遺伝子検査で食事を選ぶと痩せやすいのか 体質別ダイエットを比べた試験の結果

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結果を受け取った人は、食べ方を変えたのか

体重の差が出ないとしても、自分の遺伝子の結果を知ること自体が、食生活を見直すきっかけになるのではないか。そう考える人は多いだろう。この問いにまとめて答えたのが、2023年の系統的レビューとメタ分析である。[13]

研究者らは7,899件の記録を調べ、遺伝子に基づく食事か運動の助言で行動を変えようとしたランダム化試験を、11の研究(14の報告)に絞り込んだ。[13] 食事の行動への効果は、標準化平均差で0.00(−0.11〜0.11)だった。[13] 標準化平均差は、研究ごとに物差しの違う結果を、ばらつきの大きさを単位にして並べ直した値で、0は二つの群に差が無いことを表す。心臓病や2型糖尿病の危険が高い人に限っても0.00、一般の人に限っても0.01だった。[13] 運動の行動も−0.01(−0.10〜0.08)で、同じく差は無かった。[13]

結論は明快で、遺伝子に基づく助言は、一般的な助言や、生活習慣や体の測定値に基づく助言より、食事や運動の行動を変えることはなかった。[13] 証拠の質は、食事の行動で低く、運動の行動で中程度と評価されている。[13]

遺伝子の情報を足す価値を、群を分けて確かめた大きな試験に、先に触れたFood4Meがある。欧州7か国の大人を、インターネット上で4つの群に分けた。[19] 一般的な食事の助言を受ける群、自分の普段の食事に基づく個別の助言を受ける群、それに体の測定値と血液の値を加えた群、さらに5つの遺伝子の違いまで加えた群である。[19] 参加者の平均年齢は39.8歳(18〜79歳)、59%が女性、平均のBMIは25.5で、1,269人が最後まで参加した。[19]

6か月後、個別の助言を受けた群は、一般的な助言の群より、赤い肉を5.48g、塩を0.65g少なくとり、飽和脂肪のエネルギーに占める割合を1.14ポイント下げていた。[19] 葉酸の摂取は29.6µg増え、食事の質を表す点数も1.27高かった。[19] ところが、体の測定値や遺伝子の情報を加えても、個別の助言の効き目が強まるという証拠は無かった。[19] 個別の助言の土台は、どの群でも自分の普段の食事だった。遺伝子の欄を足しても、その上には何も積み上がらなかったことになる。

同じ試験を、菓子や甘い飲み物のように脂肪・砂糖・塩が多く、なくても困らない食べ物(ここでは嗜好品と呼ぶ)の側から数え直した分析もある。[18] 開始時の1,607人のうち1,270人(女性57%)が6か月の介入を終えた。[18] オーストラリアの分類で数えると、嗜好品からとるエネルギーの割合は、個別の助言の群で31.2%、一般的な助言の群で32.7%と、個別の助言の群が低かった。[18] そしてこの分類では、遺伝子まで使った群が、体の測定値までの群より、嗜好品のエネルギーや脂肪、飽和脂肪、塩の割合を大きく減らしていた。[18]

主な分析の結論と、この数え直しの結果は、向きが少し違う。いまの時点で言えるのは、遺伝子の情報が行動を変える力は、11の研究を束ねた分析では見えず、1つの大きな試験の一部の数え方で差が出た、というところまでだ。[13][18][19]

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太りやすい型の違いは、腹囲で何cmか

遺伝子の違いが体格と無関係なわけではない。Food4Meの参加者を、太りやすさとの関係が知られるFTOという遺伝子の型で比べた分析がある。[4] 危険とされる型を2つ持つ人は、持たない人より腹囲が1.4cm大きく、BMIは0.9高かった。[4] 揚げ物を最も食べない人どうしで比べても、危険な型を2つ持つ人のBMIは1.4、腹囲は3.1cm大きかった。[4]

ところが、遺伝子の型と食べた物の組み合わせによって、BMIや腹囲が変わるという証拠は無かった。[4] 著者らは、この点を確かめるにも否定するにも、さらに研究が要るとしている。[4] 型による違いは平均で腹囲1.4cmほどで、しかも「この型ならこの食べ物を減らせばよい」という組み合わせは見えていない。太りやすさの遺伝が存在することと、検査の結果で食事を選べることは、別の話である。

