不安が強いと食べ方は変わるのか 体重との関連と運動の研究が示した違い

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不安で食べる量が減った実験もある

食事を意識して抑える傾向のある人と、そうでない人に、不安を誘発する手続きを行い、その後の摂食量を比べた実験がある。この研究は、本人が感じる空腹も評価した。不安だけを取り出さず、食事制限の傾向と空腹を組み合わせて調べた点が特徴だ。[13]

食事を抑える傾向のない対象者では、不安や空腹に応じた摂食量の変化は見られなかった。食事を抑える傾向のある対象者は、落ち着いた状態では、空腹なときのほうが空腹でないときより多く食べた。しかし、不安のある空腹な対象者では、落ち着いて空腹な対象者より食べる量が少なかった。[13]

不安を増やすことを減量法に使う根拠にはならない。比較した結果は、不安を誘発した後の摂食量だった。[13] 使い道はむしろ、不安から過食へ進む経路だけを唯一の説明にしないことである。

成人女性の横断研究で食べ方との関連が見られたことと、この実験で摂食量が減った条件があったことは、必ずしも矛盾しない。前者は日頃の食行動を質問票で捉え、後者は不安を誘発した後に食べた量を扱っている。[13][18] 「食べ方が変わる」という言葉には、習慣の自己評価と、実際の摂食量の変化が同居している。

自分の食事を振り返るときも、菓子を食べた場面だけで不安の影響を判定しないほうがよい。空腹を感じたか、普段から食事を抑えようとしていたか、実際に食べた量はどうだったかという問いが残る。実験で分けられた条件は、生活を説明するための問いに使う。食べ過ぎと食べられなさの両方を、食欲の変化として扱うためだ。[13]

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運動で不安が動いても、体重が同じように動くとは限らない

過体重・肥満の子どもと青年を対象とした身体活動のメタ分析では、25研究を統合した。身体活動の介入は、不安症状や抑うつ症状を改善する方向だった。一方、肥満に関する指標は、腹囲を除いて改善が認められなかった。[11] 心の変化と体格の変化を同時に調べたからこそ、結果のずれが見えた。

参加者は2,188人で、年齢の中央値は12.08歳、年齢の範囲は8.3〜18.44歳だった。評価にはBMIだけでなく、年齢などを考慮したBMIの指標、体重、腹囲、身長も含まれた。期間別では、8〜24週間の介入で抑うつ症状への効果が最も良好だったと報告されている。[11] ここでの期間の結果は抑うつ症状についての解析であり、不安に適した運動期間としては扱わない。

BMIや体重が動かなければ運動は無意味だった、と評価すると、不安という別の結果を見落とす。反対に、運動後に気分が楽になったから体脂肪も減ったはずだ、と評価しても指標を飛び越えている。介入の効果を読む際には、不安、体重、腹囲のどれを見ているのかを明確にしたい。[11]

身体活動とほかの介入を組み合わせた場合は、身体活動だけの場合と比べ、不安症状とBMIの両方で有意な効果があった。[11] 運動だけで取り組む場合と、ほかの支援も含めた場合を分けて評価した結果である。

この分析は成長期の過体重・肥満の人を対象にしたものである。[11] 立川で働く成人女性が、自分の不安に合う運動を探す際には、対象の違いを踏まえる必要がある。とりわけ不安障害の治療中は、この結果を理由に治療を運動へ置き換えず、担当する医師と取り入れ方を相談する。

全般不安症と肥満の関係を扱う近年の総説も、この病気に焦点を合わせた質の高い前向き研究や介入研究が不足していると指摘している。心理面、薬物療法、生活習慣を組み合わせる支援の可能性を論じているが、特定の運動について効果を確定するには課題が残る。[7] 運動への期待は、研究対象と測った結果の範囲に置く。

