食前のトマトと体重 若い女性の試験と、トマトジュースで変わった血液の数字

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リコピン単体と、食品の組み合わせは区別する

リコピンは熟したトマトに含まれる天然の色素で、カロテノイドという成分の仲間である。仕組みを整理したレビューでは、抗酸化や抗炎症に関係する働きが、肥満や糖尿病との関係で検討されている。[2] 炎症に関する説明は、ここでは代謝の問題に伴う体内の反応を扱うもので、体感だけから有無を判断する話とは異なる。

この仕組みのレビューでは約200本の論文や総説を評価し、脂肪組織、肝臓、腎臓、膵臓など、さまざまな臓器や組織で検討された作用を扱った。リコピンの体内への取り込まれやすさも論点となり、分子の形が異なるシス型はトランス型より吸収されやすく、主に肝臓と脂肪組織に分布すると整理している。[2] 食品に含まれる量だけでなく、吸収や分布まで視野に入れた仕組みの研究である。

このレビューが期待を示す根拠には、動物研究と疫学調査がある。著者ら自身、人での働きを評価するために、よく設計された前向きの臨床研究を求めている。[2] 細胞や動物で仕組みが説明できることは研究の出発点になるが、人がサプリを飲んだときの減量幅の答えを代わりに出してくれるわけではない。

炎症に絞った2025年の総説でも、トマトやその加工品について、人の介入研究の結果は混在していると整理されている。さらに、純粋なリコピンの抗炎症効果を、人の現時点のデータは支持していないとする。[13] 成分を取り出して量を増やせば、食品よりも確実になるという順序には並んでいない。

2026年の食品のメタ分析も、リコピン量に応じて効果が増える関係を認めず、リコピンを含まない食品の構成にも効果が見られたことから、食品内の成分の組み合わせに注目している。[5]

組み合わせの例として、肥満のある健康な成人12人がトマトと大豆のジュースを試した小規模研究がある。リコピンは1日54mg、大豆のイソフラボンは189.9mgを含み、カロテノイドの少ないトマトジュースを対照にした。各飲料を4週間ずつとり、間に休止期間を挟んで入れ替える試験である。[3]

トマトと大豆の飲料の後には、血中リコピンが2.48倍になり、複数の炎症関連物質が低下した。一方、腫瘍壊死因子αという炎症関連物質の低下は、有意な変化には届かない傾向にとどまった。[3]

この小規模試験で有意に低下した炎症関連物質には、インターロイキン5、インターロイキン12p70、GM-CSFがあった。いずれも体内の免疫や炎症の反応に関わる物質として測定されたものである。尿に含まれる成分の全体像も調べ、大豆のイソフラボンが体内で変化した後の成分が、トマトと大豆の飲料を飲んだ後の特徴を主に分けていた。[3] 血中の色素、炎症に関わる物質、尿中の成分という異なる結果を同じ参加者で追っている。

対照の飲料でも共通する尿中成分の変化があり、著者らはリコピンに依存しないトマトの作用も示唆している。[3] 大豆を組み合わせた飲料と、カロテノイドの少ない飲料の比較として受け止めたい。

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肝臓の脂肪が変わっても、全身の減量とは分けて見る

体重以外の変化を具体的に考える材料が、脂肪性肝疾患のある人を対象にした2026年の試験だ。代謝機能の問題を伴う脂肪性肝疾患の成人79人で、BMIが30以下の人を対象としている。トマトをとる群と、トマトを含まない食事の群に無作為に分け、6週間追った。[15]

介入群は1日200gの生トマトと50gのトマトソースをとった。肝臓の脂肪の蓄積は、機器を使う検査の指標で評価している。その変化量の中央値はトマト群で−35.00、対照群で−18.00dB/mとなり、調整した解析でも、トマト群のほうが大きく改善する結果だった。[15] 両方の群で値が下がったことも見落とせない。

