β3受容体と体重の遺伝研究 別成分L-796568で消費と体組成を測った28日

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メタ分析も一致せず、体重と血糖も別々に動く

個々の研究で得た数値に重みを付け、全体の差を推定する方法がメタ分析だ。Fujisawaらがまとめた平均差の95%信頼区間は、関連の大きさの推定に幅があることも示している。1998年に公表されたこの分析は、変異型を持つ人と持たない人のBMIの比較を統合した。個別の集団だけでなく、複数集団を合わせて受容体の遺伝的な関連を調べた研究だった。[11]

同じ1998年に公表されたAllisonらのメタ分析は、23研究を対象にし、遺伝子型とBMIに有意な関連を認めなかった。Trp型を両方持つ群と片方がArg型の群を比べた加重平均差は0.19だったが、統計的に明確な違いとはされなかった。さらに遺伝子型全体を扱う解析でも有意な影響は認められなかった。[14]

Allisonらの分析には23研究、36の部分集団が含まれ、合計7,399人だった。Trp型を両方持つ人と片方がArg型の人との平均差のP値は0.07で、3つの遺伝子型をすべて扱った解析のP値は0.19だった。集団間の効果のばらつきも統計的に有意ではなかった。民族や糖尿病の有無が関連を変えるという証拠も得られなかったと報告している。[14]

経過を追った研究も役に立つ。Matsushitaらは、日本の農村部から無作為に選んだ40〜69歳の男女746人について、食事のエネルギー摂取と身体活動も考慮し、遺伝子型ごとの体格とその後の変化を調べた。調査時点の体重やBMI、血圧などに有意差はなく、その後の体重変化にも遺伝子型による有意差は見られなかった。その時点で体格を比べる問いと、時間の中でどれだけ変わるかという問いの両方を扱った研究である。[7]

遺伝子型の内訳は、Trp型を両方持つ人483人、片方ずつの人224人、Arg型を両方持つ人39人だった。性別、年齢、喫煙、飲酒、身体活動、エネルギー摂取量を考慮した解析でも、調査時点の体格などに差は見られなかった。総コレステロール、HDLコレステロール、血糖の状態を反映するヘモグロビンA1cも比較されている。著者らは、一般的な日本人集団ではこの遺伝子型が体重とBMIに与える影響は小さいか、ほとんどないと結論した。[7]

さらに、Zhangらが糖尿病のある人や糖尿病のない対照群を調べた研究では、インスリンの働きに関わる遺伝子とβ3受容体の遺伝子を別々に評価している。前者の特定の変異はインスリン抵抗性のある人に多く、後者の変異は肥満と関連したが、インスリン抵抗性や脂質異常とは関連しなかった。インスリン抵抗性とは、インスリンへの体の反応が鈍くなった状態を指す。体重が増える仕組みと血糖調節の仕組みを、同じ指標で代表させない理由になる。[20]

Zhangらの研究には、無作為に選んだ糖尿病の人227人、インスリン抵抗性が強い糖尿病の人49人、脂質異常のある糖尿病の人54人、糖尿病のない対照166人が含まれた。インスリンの働きに関わるIRS-1の特定の変異は、インスリン抵抗性や脂質異常の群で多かった。一方、β3受容体の変異は肥満の程度と関連していた。異なる遺伝子と複数の代謝指標を並べたことが、体格と糖の調節への別々の寄与を示している。[20]

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よくある誤解

薬の試験、遺伝子型の比較、動物での実験は、答える問いが違う。遺伝子型どうしの体重差を薬による減量幅に読み替えたり、別成分L-796568の結果からミラベグロンの効果を判定したりすることはできない。以降の食事と運動の研究も、遺伝子型と介入への反応を調べたものである。[1][2][13][16][19]

「関連する遺伝子を一緒に調べれば、太りやすさがはっきりする」とも限らない。Kodaらは40〜59歳の日本人男女1,012人を対象に、β3受容体と、食事に関わる別の受容体の遺伝子型を組み合わせて調べた。男性では組み合わせによる相互作用が認められた一方、それぞれの遺伝子型を単独で見ると体重増加との関連はなかった。女性では単独の効果も相互作用も有意ではなかった。[4]

この研究で使われた体重増加は、現在の体重から質問票で尋ねた18歳時の体重を引いた値だ。男性の組み合わせを比べると、両方の受容体で対象の変異を持つ群は、どちらも持たない群に対して、10kg以上増えているオッズが2.54倍だった。95%信頼区間は1.50〜4.30である。年齢を重ねた現在の測定と若い頃の申告を組み合わせ、男性と女性を分けて関連を調べている。[4]

「受容体の型で運動の向き不向きが決まる」という解釈にも幅がある。Ukkolaらが持久運動プログラムの前後を調べた研究では、黒人の参加者でβ2受容体とβ3受容体の遺伝子型の組み合わせが体脂肪や腹部脂肪の変化と関連した。一方、白人の参加者ではその相互作用は有意ではなかった。また、黒人の参加者で関連が見られた腹部脂肪の変化は、内臓脂肪では確認されなかった。[19]

持久運動の研究に参加したのは、黒人205人と白人415人だった。黒人の内訳は男性81人、女性124人、白人は男性198人、女性217人である。腹部脂肪はCTで測定され、全身の脂肪量も運動の前後で評価された。多数の検定をしたことを考慮した補正後も、全身脂肪量と腹部脂肪面積の相互作用は残ったが、皮下脂肪面積の結果は有意でなくなった。測定部位と解析方法の両方が報告されている。[19]

