学校の授業と給食で子どもの肥満は減らせるか 学校ぐるみの試験が残した小さな差

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給食では「残さなかった量」より、食べた中身を見る

給食の成果を、空になった食器だけで判断できるだろうか。米国ルイジアナ州の学校を対象とした無作為化比較試験は、給食で何を選び、何を食べ、何を残したかを分けて評価した。対象は農村部の公立33校で、開始時の学年は小学4〜6年相当だった。[8]

研究では連続3日間の給食を食品の写真で調べ、介入前と、28か月にわたる肥満予防介入後の変化を比較した。子どもの「ちゃんと食べた」という申告だけに頼らず、選択と摂取と食べ残しを客観的に扱った点が特徴である。給食を出す側の工夫が、食べる段階まで届いたかを見ようとした。[8]

比較群に対する介入群のナトリウム摂取の変化は、18か月時点で給食当たり−206.3mg、28か月時点で−153.5mgだった。添加糖の摂取の変化も、28か月時点で給食当たり小さじ換算−3.5杯だった。添加糖という、食品に加えられた糖の指標についての結果であり、給食全体の糖質を同じだけ減らしたという意味にはならない。[8]

食べ残しには変化が見られなかった。それでも、選ぶ内容や実際に摂取する添加糖とナトリウムには改善があった。著者らは、提供するものと選ぶものを対象にした長期の介入や方針の重要性を指摘している。完食という見た目が変わらなくても、栄養面の成果は別に評価できる。[8]

測ったのはナトリウムや添加糖だけでなく、選択・摂取したエネルギーも含む。さらに分析では、人種とBMIを含めた統計モデルを用いて、選択と摂取の変化が群間で異なるかを検討した。食器の見た目を比べただけの研究とは、評価の手順が違う。[8]

ナトリウムについては、食べた量の前段階である「選んだ量」にも結果がある。18か月時点の群間の変化の差は、給食当たり−233.1mgだった。提供されたものから何を選ぶかを変える働きかけと、口に入った量を評価する手順が組み合わされている。残食だけに注目すると、この選択段階の変化を見落とす。[8]

添加糖の摂取は、18か月時点でも給食当たり小さじ換算−3.7杯という群間の変化の差を示した。途中の評価と最終評価を設けたことで、研究は長期介入の経過を確かめている。この数字は学校で食べた給食についての測定値であり、家庭で減らすべき砂糖の目標量とは区別して扱う。[8]

対象となった子どもの87%は、給食費の全額または一部の補助を受けていた。食べ物を選べる環境を学校に用意することを、家庭の経済的な条件と併せて考える上でも、対象の説明は欠かせない。この試験は、農村部の学校で日々提供される食事そのものに働きかけた。[8]

「選ぶ」と「食べる」を家庭の会話に置き換えるなら、まず給食に何が出たかを聞き、そのうち口にしたものを聞く。同じ献立でも、子どもが選んだ品と、実際に食べた品が分かれば、食器が空だったかだけを聞く場合とは違う話ができる。研究では写真を用いて量まで評価したが、家庭の会話で同じ精度の測定を目指す必要はない。提供、選択、摂取という順にたどると、学校の工夫がどこまで届いたかを考えやすくなる。[8]

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運動と水、家庭との連携は、どう組み合わせるか

学校での飲水と身体活動を組み合わせた研究もある。4校を、水の摂取、身体活動、その両方、介入を行わない比較条件に無作為に割り付け、6〜11歳の201人を調べた。仲間に影響を与える子どもを通して行動に働きかける方法であり、全員が同じ説明を聞くだけの授業とは異なる。[4]

結果は、水の摂取と身体活動の両方を扱った介入が、BMI zスコアを下げる上で最も有効だった。ただし、学校は各条件に1校ずつという小規模な構成であり、何が変化を生んだかについて、著者らもさらなる研究を求めている。具体的な減少幅も示されていないため、大きな効果が出たと膨らませない。[4]

家庭が関わる介入では、行動を助ける方法も検討されている。家庭と学校・地域にまたがる15研究のレビューでは、7研究が有効と評価され、行動の練習や社会的な支援の計画などが有効な研究で使われていた。学校だけと家庭だけの二者択一にするより、場所ごとの役割を見る方が結果に沿う。[10]

同レビューでは、有効な研究で使われた行動変容の技法は約10種類、そうでない研究では6.5種類だった。ただし、技法の個数を無作為に割り付けて比べた結果とは違う。家庭に大量の課題を渡せば効果が増す、と読まず、どんな支援が実際の練習や実行を助けたのかを問う数字である。[10]

例えば、授業で水や運動を取り上げたなら、家庭で別の難しい課題を足す前に、子どもが自分で飲み物を選べる機会や、遊びで体を動かす機会を考える。研究で扱った行動を家庭で練習するなら、子どもが選び、実行できる場面を用意したい。[4][10]

移住背景のある子ども525人を調べた集団単位の無作為化比較試験では、身体活動、果物・野菜の摂取、画面利用、清涼飲料を対象に、1年間の学校介入を行った。果物・野菜の摂取には有意な効果があったが、身体活動と清涼飲料では有意な群間差が認められなかった。行動は保護者への質問票で評価されている。[16]

