格闘技の計量前の減量は体に何を残すか 水抜き後の筋力と腎機能の研究

ロンドン五輪の柔道競技で準決勝の試合に臨む選手を写した写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

腎臓や心臓の指標は動けるかと別の問い

腎機能を扱った2021年のレビューは、健康な男女の格闘技選手が、おおむね1週間以内に約5%体重を減らした研究を調べた。多くの研究でクレアチニン、血中尿素窒素、尿比重が減量後に上昇していた。前の二つは血液の検査項目で、尿比重は尿の濃さを表す指標である。[6]

著者らは、この変化を脱水とそれに続く急性の腎障害を示すものと解釈し、健康を優先する別の減量方法を検討すべきだとした。レビューの結論を「脱水しただけ」と軽く扱うことはできない。同時に、個々の選手の検査値や病気の診断を、記事の説明から読者自身が判定することもできない。[6]

日常の減量で、短期間の数字の低下を増やすために水分を控える発想は、この結果を踏まえて見直したい。競技では計量という期限があるが、生活の中で体重を管理する人に、脱水を成果として数える理由は見いだせない。腎機能のレビューは、体重の減少と体への負担が同時に起こりうることを示している。[6]

心臓に関する研究にも、悪い変化と保たれた機能が同時に現れている。男子のエリート柔道選手9人を対象とした2024年の予備研究では、急速減量と高強度の競技練習を組み合わせた期間と、練習だけの期間を比較した。減量を伴う期間には、心拍数や複数の心臓関連の血液指標が有意に変化した。[10]

一方で、左心室の収縮機能、つまり心臓が収縮して血液を送り出す働きの障害は認められなかった。評価には心電図、血液指標、胸の外から行う心臓の超音波検査が用いられた。血液に現れた変化と、画像で評価した収縮機能が保たれた結果が併存している。[10]

最初の期間は高強度練習とともに体重を5%減らし、その7日後の期間は高強度練習のみを行った。練習だけの期間にも、当初の測定と比べて変化した酵素の値があった。減量を伴う期間だけを抜き出すより、対照となる練習期間の結果も含めると、競技の準備中に調べた内容が明瞭になる。[10]

心臓の研究で減量を伴う期間に変化した項目には、高感度心筋トロポニンやクレアチンキナーゼの分画が含まれる。心拍数の増加も認められた。腎機能のレビューが血液と尿を調べたのに対し、この研究は心臓に関わる検査を組み合わせており、急速減量に伴う体の変化を異なる角度から捉えている。[6][10]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

気分と食行動は計量後にも目を向ける

柔道の急速減量を扱った2020年の系統的レビューは、7日以内に5%以上の体重を落とした研究を集め、14研究、計1,103人を検討した。生理学的な指標や血液などの指標の結果には食い違いがあったが、心理面の方向はそれらよりそろっていた。緊張、怒り、疲労感が増え、活力が低下していたのである。[4]

体重を落とす期間に疲れていても、「試合前だから」と一つの理由で片づけてしまうかもしれない。このレビューは、体を動かす成績だけを見ていると取りこぼす評価項目があることを示す。気分の変化を、選手の意志の強さや弱さだけに帰しては、減量の身体的・心理的な条件が見えなくなる。[4]

食べ方と体への不満については、競技後まで追った研究もある。2024年の前向き研究では、試合前の体重を尋ねる質問票に122人が回答し、競技後の食行動の質問票には約7日後に132人、約28日後に89人が回答した。各時点の回答者数は同じではなく、全員を完全に追えた集団として扱うことはできない。[16]

この研究では、食事とエネルギーの管理、むちゃ食い、体の管理、体への不満という側面を質問票で調べた。食行動の乱れを示す得点が中程度から非常に高い範囲にあった割合は、男性83%、女性89%だった。これは質問票による兆候の評価であり、摂食障害と診断された割合とは区別される。[16]

さらに、男性では試合前の減量幅と食事の管理に関する得点に、弱い正の相関があった。しかし、研究全体の結論は、減量幅にかかわらず、多くの競技者が試合後も食べ物や体との関係に難しさを抱えているというものだった。相関から、急速減量だけが食行動の乱れを引き起こしたと決めることはできない。[16]

この結果の実用的な意味は、計量さえ終われば食事への緊張も自動的に終わる、と予定を閉じないことだ。競技の成績、体重の回復、食事や体への受け止めは別の経過をたどりうる。本人が困っているのに「もう試合は終わった」と支援を打ち切らない視点が、体重管理の話には含まれる。[16]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「数日かければ水抜きより穏やかで、力も保てる」とは限らない。レスリングの代替策を論じたレビューは、数日間で約3.3〜6%の体重を落とす方法でも、競技特有の検査の成績が低下したと整理している。日数を少し延ばしたことと、競技に必要な状態を保つことを同じ意味にしないほうがよい。[8]

このレビューが試合前の選手に重視したのは、脱水していない状態、糖質の十分な摂取、そして練習量を調整するテーパリングである。テーパリングは、それまでの練習を踏まえて試合前の負荷を調整することだ。体重をさらに下げるために運動量を足すという発想とは、準備の目的が違う。具体的な調整は競技者ごとに指導者と扱う内容になる。[8]

「体重を戻した量が大きければ、減量もうまくいった」という読み違えにも注意したい。競技間で回復時間や大会の形が異なるなら、戻った量を一列に並べて減量の技術を採点することは難しい。体重の増減だけでは条件をそろえられないという問題が、系統的レビューにも残されている。[14]

