きょうだいの有無と子どもの肥満 一人っ子と生まれ順を分けて考える研究

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きょうだいを比べる研究は、人数を数える研究と役割が違う

「きょうだい研究」という名でも、きょうだいのいる人といない人を比べる研究だけではない。同じ家族の中で、条件の違うきょうだいを比較する設計もある。Hawkinsらの研究は、通常の集団比較と、家庭に共通する要因を考慮するきょうだい比較を併用した。家庭をまたぐ比較で見えた関連の一部が、家庭内ではどうなるかを調べたのである。[4]

対象は小児の健診と出生記録を結びつけたデータで、肥満の評価時点の人数は2歳で55,058人、5歳で43,894人だった。全体の解析では、母乳育児の開始は低いBMIの年齢に応じた指標と、帝王切開や妊娠中の喫煙は高い指標と関連した。しかし、同じ家庭のきょうだいを比較する解析では関連が弱まり、いずれも統計的に有意でなくなった。[4]

この研究では、全員の解析、きょうだいのいる人だけの解析、家庭内の比較という段階を踏んだ。きょうだいのいる人に絞っただけでは効果の大きさはおおむね変わらず、家庭内で比べて初めて関連が弱まった。解析対象を絞ることと、家族に共通する条件を考慮することの違いが表れている。[4]

妊娠糖尿病については、どの解析モデルでも子どもの年齢に応じたBMI指標との関連が見られなかった。肥満かどうかの分類を結果にした解析と、5歳時点の解析でも、全体として同様の結果が得られている。関連が弱まった条件だけでなく、最初から関連が見られなかった条件も報告されていた。[4]

成人のBMIについても同様の例がある。Wrightらは、4つの縦断研究から5,602世帯、12,250人のきょうだいを調べ、思春期の認知能力と成人のBMIの関連を分析した。家庭をまたぐ比較では関連が見られたが、同じ家庭の中での比較では大幅に小さくなった。[8]

認知能力の分布の25番目から75番目の百分位に相当する違いに対し、家庭間ではBMIが0.95低いという関連があり、家庭の社会経済的な条件を考慮すると0.61低い関連になった。家庭内では0.06低いだけで、95%信頼区間は−0.35〜0.23と、関連がない値も含んでいた。体格を能力や努力で説明したくなるときに、家庭背景が比較へ入り込む例として役立つ。[8]

集団同士の関連を原因と決めず、家族内の比較にも測定誤差や互いへの影響が残る点は、まとめて注意したい。この研究も、きょうだいに共通しない条件を含め、こうした限界を挙げている。[8]

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似た体格にも、成長と環境のそれぞれの情報がある

遺伝と暮らしを分けて調べようとしたTavalireらは、別々に育った血縁のあるきょうだい、一緒に育った血縁のあるきょうだい、血縁がなく一緒に育ったきょうだいを含む711人を分析した。血縁と同居が常に重なる設計から離れ、BMIの個人差がどの条件に対応するかを調べている。[7]

5〜11.99歳のきょうだいの組では、BMIのばらつきの63%が遺伝する要因、31%が共有する環境に対応すると推定された。95%信頼区間はそれぞれ41〜85%、11〜50%だった。これは集団内のBMIのばらつきに対応する推定で、信頼区間の幅も大きい。[7]

思春期の組や年齢差の大きい組では、遺伝と共有環境の影響は検出されず、思春期には養育家庭の種類がBMIの予測要因だった。推定結果は、きょうだいの年齢の組み合わせによって異なっていた。研究者は小児期の共有環境の結果から、家族に働きかける早期の介入に可能性があるとしている。[7]

成長中の体をどう測るかも大切だ。ポルトガルの9〜17歳の血縁のあるきょうだい168人を2年間追った研究は、BMIだけでなく腹囲と体脂肪率を測定した。平均ではどのきょうだいの組み合わせでもBMIと腹囲が増え、姉妹の組では体脂肪率も増えた。成熟が進んだ子ほど各指標が高い傾向があった。[11]

