セリアック病の子どもの体格と骨 除去食後の体重だけでは見えない変化

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体重の内訳を見ると、脂肪と骨が別の顔を見せる

体重をどう評価するかには、体を構成するものを見る視点もある。女性を対象にした横断研究は、未治療20人、治療中12人、同年代の対照85人をX線による方法で比較した。未治療群は体重、脂肪量、除脂肪組織量、骨密度が対照群より低かった。治療群では除脂肪組織量は低下していなかった一方、体重、脂肪量、骨密度はなお対照群より低かった。除脂肪組織量は脂肪以外の組織の量、骨密度は骨の状態を見る指標であり、同じものを測ってはいない。測定した部位には腰の骨と全身の骨が含まれ、未治療群ではいずれも対照より低かった。[14]

治療群は未治療群より体重、脂肪量、全身の骨密度が高かった。それでも骨の状態が完全に戻るとは限らないというのが著者らの解釈だった。同じ人を治療前後に追った比較ではなく、異なる女性を比べた小規模な横断研究である。体重が上向いた日に安心できる部分と、検査で別に確認したい部分を分ける材料になる。[14]

脂肪の割合を測る意味は、小児・思春期の観察研究からも見えてくる。代謝症候群の構成要素がある44人と、ない67人を比べた研究では、年齢と性別を考慮した解析で、体脂肪率はその構成要素の有無と関連した。オッズ比は1.087、信頼区間は1.010〜1.171だった。一方、年齢や性別を考慮したBMIの指標との関連は確認されなかった。血圧や中性脂肪などの問題を、体格の区分だけで代表させる難しさがある。[1]

体組成を測った時の平均年齢は11.5歳で、2018年から2022年に小児の内分泌・消化器部門で診療された患者の記録が使われた。測定法は、体に電流を流して電気の通り方から体組成を推定する生体電気インピーダンス法だった。代謝症候群の構成要素がある群は、ない群より年齢が高く、全身と体幹の脂肪率が高かった。筋肉と脂肪の比を年齢などに合わせた指標は低く、収縮期血圧や中性脂肪も高い。体重の一語に隠れていたのは、こうした複数の特徴である。[1]

年齢と性別を調整する前にはBMIの指標にも群間差があったが、調整後のモデルではBMIの指標との関連は有意でなく、体脂肪率との関連が残った。単純な群の比較と、背景の違いを考慮した解析で見え方が変わる点が大切だ。著者らは若い患者の臨床評価に体組成の分析を含めることを提案している。これは、体格の区分と体の内訳がそれぞれ違う情報を持つという結果に沿った提案である。[1]

地域の成人診療所を調べた先の研究では、骨量減少や骨粗鬆症も両方の時期の患者群で多かった。体重が低い患者だけを集めた場所で骨の問題が見つかった、という単純な構図ではない。地域の患者に過体重や肥満が含まれることと、骨に関する評価が話題になることは並立していた。体重の数値が高いから栄養や骨の問題を考えなくてよい、とも決められない。[5]

女性の骨を調べた研究では、未治療群で血清アルカリホスファターゼという血液の検査値は高かった一方、血中のビタミンDの指標は正常だった。著者らは、多くの患者でビタミンD代謝の異常が骨量低下の原因ではなかったと述べている。骨に関わる複数の値を測った結果が、すべて同じ方向に動いていたわけではなかった。骨の評価には体重以外の情報もあることを示す、もう一つの結果だ。[14]

成長への影響には、併存する病気も関わる。1型糖尿病のある子どもを対象にした登録データの解析では、セリアック病を併せ持つ女子は、対照の女子より各年齢で身長が低かった。男子では幼い時期に低かった身長が、成人時には対照と同程度になっていた。さらに、幼い年齢でセリアック病と診断された男子では体重の低さが続いていた。男女を一緒にした体重の平均だけでは、こうした成長の違いが隠れる。[19]

