移住後の体重増加と食生活の変化 滞在年数だけでは説明できない移民研究の答え

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移住先との肥満率の差が、縮まらなかった研究もある

長く暮らすほど移住先の人と同じ体格になる、という説明を改めて検討したのがParkらの分析だ。米国の健康調査を使い、1995年と2005年に観察された集団を比較した。移民と現地生まれの人の肥満率はどちらも上がっていたが、同じ年齢の範囲を進むヒスパニック系集団でみると、移民側の上昇は現地生まれより遅かった。[10]

結果として、この比較では移民の肥満率が現地生まれへ近づいたとは言えず、両者の隔たりはむしろ広がった。移民の体重側に変化があったという事実だけで、移住先への同化と呼んでよいのか。著者らが問題にしたのは、比較対象の側も時間とともに変わっているのに、それを置き去りにする分析だった。[10]

これは同じ人を継続して測った個人追跡ではなく、繰り返し行われた横断調査で集団を追う方法である。その制約とともに読むとしても、比較する相手の変化を考慮する意義は残る。移民だけに焦点を合わせれば「増えた」という記事になる。同じ年代の移住先の人も並べると、「差はどう動いたか」という別の問いが立つ。[10]

反対に、米国のアジア系移民を分析した研究では、入国時期で分けた集団の影響を考慮しても、滞在期間が長いことと肥満との関連が認められた。しかも、自分の健康状態をどう評価するかという指標は、肥満と同じ動きを示さなかった。移民の健康をひとつの下降線で表せないことを、この結果は教える。[19]

相反する報告は、対象の条件と合わせて読むほうが理解しやすい。対象集団、比較相手、何を変化として数えたかが異なる。体格を調べた数字から、適応の成功や暮らし全体の良し悪しまで採点するのは飛躍になる。肥満と自己評価された健康のように、同じ調査でも指標によって違う形が現れうる。[10][19]

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入国時の年齢と言語は、滞在年数とは違う情報である

新たに米国の永住資格を得た成人移民を対象とする調査では、滞在期間と過体重・肥満の関連は、入国した年齢によって異なった。若くして入国した人では長い滞在との関連が強い一方、50歳を超えて入国した人では、滞在期間による有病割合の違いは認められなかった。自己申告による食事変化の大きさも、過体重・肥満と関連していた。[20]

この調査での過体重・肥満はBMIが25以上という区分だった。入国時の年齢が20歳以下で滞在15年以上の集団では、20歳未満で入国して滞在1年以下の集団と比べ、過体重・肥満であるオッズが11倍と報告された。95%信頼区間は5.33〜22.56で、推定の幅も大きい。入国年齢と滞在期間を組み合わせた比較である。[20]

ノルウェーのオスロでは、イラン、パキスタン、スリランカ、トルコ、ベトナム出身者について、ノルウェー語の能力を適応の指標に使った研究がある。調査時に体重と身長を測り、25歳時の体重は本人の回想で尋ねた。言語能力とBMIの変化には仮説に沿う関係がみられた一方、居住期間の影響は認められなかった。[16]

オスロのデータは2000〜2002年の2つの調査から得られ、言語能力に加えて社会経済的な情報も集められた。著者らの仮説は、適応に伴って移民とノルウェー出身者のBMIの隔たりが縮むというものだった。結果はこの仮説を支持した。現在の実測と25歳時の回想を組み合わせた、比較相手のある分析である。[16]

移住時の年齢に注目した米国の研究は、永住資格を新たに得た成人を全国的に代表する調査に基づく。入国年齢によって滞在期間と過体重・肥満との関係が異なるという結果は、統計的にも有意だった。著者らは若くして移住した人への肥満予防を優先課題に挙げている。言語能力を扱ったオスロの研究とは、対象の選び方も適応の指標も異なる。[20][16]

米国のアジア系移民の分析は、入国時期をまとめた集団ごとに比較したことにも特徴がある。最近入国した人と古くから暮らす人を見比べるとき、滞在が短いか長いかに加えて、そもそも異なる時期に移ってきた人たちかもしれない。著者らは、移住した集団を取り巻く広い文脈も考える重要性を指摘している。滞在年数との関連が残った肥満と、違う動きをした健康の自己評価を分けた分析は、その具体例になる。[19]

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座って過ごす行動は、世代差の一部を説明した

移住者本人だけでなく、その子や孫の世代まで比較する研究もある。ラテン系の移民背景を持つ若者2,292人を分析した研究では、移民世代とBMIとの関係の一部を、座って過ごす行動が統計的に媒介していた。媒介とは、ここでは世代と体格の結びつきの途中に、その行動が関係しているかを調べる考え方である。[7]

分析では、移民世代とBMIの関係に複数の健康行動がどう関わるかを、統計モデルで調べている。座って過ごす行動がその関係を部分的に媒介したという結果から、著者らはラテン系移民の体重増加を説明する際の、この行動の役割を指摘した。食事だけに焦点を絞らず、過ごし方を含めて調べた点が特徴である。[7]

対象は米国の青年の健康を追う全国調査に参加した、ラテン系の思春期から成人への移行期の若者だった。背景には、第1世代の若者では第2・第3世代より肥満が少ないという報告がある。国境を越えて移った本人だけでなく、その次の世代まで含めて、生活行動と体格の関連を検討している。[7]