重要なのは、同じ試験で体重や体組成には群間の有意差がなく、肝臓の硬さや多くの代謝・生化学指標にも有意差を認めなかったことだ。[15] 肝臓の脂肪を捉える指標で良い変化が出ても、体重全体の減少や、肝臓の状態の全面的な改善をひとまとめに約束する結果にはならない。

調整後の解析で、群による時間変化の違いを表す係数は−26.63dB/m、95%信頼区間は−44.00〜−9.25dB/mだった。[15] これは先に挙げた各群の変化量の中央値とは別の、統計モデルから推定した値である。終了時のCAPもトマト群のほうが有意に低く、前後の変化と終了時の比較の両方が肝脂肪の改善を示す方向だった。[15]

この試験ではトマト群42人と対照群37人に分けた。肝臓の脂肪はCAPという、検査で超音波の減衰を捉える指標で評価し、体格、体組成、肝臓の硬さ、代謝や生化学の値も追った。[15] 食品の介入が、どの測定結果に表れたかを複数の角度から調べた構成である。

脂肪性肝疾患で診療中の人が食事を変える場合は、担当医に食事方針を確認したい。

さらに、比較試験34本のメタ分析では、酸化に関わるマロンジアルデヒドには低下が見られたものの、血糖、血圧、脂質、炎症、体重、BMIなど、ほかの項目には有意な効果がなかった。[18] 個別の小規模研究で興味深い値が出たときも、より広い結果へ戻って確かめると、期待の置き場所を絞りやすくなる。

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よくある誤解

「トマトを食べる人は健康だから、トマトで痩せるはず」という推論には、もう一段飛躍がある。成人23,935人を含むコホート研究では、トマトやリコピンの摂取が多いことと、総死亡や一部の疾患による死亡が少ないことが関連していた。[16] コホート研究は、人の暮らしとその後の出来事を追う方法であり、食品を割り当てて比べる試験とは構造が違う。

その解析では体格や臨床、栄養に関わる条件を調整しているが、食べるように介入して体重が減ったという結果を示した研究ではない。[16] 健康に関わる関連が報告されたこと、トマトを食べる行動に因果的な利益があること、減量できることは、別々の問いである。健康全般の研究を減量の証明に借りると、この境目が消えてしまう。

このコホートの参加者の平均年齢は47.6歳、男性は48.8%で、追跡76.4か月の間に3,403人が死亡した。トマト摂取と総死亡のリスク比は0.86、95%信頼区間は0.81〜0.92だった。リコピン摂取でも総死亡との逆の関連があり、リスク比0.76、95%信頼区間0.72〜0.81と報告されている。[16] 食前の短期研究とは年齢や男女の構成、期間、調べた結果が大きく違う。

年齢や肥満の有無は、トマトやリコピンの摂取と死亡との関連を左右しなかった。一方、炎症の指標であるC反応性蛋白は、その関連を有意に修飾していた。[16] 食品の摂取と健康の関係を調べる研究には、体重以外の条件や結果も組み込まれている。サプリを使っている人や薬を服用している人が追加や変更を考える場合は、医師か薬剤師に製品を示して相談したい。

今日からできること

  • 食前に生トマトを置くなら、週に何回・1回何gにするかを自分で決め、何週間続けるかも決めて、食べた量と食事全体の内容を記録する。若い女性の前後比較では体重と体脂肪率が低下しており、食卓に取り入れる発想の手がかりになる。[1]
  • ジュースを選ぶ日は、週に何回・1回何mlにするかと続ける期間を自分で決め、飲んだ量とほかの飲み物を記録する。水と比べて血液の抗酸化指標が改善した試験があり、ここでの関心は体重ではなく飲料の選び方に置く。[14]
  • 体を動かす機会として散歩を、週に何回・1回何分にするかを自分で決め、何週間続けるかを置いて、実施した日と歩いた時間を記録する。買い物に出る日など、すでにある外出と組み合わせる。
  • 食事の準備に使う時間を週に何回・1回何分とるかを自分で決め、続ける週数を置いて、用意できた献立を記録する。トマトだけに役割を背負わせず、主食やおかずも含めて準備する。