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食事の管理だけで、不安の治療を代行しない

不安と肥満の関係を論じる総説は、ストレスに関わる内分泌系、慢性炎症、インスリン抵抗性、睡眠、食行動など、共有しうる経路を挙げている。同時に、両者の関係はいまだ曖昧な部分があるとしている。[7] 経路の候補が多いことは、個人の原因が分かったという意味ではない。

「自分はこのホルモンのせいだ」「腸内環境だけ直せばよい」と原因を一つに決めるより、現在の治療と食行動の困りごとを一緒に扱う方向が、この総説の統合的な支援という考え方に近い。[7] 薬を服用している人は、体重への心配だけで自己判断で中断せず、処方した医師に不安と体重の両方を伝える。

心理的な介入を扱った系統的レビューは、不安、うつ、物質使用、摂食の問題などを対象にした67研究を整理している。多くの研究で、治療後に感情を調整する難しさと症状が並行して小さくなった。[2] 対象となる病気は幅広く、共通して測定したのは心理的な介入後の感情調整と症状の変化だった。[2]

ここでの感情調整とは、嫌な気分をまったく感じなくすることではなく、感情への対処を治療で扱うという研究上の視点である。レビューは、感情調整を複数の病気にまたがる治療上の概念として検討している。[2] 食べ方の悩みと不安を別々の診療の話として切り離していた人にも、両方を伝えるための言葉になる。

レビューでは、2研究を除き、不適応な感情調整の方略の使用と、全体としての感情調整の難しさが治療後に有意に小さくなった。症状にも並行した低下が見られた。[2] 治療を受ける側にとっては、症状の点数とともに、感情への対処で何が変わったかを話すための視点になる。複数の問題を抱えた人に対して、感情調整を共通の標的とする治療を考える意義が論じられている。[2]

よくある誤解

「人から評価される心配も、食欲だけの問題として扱えばよい」という理解には、見落としがある。イランの9〜13歳の子どもを対象に、摂食の症状と社交不安の症状のつながりを分析した観察研究では、人から評価されることへの心配が、両方の症状をつなぐ中心的な項目だった。[16] 食べた量だけでは捉えにくい不安を扱っている。

参加したのは男子405人、女子325人で、摂食に関する態度と社交不安を質問票で評価した。摂食の症状だけのつながりでは、甘い物を食べる不快感が中心的な項目だった。社交不安も含めると、人から評価される心配が中心かつ最も強い橋渡しとなり、症状のつながりに性別による違いは認められなかった。[16]

この研究は、その心配を治療すれば食べ方が改善すると実証したものではなく、今後の介入研究が必要だとしている。[16] 子どもが食事の場で困っているなら、体重だけを話題にする前に、周囲の視線をどう感じているかも医療者へ伝える材料になる。成人にも同じ構造があると断定はしない。

「体が大きい子は不安も強いはずだ」という決めつけも避けたい。子どもと青年のメタ分析では、体への不満や自尊感情とは異なり、不安との関連は認められなかった。[12] 外から見える体格を、その人の心の状態を診断する道具にしない。

「食べる量が減っているなら、不安は体重管理に好都合だ」という考えも、短期の食事実験の読み違えである。調べられたのは不安と空腹、食事制限の組み合わせに対する摂食量の反応だった。[13] 減量のために不安を我慢する根拠としては使えない。

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今日からできること

  • 過体重・肥満の子どもが運動を始めるときは、本人が参加できる身体活動を家族で選び、週に何回取り組むかを本人と決める。身体活動を調べた25研究では、不安・抑うつ症状と腹囲に改善が見られ、ほかの肥満指標とは結果が分かれた。体重だけを成果の目標にせず、参加する回数を生活に合わせる。[11]
  • 運動と食事や心理面の支援をすでに組み合わせている子どもは、その支援の中で取り組む身体活動について、まず何週間続けるかを本人が選ぶ。子どもの分析では、身体活動とほかの介入の併用は、身体活動だけの場合より不安症状とBMIの両方に有意な効果があった。[11]
  • 食べ方にも困っている人が心理的な支援で感情への対処を練習しているなら、その練習を生活の何時に行うか、自分で時刻を決める。67研究のレビューでは、心理的な介入後に感情調整の難しさと症状が並行して小さくなった。受けている支援で扱う練習を、日々の取り組みに結び付ける。[2]
  • 食欲が変わった場面を受診で伝えるときは、「空腹の有無」「食事を抑えていたか」「実際に食べた量」を一緒に話す。不安と空腹、食事制限の傾向を組み合わせた実験では、食べる量が減る条件もあった。[13]

