バレエダンサーの体組成を追う 低体脂肪の背景にある食事と骨・月経の変化

バレエのバーを使ったエクササイズに取り組むダンサーたちの練習風景 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

体重が変わらなくても、月経の経過は変わった

Abrahamらは、職業バレエの養成校へ新たに入った女子の最初の年を追った。入学時から月経に何らかの異常がある人が79%を占め、以前は月経があったのに止まる続発性無月経の人数は、入学時の11人から年末の20人へ増えた。それでも体重に有意な変化はなかった。長い休暇やけがで踊らない時期には月経の規則性が改善し、研究者は体重変化より激しい運動との関係を考察している。小規模な追跡であり、運動だけが原因と確定する設計ではない。[1]

成人の趣味のレッスンに同じ割合を当てはめることはできないが、体重が横ばいだから他の状態も変わらない、とは判断しにくい。体重を減らすことを目指す人にとっても、月経の経過は体重と別に伝える情報になる。月経が止まったり普段と違う状態が続いたりした場合は、運動が順調な証拠として扱わず、医師にその変化と練習状況を伝えたい。[1]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

骨を測ると、低体脂肪の評価が変わる

Lambertらは職業ダンサーの骨と体組成を測り、女性では一般集団と比べて骨密度、脂肪量、除脂肪量が低いことを報告した。骨密度は骨の状態を捉える測定値である。食行動の問題をみる質問票で高いリスクを示した人ほど、骨密度の低さや疲労骨折が目立つ傾向もあった。これは観察された関連であり、食べ方を変えた介入の効果を測った結果には当たらない。それでも、体脂肪の低さだけを取り出すと、同時に測られた骨や脂肪以外の組織の情報を落としてしまう。[12]

一方、骨の状態については、思春期の追跡で正常な骨密度が報告された集団もあった。年齢や訓練歴が異なる研究を並べて、バレエダンサーの骨は全員弱いとも、運動しているから必ず強いとも結論できない。一般の読者が体組成計の結果を見る場面でも、脂肪率の低い表示だけを全身の健康の判定に使わない姿勢が役立つ。研究で行われた骨の検査と、家庭で確認できる体重や体脂肪率の表示は、答える問いが異なるからだ。[5][12]

Jotwaniらの疲労骨折についてのレビューは、関連する要因として、体を動かすために使えるエネルギーの不足、低い骨密度、脂肪の少ない体組成、高い訓練負荷、脚の動き方の問題などを挙げている。さらに、活動を増やす速さも検討する要素に含めている。疲労骨折を、体重が重いか軽いかだけの話に縮めることはできない。栄養状態と負荷を一緒に振り返るという視点が、細さを優先する考え方との大きな違いになる。[8]

具体的には、参加するレッスンを増やす話と、食事をさらに減らす話を別々に進めないことである。仕事が忙しい時期に練習を追加するなら、そのときに食事も抜いていないかを確かめる。骨の検査や栄養評価が必要かどうかは、症状や経過を踏まえて医師が判断する。[8]

骨の研究の対象は男性55人、女性57人だった。全員に骨と体組成の測定を行い、そのうち男性30人と女性29人には血液検査、食行動の質問、月経歴や疲労骨折歴の聞き取りも実施した。全員について測った項目と、一部の人に詳しく尋ねた項目が分かれている。女性の骨密度は脊椎と骨盤で低く、食行動の質問票でリスクが高い側に入った人では、低い骨密度が目立った。脂肪量と除脂肪量を骨の測定と同時に見たことで、細いという印象からは得られない組織ごとの状態が示された。[12]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「細いダンサーが多いなら、練習すれば誰でもその体型になる」という推論には、選ばれる過程が抜けている。Hamiltonらは米国と中国の職業ダンサー49人を調べ、米国のうち選抜が比較的緩やかな集団と、養成校から選抜された集団で、食行動の問題を報告する割合に46%対11%という違いを見いだした。観察研究で、選抜そのものの因果効果を証明したわけではない。研究者は、幼い頃から厳しい選抜を通過した人の特性が関わる可能性を考察している。舞台に立つ人の体型には、参加後の訓練以外の過程も入り得る。[17]

