甘草の成分で体脂肪は減るのか リコリスの臨床試験と取りすぎの危うさ

切り分けられた甘草リコリスの根の断片が複数写っている写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

運動中の燃料、筋肉、肝臓を、減量と混同しない

体重の長期変化とは別に、甘草フラボノイド油をとった後の運動中の代謝を調べた研究がある。健康な人に1回600mgを用いた条件では、運動中の酸素消費量が増え、呼吸交換比が下がった。呼吸交換比は、呼吸ガスから運動中に使う燃料の傾向を見る指標である。さらに、1日300mgを8日間とった条件では、軽い運動後の回復中にもこの比が下がった。[8]

著者らは、軽い運動時の脂肪酸化、つまり脂肪を燃料として使うことを促す可能性を述べている。単回摂取時には最大酸素摂取量の40%の強度で自転車エルゴメーターを用い、反復摂取時には30%の強度で40分間トレッドミルを用いていた。少し涼しくした空調下では、単回摂取後に体幹の皮膚温も上昇した。代謝の結論は、この運動や測定環境に沿って捉えたい。[8]

筋肉を測った試験では、膝の変形性関節症でリハビリを受けている54〜90歳の50人に、油の素材1日300mgか偽薬を16週間用いた。甘草フラボノイド油の群では体幹の筋肉量が0.38kg増え、偽薬群との比較でも有意な増加があった。全身と体幹の体脂肪率も、偽薬群より抑えられていた。[10]

参加者の内訳は男性7人、女性43人で、素材群26人と偽薬群24人に分かれていた。筋肉量と体脂肪率は開始時だけでなく、その後も4週間ごとに測定され、膝の状態に関する評価も行われた。0.38kgは素材群内で開始時から増えた体幹の筋肉量で、偽薬群との差そのものの数値とは区別する。[10]

別の無作為・二重盲検試験では、59〜85歳の女性73人が対象となった。両群とも筋力トレーニングを行い、日常の歩数を増やすよう指示されたうえで、甘草フラボノイド油か偽薬を比較している。油の群では片脚立ちの時間が延び、BMIや体脂肪率も有意に下がった一方、歩行速度には有意な改善がなかった。体の機能は、項目によって結果が分かれたのである。[11]

運動の条件は16週間の筋力トレーニングと、日常の歩数を1日1000歩増やすことだった。素材群37人、偽薬群36人で、片脚立ちは素材群で73.9秒から93.5秒へ、偽薬群で82.8秒から87.1秒へ変化した。評価は開始時と8週間ごとに行われた。障害物のある場合とない場合の10m歩行、握力、膝を伸ばす筋力も測定項目に含まれている。[11]

肝臓の病気を対象にした抽出物の試験も、体重と検査値を分ける助けになる。非アルコール性脂肪性肝疾患の66人を調べた二重盲検の無作為化試験では、肝臓の酵素の値は甘草抽出物の群で下がったが、BMIの開始前後の差は両群とも有意ではなかった。抽出物は1日2gを2か月用い、体重、BMI、肝酵素を開始時と終了時に測っていた。[15]

同じ病気の女性60人を調べた別の二重盲検試験では、全員に減量食と健康的な生活を勧めたうえで、甘草根抽出物の粉末か偽薬を12週間比較した。抽出物の群では肝酵素、インスリン、インスリン抵抗性、超音波による脂肪肝の所見などが改善した。抽出物は1日1000mgで、開始時と終了時に検査を行っていた。酸化ストレスの指標であるマロンジアルデヒドも偽薬群に比べて有意に改善した。[9]

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取りすぎの問題は、健康な人を調べた試験にも現れた

安全性については、健康な男女を各群6人に分け、グリチルリチンの含有量を段階的に変えた甘草根の水性抽出物を4週間とってもらった研究がある。含有量は1日108、217、380、814mgだった。低い側の群では有意な影響が起きなかった一方、高い側では中止につながる不調が生じている。[16]

具体的には、380mgの群の女性に頭痛、814mgの群の高血圧の家族歴がある男性に高血圧、同じ群の経口避妊薬を使っていた女性に高血圧、低カリウム血症、末梢の浮腫が起きた。最も多い量の群では、一時的な血中カリウム低下と体重増加も観察された。カリウムへの影響も、体重の変化とは別に見逃せない有害反応だった。[16] 甘草入りの食品やサプリを使用中に、むくみ・血圧の上昇・頭痛などがあれば、その製品の使用を止めて医師に相談する。処方された漢方薬などを服用中の場合は、次の服用をどうするかも含め、速やかに処方医や薬剤師へ連絡する。[13][16]

