授乳は母の体重を戻すのか 長期の減量と産後3か月の逆向きの結果を確かめる

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授乳の続けやすさには、始める前の条件も関わる

授乳によって体重が変わるかという問いを考えるとき、体重や体脂肪の状態が授乳の続けやすさに関わる、逆方向の関係も見ておきたい。妊娠初期の体組成と、産後の完全母乳の継続を調べた観察研究では、完全母乳を希望していた女性の中でも、妊娠初期の体格指数や体脂肪率が高いほど、完全母乳の割合が低かった。[9]

妊娠前の体格指数が25以上の女性では、産後6週の完全母乳の割合が67%、産後6か月では37%だった。標準的な体格の女性では、それぞれ91%、79%だった。この数値は体格指数25以上と標準の女性の比較であり、完全母乳を希望した女性だけに限定した割合としては示されていない。産後6週と6か月の群間差のP値は、それぞれ0.005と0.001だった。[9]

また、母乳を続けたかったという希望と、実際に継続できたかは別に測られている。本人の希望があっても差が残るという結果を、「続ける気が足りない」と受け取るのは研究の内容と合わない。減量の期待を授乳の継続に重ねる前に、授乳そのものに支援が必要な人がいるという側から見ることもできる。[9]

完全母乳を希望した初産の女性に絞った分析もある。妊娠初期の体脂肪率を低い順に4つの区分に分けると、低い側の2区分では産後6週の完全母乳が100%、高い側の2区分では66.7%と63.6%だった。この比較のP値は0.03である。体格指数25以上かどうかを分けた先の比較とは、対象と区分を明示して報告されている。[9]

調査した体脂肪率の測定時期は、妊娠12〜16週と37週だった。授乳の希望と継続期間は、産後6週と6か月の質問票で把握している。妊娠前の体格指数が17.5〜51の健康な妊婦が対象であり、産後6か月までの授乳終了は、母親の体格指数が高くなるほど多かった。妊娠中の測定から産後の経過へ、時間をまたいで結びつけた観察である。[9]

2025年の肥満の女性の生殖期全般を扱った専門家の声明も、肥満管理のカウンセリングと心理的支援を提供することを挙げている。産後の体重管理は、次の妊娠までを含めて考える課題とされる。一方、妊娠中や授乳中の肥満治療薬の安全性と有効性については臨床データが限られる。体重が気になるからといって、自己判断で薬を始める話には進めない。[1]

体格の評価についても、この声明は体格指数だけに頼らず、別の身体計測を加えることを勧めている。追加する計測の例には、腹囲を身長で割る腹囲身長比が挙げられている。産後のどの時期か、授乳をどう続けたいか、治療が必要かを含めて医師と評価する際の考え方として使いたい。[1]

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子どもの肥満の研究を、母の減量に読み替えない

授乳と肥満を調べた研究の中には、母親の体重ではなく、母乳を飲んだ子どもの後の体格を評価したものが多い。2023年の系統的レビューとメタ分析は159研究をまとめ、授乳経験と、その後の過体重や肥満の関係を調べた。中心は小児の研究であり、母親が授乳によって何kg痩せたかをまとめた数字ではない。[2]

集めた159研究から得られた推定値は169個で、そのうち130研究は1〜9歳を対象としていた。検索範囲は2014年8月から2021年5月に公表された文献で、乳児だけを評価する研究は除かれている。母乳を飲んでいる最中の体重だけでなく、その後の過体重や肥満を調べるための研究の集め方だった。[2]

全体の統合オッズ比は0.73、95%信頼区間は0.71〜0.76だった。オッズ比は、過体重や肥満に当たる人と当たらない人の比を、群間で比較する指標である。比較しているのは授乳経験のある子どもとない子どもにおける過体重・肥満のオッズであり、母親の減量幅や、子どもの発症確率そのものを表す数字とは異なる。[2]

研究の偏りや、統計で取り除ききれない背景の違いなどの影響を受けにくい19研究に限ると、統合オッズ比は0.85、95%信頼区間は0.77〜0.93だった。著者らは、その関連が公表の偏りや残った交絡だけによる可能性は低いと結論している。社会経済的な状況による交絡を受けやすい研究でも、その状況を調整した統合オッズ比は0.76、95%信頼区間は0.69〜0.83だった。[2]

より早い2015年のメタ分析でも、過体重や肥満との関連は、研究の質を絞ると小さくなっていた。全体の統合オッズ比は0.74だったが、質の高い11研究では0.87だった。同じレビューは、総コレステロールや血圧については関連を認めないと結論している。授乳との関連がある項目を見つけても、すべての健康指標が同じ方向に動くとは限らない。[4]

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よくある誤解

「完全母乳という区分なら、どの研究も同じ比較をしている」という読み違えがある。長期の追跡では授乳した期間が比較の軸であり、産後早期の観察では完全母乳かどうかが軸だった。別の研究では母乳のみ、一部母乳、代替品という区分を使っている。区分をそろえずに結果だけを足すと、授乳の何を比べた話かが分からなくなる。[7][13][19]

