ビマグルマブは筋肉を残して脂肪を減らすか 除脂肪量の増加と筋力の隔たり

骨格筋の組織を染色して撮影した長腓骨筋の横紋筋組織の顕微鏡写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

筋肉の量、動く力、有害事象は別の結果である

サルコペニア、すなわち筋肉量や機能が落ちる状態を対象とした2024年の系統的レビュー・メタ分析は、無作為化比較試験7件をまとめている。除脂肪体重や太ももの筋肉量の変化に加え、脂肪量は偽薬より平均4.55kg少なかった。ただし脂肪量の結果は試験間のばらつきが大きく、異質性を表す指標は89%だった。[2]

この分析で大切なのは、体組成の数字が良くても、筋力、歩く速さ、6分間に歩ける距離には、全体として統計的に明確な改善がなかった点だ。開始時の歩行が遅い人や歩ける距離が短い人では例外的な改善があったが、対象全員の機能が上がったという結論にはならない。量が増えた筋肉が、生活でどのように働くかは別に評価されている。[2]

初期の安全性や体内での薬の動きを調べた無作為化比較試験でも、似た分かれ方がある。高齢者と肥満の成人を合わせて24人を調べた試験のうち、体組成を詳しく評価したのは高齢者の集団だった。その集団で筋肉量や除脂肪量の増加が報告された一方、筋力は変わらなかった。肥満の集団全体で同じ体組成結果が確認されたと広げずに読む。[6]

この試験で有害事象の多くは軽度だったが、肥満の集団では筋けいれんと発疹が多く報告された。小さな試験で忍容性が良かったという評価と、日常の治療で長く使ったときの安全性を見渡すことには距離がある。薬を続けられたか、何が起きたかも、体組成と同じページで読みたい。[6]

肥満、インスリン抵抗性、2型糖尿病を含む2026年のメタ分析では、偽薬と比べた体重の平均差は4.85kgの減少、95%信頼区間は2.88〜6.82kgの減少だった。脂肪量の平均差は4.72kgの減少、除脂肪量は1.66kgの増加である。サルコペニア中心の分析とは対象の選び方が違うため、数字を並べてどちらが正しいか決めるものではない。[7]

血糖については、HbA1cの偽薬との差が平均0.13ポイントの低下、95%信頼区間は0.03〜0.23ポイントの低下だった。体重に付くkgと違い、これは血糖の指標の尺度で表した差である。体重、脂肪、血糖の数字は単位も幅も異なり、すべてを「改善」という言葉だけで一括りにしない方が、期待する利益を具体化できる。[7]

同じ分析には不利な結果もある。LDLコレステロールは偽薬より0.47mmol/L増え、95%信頼区間は0.03〜0.91だった。投与中止のリスク比は5.75、筋けいれんは10.44、下痢は4.91だった。リスク比は偽薬に対する相対的な起こりやすさであり、そのまま何%の人に起きるかを表す数字としては使えない。[7]

投与中止のリスク比の95%信頼区間は1.61〜20.46と広かった。増加の方向に加えて、推定に幅があることも伝えるべき結果だ。体脂肪が減るという利点だけを拾い、中止や血液検査の変化を欄外に追いやると、薬の評価として釣り合わなくなる。[7]

併用試験でも、ビマグルマブには筋けいれん、下痢、にきび、セマグルチドには吐き気、下痢、便秘、疲労といった有害事象が報告されている。処方や治療変更の判断は医師が行うものであり、研究の数字を理由に自己判断で薬を始めたり、やめたり、組み合わせたりしない。[3]

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よくある誤解

「ミオスタチンは低いほどよい」という理解は単純すぎる。病院の減量プログラムに参加した肥満の66人を調べた研究では、減量幅で分けた両群で体重と体脂肪率が下がる一方、血中ミオスタチンは増えた。筋力や運動能力の改善が見られたのは、減量幅が大きい群だけだった。血中の物質の上下と、減量の良し悪しを一対一で結ぶと取り違える。[17]