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遺伝子より先に、体のいまの数字が語っていた

遺伝子でなければ、何が「誰に効くか」を教えてくれるのか。Food4Meの中で、6か月の個別の助言で血中コレステロールがよく下がった人と、下がらなかった人を比べた分析がある。[17] 変化の大きさで上下の4分の1ずつを取り出して比べると、年齢や体格などの特徴には差が無く、普段の食事も飲酒を除いて差が無かった。[17]

違っていたのは、血液の中の脂肪酸の組み合わせだった。よく下がった人はステアリン酸が多く、パルミチン酸が少なかった。[17] 年齢、開始時のコレステロールと血糖、5つの脂肪酸、飲酒量を組み合わせると、よく下がる人を82%、下がらない人を83%の割合で正しく見分けられた。[17] 判別に使った物差しは、同じ参加者のデータの中で選んだものだ。[17] それでも、反応の違いを見分ける手がかりが、そのとき測った体の値の中にあったことは目を引く。

ビタミンDの研究も、似た並びを見せた。18〜50歳の116人を3つの遺伝子の違いで調べ、遺伝子の型とBMIに合わせて量を決めたビタミンDと食事の計画を6か月続けた研究だ。[16] 血中のビタミンDの指標は20.84から37.64ng/mLへ上がり、BMIなども下がった。[16] 特定の型の人は、期間を通じてほかの人より値が低かった。[16] それでも、十分とされる値(30ng/mL以上)に届くかを最もよく予測したのは、開始時に測った血中の値で、予測の当たりやすさを表す数字は0.83だった。[16] BMIと遺伝子の型の組み合わせの効果も見られなかった。[16] 全員が遺伝子の型とBMIに合わせた量を受けた研究で、遺伝子を使わない量と比べたものではない。量は研究者が決めたもので、ビタミンDを飲むかどうかは医師に相談する話である。

ただ、体の数字なら何でも当たるわけでもない。609人の試験では、糖を飲んだ後のインスリンの値も手がかりにならなかった。[1]

減量の効きやすさの遺伝子探しは、まだ入口にいる

体重の多さに関わる遺伝子が100か所を超えて見つかっていても、減量の食事にどれだけよく反応するかは別の問いだ。2019年の研究は、食事の介入にどれだけ効率よく痩せるかへの遺伝の寄与はまだ分かっていない、と書き出している。[6]

この研究は、肥満の人が低カロリーの食事をとった二つの大きな介入の集団で、遺伝子全体を調べた。[6] カナダの1,166人で候補を見つけ、別の集団の789人で確かめると、NKX6.3という遺伝子の近くなど2つの場所が、減量の効きやすさと関係していた。[6] ショウジョウバエでこの遺伝子に当たるものの量を変えると、体内の中性脂肪の量が変わり、肝臓に似た働きの細胞を通じて脂質の代謝に関わることも示された。[6]

体重の多さの遺伝子探しは、10万人単位の解析で100か所を超える場所を挙げてきた。[8] 減量の効きやすさのほうは、千人ほどの集団で2か所の手がかりが出て、ハエで仕組みを確かめ始めた段階だ。[6] 研究の対象は欧州系の人やカナダの人で[6][8]、日本人にそのまま当てはまるかは分からない。検査の結果の紙に書かれた「あなた向けの食事」は、この入口の手前で作られている。

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よくある誤解

「遺伝子に合う食事を選べば、同じ努力でも多く痩せる」と思われやすい。609人を1年追った試験では、遺伝子の型と食事の組み合わせの効果は見られなかった。[1] 検査の結果で食事を割り当てた51人の試験でも、標準のバランス型の食事より減量は増えなかった。[9]

「自分の遺伝子の結果を知れば、やる気が出て食生活が変わる」という期待もある。11の研究をまとめた分析では、遺伝子に基づく助言は食事の行動も運動の行動も変えなかった。[13] 欧州7か国の試験では、普段の食事に基づく個別の助言が一般的な助言より食べ方を変えたが、遺伝子の情報を足しても効き目は強まらなかった。[19]

「太りやすい型なら、食事を工夫しても無駄だ」と考える人もいる。危険とされる型の違いは平均で腹囲1.4cmほどで、型と食べ物の組み合わせの効果も見つかっていない。[4] 危険の低い型の人がより多く減った試験でも、ほかの人も8週で2.9%減っていた。[9]

