ナルトレキソンとブプロピオンの併用薬 食べたい気持ちに働く減量薬の試験と副作用

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続けられた人の成果と、安全性の課題を分ける

包括的な生活習慣への介入と併用薬を組み合わせた非盲検の無作為化試験では、通常の食事・運動の助言を受けた群より、26週の減量が大きかった。手順を守った参加者の解析で、体重変化率の群間差は8.52ポイントだった。追跡は78週まで続けられ、減量は持続していた。[16]

ただし、この試験には、16週で5%の減量に達しなかった薬剤群の参加者は薬を中止するという条件があった。さらに、比較群も26週の後には薬と生活支援を始めている。[16] 継続の条件、生活支援、解析する人の範囲が違う。

この試験では有害事象によって薬を中止した人が20.7%おり、吐き気による中止は7.0%だった。[16] 減量が続いたという結論と、中止するほどの負担を受けた人がいるという事実は、同じ結果の中に共存する。医師が効果だけでなく、続けられる状態かを確かめる意味はここにある。

実際の診療に近い情報として、韓国の肥満成人を前向きに追った多施設観察研究がある。安全性の評価対象は612人で、薬に関連する有害反応の報告は41.34%だった。主なものは吐き気、頭痛、めまいであり、高齢や併存疾患は有害事象との関連が見られた。[14]

この研究では効果を300人、安全性を612人で評価した。若いことや併存疾患がないことは、一定以上の減量と関連した。[14] 観察研究なので、年齢が若ければ必ず効く、持病があると効かない、と因果の話にはできない。比較試験とは異なる環境で、個別性を考える材料として読むのが適切だ。

循環器や精神面についても、結果を一色に塗らないでおきたい。主要試験では、一時的に平均血圧が上がった後に開始時より下がり、偽薬と比べてうつや自殺に関する事象の増加は見られなかった。[4] 一方、無作為化試験を扱ったレビューは、心拍数の小さな増加、そして非常にまれな重大な有害事象として自殺念慮やけいれんを挙げている。[18]

系統的レビューも、心血管疾患に関して追加のデータが必要だとしていた。[20] 特定の試験で見られた安心材料と、長い期間の安全性に残る課題は、同じ診察で扱うべき情報である。[4][18][20]

ここで扱った海外の研究結果を踏まえ、国内での使用可否や適応、現在の薬や持病との両立、不調の際の対応は医師に、薬の重なりや服用上の疑問は薬剤師にも確認する。

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脂肪が減っても、除脂肪量が増えたとは限らない

体重の内訳を調べた研究もある。主要な比較試験の参加者から、併用薬56人、偽薬26人の計82人を取り出し、体の組成を画像で測る二重エネルギーエックス線吸収法で52週までの変化を評価した解析である。併用薬群の総重量は−7.8%、脂肪量は−12.9%、除脂肪量は−4.1%だった。偽薬群ではそれぞれ−2.8%、−4.8%、−1.4%であった。[12]

除脂肪量は脂肪以外の組織をまとめた量で、筋肉だけを取り出した数値とは区別する。この解析で目を向けたいのは、脂肪量の減少率が除脂肪量の減少率より大きいことと、除脂肪量自体も減ったことが、同時に成り立つ点だ。[12] 脂肪と除脂肪量では、それぞれの開始時の量を基準に変化率を出している。したがって、−12.9%と−4.1%を足して、体重全体の減少率を求めることはできない。体重計の変化を体脂肪だけの変化として読むと、この内訳を見落とす。診察で体重の経過を見るときにも、体の中で何が減ったのかという問いを残しておきたい。

体重の内訳と割合の詳しい読み分けは「GLP-1の薬で減った体重の中身」の記事に譲る。この82人の解析では、脂肪に対する除脂肪量の比の調整後変化も調べられ、併用薬群0.069、偽薬群−0.056と、有意な群間差があった。著者らは、臨床的な意味や代謝への影響を明らかにするため、より大きな研究を求めている。[12]

体重以外の変化では、過体重または肥満を伴う2型糖尿病の成人505人の比較試験を、後から肝臓関連の指標に着目して解析した研究がある。両群とも構造化された生活習慣の助言を受け、56週の平均減量は併用群6.3kg、偽薬群2.5kgだった。[13]

肝脂肪や線維化リスクを推定する指標のうち、改善したものと動かなかったものがあった。肝脂肪の指標と一部の線維化リスク指標は併用群でより改善したが、別の線維化指標には両群とも変化がなかった。体重の変化は改善した指標と関連し、解析では最も強い予測因子だった。[13]

この結果を「薬が肝臓の線維化を治した」と言い換えることはできない。研究で測ったのは非侵襲的な推定指標であり、すべてが同じ方向に動いたわけでもなかった。[13] 肝臓の問題がある人ほど、体重の変化と検査値の変化を主治医に別々に見てもらう理由になる。

肝臓の指標を数値で見ると、肝脂肪を推定する指標は併用群−2.9、偽薬群−1.2、一部の線維化リスクを推定する指標は−0.80と−0.31だった。いずれも群間差は有意であった。一方、変化がなかった線維化指標と体重変化の相関は0.034で、有意な関連は認められなかった。[13] 減量幅で分けた解析では、5%未満の群より5%以上または10%以上減量した群で、肝脂肪と一部の線維化リスク指標の改善が大きかった。[13] 同じ肝臓関連の検査でも、どの指標を評価するかで得られた結果は異なる。

