サフランで間食は減るのか 香辛料エキスの小さな試験と食欲が変わらない結果

細い糸状の形をした赤いサフランの柱頭が幾重にも重なっている様子 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

腹囲や血液の変化を、そのまま減量と呼ばない

2025年のメタ分析は、メタボリック症候群とその関連疾患がある人を対象に、25件の無作為化比較試験、1486人を統合した。空腹時血糖などには改善が認められたが、BMIと腹囲には有意な変化がなかった。ここでも、代謝に関わる検査値の変化と、体格の変化は同じ答えになっていない。[18]

具体例として、非アルコール性脂肪肝がある男女76人を調べた二重盲検の比較試験がある。サフランかプラセボを12週間補給し、両群に同様の食事と身体活動の条件を設定した。炎症や酸化ストレスに関係する一部の血液指標は改善した一方、体格や体組成には有意な変化がなかった。体組成とは、体重を構成する脂肪などの内訳を指す。[2]

この脂肪肝の試験は18〜65歳を対象とし、サフラン群とプラセボ群はそれぞれ38人だった。中心に調べたのは炎症を反映する血液指標の高感度CRPで、プラセボに対する差はマイナス1.80ng/ml、95%信頼区間はマイナス2.97〜マイナス0.63ng/mlと報告された。一方、肝酵素のALTやAST、別の炎症指標であるTNF-αには有意な変化がなかった。炎症を調べた研究の中でも、改善した指標と変わらなかった指標が分かれている。[2]

脂肪肝の試験[2]では、レプチンのプラセボに対する差はマイナス0.27ng/mlで、95%信頼区間はマイナス0.65〜マイナス0.10ng/mlだった。酸化ストレスに関連するMDAはマイナス1.01ng/ml、95%信頼区間はマイナス1.89〜マイナス0.14ng/ml。抗酸化能の指標であるTACには0.34μmol/Lの増加があり、95%信頼区間は0.08〜0.61μmol/Lと報告された。体格・体組成が変わらなかった結果と、これらの血液指標の変化が併記されている。[2]

さらに、運動を組み合わせた試験には、肥満と2型糖尿病がある男性60人を15人ずつ4群に分けた研究がある。筋トレと有酸素運動にプラセボを組み合わせる群、サフランだけの群、運動とサフランを組み合わせる群、普段の生活を続ける対照群を12週間比較した。運動群は週3回の併用トレーニングを行い、運動とサフランを組み合わせた群では炎症関連の指標の変化が他群より大きかった。間食を測った女性の試験とは、対象も介入も評価項目も異なる。[1]

安全性にも同じ区別が求められる。最初の間食試験では、抽出物の影響による脱落は報告されなかった。一方、2021年に複数のメタ分析を点検した研究では、サフラン摂取に伴う一般的な副作用として、吐き気、口の渇き、食欲不振、頭痛が挙げられている。重大な有害反応の報告はなかったが、その記述から、どんな人がどれだけ長く使っても問題がないとは判断できない。[8][14]

特に「食欲が落ちる」という言葉は、期待する結果にも、不調の訴えにも使われる。食べる量が減ったという一点だけで、好ましい変化と決めない姿勢が大切だ。体調の変化がある場合や持病・服薬がある場合には、自己判断で量を調整するより、使用しているものを示して医師に相談する。副作用の情報まで含めて評価することが、補給試験を生活に持ち込む際の基本になる。[8]

2025年の分析で、空腹時血糖のプラセボに対する平均差はマイナス6.67mg/dL、95%信頼区間はマイナス10.55〜マイナス2.78mg/dLだった。血糖の状態を反映するHbA1cの差はマイナス0.25%で、95%信頼区間はマイナス0.35〜マイナス0.14%。総コレステロールにはマイナス4.77mg/dLの差があり、その95%信頼区間はマイナス8.83〜マイナス0.71mg/dLだった。[18]

同じ分析では、インスリン抵抗性の指標、中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールに有意な変化がなかった。検索の範囲は2024年2月までで、対象はメタボリック症候群とその関連疾患を持つ人だった。採用数は前述の2022年の分析と同じ25件でも、こちらは血糖や脂質、血圧を主題にした集計である。[18]

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香辛料の色や香りと、試験用の抽出物を分ける

間食試験で調べられたのは、料理に加える量を参加者が自由に増減したサフランではなく、一定量の抽出物を入れたカプセルだった。別の女性の試験も、決められた量のカプセルを補給している。したがって、料理にサフランを足した場合に同じ間食抑制が起きる、あるいは香りをかぐだけで同じ結果になる、とする根拠にはならない。[6][14]

補給量は試験ごとに異なる。[2][6][14] 健康な女性の試験と、うつ病を伴う女性の試験では、対象も測定項目もそろっていない。補給量の比較には、対象と測定項目をそろえた試験が求められる。[6][14]

研究紹介が多く見える理由にも注意したい。2015年の心理・行動面に関する系統的レビューは12研究を採用したが、そのうち減量や間食行動を扱ったのは1研究だった。レビュー全体の研究数を「間食への効果を12研究が確認」と読み換えると、証拠の厚みを見誤る。論文が増えたように見えても、同じ小規模試験が繰り返し紹介されていることがある。[13]

2015年のレビューが採用した研究の内訳は、うつ病が6研究、月経前症候群が1研究、性機能障害と不妊が4研究、減量・間食が1研究だった。検索対象は英語の論文で、対照群を設けた試験を選び、研究の質は2人の評価者が独立して点検している。心理・行動面という広い看板の中で、間食に関する結果が占めた範囲が分かる。[13]

