職場の減量大会は効くのか 個人戦より続いたチーム戦と大会後の体重の行方

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仲間との結びつきを体重の証拠と混同しない

Lylesらはオンラインの身体活動促進プログラムで、開始時と4週後に集団のまとまりや交流を調べた。友好的な競争と協力は、集団の結びつきの強い予測因子だった。[17] ここでいう結びつきとは、同じ集団に属しているという感覚に関する指標である。

この結果からは、敵意を伴う競争よりも、協力を含めた関係に目を向ける理由が得られる。

身体を使うゲームに関するレビューも、協力と競争の結果を分けている。対象の中心は子どもと青少年で、短時間の対戦ではエネルギー消費と攻撃性が増えた報告がある一方、協力形式では動機づけ、遊びの継続、自分にもできるという感覚、他者に配慮する行動に良好な結果が報告されていた。協力形式で過体重・肥満の青少年の体重が減った研究も含まれている。[15]

レビュー自体も研究の量が少なく、好みや競争心、年齢などで反応が異なる可能性を挙げている。[15] それでも、競争を強めるほどすべての結果がよくなるという発想には、立ち止まる材料になる。短時間に多く動けることと、また参加したくなることには別々の評価が要る。

運営を考える人には、競争に乗りやすい人の満足と、苦手な人の参加を同じ指標で扱わないという問いが残る。誰もが勝負好きという前提で申込書を作らないところから検討できる。

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終了後の代謝は順位表に載らない

Fothergillらは、大幅な減量を競う番組に参加した人の体組成と安静時代謝量を追跡した。安静時代謝量とは、安静にしている体が消費するエネルギーの量である。開始時、30週間の大会終了時、さらに6年後を測っている。[11] 競争の最中に出た結果だけで終わらせなかった点が重要だ。

終了時の平均減量は58.3kgで、安静時代謝量は開始時より1日610kcal低下していた。6年後には、失った体重のうち平均41.0kgが戻っていた一方、安静時代謝量は開始時より1日704kcal低い状態だった。[11] 大幅減量を経験した人たちの、その後を表す平均値である。

体が小さくなれば消費の条件も変わる。そこで研究では、体組成と年齢の変化で調整した後に残る代謝の差を「代謝適応」として評価した。その値も追跡時に平均で1日499kcalの低下を示していた。[11] 開始時との差のすべてを同じ意味で受け取らず、調整前の代謝量と調整後の指標を分けたい。

さらに、終了時の代謝適応と後の体重の戻りの間には、有意な相関が認められなかった。一方、追跡時により多くの減量を維持していた人ほど、その時点の代謝低下が大きいという関連があった。[11] 「代謝が下がった人から必ず戻った」という一本の説明には収まらない。

職場の比較が示した大会中の違いと、番組後の追跡が示した体の変化を、別々の問いに対する答えとして持つほうが正確だ。[10][11]

なお、この追跡で測った代謝量は、体組成の測定と安静時の検査を用いて得られている。[11] 日々の体重記録だけから自分にも同じ代謝低下が起きたと判断したり、この平均値を食事から差し引いたりする使い方には結びつかない。長期の体重の変化を知る結果と、個人の食事量を指定する手順は分けて扱う。

参加を考えるなら、終了後も支援を使えるのか、体重が戻ったときに再び話せる窓口があるのかを聞く価値がある。表彰式の後にも連絡先がある、という事実を確かめるところまでは今日できる。

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計量前後の増減はどれほど短い出来事か

Matthewsらの系統的レビューは、競技前の急な減量と、その後の体重増加を扱う研究を集めた。対象は競技前7日以内に急速な減量をする選手の研究で、16本、合計4,432人を含んでいた。ボクシング、柔道、総合格闘技、テコンドー、レスリングという体重階級のある競技が対象だった。[5] 職場の大会とは、計量の位置づけも参加者の目的も異なる。