この研究で低い量の群に有意な影響がなかったことを、誰もが使える上限量に変えることはできない。少人数を短い期間調べた条件であり、抽出物全体の重さとグリチルリチンの量も異なる。食品や漢方薬、サプリに書かれた重さを見て、自分でこの試験の数字と足し合わせるのは難しい。[13][16]

漢方薬を服用している人が甘草入りの食品やサプリを検討するなら、重なりの確認は医師・薬剤師に任せたい。薬の名前、サプリの表示、普段口にする甘草入りのものをまとめて示す。その際に確かめる対象は、甘草成分が重なるか、現在の血圧や薬との関係で使えるかである。継続的な高い曝露のリスクがある成分だからこそ、製品を別々に見るだけでは判断しにくい。[13][16]

妊娠中には、減量の話からさらに距離を取る必要がある。妊娠中の母親の甘草摂取と、子どもの発達を追った観察研究では、378人の子どもを平均12.5歳で評価した。母親のグリチルリチン摂取が多かった子どもでは、女児の思春期の進み方や体格、男女の認知・行動面に不利な関連が報告されている。[6]

これは母親が自由に摂取していた量と子どもの結果の関連であり、甘草が原因だと確定した試験ではない。発達への害の可能性を示す観察結果として、安全性を考える材料になる。妊娠中や妊娠を考えている人が甘草を含む薬・サプリを扱う場合も、産科の医師や薬剤師に製品を示し、扱いを確認する対象である。[6]

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よくある誤解

「自然の根だから、体重のために足しても穏やかだろう」という受け止め方には注意したい。食品原料の安全性レビューは、甘草成分がホルモンを不活性化する酵素の働きを抑えることを挙げている。由来が植物であることと、体内で作用を持つことは両立する。日々の食品の延長という印象だけで、薬理作用の強さを判断しないほうがよい。[13]

「脂肪肝の検査値が良くなれば、減量も進んだはずだ」という読み違いもある。肝酵素が下がった試験でBMIは有意に変わらず、研究者は組織を調べる検査を含む追加研究を求めていた。検査の項目が違えば答えている問いも違う。肝臓への期待を、体重の成果や治療完了に置き換えないことが大切だ。[15]

「少ない量で問題がなかったなら、続けても安全だ」という解釈にも飛躍がある。用量を変えた健康者の試験は4週間であり、安全性レビューも摂取量と反応の関係を明確にする難しさに触れている。試験の期間と製剤を外して、長く使える量だけを取り出すことはできない。購入時には効き目の説明とともに、自分の使用期間や併用品を医療者が判断できる状態にしておきたい。[13][16]

今日からできること

甘草の製品を増やす前に、日常で続ける行動を具体的にする。まずは食事、移動、筋力を使う動き、睡眠から、生活に組み込みやすいものを選ぶ。

  • 間食を食べる日は、袋から食べ続ける代わりに食べる量を先に用意する。週に何回、1回何gにするかと続ける期間を自分で決め、食べた量と食べた後の満足感を記録する。仕事中と帰宅後など、食べる場面も一緒に残すと見直しやすい。
  • 買い物や通勤の移動に歩く区間を作る。週に何回、1回何分歩くかと続ける期間を自分で決め、実際に歩けた時間を記録する。遅い帰宅の日にも同じ時間を求めず、生活の中で実行できた区間を残す。
  • 体の状態に合った筋力トレーニングを選ぶ。週に何回、1回何分にするかと続ける期間を自分で決め、行った種目と時間を記録する。方法が分からない動きは指導を受け、回数を増やす前に取り組み方を身につける。
  • 就寝前の過ごし方を整えるため、スマートフォンを置く時刻と床に入る時刻、続ける期間を自分で決める。実際の就寝時刻と翌朝の眠気を記録し、夜の予定に無理が重なっていないか振り返る。
  • 甘草入りの製品を検討する際は、使用中の薬、サプリの成分表示、甘草入りの食品をまとめて医師・薬剤師に示す。血圧や併用品との関係を相談し、薬の開始・中止・増減は医師の判断を仰ぐ。

