食べ物の報酬と脳のドーパミン 見る時と食べる時で違う肥満の脳反応

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睡眠と運動は、食物報酬の何を動かしたか

Yangらの無作為化クロスオーバー試験は、同じ参加者が通常の夜と睡眠を短くする夜を経験して比較する設計だった。対象は普段の睡眠が7〜9時間で、睡眠障害のない18〜55歳の肥満のない女性である。寝床にいる時間を通常より33%減らす条件を設け、空腹、食品への渇望、食物報酬、選ぶ食事量を調べた。[12]

睡眠を短くした後には、空腹と食品への渇望が強まり、食べたチョコレートの量が増えた。昼食に選んだ分量も大きく、盛りつけたエネルギーが増加した。チョコレートを得るための努力を課す課題も用いているので、単に「昨夜は眠かった」と感想を尋ねただけの研究ではない。生活の条件を変えた時に食べ物への反応が動くことを示す試験だ。[12]

睡眠の測定には、単一チャンネルの脳波計を使った。短い夜の後には総睡眠時間が実際に短く、空腹の増加はp=0.013、食品への渇望の増加はp=0.002だった。疲れと眠気も強まり、主観的な感覚と食事の行動の両方が変化したのである。食品を欲しくなることに加え、食べたチョコレートの量と昼食に盛りつけた量を測った点が特徴だ。[12]

運動では、肥満のある思春期の15人を対象に、運動しない条件、昼食の180分前に30分運動する条件、60分前に30分運動する条件を無作為な順序で比較した試験がある。昼食と夕食を自由に食べてもらい、食欲と食品の好ましさも評価した。消費エネルギーと食べたエネルギーを別々に見る設計が、この研究の要点である。[17]

絶対的な摂取エネルギーには条件間の有意な差がなかった。一方、昼食の摂取量から運動で消費した分を引く相対的な指標は、60分前の運動条件で、運動しない条件より低かった。脂肪摂取量や、高脂肪食品を低脂肪食品よりどれだけ好むかという評価にも条件差があった。食べる総量、運動で使った分、好みの評価は、同じ結論を出す指標ではない。[17]

食事との間隔による違いは、昼食前の感覚にも現れた。運動しない条件では、180分前に運動した条件より空腹が弱かった。これから食べられそうな量と食べたい気持ちも、運動しない条件のほうが両方の運動条件より低かった。運動を終えた後の「食べたい」という感覚と、実際に摂ったエネルギーの結果は、こうして別々に記録された。[17]

60分前の運動条件では、昼食の脂肪摂取量が、運動しない条件と180分前の運動条件のどちらよりも低かった。昼食前の高脂肪食品への相対的な好ましさも、180分前の条件より低い。食事との間を変えると、摂取量の総計だけでなく、何を好むか、どの栄養素を摂ったかにも差が出た試験である。[17]

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減量後の脳反応を、体重の変化だけで説明できるか

胃バイパス手術後の食物報酬を調べたGoldstoneらの研究では、無作為化、プラセボ対照、二重盲検のクロスオーバー実験が行われた。食後の腸ホルモンを薬剤で一時的に抑えた時、食べ物への行動と脳反応がどう変わるかを比較した。単に手術を受けた人と受けていない人の画像を見比べるだけより、仕組みに近づくための設計である。[20]

対象は手術から5か月を超えた人で、実験ごとの胃バイパス手術群は7〜11人だった。比較には肥満のない人や、別の胃の手術を受けた人が含まれる。チョコレート菓子を得るためにどこまで努力するかという課題と、食品写真の魅力を評価する機能的磁気共鳴画像の課題が使われた。機能的磁気共鳴画像は、この実験では血液の酸素化に依存する信号を指標としている。[20]

腸ホルモンを抑える操作の後、胃バイパス手術群では、食べ物を求める努力、食品の魅力、報酬系の画像信号が増えた。比較群では同じ増加が認められなかった。食後の満腹に関わる腸ホルモンの反応が、手術後の食物報酬の変化を生む仕組みの一つかもしれないと著者らは結論している。[20]