同研究で小腸生検によって病気が確認された子どもでは、76%がグルテンを制限しており、成長は1型糖尿病だけの対照群と同程度だった。長期の除去によって成長が回復する可能性はあるものの、食事を無作為に割り付けた試験ではない。糖尿病を併せ持つ子どもの結果を、成人の減量のためにグルテンを減らす根拠へ広げることはできない。[19]

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よくある誤解

「全体のBMIが変わらなければ、患者それぞれの体格も変わらない」。小児236人の記録を後ろ向きに調べた研究では、除去食を続けた後、全体のBMIに有意な変化はなかった。その一方で、低体重、正常体重、過体重という区分の間では、有意な移動が起きていた。追跡期間の中央値は15.7か月である。全体の代表値と、同じ人がどの区分からどこへ移ったかは別の結果であり、平均が静かでも個人の経過まで止まっていたわけではない。[9]

「子どものBMIが上がれば、すべて順調な成長として片づけられる」。別の小児149人の記録を調べた研究では、除去食を少なくとも12か月続けた後、年齢などを考慮したBMIの指標が上昇し、過体重の割合は11%から21%へ増えた。これは無作為化試験ではなく、食事療法以外の変化も含む追跡である。著者らは、特に診断時から過体重の子どもで栄養状態の丁寧な経過観察を求めた。体重が増えることを一律に悪いとするのも、一律に良いとするのも粗すぎる。[10]

「治療中に体重が増える理由は、すべて同じだ」。男女や症状の現れ方による違いを検討した後ろ向き研究では、セリアック病患者192人の平均BMIは正常範囲にとどまりながら、追跡中に上昇した。診断時に典型的な現れ方をしていなかった患者では、典型的な患者よりBMIが高く、長期の上昇には男性や非典型的な患者の特徴が見られた。病名と食事療法が共通でも、出発点と経過までそろうとは限らない。[3]

診断時の症状による違いは、数字でも示されている。この192人の研究では、典型的な現れ方でない患者の診断時の平均BMIは22.9、典型的な患者は20.7だった。長期追跡時にも、それぞれ24.5と22.6という差が見られた。男性と女性の診断時の平均BMIも22.9と21.4で異なっていた。いずれも統計的に有意な差であり、同じ病名の集団の中にも、性別や症状の現れ方で異なる体格の分布があった。[3]

研究の読み方の注意はここにまとめたい。観察研究の関連から食事療法だけの因果的な効果を決めたり、小児の変化を成人の予測へ置き換えたりはできない。平均、体格の区分、脂肪量、骨密度はそれぞれ別の結果であり、治療の開始・変更や検査の要否は医師と相談する。食事療法を守ることと体格への支援は併せて扱う課題になる。[1][7][14]

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今日からできること

ここで取り上げた論文は、家庭での測定回数や表示を読む食品数の効果を検証していないため、次の項目は研究が測った指標を自分の経過で見る作業に絞る。回数や間隔は治療の指示に合わせて自分で決め、研究の追跡期間を測定の推奨頻度にはしない。

  • 食事療法の経過を月数で並べる。 少なくとも12か月の除去食後を調べた小児研究に合わせ、手元の体重の測定日が開始から何か月目かを数える。比較する測定日の数を決め、診断時からの増減を時系列で書き出す。[10]

  • 脂肪の割合を見る欄を作る。 小児の研究が測ったのは体重だけでなく、全身と体幹の脂肪率だった。すでに体組成を測っている場合は、手元にある測定結果から比べる回数を決め、体重と体脂肪率を別の欄に転記する。新たな検査を自己判断で追加する項目にはしない。[1]

  • 骨の結果に測定時期と部位を添える。 女性の研究では腰椎と全身の骨密度を測っていた。自分に骨密度の検査結果がある場合は、食事療法の開始から検査までの月数を数え、同じ部位の結果を何回分並べるか決める。家庭の体重の増減から骨密度を推定しない。[14]

