体重と静脈血栓症の関係 標準体重でも腹囲に注目したい長期追跡の結果

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初回発症と再発では運動の答えが変わる

血栓症を経験した人の関心は、初めて発症するまでの危険より、再発を防げるかに向きやすい。その問いを調べた研究では、一般住民の調査から静脈血栓症を発症した786人を抽出した。使われた活動の情報は、発症後に始めた運動ではなく、発症前の調査で答えた習慣的な身体活動だった。[4]

追跡中に再発は139件、死亡は395件あった。活動的だった人の再発のハザード比は男性1.48、95%信頼区間0.83〜2.65、女性0.95、同0.52〜1.74で、再発との明確な関連は認められなかった。一方、全死亡のハザード比は0.72、同0.57〜0.91で、活動的な人ほど低い死亡リスクと関連していた。[4]

死亡との関連は、初回が深部静脈血栓症だった人で強く、肺塞栓症だった人ではより不明確だった。病名をまとめた解析から一歩進めると、発症の種類も結果の読み方に関わる。同じ活動の情報でも、再発と死亡という異なる結果に、それぞれ別の答えが得られていたのである。[4]

発症前の活動は、週1時間未満を非活動的、週1時間以上を活動的として分類された。ここでの活動群は、病気になる前の生活習慣によって決まっている。抗凝固薬という、血栓症の治療や予防に使う薬の扱いは、活動量が増えたという理由で自己判断せず、主治医に確認する対象になる。[1][4]

ここには、運動の価値を単一の結果で決めないための視点もある。初回が深部静脈血栓症だった人の死亡のハザード比は0.59、95%信頼区間0.44〜0.79で、肺塞栓症だった人は0.87、同0.61〜1.26だった。後者では信頼区間が1をまたいでおり、結果の不確かさも大きい。発症前の活動との関係を、初回の病型別に示した内訳である。[4][7]

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肺塞栓症の後は症状と動ける程度を別々に見る

初めて肺塞栓症を発症した64人を調べた縦断的な観察研究では、入院中と退院後3、6、12か月に、身体活動、息切れ、呼吸時の痛み、肺機能、歩行能力が評価された。運動群と対照群を設けず、患者の回復の経過を追う設計だった。[5]

身体活動の週当たりの中央値は4時間から7時間に増え、息切れと呼吸時の痛みの評価は年内に低下した。肺機能は退院から3か月までに改善し、6分間に歩ける距離でみた機能的な能力は、その後も1年を通じて改善した。症状の落ち着きと、動ける程度の回復が、完全に同じ時間経過を取るとは限らないことが読み取れる。[5]

活動を増やした理由には、健康を保ちたい、再発を避けたいという思いがあった。一方、減らした理由には、呼吸時の痛み、運動時の息切れ、再発への恐れが挙がった。病後に動けないことを意欲不足に置き換えるより、何が活動を妨げているかを具体的に捉えるほうが、調べられた患者の姿に近い。[5]

著者らは、少なくとも重い心血管の併存疾患がなければ、肺塞栓症後の身体活動を勧められると考察している。病後の活動は、重い併存疾患や症状を含めて主治医と相談する対象となる。活動時間の分布は当初が週0〜27時間、その後は0〜29時間と幅広く、中央値の背後には大きな個人差があった。[5]

診察で伝える内容も、ただ「体力がない」だけより、息切れなのか、呼吸時の痛みなのか、再発が怖いのかを区別すると具体的になる。歩く距離は延びても不安が残る場合と、不安は減っても動くと息切れする場合では、話し合う材料が異なる。研究では、活動量を増減した理由も集めていた。活動の時間だけでなく、なぜ増やせたのか、なぜ減ったのかという患者の説明も、回復の経過を捉える情報だった。[5]

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よくある誤解

「発症後は太っていた人の死亡が少ないのだから、体重を増やしたほうがよい」という読み違えがある。静脈血栓症の患者10,869人を登録した前向きの非介入研究では、24か月後の全死亡について、正常BMIに比べて過体重・肥満群の調整ハザード比がそれぞれ0.75、0.59だった。95%信頼区間はそれぞれ0.63〜0.89、0.49〜0.72である。[19]

しかし、これはすでに発症した患者の体格別の観察だ。各群では活動性のがんの割合や治療の受け方も異なり、低体重の患者では死亡と大出血のリスクが高かった。再発は体格群間で同程度だった。発症を増やす要因の検討と、発症後の死亡の比較を混ぜて、体重を増やす行動を勧めることはできない。[19]

「体格に合わせた薬の扱いは、体重の数字だけで分かる」という理解にも注意したい。肥満の患者への直接作用型経口抗凝固薬の使用を扱った専門家の更新文書は、臨床試験、メタ分析、薬物の体内での動きに関する研究を検討し、減量手術後の使用も別途扱っている。体格と治療の関係には、診療上の検討事項がある。[1]

この更新文書が扱うのは、肥満の患者における薬の有効性と安全性である。減量を進めている人や減量手術を受けた人は、その経過を治療側に伝えることが接点となる。薬を始める、止める、量を変えるといった判断は主治医に任せ、薬の扱いに不明点があれば薬剤師にも確認する。[1]