薬剤で抑えられた食後のホルモンには、ペプチドYY、グルカゴン様ペプチド1、線維芽細胞増殖因子19が含まれた。胃バイパスと胃バンディングの手術後の参加者を解析すると、ペプチドYYが低下した程度と、報酬系の画像信号が増えた程度に正の相関があった。グルカゴン様ペプチド1にも同じ方向の傾向があった。脳の測定と並行して、血液中の食後の信号も追っている。[20]

脳と胃腸は別々の説明の箱に入れられない。Volkowらのレビューでも、エネルギーの均衡を調節する仕組みと、ドーパミン細胞や食物報酬に関わる領域との相互作用が論じられている。食べ物の画像に反応する脳を見ている時にも、背景には体からの信号がある、という視点が必要になる。[1]

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よくある誤解

「脳の反応が変わっていれば、食べ物依存が確定する」という読み方は慎重に扱いたい。Leeらのレビューは、食べ物と他の依存性物質が引き起こす経路には類似点も相違点もあり、食べ物依存という概念自体に論争があると整理している。似た回路が関わることと、同じ診断になることは分けて考えるべきだ。[4]

「おいしいと感じるほど体重が重い」という説明にも、別のデータがある。Chwylらは過体重・肥満の成人に、日常の食事や食品以外の活動から感じる楽しさを、その時々に評価してもらった。食事の楽しさが大きい人ほど開始時の体格指数が低いという関連があり、治療後の減量が大きい方向の関連は統計的に有意ではなかった。食事を楽しむ行為そのものを、過食の原因と断定できない。[18]

また、この研究では食品以外の楽しさと体重の結果との関連は小さく、有意でもなかった。「趣味を増やせば食の報酬が置き換わって痩せる」という、魅力的な説明を証明した研究として使うこともできない。[18]

この成人279人の研究では、平均年齢は51.81歳で、開始時に7日間、その直前の数時間に食事や食品以外の活動から得た楽しさを評価した。その後の1年間の行動的な減量治療と結びつけて解析している。日常のその時々の評価と、後から振り返った自己報告との一致は控えめだった。食品以外の楽しさについても同じ方法で尋ねており、食事の楽しさとの比較ができる設計だった。[18]

研究の読み方で押さえる注意はここにまとめたい。観察研究の関連から原因は確定せず、受容体への結合能と血液の酸素化による画像信号も測定対象が異なる。睡眠の試験は肥満のない成人女性の短い夜を、運動の試験は肥満のある思春期の15人を調べたもので、成人の長期減量の処方にそのまま移せない。各課題で動いた指標と、対象の範囲をセットで受け取るのが適切だ。[12][13][17][18][20]

「味を感じる領域が活動したら、おいしさを測れた」とも限らない。Rollsのレビューは、前部島皮質では味、温度、食感の情報が空腹とは独立して表現され、眼窩前頭皮質では空腹時の反応や主観的な快さと関連する活動がみられると整理する。感覚が入ったことと、その食べ物に今どれほど価値を感じるかは、脳の研究でも区別される。[10]

今日からできること

  • 普段の睡眠時間を削らずに済むよう、起床から逆算して就床を何時にするか決める。夜の用事を終える時刻もそこに合わせる。通常の夜と寝床の時間を33%短くした夜を比べた成人女性の試験では、短い夜の後に空腹と食品への渇望が強まった。[12]
  • 運動する日は、昼食まで何分空けるかを食事時刻と一緒に決めて動く。肥満のある思春期の試験が比べたのは、昼食の180分前と60分前に行う30分の運動だった。試験の間隔は比較条件として参照し、自分の運動を食事の前後のどこに置くかを具体化する。[17]
  • 間食を買う時は、主に脂肪を含むもの、主に炭水化物を含むもの、両方を含むものから、食べる候補を何品にするか決めて選ぶ。菓子の実験ではこの成分構成を分け、好みと食品を得るための入札額を調べた。健康体重群と過体重・肥満群で、組み合わせへの評価は異なっていた。[14]
  • 食事の楽しさを振り返るなら、何日間、どの食事で評価するかを先に決め、その時の楽しさを言葉にする。成人279人の研究は7日間の日常評価を使った。後からまとめて思い出す評価との一致は控えめだったため、その場の感覚を残す。[18]
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食べたい気持ちの外にも、動く楽しみを探す

