussa Pacha et al., 2019, Journal of endovascular therapy : an official journal of the International Society of Endovascular Specialists. DOI: 10.1177/1526602819839046

[19] Mortality risk in patients with underweight or obesity with peripheral artery disease: a meta-analysis including 5,735,578 individuals. — Lin et al., 2022, International journal of obesity (2005). DOI: 10.1038/s41366-022-01143-x

[20] Influence of regular exercise on body fat and eating patterns of patients with intermittent claudication. — Leicht et al., 2015, International journal of molecular sciences. DOI: 10.3390/ijms160511339

冒頭の写真: ケニアのナイロビで、仕事の後に街の通りを歩いて移動する人々の様子。(写真: AEira-WMF / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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