この研究は、薬で受容体を遮断する介入とは異なり、プログラム前後の変化と指標同士の関連を調べたものだ。除脂肪量について増えたと報告されたのも体重に対する割合であり、除脂肪量の重さそのものが増えたという読み方には置き換えない。濃度、割合、重さの区別は、似た言葉に見える結果を読み分ける助けになる。[17]

「筋肉の信号を変えるには新薬を待つしかない」という受け取り方にも、ほかの研究がある。サルコペニアの高齢男性30人を対象にした無作為化試験では、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせ、週3回、8週間行った。体脂肪率が下がり、筋肉量や上下肢の筋力が増えた。運動の順序によらず改善が見られたという結果だ。血中ミオスタチンも、有酸素運動を先にした群で308pg/mL、筋力トレーニングを先にした群で294pg/mL低下した。[14]

組み合わせ運動の試験では、有酸素運動を先にした群で体重が2.4kg、筋肉量が0.7kg増え、筋力トレーニングを先にした群でもそれぞれ1.1kg、0.5kg増えた。体重の増加と体脂肪率の低下が同時に起きている。減量薬の試験とは異なる対象だが、体重が増えたという理由だけでは運動の成果を判定できない例になる。[14]

一方、高齢者33人を対象にした別の試験では、週2回、20週間の高速で動かす筋力トレーニングを調べたものの、除脂肪量や血中ミオスタチンに明確な変化は見られなかった。運動という名前だけで、どの集団でも同じ結果になるとは考えない。特定の物質を下げることより、実際に何が変わったかを見る姿勢が共通する。[11]

さらに、運動習慣が乏しい肥満の高齢男女33人を対象にした縦断的な介入研究では、有酸素運動と減量を組み合わせた6か月後に、体重は8%、脂肪量は17%減り、除脂肪量は変わらなかった。週3日の運動を含むプログラムで、筋肉内のミオスタチン遺伝子の発現は下がったが、運動と減量のどちらがどれだけ寄与したかを切り分ける比較ではなかった。[15]

この有酸素運動と減量の研究では、最大酸素摂取量という持久力に関わる指標が14%上がり、検査で評価した糖の利用は18%増えた。脂肪量を減らすこと、除脂肪量を維持すること、体力や糖代謝を評価することを同じ計画の中に置いている。比較群のない前後の変化として、薬の効果量と競争させず、何を評価していたかに注目したい。[15]

この研究では、筋肉内のミオスタチン遺伝子の発現が19%低下した。介入前には、その発現が高いほど糖の利用が少ない関連があり、相関係数は−0.43だった。採血で測る濃度に加え、筋肉の組織を調べることで代謝との関わりを探った研究でもある。関連の観察から、ミオスタチンだけが糖の利用を左右したとは判断できない。[15]

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今日からできること

  • 安全に行える有酸素運動と筋力トレーニングを、同じ週の中に組み合わせる。今の運動量に合わせて実施する曜日と週の回数を決める。高齢男性30人の試験では、週3回を8週間続け、どちらを先に行う群でも筋力と体組成が改善した。[14]
  • 有酸素運動を継続する日を週の中に置き、減量中も体を動かす機会を保つ。研究では運動習慣の乏しい肥満の高齢男女が週3日の有酸素運動と減量を6か月続け、除脂肪量を維持しながら脂肪量が減った。自分が続ける日数と取り組む期間を、この試験の条件を参考に具体化する。[15]
  • 有酸素運動と筋力トレーニングを同じ日に行うなら、続けやすい順序を試す期間を決める。高齢男性の試験では8週間、どちらの順序でも上下肢の筋力が改善した。有酸素運動を先にする日と筋力トレーニングを先にする日で、取り組みやすさを比べる際の参考にする。[14]
  • 体組成の測定結果を見直すときは、体重、脂肪量、除脂肪量を並べ、歩く速さや歩行距離の結果もあれば添える。48週の薬の試験は体組成を別々に評価し、メタ分析は筋肉の量に加えて身体機能を調べた。受診で結果を話す際も、体重の増減と日常で動く力を一緒に伝える。[1][2]