今日からできること

  • 低脂肪と低糖質のどちらにするかは、遺伝子の型より、1年続けられそうかで選ぶ。609人の試験の両群は、長く続けられる範囲で脂質か糖質を最も低くすることを目指し、どちらも平均5kg以上減った。[1] この試験はBMI28〜40で糖尿病のない人が対象だった。糖尿病の薬を使っている人は主治医に、痩せ型の人や食べ方の乱れの経験がある人は医師に、糖質や脂質を大きく減らす前に確かめる。
  • 自分の普段の食事を見て、赤い肉・塩・飽和脂肪の多い食品のうち減らすものを1つ選び、週に何回分を別の食品に置き換えるかを決める。[19]
  • 菓子や甘い飲み物などの嗜好品を、1日に何回まで、または週に何回までとるかを決める。[18]
  • 葉酸の多い緑の野菜や豆を、1日に何皿とるかを決める。個別の助言を受けた3つの群を合わせると、葉酸の摂取は一般的な助言の群より29.6µg多かったが、差は小さく、信頼区間の下限は0.21µgだった。[19]

検査の紙の外で決められること

遺伝子の型で食事を選べないのなら、どの型の人も、続けやすさを手がかりに食べ方と動き方を選ぶことになる。オンザショア立川店は8:00〜23:30の営業で年中無休、どの曜日も同じ時間帯に開いている。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンが組まれている。レッスンを選ぶ前に、利用の決まりを確かめておく。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。初めてなら、ヨガの体験が税込1,980円の60分レッスンで、ヨガマットとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚の貸し出しが含まれる。

店の案内はトップページ、料金は料金のページ、ヨガの体験の申し込みは体験の予約から開ける。

遺伝子検査の結果の紙が届いた日は、型の名前を読むより先に、この1週間に菓子や甘い飲み物を口にした回数を思い出す。

参考文献

[1] Effect of Low-Fat vs Low-Carbohydrate Diet on 12-Month Weight Loss in Overweight Adults and the Association With Genotype Pattern or Insulin Secretion: The DIETFITS Randomized Clinical Trial. — Gardner et al., 2018, JAMA. DOI: 10.1001/jama.2018.0245

[4] Fat mass- and obesity-associated genotype, dietary intakes and anthropometric measures in European adults: the Food4Me study. — Livingstone et al., 2016, The British journal of nutrition. DOI: 10.1017/S0007114515004675

[6] Genome-wide gene-based analyses of weight loss interventions identify a potential role for NKX6.3 in metabolism. — Valsesia et al., 2019, Nature communications. DOI: 10.1038/s41467-019-08492-8

[8] Gene-based meta-analysis of genome-wide association studies implicates new loci involved in obesity. — Hägg et al., 2015, Human molecular genetics. DOI: 10.1093/hmg/ddv379

[9] Differences in Weight Loss Between Persons on Standard Balanced vs Nutrigenetic Diets in a Randomized Controlled Trial. — Frankwich et al., 2015, Clinical gastroenterology and hepatology : the official clinical practice journal of the American Gastroenterological Association. DOI: 10.1016/j.cgh.2015.02.044

[13] The efficacy of genotype-based dietary or physical activity advice in changing behavior to reduce the risk of cardiovascular disease, type II diabetes mellitus or obesity: a systematic review and meta-analysis. — King et al., 2023, Nutrition reviews. DOI: 10.1093/nutrit/nuad001

[14] Nutrigenetic Tailored Diet Results in Long-Term (12 Months) Weight-Loss Compliance and Improved Cardiometabolic Outcomes in a Real-World Community-Based Setting. — Bensimhon et al., 2026, Nutrients. DOI: 10.3390/nu18162618

[16] Vitamin D genetic polymorphisms, adiposity, and hormonal response to a precision supplementation and genotype-guided diet intervention. — Stroia et al., 2026, Nutricion hospitalaria. DOI: 10.20960/nh.06050

[17] Phenotypic factors influencing the variation in response of circulating cholesterol level to personalised dietary advice in the Food4Me study. — Kirwan et al., 2016, The British journal of nutrition. DOI: 10.1017/S0007114516004256

[18] Personalised nutrition advice reduces intake of discretionary foods and beverages: findings from the Food4Me randomised controlled trial. — Livingstone et al., 2021, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/s12966-021-01136-5

[19] Effect of personalized nutrition on health-related behaviour change: evidence from the Food4Me European randomized controlled trial. — Celis-Morales et al., 2017, International journal of epidemiology. DOI: 10.1093/ije/dyw186

冒頭の写真: 遺伝学の研究室で、白衣と手袋を着けた2人がピペットや試料の容器を並べた実験台で作業している(写真: Aldo Tadeo Suárez Guido / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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