切る手間をかけたい日も、飲料を選びたい日もあるだろう。食前の研究で見られた体重の変化、ジュースの抗酸化指標、比較試験をまとめた体重の結果には、それぞれ別の答えがある。[1][5][14][18] 明日の買い物では、痩せる保証を探すより、普段の献立に使えるトマトをかごに入れたい。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

食卓の習慣に、駅北口での運動を添える

トマトを食卓に取り入れるのと並行して体を動かす機会を持つなら、JR立川駅北口から徒歩1分というオンザショア立川店の立地を日々の動線に重ねられる。店があるのは東京都立川市曙町2-14-10、エトロワビル3Fだ。食材の買い物と運動のための外出を、生活の中でどう組み合わせるかという視点で場所を選べる。

営業時間は全曜日8:00〜23:30で、年中無休である。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガと常温のヨガがあり、ヨガ全体では25種類以上のレッスンを扱う。ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

初めてヨガを受ける人には、60分・税込1,980円の体験レッスンを用意している。体験料金にはヨガマットに加え、バスタオル2枚とフェイスタオル1枚のレンタルも含まれる。店の案内、料金のページ、ヨガ体験の予約を利用できる。トマトを献立に入れる日々に、外へ出て体を動かす時間も添えていこう。

参考文献

[1] Pre-meal tomato (Lycopersicon esculentum) intake can have anti-obesity effects in young women? — Vinha et al., 2014, International journal of food sciences and nutrition. DOI: 10.3109/09637486.2014.950206

[2] Lycopene in protection against obesity and diabetes: A mechanistic review. — Zhu et al., 2020, Pharmacological research. DOI: 10.1016/j.phrs.2020.104966

[3] Tomato-Soy Juice Reduces Inflammation and Modulates the Urinary Metabolome in Adults With Obesity. — Sholola et al., 2026, Molecular nutrition & food research. DOI: 10.1002/mnfr.70420

[5] Impact of tomatoes and tomato-derived products on obesity and cardiometabolic health: a systematic review and meta-analysis. — Sani et al., 2026, Food & function. DOI: 10.1039/d6fo00495d

[6] The Effect of Tomato Juice Consumption on Antioxidant Status in Overweight and Obese Females. — Pourahmadi et al., 2015, Women & health. DOI: 10.1080/03630242.2015.1050546

[13] Effect of tomato, tomato-derived products and lycopene on metabolic inflammation: from epidemiological data to molecular mechanisms. — Landrier et al., 2025, Nutrition research reviews. DOI: 10.1017/S095442242300029X

[14] Tomato juice consumption improves blood antioxidative biomarkers in overweight and obese females. — Ghavipour et al., 2015, Clinical nutrition (Edinburgh, Scotland). DOI: 10.1016/j.clnu.2014.10.012

[15] Effect of Tomato Consumption on Liver Steatosis in MASLD: A Randomized Controlled Trial (POMOSANO Study). — Tatoli et al., 2026, Nutrients. DOI: 10.3390/nu18152476

[16] Tomato and lycopene consumption is inversely associated with total and cause-specific mortality: a population-based cohort study, on behalf of the International Lipid Expert Panel (ILEP). — Mazidi et al., 2020, The British journal of nutrition. DOI: 10.1017/S0007114519002150

[18] The Effects of Lycopene and Tomato Consumption on Cardiovascular Risk Factors in Adults: A Grade Assessment Systematic Review and Meta-analysis. — Zamani et al., 2023, Current pharmaceutical design. DOI: 10.2174/1381612829666230726112510

冒頭の写真: 畑で育つ熟したトマトの実を写した写真。収穫前のトマトの様子が見える。(写真: George Chernilevsky / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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宮川涼 Founder
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