2021年のメタ分析を点検した研究でも、19件の系統的レビューとメタ分析を調べ、方法や報告の質の改善が求められた。サフランには研究があるという事実と、結論を強く信頼できるかという問いは別である。複数の国で、大きな規模の質の高い試験による確認が求められている。[8]

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よくある誤解

「気分によいなら、食欲も抑えられる」は飛躍がある。過体重とうつ病がある女性の試験では、抑うつ症状の点数の改善と、食への渇望に有意な効果がない結果が併存した。気分が改善した報告を、間食抑制の報告として紹介するのは避けたい。気分の悩みそのものを、減量のために我慢すべきこととして扱わないことも大切だ。[6]

「最初の試験で減ったのだから、飲めば同じだけやせる」とも言い切れない。軽度の過体重がある健康な女性の小規模試験で認められた差を、男性、持病のある人、長期間使う人へ広げるには距離がある。後年の過体重・肥満を対象とした統合結果では、体重と腹囲の有意な減少が確認されなかった。個別の成功談より広い範囲の結果も見ておきたい。[11][14]

「食べたい衝動が変わらない試験があるから、間食が減った報告も無意味」という読み方も粗い。実際に食べた回数と、内側にある欲求は別の項目である。結果が異なる背景として対象や条件の違いを考えることはできるが、どちらかを取り消す理由にはならない。サフランの現状は、間食への初期の期待があり、食欲と減量の確かな答えにはまだ届いていない、と捉えるのがよい。[6][11][14]

今日からできること

  • 間食の食事日誌を何日続けるか自分で決め、毎日食べた回数を数える。食べたい気持ちと実際に食べた出来事は別の欄に残す。[14]
  • 筋トレと有酸素運動をすでに無理なく続けている人は、同じ週に両方を組む日と、それぞれの回数を自分で決める。[1]
  • 食事量を急に削ることから始めず、普段の食事を取る時刻を翌日分まで決めて用意する。
  • 間食の袋を開けたまま食べている人は、その日に食べる回数と1回に用意する分量を自分で決め、食べ始める前に袋を閉じる。
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

サフランの香りから離れるひととき

サフランで間食が変わるかを考える日にも、体を動かす場は別に選べる。オンザショア立川店では常温のヨガと、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガを行っている。ヨガだけでも25種類以上のレッスンを扱い、ピラティスや女性専用のキックボクササイズ、パーソナルトレーニングも実施している。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。持病や服薬がある場合は、暑い環境での運動について主治医に確認し、常温のヨガを先に検討する。

ヨガの体験料金は税込1,980円で、レッスンの長さは60分。料金にはヨガマットとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚のレンタルを含む。店の案内・料金の詳細・ヨガ体験の予約窓口で内容を確かめられる。

JR立川駅北口から歩いて1分、エトロワビル3Fにある店舗の住所は東京都立川市曙町2-14-10。年中無休の営業は8:00〜23:30だ。間食の回数と食べたい気持ちを分けて見る週に、ヨガに通う日も自分で決める。

参考文献

[1] The effects of saffron (Crocus sativus L.) in conjunction with concurrent training on body composition, glycaemic status, and inflammatory markers in obese men with type 2 diabetes mellitus: A randomized double-blind clinical trial. — Hooshmand Moghadam et al., 2022, British journal of clinical pharmacology. DOI: 10.1111/bcp.15222

[2] The effect of saffron supplementation on some inflammatory and oxidative markers, leptin, adiponectin, and body composition in patients with nonalcoholic fatty liver disease: A double-blind randomized clinical trial. — Pour et al., 2020, Phytotherapy research : PTR. DOI: 10.1002/ptr.6791

[6] A placebo controlled randomized clinical trial of Crocus sativus L. (saffron) on depression and food craving among overweight women with mild to moderate depression. — Akhondzadeh et al., 2020, Journal of clinical pharmacy and therapeutics. DOI: 10.1111/jcpt.13040

[8] Saffron (Crocus sativus L.) and health outcomes: a meta-research review of meta-analyses and an evidence mapping study. — Lu et al., 2021, Phytomedicine : international journal of phytotherapy and phytopharmacology. DOI: 10.1016/j.phymed.2021.153699

[11] Effects of saffron (Crocus sativus L.) on anthropometric and cardiometabolic indices in overweight and obese patients: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. — Tahmasbi et al., 2022, Phytotherapy research : PTR. DOI: 10.1002/ptr.7530

[12] Clinical evidence on the effects of saffron (Crocus sativus L.) on cardiovascular risk factors: A systematic review meta-analysis. — Pourmasoumi et al., 2019, Pharmacological research. DOI: 10.1016/j.phrs.2018.11.038

[13] A systematic review of randomized controlled trials examining the effectiveness of saffron (Crocus sativus L.) on psychological and behavioral outcomes. — Hausenblas et al., 2015, Journal of integrative medicine. DOI: 10.1016/S2095-4964(15)60176-5

[14] Satiereal, a Crocus sativus L extract, reduces snacking and increases satiety in a randomized placebo-controlled study of mildly overweight, healthy women. — Gout et al., 2010, Nutrition research (New York, N.Y.). DOI: 10.1016/j.nutres.2010.04.008

[18] Effects of Saffron Supplementation on Glycolipid Metabolism and Blood Pressure in Patients With Metabolic Syndrome and Related Disorders: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. — Zhang et al., 2025, Phytotherapy research : PTR. DOI: 10.1002/ptr.8421

冒頭の写真: 細い糸状の形をした赤いサフランの柱頭が、幾重にも重なっている様子。(写真: Rainer Zenz / Public domain / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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