行動の記録には、できた日だけでなく予定が崩れた日の事情も残す。残業の日には歩く時間が取れなくても、休日の買い物では歩けるかもしれない。間食の量を用意しても満足できないなら、食べる場面も振り返る。続ける内容は、自分の暮らしに合わせて調整できる。記録は自分を採点する表より、次の工夫の材料として使いたい。

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甘草の量とは別に選ぶ、ヨガの種目

甘草の摂取量を見直す話とは別に、体を動かす場を探すなら、オンザショア立川店には常温とホットの両方のヨガがある。25種類以上のヨガを扱い、ホットヨガは溶岩プレートのスタジオで行う。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。ヨガ以外の種目にはピラティスとパーソナルトレーニングがあり、女性専用のキックボクササイズに加え、ボクササイズやHIITも扱っている。ヨガを体験する場合は、60分の参加とヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚のレンタルを合わせて税込1,980円となる。

店舗は東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3Fで、JR立川駅北口から徒歩1分の距離に位置する。年中無休で8:00〜23:30に営業しているため、朝と夜のどちらに通うかも生活時間と照らし合わせられる。店舗案内で種目や場所を、料金で費用を確認し、参加するヨガを決めてからヨガの体験予約へ進める。

参考文献

[1] Effects of licorice extract in combination with a low-calorie diet on obesity indices, glycemic indices, and lipid profiles in overweight/obese women with polycystic ovary syndrome (PCOS): a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. — Hooshmandi et al., 2024, Journal of ovarian research. DOI: 10.1186/s13048-024-01446-9

[2] Effect of licorice on the reduction of body fat mass in healthy subjects. — Armanini et al., 2003, Journal of endocrinological investigation. DOI: 10.1007/BF03347023

[6] Maternal Licorice Consumption During Pregnancy and Pubertal, Cognitive, and Psychiatric Outcomes in Children. — Räikkönen et al., 2017, American journal of epidemiology. DOI: 10.1093/aje/kww172

[8] Enhancement of Fat Oxidation by Licorice Flavonoid Oil in Healthy Humans during Light Exercise. — Mori et al., 2015, Journal of nutritional science and vitaminology. DOI: 10.3177/jnsv.61.406

[9] Effects of licorice root supplementation on liver enzymes, hepatic steatosis, metabolic and oxidative stress parameters in women with nonalcoholic fatty liver disease: A randomized double-blind clinical trial. — Rostamizadeh et al., 2022, Phytotherapy research : PTR. DOI: 10.1002/ptr.7543

[10] The effects of licorice flavonoid oil with respect to increasing muscle mass: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. — Kinoshita et al., 2017, Journal of the science of food and agriculture. DOI: 10.1002/jsfa.8044

[11] The effects of dietary licorice flavonoid oil supplementation on body balance control in healthy middle-aged and older Japanese women undergoing a physical exercise intervention: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. — Kinoshita et al., 2021, Aging clinical and experimental research. DOI: 10.1007/s40520-020-01513-3

[12] Metabolic changes after licorice consumption: A systematic review with meta-analysis and trial sequential analysis of clinical trials. — Luís et al., 2018, Phytomedicine : international journal of phytotherapy and phytopharmacology. DOI: 10.1016/j.phymed.2017.12.010

[13] Risk and safety assessment on the consumption of Licorice root (Glycyrrhiza sp.), its extract and powder as a food ingredient, with emphasis on the pharmacology and toxicology of glycyrrhizin. — Isbrucker et al., 2006, Regulatory toxicology and pharmacology : RTP. DOI: 10.1016/j.yrtph.2006.06.002

[14] A dual investigation of the effect of dietary supplementation with licorice flavonoid oil on anthropometric and biochemical markers of health and adiposity. — Bell et al., 2011, Lipids in health and disease. DOI: 10.1186/1476-511X-10-29

[15] The efficacy of licorice root extract in decreasing transaminase activities in non-alcoholic fatty liver disease: a randomized controlled clinical trial. — Hajiaghamohammadi et al., 2012, Phytotherapy research : PTR. DOI: 10.1002/ptr.3728

[16] Effects of prolonged ingestion of graded doses of licorice by healthy volunteers. — Bernardi et al., 1994, Life sciences. DOI: 10.1016/0024-3205(94)90042-6

冒頭の写真: 切り分けられた甘草(リコリス)の根の断片が複数写っている写真。(写真: Salil Kumar Mukherjee / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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