よくある誤解

「現地の人より肥満が少なければ、支援は後回しでよい」という考え方には注意が要る。成人移民のレビューは、最近移住した集団に比較的健康な行動があることを踏まえて、その良い行動を維持する早い段階の支援を提案している。差がまだ小さいうちに生活の良い面を残す、という方向であり、悪くなるまで待つ発想とは異なる。[6]

「元の文化をすべて守ればよい」とも読めない。適応尺度を用いたレビューでは、元の文化から維持される面と、新しい文化から取り入れる面が複雑に関わる可能性を論じている。特に女性では身体像や食品の選択、身体活動に関する文化的影響が逆方向に働く仮説も挙げられた。これらは説明の候補であり、特定の文化全体へ健康の点数を付けた結論ではない。[12]

「体重増加が見つかったのだから、移住しなければ防げた」という反実仮想も、この研究群からは決められない。移民と現地生まれを並行して比較した分析が示すように、移住先側でも肥満率は変化している。移民本人の増加をすべて移住の作用と数えると、同じ時代を暮らす比較相手の動きを見落とす。[10]

食文化を選ぶ話を、どちらの国を選ぶかという忠誠の問題にする必要はない。研究が支援の対象に挙げているのは、元からある健康的な行動を残すことだ。なじみのある食べ方の何を大切にし、新しい暮らしの何を取り入れるかを、行動の単位で考える余地がある。[6]

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今日からできること

  • 糖を含む食品が増えた食事から、週に何回、その食品の量を減らすかを決めて実行する。対象の食品と変更する食事を先に絞る。中国系女性の追跡研究では、糖の摂取量が文化適応の得点と関連していた。[11]
  • 脂肪の多い料理が続く場面では、週のうち何回を脂肪の少ない構成へ替えるか決め、買う料理や調理の組み合わせを変える。研究で追った指標は、食事のエネルギーのうち脂肪が占める割合だった。[11]
  • 転居後に長く座るようになった場面を決め、その時間から1日何分を立って過ごす時間へ替えるか決める。テレビを見るなどの場面ごとに実行する区切りを設ける。ラテン系の若者を調べた研究では、座って過ごす行動が世代とBMIの関係を部分的に媒介した。[7]
  • 体重の推移は、転居日と測定日を分けて記録し、何を起点にした期間かを添える。診療情報の研究の平均42.0か月は医療での追跡期間であり、入国からの期間とは別だ。過去の値と比べる際も、起点をそろえて扱う。[5]

転居先の駅を、ヨガへの入口にする

転居後の運動先を駅の近くで探す人には、JR立川駅北口から徒歩1分のオンザショア立川店という選択肢がある。ヨガの種類は25以上で、常温のヨガも実施している。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングを扱う。

ヨガを初めて体験する人向けには、税込1,980円で60分のレッスンがある。ヨガマットのほか、バスタオル2枚とフェイスタオル1枚のレンタルを含む内容だ。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

所在地を探す際の目印となる建物はエトロワビルで、住所は東京都立川市曙町2-14-10、その3Fに店舗がある。全曜日とも8:00〜23:30の営業で、休業日は設けていない。種目の案内は店舗サイト、利用料金は料金案内に掲載されている。転居先でヨガを始める日は、駅北口からエトロワビルへ向かう道を歩く。

参考文献

[1] Obesity in International Migrant Populations. — Murphy et al., 2017, Current obesity reports. DOI: 10.1007/s13679-017-0274-7

[5] Longitudinal Trends and Risk Factors for Obesity Among Immigrants in Massachusetts. — Mulugeta, 2020, American journal of preventive medicine. DOI: 10.1016/j.amepre.2019.10.003

[6] A systematic review of acculturation, obesity and health behaviours among migrants to high-income countries. — Alidu et al., 2018, Psychology & health. DOI: 10.1080/08870446.2017.1398327

[7] The immigrant paradox and adolescent obesity: examining health behaviors as potential mediators. — McCullough et al., 2014, Journal of developmental and behavioral pediatrics : JDBP. DOI: 10.1097/DBP.0000000000000027

[10] Immigrant obesity and unhealthy assimilation: alternative estimates of convergence or divergence, 1995-2005. — Park et al., 2009, Social science & medicine (1982). DOI: 10.1016/j.socscimed.2009.09.008

[11] Acculturation and dietary change among Chinese immigrant women in the United States. — Tseng et al., 2015, Journal of immigrant and minority health. DOI: 10.1007/s10903-014-0118-4

[12] Acculturation and obesity among migrant populations in high income countries–a systematic review. — Delavari et al., 2013, BMC public health. DOI: 10.1186/1471-2458-13-458

[16] Immigrants’ acculturation and changes in Body Mass Index. — Iversen et al., 2013, Economics and human biology. DOI: 10.1016/j.ehb.2012.02.003

[19] Cohort and duration patterns among Asian immigrants: comparing trends in obesity and self-rated health. — Ro et al., 2015, Biodemography and social biology. DOI: 10.1080/19485565.2014.950721

[20] Age at arrival and risk of obesity among US immigrants. — Roshania et al., 2008, Obesity (Silver Spring, Md.). DOI: 10.1038/oby.2008.425

冒頭の写真: ブラジルのサンパウロにある週末の路上市場で販売されている香辛料。(写真: Wilfredor / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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