「授乳を続けたいという希望があれば、完全母乳を続けられる」とも限らない。完全母乳を希望した初産の女性でも、妊娠初期の体脂肪率の区分によって産後6週の継続割合に差があった。授乳の希望を尋ねたうえでなお違いが見られたことは、本人の意欲だけで継続を説明する難しさを示している。支援の場では、望んでいる授乳の形と実際の困りごとの両方を話題にできる。[9]

今日からできること

  • 授乳に追われて後回しになりやすい自分の食事を1つ選び、食べ始める目安の時刻を決める。赤ちゃんの様子でずれたときにも食べられるよう、先に食事を用意しておく。健康的な食事パターンを保つための段取りとして行う。[3]
  • 食事を用意する負担が大きい日は、週に何回、どの食事を家族に頼むかを自分で決める。買い物だけを頼むのか、調理まで任せるのかも具体的にし、授乳中の自分が食べる分を確保する。減量を急いで食事を削るより、栄養を保てる暮らし方を優先する。[3]
  • 体重の変化を確かめたいときは、測る曜日や時刻、何週間の経過を見るかを自分で決める。記録には産後何か月かと、比較する出発点を添える。毎回の数字に反応して食事や授乳を変えるより、同じ条件で経過を追うための測定にする。[7][19]
  • 授乳を続けたい気持ちや食事への不安は、授乳支援の場で言葉にする。体重が減らないという困りごとも含めて伝え、必要に応じて栄養面や心理面の支援につなげる。授乳中の薬の開始・変更は医師に委ねる。[1][3][9]

時刻や回数は暮らしを整えるために自分で決める目安であり、研究で減量効果を確かめた食事時刻や支援回数ではない。授乳の頻度や時間は減量の目標に合わせて増減させず、母子の状況を踏まえて支援者と考える。[3][19]

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授乳と自分の外出を両立する段取り

授乳を続けたいという希望を扱った研究[9]から暮らしに目を戻すと、自分の外出にも育児を交代する段取りが要る。オンザショア立川店は8:00〜23:30、年中無休で営業しており、家族と交代できる時間帯を考える際に営業時間を確認できる。

産後に溶岩ホットヨガを利用するかは主治医に相談し、再開する運動はまず常温のヨガから考える。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

店はJR立川駅北口から歩いて1分、東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3Fにある。授乳の合間に往復することを考えるなら、駅からの道のりも外出の段取りに含まれる。店は溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガも扱う。ヨガは25種類以上あり、ピラティスやパーソナルトレーニングもある。内容は店舗案内、費用は料金ページで確認できる。授乳の合間に外出できる日を家族と話し合い、受けたい常温ヨガと行き帰りに必要な時間を確かめる。

参考文献

[1] EASO Position Statement: Women with Obesity across the Reproductive Life – Fertility, Preconception, Pregnancy, Postpartum, and Breastfeeding. — Filippi-Arriaga et al., 2025, Obesity facts. DOI: 10.1159/000546449

[2] Systematic review and meta-analysis of breastfeeding and later overweight or obesity expands on previous study for World Health Organization. — Horta et al., 2023, Acta paediatrica (Oslo, Norway : 1992). DOI: 10.1111/apa.16460

[3] Nutrition recommendations for a healthy pregnancy and lactation in women with overweight and obesity – strategies for weight loss before and after pregnancy. — Hart et al., 2022, Fertility and sterility. DOI: 10.1016/j.fertnstert.2022.07.027

[4] Long-term consequences of breastfeeding on cholesterol, obesity, systolic blood pressure and type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis. — Horta et al., 2015, Acta paediatrica (Oslo, Norway : 1992). DOI: 10.1111/apa.13133

[5] Breastfeeding and postpartum weight loss. — Lambrinou et al., 2019, Current opinion in clinical nutrition and metabolic care. DOI: 10.1097/MCO.0000000000000597

[7] Exclusivity of breastfeeding and body composition: learnings from the Baby-bod study. — Jayasinghe et al., 2021, International breastfeeding journal. DOI: 10.1186/s13006-021-00389-x

[9] Impact of maternal obesity and breastfeeding intention on lactation intensity and duration. — Marshall et al., 2019, Maternal & child nutrition. DOI: 10.1111/mcn.12732

[13] Full Breastfeeding Modifies Anthropometric and Body Composition Indicators in Nursing Mothers. — Guzmán-Mercado et al., 2021, Breastfeeding medicine : the official journal of the Academy of Breastfeeding Medicine. DOI: 10.1089/bfm.2020.0144

[19] Maternal weight-loss patterns during prolonged lactation. — Dewey et al., 1993, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1093/ajcn/58.2.162

冒頭の写真: ベビーカーを押して歩く人と、そのそばを一緒に歩いている犬たち(写真: Peter van der Sluijs / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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