このレビューでは急速な減量を報告した研究は3本、体重が戻る過程を報告した研究は14本だった。計量後に体重を戻すために許された時間は3〜32時間と幅があり、競技の種類や大会の構造、回復に使える時間が増加量に影響しているようだった。[5] 同じ「大会後に戻った」という言葉でも、数時間の出来事と長年の経過では、見ている現象の時間の尺度が変わる。

参加者の内訳は女性156人、男性4,276人で、女性のデータは少なかった。著者らは急速な減量量を客観的に捉えたデータの不足も問題にしている。計量後に増えた量を、その前に減った量の代わりに使うには証拠が不十分だとされた。[5] 減る過程と戻る過程の両方を測ることに意味がある。

体重階級の制度では、計量の後に体重を増やすことで、公式計量時より上の階級に相当する体格で競技に臨めるとレビューは述べている。[5] 数字を小さくする行為が競技上の戦略になる仕組みだ。健康づくりの大会で欲しいのは、その制度への適応よりも、終了後も生活に残る行動だろう。社内の表彰で計量値だけが目立つときには、何を達成として数えているのかを話し合う余地がある。

よくある誤解

研究は対象も設計も違う。職場の比較は無作為割り付けと確認できず、番組後の追跡は特殊な大幅減量を経験した少人数、ゲームのレビューは主に子ども・青少年が対象である。これらを一般の大人の減量大会に同じ効果が出る保証には使えない。[10][11][15]

「減った人がいるなら、減らない人の努力が足りない」という読み方には注意したい。Domoffらは、主に白人女性からなる59人を、減量番組か自然を扱う番組を見る群に無作為に割り当てた。減量番組を見た群では、過体重の人への嫌悪と、体重は本人が制御できるという信念が強まった。一方、意識に表れにくい偏見や肥満の人の特性評価では、有意な群間効果がなかった。[14] 実験で視聴したのは40分の番組で、視聴前と、1週間後の視聴後に評価が行われた。探索的な解析では、BMIが低く、減量に取り組んでいない人で、過体重の人への嫌悪が強まっていた。[14] 全員の反応をひとくくりにせず、誰が映像を受け取ったかにも目を向ける結果だ。番組を見てやる気が出るかという問いとは別に、他者をどう見るようになるかという問いがある。

職場で順位を共有する場合にも、成績を人格の評価に変えていないかを考えたい。番組視聴の実験であり、職場の順位公開そのものの害を測った研究ではない。[14] だからこそ、「競争はすべて有害」と広げるのでも、「刺激になるからよい」と決めつけるのでもなく、誰にどんな言葉をかける企画なのかを具体的に確かめる。

「最終日に軽ければ、脂肪を多く減らせた」という理解も危うい。格闘技の体重調整を扱うレビューでは、水分や食事の制限、運動の増加で体内の水分や腸の内容物を減らし、体重を操作する方法が説明されている。極端な実践は危険になり得る。[1] 競技者の特殊な操作を、一般の健康づくりの大会でまねる理由にはならない。

「競技で行われているなら安心」とも言えない。女性のフィジーク競技者158人を対象とした横断調査では、質問票上で摂食障害のリスクありとされた人が37%いた。これは診断された人の割合とは異なる。指導者や他の選手が減量方法に強く影響していたことも報告された。[2] 同じ調査でよく使われていた方法は、段階的な食事調整94%、食事制限64%、過剰な運動84%、多量の水を飲む方法による体水分操作73%だった。複数の方法を組み合わせていた点が特徴である。指導者を主な影響源に挙げた人は89%、別の選手を挙げた人は73%だった。[2] 支援を受ける相手の存在と、そこで勧められる内容の安全性を一緒に見ておきたい。仲間の影響には支援になる側面だけでなく、方法を吟味すべき側面がある。体重を減らす方法に不安がある場合は、同僚の経験談だけで押し切らず、医師や栄養の専門家に相談する対象になる。