  • 子どもの成長は身長も一緒にたどる。 1型糖尿病を併せ持つ小児の研究は、体重と身長を測り、性別や診断年齢による経過の違いを調べた。該当する家族は、残っている成長記録から並べる測定時点の数を決め、同じ日の身長と体重を組にする。食事療法の分担や成長への心配は、その記録とともに医師・栄養士との相談にまとめる。[19]

セリアック病の食事療法とヨガの行き先

セリアック病の食事療法と体重の変化を追う日々に、食事以外の活動を続ける時間も組み込む。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fに位置する。毎日8:00〜23:30まで営業し、休業日は設けていない。

溶岩プレートを敷いた高温の部屋でのホットヨガに入ってよいかは、セリアック病の治療状況を伝えて主治医に尋ねる。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

種目にはホットヨガ、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけでも25種類以上を扱う。ヨガ体験の料金1,980円(税込)には60分のレッスンに加え、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚とマットのレンタルが含まれる。店舗・料金の案内と体験予約を掲載している。

食事療法を続けるための準備と、スタジオへ出かけるための準備は、それぞれ生活に収まるかを見ておきたい。除去食に沿った食事を用意する日にも、参加可能なヨガの60分を外出の中に割り振る。

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参考文献

[1] Body composition in pediatric celiac disease and metabolic syndrome component risk-an observational study. — Yerushalmy-Feler et al., 2023, Pediatric research. DOI: 10.1038/s41390-023-02496-3

[3] Body Mass Index during Gluten-Free Diet in Patients with Celiac Disease. — Vereczkei et al., 2023, Nutrients. DOI: 10.3390/nu15163517

[5] Celiac Disease Presenting in a Community-Based Gastroenterology Practice: Obesity and Bone Disease Are Common. — Roldan et al., 2023, Digestive diseases and sciences. DOI: 10.1007/s10620-022-07521-9

[7] Body composition in coeliac disease adolescents on a gluten-free diet: a longitudinal study. — Carbone et al., 2003, Acta diabetologica. DOI: 10.1007/s00592-003-0057-3

[8] Body mass index is not a reliable tool in predicting celiac disease in children. — van der Pals et al., 2014, BMC pediatrics. DOI: 10.1186/1471-2431-14-165

[9] The effect of gluten-free diet on body mass index in paediatric celiac disease. — Anafy et al., 2021, Acta paediatrica (Oslo, Norway : 1992). DOI: 10.1111/apa.15787

[10] Celiac disease and obesity: need for nutritional follow-up after diagnosis. — Valletta et al., 2010, European journal of clinical nutrition. DOI: 10.1038/ejcn.2010.161

[11] Could Celiac Disease and Overweight/Obesity Coexist in School-Aged Children and Adolescents? A Systematic Review. — De Giuseppe et al., 2024, Childhood obesity (Print). DOI: 10.1089/chi.2022.0035

[14] Body composition and bone mineral density in untreated and treated patients with celiac disease. — González et al., 1995, Bone. DOI: 10.1016/8756-3282(94)00034-w

[15] Body mass index in children with newly diagnosed celiac disease: A systematic review and meta-analysis. — Maleki et al., 2025, European journal of pediatrics. DOI: 10.1007/s00431-025-06691-8

[18] Changes in body mass index on a gluten-free diet in coeliac disease: a nationwide study. — Ukkola et al., 2012, European journal of internal medicine. DOI: 10.1016/j.ejim.2011.12.012

[19] Sex- and age-dependent effects of celiac disease on growth and weight gain in children with type 1 diabetes: Analysis of the type 1 diabetes Exchange Clinic Registry. — Simmons et al., 2018, Pediatric diabetes. DOI: 10.1111/pedi.12629

冒頭の写真: 発酵して膨らんだパン生地に、グルテンの筋が広がっている様子を写した写真。(写真: General Views / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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