きょうだい間の似方はおおむね持続したが、兄弟の体脂肪率の似方は追跡時に弱まった。同じ家庭で同じ時期を過ごしても、どの指標を見るか、兄弟か姉妹かなどによって経過が違ったのである。「上の子がこうだったから」と下の子の成長まで予測するより、本人の身長・体重の経過を軸にしたい。[11]

弟や妹が生まれた後の経過を調べた米国の6,050人の研究では、就学前に下のきょうだいが加わった子は、その後の年齢に応じたBMI指標の軌跡が低かった。しかし、画面の時間、活発な遊び、家族での夕食の頻度、食事の質では、その関連を説明できなかった。よく思い付く生活の説明を実際に検討しても、答えが残った例である。[13]

下のきょうだいが加わる時期も解析され、上の子が48〜66か月のときに関連が最も強かった。回帰係数は−0.026、p値は0.044だった。調査では9か月、24か月、就学前、幼稚園の各時点で、利用できる身長・体重や生活行動の情報を使っている。きょうだいの誕生を一度だけ分類するのでなく、その後の成長の軌跡と結び付けた研究だ。[13]

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よくある誤解

「きょうだい全員が同じ活動をすれば同じように変わる」とも限らない。肥満の子どものいる67家族と、直接の対象でないきょうだい89人を含む無作為化試験では、身体活動を増やすだけの群と、活動を増やしながら座って過ごす行動も減らす併用群を比べた。12か月後、併用群で過体重の程度は男児で15.8%、女児で1.0%減り、有意な男女差が見られた。活動を増やすだけの群では男児9.3%、女児7.6%の減少で、男女差は有意でなかった。これらは過体重の程度の変化率である。[12]

介入対象の子の変化と、きょうだいに及ぶ変化にも区別がある。この試験で、きょうだいの体重減少の予測に関わったのは年齢、きょうだいの数、対象児の過体重の程度の変化、介入群と同性のきょうだいかどうかの組み合わせなどだった。家族に共通の取り組みを用意することと、全員へ同じ結果を要求することは分けたい。[12]

「家族ぐるみで体重を扱うと、きょうだいの食行動も必ず悪くなる」という断定にも直接の検討がある。8〜14歳の過体重・肥満の子どもを含む家庭を対象とした研究は、親子プログラムの後の食行動を質問票で評価した。後ろ向きの追跡では介入18家族と対照26家族、前向きの追跡では42家族を調べ、子どもときょうだいの問題のある食行動の悪化を示す結果は得られなかった。[16]

前向き研究では、食事と活動の家庭環境を尋ねる質問票の得点が、プログラム終了後に16.2±4.9低下し、8か月の追跡時には23.2±5.7低下した。いずれもp値は0.001だった。年齢に応じたBMI指標も6か月後に0.3±0.1低下し、その後8か月の追跡で増加しなかった。食行動と体格の両方を評価した、専門家が関わる親子プログラムの結果である。[16]

「身長と体重が増えたら、すぐに食事量を削る」という読み方も、成長を追った研究とは合わない。BMI、腹囲、体脂肪率、成熟の程度を併せて調べた研究は、それぞれの軌跡の違いを扱っている。子どもの体格の判断は医師に確認し、きょうだい同士の体重差から家庭で一律の減量幅を指定しない。[11]