「遺伝子型で食事の結果も固定される」と考える前に、Kimらの介入研究も見ておきたい。20〜35歳の肥満の閉経前女性40人を、白米または混合米を含む低エネルギーの食事代替を使う群に無作為に分け、6週間調べた研究である。熱産生に関わる別の遺伝子では混合米の群で違いが見られたが、β3受容体の遺伝子型は体重やBMIなどに明らかな影響を示さなかった。[13]

ドイツのBüettnerらの研究は、代謝の疫学調査に参加した6,450人超から1,259人を無作為に選んだ。Trp型を両方持つ人88.3%、片方ずつの人10.8%、Arg型を両方持つ人0.8%という構成だった。BMI、体重、総コレステロール、HDLコレステロール、空腹時インスリン、血圧などに遺伝子型による有意差はなかった。糖尿病の人に限った比較でも、発症年齢に有意差は認められなかった。集団の大きさに加え、少数の遺伝子型がどれほど含まれるかが分かる報告である。[12]

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今日からできること

  • 主食を含む食事の構成を変えるときは、続ける週数と、1日に扱う食事の回数を決める。Kimらの試験は、20〜35歳の肥満の女性40人が白米または混合米を含む低エネルギーの食事代替を6週間使った条件だった。献立を組む際も、米の種類と食事全体のエネルギーを一緒に扱う。[13]
  • 持久運動を続ける機会を、週の何回、1回何分にするか生活に合わせて組む。Ukkolaらは黒人205人、白人415人の運動プログラム前後を調べた。全身脂肪と腹部脂肪を測った研究を、運動の経過を見る際の目線にする。[19]
  • 食事量と身体活動を同じ期間で扱う。食事を扱う日数と体を動かす日数を決め、どちらかだけに偏らず生活の両側を整える。日本の40〜69歳746人の10年の研究では、食事のエネルギー摂取量と身体活動の両方を解析に含めていた。[7]
  • 体重の経過を医師に伝えるときは、比較する過去と現在の時点を決め、測定値と記憶から答えた値を分けて用意する。40〜59歳1,012人の研究は、現在の体重と質問票による18歳時の体重との差を使っていた。[4]

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JR立川駅北口から徒歩1分のオンザショア立川店では、ヨガの60分の体験レッスンに参加する形でスタジオを訪れられる。体験の税込1,980円には、ヨガマットとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚のレンタルも含まれる。

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参考文献

[1] beta(3) Adrenergic receptor polymorphism and obesity-related phenotypes in hypertensive patients. — Hao et al., 2004, Obesity research. DOI: 10.1038/oby.2004.17

[2] Brown adipose tissue, beta 3-adrenergic receptors, and obesity. — Lowell et al., 1997, Annual review of medicine. DOI: 10.1146/annurev.med.48.1.307

[4] Association of cholecystokinin 1 receptor and beta3-adrenergic receptor polymorphisms with midlife weight gain. — Koda et al., 2004, Obesity research. DOI: 10.1038/oby.2004.152

[7] The Trp(64)Arg polymorphism of the beta(3)-adrenergic receptor gene is not associated with body weight or body mass index in Japanese: a longitudinal analysis. — Matsushita et al., 2003, The Journal of clinical endocrinology and metabolism. DOI: 10.1210/jc.2003-030655

[9] Genotype Arg/Arg, but not Trp/Arg, of the Trp64Arg polymorphism of the beta(3)-adrenergic receptor is associated with type 2 diabetes and obesity in a large Japanese sample. — Oizumi et al., 2001, Diabetes care. DOI: 10.2337/diacare.24.9.1579

[11] Meta-analysis of the association of Trp64Arg polymorphism of beta 3-adrenergic receptor gene with body mass index. — Fujisawa et al., 1998, The Journal of clinical endocrinology and metabolism. DOI: 10.1210/jcem.83.7.4922

[12] The Trp64Arg polymorphism of the beta 3-adrenergic receptor gene is not associated with obesity or type 2 diabetes mellitus in a large population-based Caucasian cohort. — Büettner et al., 1998, The Journal of clinical endocrinology and metabolism. DOI: 10.1210/jcem.83.8.5004

[13] The effects of uncoupling protein 1 and beta3-adrenergic receptor gene polymorphisms on weight loss and lipid profiles in obese women. — Kim et al., 2010, International journal for vitamin and nutrition research. Internationale Zeitschrift fur Vitamin- und Ernahrungsforschung. Journal international de vitaminologie et de nutrition. DOI: 10.1024/0300-9831/a000009

[14] Meta-analysis of the association of the Trp64Arg polymorphism in the beta3 adrenergic receptor with body mass index. — Allison et al., 1998, International journal of obesity and related metabolic disorders : journal of the International Association for the Study of Obesity. DOI: 10.1038/sj.ijo.0800625

[16] Effect of a 28-d treatment with L-796568, a novel beta(3)-adrenergic receptor agonist, on energy expenditure and body composition in obese men. — Larsen et al., 2002, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1093/ajcn/76.4.780

[19] Interactions among the beta2- and beta3- adrenergic receptor genes and total body fat and abdominal fat level in the HERITAGE Family Study. — Ukkola et al., 2003, International journal of obesity and related metabolic disorders : journal of the International Association for the Study of Obesity. DOI: 10.1038/sj.ijo.0802248

[20] UKPDS 19: heterogeneity in NIDDM: separate contributions of IRS-1 and beta 3-adrenergic-receptor mutations to insulin resistance and obesity respectively with no evidence for glycogen synthase gene mutations. UK Prospective Diabetes Study. — Zhang et al., 1996, Diabetologia. DOI: 10.1007/s001250050605

冒頭の写真: 開いた手のひらの上に複数の錠剤が載っている様子を写した手元の写真(写真: Derrick Coetzee (User:Dcoetzee) / CC0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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