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今日からできること

  • チームで身体を動かす機会を作り、週に何回集まるか、1回に何分動くかを仲間と決める。オンラインの身体活動促進研究では、友好的な競争と協力が集団の結びつきと関連していた。勝敗だけでなく、一緒に参加できる回数を相談する。[17]
  • 身体を使うゲームを取り入れるなら、協力して進める形式で遊ぶ日と、1回の終了時刻を決める。子ども・青少年を中心としたレビューでは、協力形式で動機づけや遊びの継続に良好な結果が報告されている。[15]
  • ネットの減量支援を利用している人は、献立と運動計画を開き、食事を用意する日と運動する日を週に何日設けるか決めて実行する。8週間の観察研究では、追加支援のある群がこれらの機能を多く利用していた。[8]
  • 大会の数字を残すなら、終了日の体重だけでなく、参加した週の記録を並べる。ネットの研究が用いたのは週ごとの自己申告体重だった。計量直前の飲食制限や発汗で数字を下げる方法は採らない。[8][1]

減量大会の順位を降りて選ぶヨガ

減量大会の順位を離れて次に取り組む運動を選ぶなら、オンザショア立川店ではヨガの60分体験でレッスンに参加できる。体験は税込1,980円で、ヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚のレンタルを含む。

溶岩プレートのあるホットヨガに加え、常温のヨガとピラティスも扱っている。ホットヨガ以外の選択肢もあるスタジオで、ヨガだけで数えてもレッスンは25種類以上に及ぶ。女性専用のキックボクササイズやボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングの案内もあるが、ここで挙げた体験はヨガを対象としている。

医師から運動を止められている方は利用できない。

妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

JR立川駅北口を出て徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3Fが店舗である。営業は朝8:00から夜23:30までで、曜日によってこの営業時間は変わらず、年中無休である。店の案内と料金、ヨガの体験予約から利用の情報を得られる。減量大会を終えた後の運動には、順位表の代わりに受けたいヨガの種類を挙げる。

参考文献

[1] Individualised dietary strategies for Olympic combat sports: Acute weight loss, recovery and competition nutrition. — Reale et al., 2017, European journal of sport science. DOI: 10.1080/17461391.2017.1297489

[2] Weight loss practices and eating behaviours among female physique athletes: Acquiring the optimal body composition for competition. — Alwan et al., 2022, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0262514

[5] The Magnitude of Rapid Weight Loss and Rapid Weight Gain in Combat Sport Athletes Preparing for Competition: A Systematic Review. — Matthews et al., 2019, International journal of sport nutrition and exercise metabolism. DOI: 10.1123/ijsnem.2018-0165

[8] An 8-week web-based weight loss challenge with celebrity endorsement and enhanced social support: observational study. — Hutchesson et al., 2013, Journal of medical Internet research. DOI: 10.2196/jmir.2540

[10] Comparison of three worksite weight-loss competitions. — Cohen et al., 1987, Journal of behavioral medicine. DOI: 10.1007/BF00846145

[11] Persistent metabolic adaptation 6 years after “The Biggest Loser” competition. — Fothergill et al., 2016, Obesity (Silver Spring, Md.). DOI: 10.1002/oby.21538

[14] The effects of reality television on weight bias: an examination of The Biggest Loser. — Domoff et al., 2012, Obesity (Silver Spring, Md.). DOI: 10.1038/oby.2011.378

[15] Better Together: Outcomes of Cooperation Versus Competition in Social Exergaming. — Marker et al., 2015, Games for health journal. DOI: 10.1089/g4h.2014.0066

[17] Longitudinal analysis of virtual community perceptions of cohesion: The role of cooperation, communication, and competition. — Lyles et al., 2018, Journal of health psychology. DOI: 10.1177/1359105316667794

冒頭の写真: 雪の積もる公園で、冬の衣服を着た人たちが一緒に歩いている風景の写真(写真: CGP Grey / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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