今日からできること

  • 家族で体を動かす日を決め、何曜日に何分なら一緒に取り組めるかを本人と相談して実行する。活動を増やした無作為化試験では、対象児ときょうだいを1年間追っていた。活動の内容は本人の好みも取り入れる。[12]
  • 画面の前で座る場面を減らすため、終了時刻を決め、今より何分短くするかを家族で決めて切り上げる。座位行動を減らす方法と身体活動を増やす方法を併用した試験は、12か月後の変化を評価していた。[12]
  • ファストフードに頼る食事が続いているなら、週に何回を別の食事に替えるか決め、家族で食べる機会に置き換える。これは暮らし方の工夫としての提案であり、ここで取り上げた論文は、この置き換えによる体重の変化を調べていない。
  • 子どもの成長について相談するときは、きょうだいの体重差だけでなく、本人の身長・体重の経過と食べることへの不安を医師に伝える。親子プログラムの前向き研究では、42家族の子どもときょうだい78人を対象に、体格と食行動を併せて評価していた。[16]
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きょうだい別々の好み、大人のヨガ選び

25種類を超えるヨガのレッスンがあるオンザショア立川店で、家族の活動を増やす取り組みに大人も加わるための、自分の活動の時間帯を探す。溶岩プレートのスタジオで行うホットヨガに加え、常温のヨガも扱っている。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。ヨガの体験には60分のレッスンとヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚の貸し出しが含まれ、料金は税込1,980円となる。体験の申し込みは予約ページから行い、参加するヨガのレッスンを選ぶ。

JR立川駅の北口を出て徒歩1分の店舗は、エトロワビル3F、東京都立川市曙町2-14-10という所在地だ。曜日によらず8:00〜23:30に営業し、休業日は設けていない。家族と一緒に動く日とは別に大人が参加する日を探す際も、朝から夜までの営業時間を手がかりにできる。ヨガ以外ではピラティスや女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱う。内容は店舗の案内、費用は料金のページに掲載されている。きょうだいが別々の活動を楽しむように、大人も自分の好みに合うヨガを選んで参加する。

参考文献

[1] Sibling absence and body mass index: From adolescence to adulthood. — Lin et al., 2022, Pediatric obesity. DOI: 10.1111/ijpo.12899

[2] Birth order is associated with an increased risk of obesity in young adults in Thailand. — Aurpibul et al., 2021, Journal of epidemiology and community health. DOI: 10.1136/jech-2019-213572

[4] Examining Associations between Perinatal and Postnatal Risk Factors for Childhood Obesity Using Sibling Comparisons. — Hawkins et al., 2019, Childhood obesity (Print). DOI: 10.1089/chi.2018.0335

[7] Using a sibling-adoption design to parse genetic and environmental influences on children’s body mass index (BMI). — Tavalire et al., 2020, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0236261

[8] The association between cognitive ability and body mass index: A sibling-comparison analysis in four longitudinal studies. — Wright et al., 2023, PLoS medicine. DOI: 10.1371/journal.pmed.1004207

[11] Change and Stability in Sibling Resemblance in Obesity Markers: The Portuguese Sibling Study on Growth, Fitness, Lifestyle, and Health. — Pereira et al., 2019, Journal of obesity. DOI: 10.1155/2019/2432131

[12] Sex differences in obese children and siblings in family-based obesity treatment. — Epstein et al., 2001, Obesity research. DOI: 10.1038/oby.2001.103

[13] Lower Body Mass Index Z-Score Trajectory During Early Childhood After the Birth of a Younger Sibling. — Griauzde et al., 2019, Academic pediatrics. DOI: 10.1016/j.acap.2018.06.003

[14] Changes in the effects of living with no siblings or living with grandparents on overweight and obesity in children: Results from a national cohort study in Japan. — Ikeda et al., 2017, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0175726

[15] Birth order and number of siblings and their association with overweight and obesity: a systematic review and meta-analysis. — Meller et al., 2018, Nutrition reviews. DOI: 10.1093/nutrit/nux060

[16] The risk of developing disordered eating following a family-based program among children with overweight and obesity and their siblings: Retrospective and prospective analyses. — Shaharabany et al., 2020, Obesity research & clinical practice. DOI: 10.1016/j.orcp.2020.04.007

冒頭の写真: ドイツ・ミュンヘンのアルヌルフ公園に設けられたジャングルジムの遊具(写真: Kritzolina / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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