「栄養の不足はサプリメントで補えば、けがも減らせる」とも単純には言えない。Bensonらは女性ダンサーを調べ、主要な栄養素の摂取が推奨量の70%に満たない人をビタミン・ミネラル補給と偽薬に無作為に分け、6か月間追った。栄養摂取が十分な無介入群も含めた比較で、傷害の重さや種類には有意差がなかった。他方で、月経に異常のある人では骨の傷害が多く、BMIの低い人では軽度の傷害を抱える日数が長いという関連が見られた。補給だけに答えを求めず、食事と月経、体格を含めて状態を見る結果である。[2]

「体が柔らかくなれば、背骨の状態もよいはず」という読み方にも注意したい。Longworthらはバレエをする女子30人と同年齢の非ダンサー30人を横断的に比較し、脊柱側弯の検査で陽性となる割合が30%と3%だったと報告した。関節がよく動く人もダンサーに多かったが、側弯と関節の動きやすさ、BMI、練習時間などの間には有意な関連がなかった。同時点での測定なので、バレエが側弯を起こしたと決められず、成人の姿勢改善効果を示す結果としても使えない。[9]

さらに、エリート学生と職業ダンサーを合わせたWyonらの観察研究では、職業ダンサーの方が学生よりBMIが高く、栄養知識は年齢とともに高かった。乱れた食行動と栄養知識の低さにも関連が認められた。経験を積んだ人ほど軽い、知識があれば食行動は自動的に整う、といった一直線の物語では捉えにくい。栄養の知識を増やすことと、実際にどう食べているかを確かめることは、別に扱いたい課題なのである。[3]

Bensonらの研究では、平均年齢18.7歳の女性49人のうち69%が、主要な栄養素の摂取が推奨量の70%未満という群に入った。70%は群分けに用いた基準で、そこまで食事を減らす目標には使わない。すべての群で傷害の発生、重さ、種類を毎月尋ねている。食事が十分な群は補給を受けず、摂取が少ない群の中で補給と偽薬を比較したという構成だ。[2]

傷害を抱える期間にも違いがあった。BMIが19.0未満の人では、軽度の傷害を抱えた日数の平均が24.05日で、それよりBMIの高い人の11.63日より長かった。これは体格と傷害の経過の関連であり、BMIをその値まで変えれば傷害が減ると調べた介入ではない。研究で追われたのは外見の評価よりも、練習する体に何が起きていたかという経過だった。[2]

足と足首に注目した別の研究は、パリの職業ダンサーを2018〜2023年の5シーズンにわたり診療記録から調べたものだ。足の傷害を経験した割合は49.3%、足首は45.1%、下肢の傷害は75.6%だった。同じ人が複数の部位を傷めることも含む部位別の数字なので、合計して全体の割合を出す数字とは異なる。どこを傷めたかと、シーズン中に傷害を経験したかは別の集計である。[14]

今日からできること

  • 練習を増やすときは、増やす回数を決めるのと同時に、食事を抜かずに取れる日程にする。疲労骨折のレビューは、活動を増やす速さ、高い訓練負荷、使えるエネルギーの不足を疲労骨折に関わる要因として挙げている。[8]
  • バレエの練習に加える体力づくりを考えるなら、上半身・体幹・太ももの筋力を使う内容を指導者と選び、実施する日を決める。職業バレエのレビューは、ダンサーにもこれらの部位の弱さがあると整理し、通常の練習と補助的な訓練を扱っている。[11]
  • 練習を入れない日を先に設け、休暇中も追加のレッスンで埋めない。休む日数は普段の練習状況に合わせて決める。月経の追跡研究では養成校の女子29人を最初の年に追い、長い休暇やけがで踊らない時期に月経の規則性が改善していた。[1]
  • 栄養の不足が気になるときは、普段の食事と練習状況を栄養の専門家に伝える。栄養と傷害の研究では食事頻度を尋ね、主要な栄養素が推奨量の70%未満の人を補給と偽薬に分けて6か月追ったが、傷害の重さや種類に有意差がなかった。サプリメントの追加だけで済ませず、食事全体を相談の対象にする。[2]
立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

