健康な食事と食費の開き 英国の5食品群に伴う18%の費用差と米国の家計

市場の売り場に並べられたボルロッティ豆と緑色のフリッジテッロ唐辛子 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

価格と体重の関連は、研究方法でも変わる

米国のCARDIA研究では、地域の食品価格と参加者の食事や体重を長期にわたり結びつけて分析した。ソーダ価格が高いことは、ソーダから摂るエネルギーだけでなく、総摂取エネルギーや体重が低いこととも関連した。追跡して同じ人のデータを積み重ねた研究であり、単発の買い物だけを調べたものより広い時間の情報を持っている。20年間の分析には5,115人から得た延べ12,123人日分のデータを用いた。価格は2006年の米ドルに換算されている。期間中にはソーダとピザの実質価格が下がり、全脂乳の価格は上がっていた。同じ時間の流れの中でも、食品ごとに値段の動きは違っていた。[12]

ソーダ価格が1ドル高いことに対応する推定では、総摂取エネルギーは1日124kcal低く、95%信頼区間は50〜198kcal低い範囲だった。体重の推定差の95%信頼区間は、0.31〜1.80kg低い範囲である。いずれも集団の分析から得た関連であり、飲み物の値段や本人の予算を操作すると、その分だけ体重が変わると計算する用途には向かない。[12]

価格と体重の関連について、解析方法による結果の変化も報告されている。別の米国の後ろ向きコホート研究は、男性6,537人、女性5,324人の若年成人を調べた。女性では食品価格と肥満割合に有意な関連が見られず、男性では解析方法によって結論が変化した。人ごとの違いをどう扱うかが、価格の見かけの影響を左右したのである。[2]

男性では、ある解析でファストフード価格の10%上昇が肥満である確率の13.2%低下と関連した。しかし、個人に固有の条件を考慮する固定効果の解析では、経済的にも統計的にも有意な結果が失われた。最初の数字だけを抜き出して「値段を上げれば肥満が減る」と伝えると、この論文の重要な部分を取り落とす。[2]

研究者は、就労、結婚、在学状況など、時間とともに変わる個人の条件が食品価格の変化を上回る可能性を論じている。暮らしの変化と食品の価格は、実生活では別々に進むとは限らない。観察研究で調整を行う意味は、こうした条件をできるだけ整理して比較することにある。それでも、価格だけを変えた実験と同じ結論には置けない。[2]

食費の相談でよく欲しくなるのは、「何円変えれば何kg動くか」という換算表だろう。しかし、米国の食品価格と肥満を整理したレビューは、検討されてきた対象食品への税や購入補助だけでは、個人の体重や肥満割合への大きな効果は見込みにくいと述べている。価格は関係する要素でも、体重変化をまとめて引き受ける道具にはなりにくい。[1]

同レビューは価格への働きかけを無意味ともしていない。効果が小さくても、複数の方法を組み合わせる肥満対策の中で役割を持つ可能性を残している。家計の話に戻すと、食費を整える目的と減量の評価を分けたほうがよい。支出が整ったことは支出の成果として受け止め、体重の結論は別の測定から考える。[1]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

食品を替えた先には、脂質とたんぱく質もある

価格による食品の入れ替わりを、栄養素まで追った研究もある。中国の成人5,625人を対象とした研究は、1989〜1993年の縦断データを使い、20〜45歳の食事を分析した。食べた食品群と栄養素の量には3日間の平均を用い、価格と食事との関係を統計モデルで検討している。ここで測ったのは、食品を食べるかどうかという選択と、食べる場合の量だった。[15]

研究者は6食品の価格と6食品群の消費、さらに3つの主要栄養素との関係を推定した。価格が動いた食品の消費だけを追うのに比べ、食事の構成が変わる経路を広く捉えている。例えば豚肉、卵、食用油の価格上昇は、脂質摂取の減少につながると予測された。しかし、たんぱく質摂取の減少につながったのは豚肉の価格上昇だけだった。同じ脂質摂取の減少という結果でも、一緒に動く栄養素は食品によって異なる。[15]

論文は、栄養不足と栄養過剰が併存する中国の変化を背景に、価格政策の利害を論じている。富裕層の脂質摂取を減らしつつ、貧困層のたんぱく質摂取を損なわないことが重要な課題とされた。どの食品に課税し、どの食品の購入を支えるかという選択には、こうした両面がある。支出の減少や食品の購入量だけでなく、必要な栄養素がどう動くかまで調べる意義を示す分析である。[15]

米国では、ファストフードの摂取を週当たりの食事回数として測った縦断研究もある。11,088人のデータに、開始時158郡、追跡時363郡の地域価格を結びつけた。調査は1996年と2001〜2002年で、食品価格と摂取回数の関連は性別や人種・民族で異なった。地域の値札と個人の食べ方を対応させて調べた点が特徴だ。[18]

この研究では男性で比較的強い関連があり、ハンバーガーよりソーダの価格への反応が大きかった。最も関連が強かった黒人男性では、ソーダ価格が20%高いことが、週のファストフード店利用が0.25回少ないことに関連した。価格の比較とともに、何を食べたかを回数で捉える研究があることも、食費を考える手掛かりになる。[18]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「野菜が高いなら、冷凍や缶詰を選べば同じ体重効果が得られる」という理解は、種類を比べた結果を一歩広げすぎる。米国の幼児を対象とした研究では、果物・野菜価格の高さと体格指数であるBMIの高さとの関連は、生鮮品の価格によって説明され、冷凍や缶詰の価格では同様の関連が見られなかった。冷凍品へ切り替える実験の結果ではない点が肝心である。[11]