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よくある誤解

「同じ成分なら、自分で組み合わせても同じだろう」という読み方には飛躍がある。初期の用量探索試験には、放出の仕方が異なる製剤を使った複数の群があり、その後の主要試験では徐放性、つまり成分がゆっくり放出される製剤が使われた。[4][15] 成分名が並んでいることだけで、研究と同じ治療になるとは判断できない。服用法を試す材料として論文の用量を使わないことが大切だ。

「併用なら、単剤より必ずよく効く」とも限らない。単剤と併用を比べた用量探索試験では、併用群の一つはブプロピオン単剤との差が有意にならなかった。[15] 併用という名称だけで、あらゆる条件での優位性が決まるわけではない。比較した相手と、途中でやめた人の扱いまで合わせて判断したい。

「肝臓の数値が改善するなら、体重を減らす以上の特別な効果が証明された」という解釈も慎重さを要する。糖尿病の人の事後解析では、体重変化が肝臓関連指標の改善を最も強く予測していた。[13] 薬固有の直接作用と、減量に伴う変化を、その結果だけで切り離すことはできない。

今日からできること

  • 食事量を調整する取り組みを、週に何回、どの食事で行うか自分で決める。医療者から示された食事の範囲で、何週間続けるかも選び、実施した日と食後の空腹感を記録する。[4]
  • 体調に合う運動を、週に何回、1回何分にするか自分で決める。何週間続けて振り返るかを先に置き、実施した時間と翌日の疲れを記録する。最初から予定を埋めすぎず、仕事のある日にも続けられる長さから始める。[4]
  • 参加できる生活習慣支援のプログラムを選び、月に何回参加し、何か月続けるかを自分で決める。参加日と、支援の中で取り組んだ食事・運動の内容を記録し、通えなかったときは次に参加できる日を予定に入れる。[16]
  • 診察には、食べたい気持ちの変化、不調、現在使っている薬やサプリをまとめて持参する。薬の開始・中止・用量の変更は、処方医に相談する。

食欲が落ち着いた日も揺れた日も、生活の取り組みと体調を並べておくと、次の診察で話す内容が具体的になる。平均の減量率に自分を合わせようと急がず、続けた行動と身体の変化を診療につなげたい。

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食欲の治療と、立川で続ける運動

食欲の治療中に通う運動先を探すなら、オンザショア立川店では常温のヨガと溶岩ホットヨガを扱っている。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにあり、営業時間は8:00〜23:30、年中無休という条件を仕事や通院の時間と照らし合わせられる。

服薬中の参加については主治医に相談し、常温のヨガを含めて参加の可否を確認する。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

25種類以上のヨガから選べ、ホットヨガのスタジオには溶岩プレートが敷かれている。ピラティスやパーソナルトレーニングに加え、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも扱う。ヨガを体験する場合は、60分のレッスンとヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚の貸し出しを含めて税込1,980円となる。店の案内で内容を確かめ、料金とヨガ体験の予約を確認して、通える時間帯のレッスンを選ぼう。

参考文献

[3] A randomized, phase 3 trial of naltrexone SR/bupropion SR on weight and obesity-related risk factors (COR-II). — Apovian et al., 2013, Obesity (Silver Spring, Md.). DOI: 10.1002/oby.20309

[4] Effect of naltrexone plus bupropion on weight loss in overweight and obese adults (COR-I): a multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial. — Greenway et al., 2010, Lancet (London, England). DOI: 10.1016/S0140-6736(10)60888-4

[8] Naltrexone/Bupropion extended release-induced weight loss is independent of nausea in subjects without diabetes. — Hong et al., 2016, Clinical obesity. DOI: 10.1111/cob.12157

[10] Naltrexone/bupropion for obesity: an investigational combination pharmacotherapy for weight loss. — Billes et al., 2014, Pharmacological research. DOI: 10.1016/j.phrs.2014.04.004

[12] Characterization of the effect of naltrexone/bupropion on body composition. — Tardio et al., 2025, Diabetes, obesity & metabolism. DOI: 10.1111/dom.16235

[13] Assessing the effects of naltrexone-bupropion on hepatic steatosis and fibrosis in patients with T2DM and overweight or obesity: Insights from a placebo-controlled trial. — Saidi et al., 2025, Diabetes, obesity & metabolism. DOI: 10.1111/dom.70071

[14] Safety and Effectiveness of Naltrexone-Bupropion in Korean Adults with Obesity: Post-Marketing Surveillance Study. — Lyu et al., 2024, Drug design, development and therapy. DOI: 10.2147/DDDT.S492913

[15] Comparison of combined bupropion and naltrexone therapy for obesity with monotherapy and placebo. — Greenway et al., 2009, The Journal of clinical endocrinology and metabolism. DOI: 10.1210/jc.2009-1350

[16] Method-of-use study of naltrexone sustained release (SR)/bupropion SR on body weight in individuals with obesity. — Halseth et al., 2017, Obesity (Silver Spring, Md.). DOI: 10.1002/oby.21726

[18] The efficacy and safety of the naltrexone/bupropion combination for the treatment of obesity: an update. — Christou et al., 2015, Hormones (Athens, Greece). DOI: 10.14310/horm.2002.1600

[20] Naltrexone sustained-release/bupropion sustained-release for the management of obesity: review of the data to date. — Caixàs et al., 2014, Drug design, development and therapy. DOI: 10.2147/DDDT.S55587

冒頭の写真: 白い背景の上に置かれた、明るい黄緑色をした薬の錠剤の接写写真。(写真: Subhrajyoti07 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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