「妊娠の時期だけ気を付ければ、その後の体格は関係しない」とも言い切れない。妊娠初期のBMIを妊娠前や非妊娠時の体格の代わりに用いた女性の登録研究は、最初の妊婦健診から1年後を起点に、その後の血栓症を追った。追跡期間の中央値は12年で、BMIが高いほど発症が増える関連が報告された。[10]

研究が追ったのは、最初の妊婦健診から1年たった後の長期的な発症である。体格を測った時期と、発症を数え始めた時期には間隔がある。過去の体格が長期的な評価の材料になると受け止め、妊娠中の減量を自分で始める根拠にしない。数字を知る目的は、過去の自分を責めることではなく、医療者と経過を共有することである。[10]

研究で関連が見つかった体格、日常の身体活動、発症後の治療は、それぞれ異なる情報を持っている。自分の血栓症への備えを考えるときは、体重の変化だけに答えを背負わせず、腹囲と生活の状態、医師が評価する病状を持ち寄る。生活の工夫を進めることと、治療の判断を主治医に委ねることは両立する。[1][2][5]

今日からできること

  • 余暇に体を動かす曜日を決め、週に何日行うかを生活の中に割り当てる。余暇の活動を調べた研究は、女性の週1回以上という区分で発症との関連を示した。この値は論文の分類であり、実際の日数は仕事や家事との兼ね合いで決める。[13]
  • 仕事中にも体を動かす場面を設ける。職場で可能な移動を伴う用事に使う時間を決め、勤務日のどこに入れるかを具体化する。仕事中の活動も調べた研究では、女性の活動が多い群で発症が少ない関連があった。[13]
  • 運動を許可されている肺塞栓症後の人は、許可された活動を行う日と、その日に使う時間を決める。回復を追った研究では週の活動時間が測られ、活動を増やす理由には健康の維持が挙がった。無理なく取り組める長さを、診療で示された範囲内に収める。[5]
  • 腹囲を測る間隔を決め、体重と一緒に経過を見られる形で残す。次の受診にはその経過と、生活に組み込んだ活動を持参する。BMIだけでなく腹囲も扱った研究を、自分の体格を伝える材料にする。[2]
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腹囲を気にする日にも、動く場所を持つ

腹囲とともに身体活動に目を向ける読者は、オンザショア立川店で常温のヨガや溶岩プレートのあるスタジオでのホットヨガを選択肢にできる。血栓症の治療を受けている人や肺塞栓症の後の人は、参加する種目と室温の条件を主治医に伝え、溶岩ホットヨガへの参加が可能か相談する。医師から運動を止められている方は利用できない。

ヨガには25種類以上のレッスンがあり、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱う。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

所在地の東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fへは、JR立川駅北口から徒歩1分で着く。年中無休で、開店は8:00、閉店は23:30。ヨガを試す60分の体験料金は税込1,980円となり、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが料金に含まれる。営業時間は平日も土日も共通である。溶岩ホットヨガスタジオのほかに常温のヨガもあるため、ヨガの内容と室内の条件を分けて選べる。店の案内と料金の案内に詳細がある。血栓症の病後に運動の許可を得たら、余暇に動く日の行き先として参加できるヨガを選ぶ。

参考文献

[1] Use of direct oral anticoagulants in patients with obesity for treatment and prevention of venous thromboembolism: Updated communication from the ISTH SSC Subcommittee on Control of Anticoagulation. — Martin et al., 2021, Journal of thrombosis and haemostasis : JTH. DOI: 10.1111/jth.15358

[2] Overall and abdominal obesity in relation to venous thromboembolism. — Yuan et al., 2021, Journal of thrombosis and haemostasis : JTH. DOI: 10.1111/jth.15168

[4] Physical activity and risk of recurrence and mortality after incident venous thromboembolism. — Evensen et al., 2019, Journal of thrombosis and haemostasis : JTH. DOI: 10.1111/jth.14449

[5] Physical activity and respiratory symptoms after pulmonary embolism. A longitudinal observational study. — Danielsbacka et al., 2020, Thrombosis research. DOI: 10.1016/j.thromres.2020.02.014

[7] Regular Physical Activity and Risk of Venous Thromboembolism. — Evensen et al., 2018, Seminars in thrombosis and hemostasis. DOI: 10.1055/s-0038-1673636

[10] Prepregnancy overweight and obesity and long-term risk of venous thromboembolism in women. — Mahmoud et al., 2023, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-023-41186-2

[13] Physical activity and risk of first-time venous thromboembolism. — Johansson et al., 2019, European journal of preventive cardiology. DOI: 10.1177/2047487319829310

[16] Obesity measures and risk of venous thromboembolism and myocardial infarction. — Horvei et al., 2014, European journal of epidemiology. DOI: 10.1007/s10654-014-9950-z

[17] Repeated assessments of physical activity and risk of incident venous thromboembolism. — Evensen et al., 2018, Journal of thrombosis and haemostasis : JTH. DOI: 10.1111/jth.14287

[19] Influence of body mass index on clinical outcomes in venous thromboembolism: Insights from GARFIELD-VTE. — Weitz et al., 2021, Journal of thrombosis and haemostasis : JTH. DOI: 10.1111/jth.15520

冒頭の写真: さまざまな色と種類の医療用弾性ストッキングを並べた写真。色の異なる製品が写っている。(写真: Enter / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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