この研究は地域価格と乳児期から5歳までの子どものデータを結びつけ、11,700件の観測を分析した。同じ子どもの変化を追う解析では、清涼飲料価格の高さが過体重の可能性の低さと結びつく一方、ファストフード価格の高さは過体重の可能性の高さと関連した。食品の価格が上がれば必ず同じ方向に体重が動く、という単純な図とは合わない。[11]

ここから家庭の代用品を決める処方箋を作るより、研究が区別した食品の状態や価格の対象に注目したい。「果物・野菜の価格」という括りでも、何の価格が関連していたかで中身は変わる。大人の減量へそのまま移すより、対象年齢と食品の分け方を保ったまま受け取るほうが正確である。[11]

「健康的なら、種類は多いほど無条件によい」という理解にも限界がある。英国の多様性の研究は、食品群ごとの採点に健康面の異なる食品が混じることを挙げている。同じ群に属する食品を増やしたという情報だけでは、その食事を十分に描けない。数える対象が食品群なのか、その群の中の種類なのかを分けて考えたい。[14]

さらに「値段の低い加工食品だから太る」という説明も、価格を原因として確定した言い方になる。超加工食品と肥満の仕組みを吟味した批判的レビューでは、低い食品費、保存期間、包装などについて、避ける利益とリスクを判断するには証拠が不十分とされている。価格の印象から体重への仕組みを決めつけるのは難しい。[20]

このレビューは、超加工食品を避けることに伴い得る問題として、食事の質の低下、食中毒リスクの増加、食品廃棄も挙げている。加工の程度だけで買い物かごを空にすることより、何を残し何に替えるのかを考える視点が求められる。包装の有無や価格の低さを、食事全体の評価の代役にしないことである。[20]

今日からできること

  • 食卓で抜けがちな食品群を1つ選び、その群の食品を週に何日の食事に加えるか自分で決める。乳製品、果物、野菜、肉とその代替食品、穀類という5食品群の広がりを扱った研究を、献立を組む手掛かりにする。[14]
  • 果物や野菜の種類を増やすため、次の買い物で普段と違うものを何種類選ぶか決め、食事に取り入れる。予算内で食べ切れる量から始める。食品群の中の多様性も調べられている。[14]
  • ソーダを飲む人は、1回に飲む量と週に飲む回数のうち、見直すほうとその量・回数を自分で決めて実行する。CARDIA研究が測ったソーダからのエネルギー摂取を、日々の飲み方へ結びつける。[12]
  • 自分で決めた期間、食費の合計と購入した食品を一緒に記録する。価格を理由に替えた食品も残し、支出の配分と買い物全体の構成を確かめる。[8][16]

これらは生活に合わせて試す行動案であり、観察研究で得た関連から減量幅や糖尿病予防の効果を約束するものではない。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

食卓にも運動にも、種類の幅を持つ

食卓の食品群や群の中の種類に目を向けたように、運動の内容にも幅を持って目を向けたい。オンザショア立川店では、ヨガだけで25種類以上のレッスンから内容を選べる。常温のヨガとピラティスのほか、溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガを行っている。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも設けられている。

東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3Fにあり、JR立川駅北口を出て徒歩1分の場所だ。曜日による営業時間の違いはなく、8:00〜23:30、年中無休で営業する。

ヨガを初めて体験する際の60分レッスンは税込1,980円で、バスタオル2枚とフェイスタオル1枚、ヨガマットをレンタルできる。継続する場合の案内は料金ページにある。食費と同じく継続する支出も確かめながら、ヨガの種類と通える時刻を選ぶ。

参考文献

[1] Food prices and obesity: a review. — Finkelstein et al., 2014, Advances in nutrition (Bethesda, Md.). DOI: 10.3945/an.114.007088

[2] Effect of food prices on the prevalence of obesity among young adults. — Han et al., 2011, Public health. DOI: 10.1016/j.puhe.2010.11.014

[8] Food costs, diet quality and energy balance in the United States. — Carlson et al., 2014, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2014.03.001

[11] Local food prices and their associations with children’s weight and food security. — Morrissey et al., 2014, Pediatrics. DOI: 10.1542/peds.2013-1963

[12] Food price and diet and health outcomes: 20 years of the CARDIA Study. — Duffey et al., 2010, Archives of internal medicine. DOI: 10.1001/archinternmed.2009.545

[14] Dietary Diversity, Diet Cost, and Incidence of Type 2 Diabetes in the United Kingdom: A Prospective Cohort Study. — Conklin et al., 2016, PLoS medicine. DOI: 10.1371/journal.pmed.1002085

[15] Food price policy can favorably alter macronutrient intake in China. — Guo et al., 1999, The Journal of nutrition. DOI: 10.1093/jn/129.5.994

[16] Experimental research on the relation between food price changes and food-purchasing patterns: a targeted review. — Epstein et al., 2012, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.3945/ajcn.111.024380

[18] An economic analysis of community-level fast food prices and individual-level fast food intake: a longitudinal study. — Gordon-Larsen et al., 2011, Health & place. DOI: 10.1016/j.healthplace.2011.07.011

[19] What Happens to Patterns of Food Consumption when Food Prices Change? Evidence from A Systematic Review and Meta-Analysis of Food Price Elasticities Globally. — Cornelsen et al., 2015, Health economics. DOI: 10.1002/hec.3107

[20] Ultraprocessed Foods and Obesity Risk: A Critical Review of Reported Mechanisms. — Valicente et al., 2023, Advances in nutrition (Bethesda, Md.). DOI: 10.1016/j.advnut.2023.04.006

冒頭の写真: 市場の売り場に並べられたボルロッティ豆と緑色のフリッジテッロ唐辛子。(写真: Marek Ślusarczyk (Tupungato) Photo portfolio / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ダイエットの科学特集のほかの記事

ダイエットの科学特集の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約