不安への対処と、ヨガの選択肢

不安の治療中に取り入れる運動を探す人には、オンザショア立川店の25種類以上のヨガと常温ヨガも、内容を選ぶ際の候補になる。溶岩プレートを敷いた室内で行うホットヨガのほか、常温で行うヨガがある。ピラティスやパーソナルトレーニング、HIIT、ボクササイズも扱い、女性専用のキックボクササイズも用意している。ヨガ以外の運動も含め、実施している種目の幅がある。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。不安障害の治療や服薬が続いている場合、暑い室内で行う溶岩ホットヨガへの参加は主治医に相談し、最初は常温のヨガを検討する。

ヨガの体験は税込1,980円で60分を受講でき、マットとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚のレンタルを含む。体験予約と料金の案内がある。

所在地を挙げると、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fで、JR立川駅北口から徒歩1分の距離にある。曜日によって営業時間は変わらず、8:00〜23:30の営業を年中無休で続けている。店舗の案内にはヨガ以外の種目も掲載されている。不安の治療を続けながら参加する人は、主治医と話した運動条件に沿って、常温ヨガのレッスンを選ぶ。

参考文献

[2] Emotion regulation as a transdiagnostic treatment construct across anxiety, depression, substance, eating and borderline personality disorders: A systematic review. — Sloan et al., 2017, Clinical psychology review. DOI: 10.1016/j.cpr.2017.09.002

[4] Emotional eating in women with generalized anxiety disorder. — Fonseca et al., 2023, Trends in psychiatry and psychotherapy. DOI: 10.47626/2237-6089-2021-0399

[7] Generalized Anxiety Disorder and Obesity: Overlapping Neuroendocrine, Metabolic, and Behavioral Pathways. — Dymek et al., 2025, Nutrients. DOI: 10.3390/nu17172835

[11] Effect of physical activity on anxiety, depression and obesity index in children and adolescents with obesity: A meta-analysis. — Chen et al., 2024, Journal of affective disorders. DOI: 10.1016/j.jad.2024.02.092

[12] Association between overweight/obesity with depression, anxiety, low self-esteem, and body dissatisfaction in children and adolescents: a systematic review and meta-analysis of observational studies. — Moradi et al., 2022, Critical reviews in food science and nutrition. DOI: 10.1080/10408398.2020.1823813

[13] The effects on eating of dietary restraint, anxiety, and hunger. — Steere et al., 1993, The International journal of eating disorders. DOI: 10.1002/1098-108x(199303)13:2<211::aid-eat2260130209>3.0.co;2-q

[16] Eating disorder and social anxiety symptoms in Iranian preadolescents: a network analysis. — Sahlan et al., 2022, Eating and weight disorders : EWD. DOI: 10.1007/s40519-021-01329-8

[18] Association Between Anxiety Level, Eating Behavior, and Nutritional Status in Adult Women. — Janjetic et al., 2020, Journal of the American College of Nutrition. DOI: 10.1080/07315724.2019.1633970

[19] Obesity and anxiety symptoms: a systematic review and meta-analysis. — Amiri et al., 2019, Neuropsychiatrie : Klinik, Diagnostik, Therapie und Rehabilitation : Organ der Gesellschaft Osterreichischer Nervenarzte und Psychiater. DOI: 10.1007/s40211-019-0302-9

冒頭の写真: 木々が密に生い茂る森林の中で、木々の間を通る小道を歩いている一人の人物(写真: Deishini Mariam / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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