食べたい気持ちからいったん離れて体を動かすなら、オンザショア立川店の25種類以上のヨガから、取り組みたい内容を選べる。ホットヨガは、溶岩プレートを敷いたスタジオで行うレッスンである。そのほかに常温で行うヨガがあり、ヨガとは別の種目としてピラティスも用意されている。

ヨガを60分受ける体験は税込1,980円。バスタオル2枚とフェイスタオル1枚、ヨガマットを借りられるため、体験の料金にはこれらのレンタルも含まれている。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

JR立川駅北口から歩いて1分のエトロワビル3Fがスタジオで、住所は東京都立川市曙町2-14-10。営業開始は朝の8:00、終了は23:30で、平日と週末のどちらも同じ営業時間となっている。年中無休のスタジオだ。ヨガ以外には、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。店の紹介と料金案内、ヨガ体験の予約ページに案内がある。食べ物の楽しみは食事に残し、ヨガで取り組みたい動きをレッスンの案内から選ぶ。

参考文献

[1] Reward, dopamine and the control of food intake: implications for obesity. — Volkow et al., 2011, Trends in cognitive sciences. DOI: 10.1016/j.tics.2010.11.001

[4] Food for Thought: Reward Mechanisms and Hedonic Overeating in Obesity. — Lee et al., 2017, Current obesity reports. DOI: 10.1007/s13679-017-0280-9

[10] Taste, olfactory and food texture reward processing in the brain and obesity. — Rolls, 2011, International journal of obesity (2005). DOI: 10.1038/ijo.2010.155

[11] Relation of obesity to consummatory and anticipatory food reward. — Stice et al., 2009, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2009.03.020

[12] Increased Hunger, Food Cravings, Food Reward, and Portion Size Selection after Sleep Curtailment in Women Without Obesity. — Yang et al., 2019, Nutrients. DOI: 10.3390/nu11030663

[13] Sweet Dopamine: Sucrose Preferences Relate Differentially to Striatal D2 Receptor Binding and Age in Obesity. — Pepino et al., 2016, Diabetes. DOI: 10.2337/db16-0407

[14] Fat and Carbohydrate Interact to Potentiate Food Reward in Healthy Weight but Not in Overweight or Obesity. — Perszyk et al., 2021, Nutrients. DOI: 10.3390/nu13041203

[15] The role of dopamine in motivation for food in humans: implications for obesity. — Wang et al., 2002, Expert opinion on therapeutic targets. DOI: 10.1517/14728222.6.5.601

[17] Effect of exercise-meal timing on energy intake, appetite and food reward in adolescents with obesity: The TIMEX study. — Fillon et al., 2020, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2019.104506

[18] Testing reward processing models of obesity using in-the-moment assessments of subjective enjoyment of food and non-food activities. — Chwyl et al., 2023, Eating behaviors. DOI: 10.1016/j.eatbeh.2022.101698

[20] Link Between Increased Satiety Gut Hormones and Reduced Food Reward After Gastric Bypass Surgery for Obesity. — Goldstone et al., 2016, The Journal of clinical endocrinology and metabolism. DOI: 10.1210/jc.2015-2665

冒頭の写真: 展示用に並べられたデザートを写した、食べ物の見た目が分かる写真。(写真: Netha Hussain / CC0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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