バレエのバーを離れてヨガに向かう道

JR立川駅北口から徒歩1分のオンザショア立川店へは、バレエのバーとは異なるヨガの動きを体験しに足を運べる。ヨガの体験では60分のレッスンを受け、料金は税込1,980円となる。バスタオル2枚とフェイスタオル1枚、ヨガマットを借りる費用も含んだ料金だ。

溶岩プレートのある部屋でのホットヨガに加え、常温で行うヨガやピラティスも扱っている。ヨガの内容だけで25種類以上を用意し、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

スタジオが入るのは、立川市曙町2-14-10のエトロワビル3F(東京都)だ。年中無休で、どの曜日も8:00〜23:30に営業する。店の紹介と料金表、ヨガの体験予約に案内がある。バレエの振り付けを再現する目標はいったん脇に置き、ヨガの体験当日は料金に含まれるタオルとマットのレンタルを利用して、ヨガのレッスンそのものに取り組む。

参考文献

[1] Body weight, exercise and menstrual status among ballet dancers in training. — Abraham et al., 1982, British journal of obstetrics and gynaecology. DOI: 10.1111/j.1471-0528.1982.tb03649.x

[2] Relationship between nutrient intake, body mass index, menstrual function, and ballet injury. — Benson et al., 1989, Journal of the American Dietetic Association.

[3] Body mass index, nutritional knowledge, and eating behaviors in elite student and professional ballet dancers. — Wyon et al., 2014, Clinical journal of sport medicine : official journal of the Canadian Academy of Sport Medicine. DOI: 10.1097/JSM.0000000000000054

[5] Increased circulating adiponectin levels and decreased leptin/soluble leptin receptor ratio throughout puberty in female ballet dancers: association with body composition and the delay in puberty. — Donoso et al., 2010, European journal of endocrinology. DOI: 10.1530/EJE-09-0874

[6] Jumping in Ballet: A Systematic Review of Kinetic and Kinematic Parameters. — Mattiussi et al., 2021, Medical problems of performing artists. DOI: 10.21091/mppa.2021.2011

[8] Management of Stress Fractures in Ballet. — Jotwani et al., 2022, The Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons. DOI: 10.5435/JAAOS-D-21-01021

[9] Prevalence and predictors of adolescent idiopathic scoliosis in adolescent ballet dancers. — Longworth et al., 2014, Archives of physical medicine and rehabilitation. DOI: 10.1016/j.apmr.2014.02.027

[11] Physiological fitness and professional classical ballet performance: a brief review. — Twitchett et al., 2009, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/JSC.0b013e3181bc1749

[12] Physiological Parameters of Bone Health in Elite Ballet Dancers. — Lambert et al., 2020, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/MSS.0000000000002296

[14] Epidemiology of Musculoskeletal Injuries in Professional Ballet Dancers at the Opéra de Paris. — Barreau et al., 2024, Clinical journal of sport medicine : official journal of the Canadian Academy of Sport Medicine. DOI: 10.1097/JSM.0000000000001316

[15] Stress fracture of the acetabulum in a ballet dancer. A case report. — Thienpont et al., 2005, Acta orthopaedica Belgica.

[17] The role of selectivity in the pathogenesis of eating problems in ballet dancers. — Hamilton et al., 1988, Medicine and science in sports and exercise.

冒頭の写真: バレエのバーを使ったエクササイズに取り組むダンサーたちの練習風景(写真: Quinn Dombrowski from Berkeley, USA / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ダイエットの科学特集のほかの記事

ダイエットの科学特集の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約