「心理面は本人が我慢すれば済む」という整理も、研究が測った内容を狭めてしまう。柔道のレビューは気分を、競技後の前向き研究は食行動と体への不満を評価している。両者は同じ質問でも同じ集団でもないが、体重調整を筋力と体重だけで完結させない点では接している。[4][16]

健康目的の運動をする読者にとっては、格闘技という名前だけで、日常の運動と計量前の減量を一緒にしないことが出発点になる。技を練習することや体を動かすことと、計量のために急いで軽くなることは、取り組みの中身が違う。競技の事情を尊重することと、その水抜きを自分の成果に数えることを分けて考えたい。[1][8]

今日からできること

  • 体重管理を始めるなら、数日で終える締切を外し、生活の中で食事と運動を続ける開始日と終了日を決める。数週間をかけて段階的に調整するというレビューの提案を踏まえ、週単位で取り組む期間を取る。[15]
  • 運動のある日に糖質を抜いて軽くしようとしているなら、どの食事で糖質を含む食品を食べるかを決め、運動に向けて食事を取る。レスリングのレビューは、練習を支える糖質の摂取を重視している。[8]
  • 体重を急いで下げるために追加した運動があれば、その回数を減らし、普段の運動に戻す日を決める。試合に出る人は大会までの日数と練習回数を指導者と調整する。レビューで取り上げたテーパリングは、試合前の負荷を調整する行動である。[8]
  • 飲み物を控えて体重を動かすことをやめ、運動する時間帯にも水分を取れるよう飲み物を用意する。競技の計量に向けた減量が必要な場合は、腎機能への負担を踏まえ、医師と指導者に方法を相談する。[6]
パーソナルキックボクシング01 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

計量の水抜きから離れたヨガの選択肢

計量のために汗を増やす目的から離れてヨガに参加するなら、オンザショア立川店には常温のヨガもある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、ピラティスも扱い、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。ほかに扱う種目は、パーソナルトレーニングやHIIT、ボクササイズ、女性専用のキックボクササイズである。格闘技を連想させる名称の種目と、ヨガの体験とは、案内上も分かれている。

体験の対象はヨガで、60分のレッスンに税込1,980円で参加する形だ。レンタルにはヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚が含まれる。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

店舗が入るのは、東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3F。JR立川駅北口を出て徒歩1分の場所にあり、年中無休で8:00〜23:30に営業している。店舗の案内にはレッスンの情報があり、ヨガ体験の申し込みは体験の予約から受け付けている。計量後に体重を戻すための運動ではなく、日常に続けるヨガとして、参加する曜日を生活の中に置く。

参考文献

[1] Effects of Weight Cutting on Exercise Performance in Combat Athletes: A Meta-Analysis. — Brechney et al., 2022, International journal of sports physiology and performance. DOI: 10.1123/ijspp.2021-0104

[2] The effects of rapid weight loss on skeletal muscle in judo athletes. — Roklicer et al., 2020, Journal of translational medicine. DOI: 10.1186/s12967-020-02315-x

[4] Effects of Rapid Weight Loss on Judo Athletes: A Systematic Review. — Lakicevic et al., 2020, Nutrients. DOI: 10.3390/nu12051220

[5] Effects of rapid weight loss and wrestling on muscle glycogen concentration. — Tarnopolsky et al., 1996, Clinical journal of sport medicine : official journal of the Canadian Academy of Sport Medicine. DOI: 10.1097/00042752-199604000-00003

[6] Effects of Rapid Weight Loss on Kidney Function in Combat Sport Athletes. — Lakicevic et al., 2021, Medicina (Kaunas, Lithuania). DOI: 10.3390/medicina57060551

[7] Rapid weight loss followed by recovery time does not affect judo-related performance. — Artioli et al., 2010, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640410903428574

[8] Alternatives to rapid weight loss in US wrestling. — Lambert et al., 2010, International journal of sports medicine. DOI: 10.1055/s-0030-1254177

[10] Cardiac biomarkers alterations in rapid weight loss and high-intensity training in judo athletes: a crossover pilot study. — Milovančev et al., 2024, The Journal of sports medicine and physical fitness. DOI: 10.23736/S0022-4707.24.15992-0

[14] The Magnitude of Rapid Weight Loss and Rapid Weight Gain in Combat Sport Athletes Preparing for Competition: A Systematic Review. — Matthews et al., 2019, International journal of sport nutrition and exercise metabolism. DOI: 10.1123/ijsnem.2018-0165

[15] Effects of Different Rapid Weight Loss Strategies and Percentages on Performance-Related Parameters in Combat Sports: An Updated Systematic Review. — Martínez-Aranda et al., 2023, International journal of environmental research and public health. DOI: 10.3390/ijerph20065158

[16] Prevalence of disordered eating and its relationship with rapid weight loss amongst male and female combat sport competitors: A prospective study. — Doherty et al., 2024, Journal of science and medicine in sport. DOI: 10.1016/j.jsams.2024.06.007

[19] Neuromuscular performance after rapid weight loss in Olympic-style boxers. — Zubac et al., 2020, European journal of sport science. DOI: 10.1080/17461391.2019.1695954

冒頭の写真: ロンドン五輪の柔道競技で、準決勝の試合に臨む選手を写した写真。(写真: Korea.net / Korean Culture and Information Service (Korean Olympic Committee) / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ダイエットの科学特集のほかの記事

ダイエットの科学特集の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約