筋肉の量を読む日にも、体を動かす選択肢を

オンザショア立川店は年中無休で8:00〜23:30に営業しており、筋肉を使う運動を暮らしに組み込む際は、仕事の前後も含めて通える時間帯を確認できる。ヨガのレッスンは25種類以上あり、ピラティスやパーソナルトレーニングも扱っている。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。持病や服薬がある人は暑い環境での参加について主治医に相談し、常温のヨガを先に検討する。

JR立川駅の北口を出て徒歩1分、エトロワビル3Fが店の場所だ。筋肉を使うレッスンへ向かう際の住所は東京都立川市曙町2-14-10となる。ホットヨガには溶岩プレートを敷いたスタジオを使う。

ヨガを体験する60分のレッスンは税込1,980円で、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットを借りられる。ヨガ体験の予約に案内がある。筋肉量の測定結果を眺めたら、次は自分が参加できるヨガの動きに目を向ける。

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参考文献

[1] Effect of Bimagrumab vs Placebo on Body Fat Mass Among Adults With Type 2 Diabetes and Obesity: A Phase 2 Randomized Clinical Trial. — Heymsfield et al., 2021, JAMA network open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2020.33457

[2] Effect of Bimagrumab on body composition: a systematic review and meta-analysis. — Kanbay et al., 2024, Aging clinical and experimental research. DOI: 10.1007/s40520-024-02825-4

[3] Bimagrumab plus semaglutide alone or in combination for the treatment of obesity: a randomized phase 2 trial. — Heymsfield et al., 2026, Nature medicine. DOI: 10.1038/s41591-026-04204-0

[4] Bimagrumab: an investigational human monoclonal antibody against activin type II receptors for treating obesity. — Kaur et al., 2024, Journal of basic and clinical physiology and pharmacology. DOI: 10.1515/jbcpp-2024-0065

[5] Bimagrumab improves body composition and insulin sensitivity in insulin-resistant individuals. — Garito et al., 2018, Diabetes, obesity & metabolism. DOI: 10.1111/dom.13042

[6] Safety and pharmacokinetics of bimagrumab in healthy older and obese adults with body composition changes in the older cohort. — Rooks et al., 2020, Journal of cachexia, sarcopenia and muscle. DOI: 10.1002/jcsm.12639

[7] Efficacy and Safety of Bimagrumab in Adults With Obesity and Metabolic Dysfunction: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. — Shao et al., 2026, Diabetes, obesity & metabolism. DOI: 10.1111/dom.71156

[11] Changes in Lean Mass and Serum Myostatin with Habitual Protein Intake and High-Velocity Resistance Training. — Binns et al., 2017, The journal of nutrition, health & aging. DOI: 10.1007/s12603-017-0883-6

[14] The effects of concurrent training order on body composition and serum concentrations of follistatin, myostatin and GDF11 in sarcopenic elderly men. — Bagheri et al., 2020, Experimental gerontology. DOI: 10.1016/j.exger.2020.110869

[15] Aerobic exercise + weight loss decreases skeletal muscle myostatin expression and improves insulin sensitivity in older adults. — Ryan et al., 2013, Obesity (Silver Spring, Md.). DOI: 10.1002/oby.20216

[17] The relationship between changes in serum myostatin and adiponectin levels in patients with obesity undergoing a weight loss program. — Takao et al., 2021, BMC endocrine disorders. DOI: 10.1186/s12902-021-00808-4

冒頭の写真: 骨格筋の組織を染色して撮影した、長腓骨筋の横紋筋組織の顕微鏡写真。(写真: Nephron / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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