この試験の子どもは平均7.1歳で、ばらつきを示す標準偏差は0.7歳だった。開始時と1年後に、日々の画面利用、身体活動、清涼飲料、果物・野菜の摂取を保護者への質問票で調べた。身長や体重の測定とは異なり、家庭での様子を知る保護者の回答を通して、生活行動の変化を捉えた評価である。[16]

果物・野菜の摂取では効果が小さいながら有意で、身体活動や清涼飲料では一部に強い傾向があっても有意差はなかった。画面利用も介入の対象と測定項目に含まれるが、成果を述べる際には、改善が確認された行動の名前を具体的に挙げたい。研究者らは、1年を超えて続ければさらに変化が得られる可能性を挙げている。[16]

果物・野菜の結果を家庭で受け止める際には、学校で教わったことを話せるかだけでなく、実際に食べる機会に目を向けたい。例えば、子どもと一緒に食卓に出す野菜を選ぶ場面をつくる。これは学校介入を家庭だけで再現する方法として確立されたものではなく、研究が対象にした食行動を日常で扱うための工夫である。摂取に変化があったという結果からは、体重の変化だけを待たず、食べ方そのものにも注目する視点が得られる。[16]

同じプログラムでも、動いた行動と動かなかった行動がある。野菜の変化を見て運動まで改善したことにせず、運動に差がないから食事の変化も無意味としない。この切り分けは、家庭で学校の取り組みを受け止める際にも役立つ。子どもの生活を一括して「できた」「できない」に分けるより、変わった部分を具体的に見る読み方だ。[16]

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終了直後の成果を、その後まで持ち越せるか

学校で新しい取り組みが始まると、始めた直後には話題になりやすい。けれども研究で大切なのは、実施中と終了後を分けることだ。スウェーデンの家族支援試験では、開始時に肥満のある子どもに見られたBMI zスコアの低下が、介入終了から5〜6か月後には統計的に有意でなくなった。[6]

これは全員の数値が元通りになったと断定する結果とは異なる。追跡時点で明確な差を確認できなくなったということだ。研究者らは、効果が時間とともに弱まったことから、プログラムを続け、より長い期間評価することを提案している。終了式があることと、成果が定着したことは別に扱いたい。[6]

2009年のメタ分析でも、1年を超えて続いたプログラムの方が、短いものより有効だったと報告された。ただし、その傾向を根拠に、どの学校も同じ期間を続ければよいと決めることはできない。内容や対象が異なる研究の比較であり、期間だけを切り離した万能の設計図にはならない。[3]

給食の研究が長期にわたり、提供と選択の仕組みを対象にしたことも、続け方を考える材料になる。授業の配布物が残るだけでなく、実際に選ぶ場がどう保たれるか。家庭への働きかけも、知識を一度受け取るだけでなく、練習や周囲の支えにつながるか。持続という論点を、子どもの根気だけに戻さず考えたい。[8][10]

学校から結果の報告が来たら、実施直後なのか、その後も確かめたのかを見分ける。学校に質問できる機会があれば、「続ける部分はどこか」と聞く方法もある。短期の良い結果を喜びつつ、その後を問い続ける姿勢は、成果を否定することではなく、成果を保つ条件を探すことだ。[2][6]

よくある誤解

「食育の授業をすれば、体格も必ず改善する」。食事・栄養だけを扱った介入について、2024年の研究統合ではBMI zスコアの明確な改善を確認できなかった。一方、別の試験では果物・野菜の摂取が変わった。知識、食べ方、体格を同じ成果として数えず、それぞれ測った結果を受け取るのが妥当だ。[16][18]

「平均のBMIに差がないなら、その学校の活動は全部失敗だ」。過体重・肥満のオッズには差があっても、平均BMIに明確な差がない研究統合がある。また、全員の効果は小さくても、開始時に肥満のある群には差が見られた試験もある。平均だけでは分からない対象別の結果を確かめたい。[3][6]

「給食を残さなくなれば、食生活改善の証拠になる」。食べ残しが変わらず、添加糖とナトリウムの摂取が減った試験がある。逆に、皿が空になった事実だけから、研究が測ったような摂取内容の変化を判断することもできない。完食だけを健康の成績表にしない読み方が、この給食研究から得られる。[8]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 帰宅後のどの場面で水を飲むか、1日に何回用意するかを子どもと決め、その場面に水を置く。[4]
  • 果物か野菜を週に何回食卓に出すかを家族で決め、買い物と食事に組み込む。[16]
  • 家族で体を動かす遊びを選び、週に何回、1回何分なら一緒にできるかを決めて行う。[4][10]
  • 給食で選んだ品と実際に食べた品を何日分聞くか決め、帰宅後に子どもと話す。[8]

学校での実践を知る親に、ヨガの選択肢

学校での身体活動を子どもと話す保護者には、大人自身の運動を選ぶ場として、オンザショア立川店の常温ヨガという選択肢もある。学校への送り迎えや仕事のある日も含め、営業は全曜日8:00〜23:30で年中無休。家族の用事と行き来する際の所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fで、JR立川駅北口から徒歩1分となる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。家族を支える大人が通う際も、ヨガだけで25種類以上という選択肢がある。ヨガの体験では税込1,980円で60分のレッスンに参加でき、バスタオル2枚とフェイスタオル1枚、ヨガマットをレンタルできる。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。店舗案内・料金・ヨガ体験の予約で利用に必要な情報を確認できる。学校での取り組みを家族で話す際には、大人が参加するヨガの日についても相談する。

参考文献

[2] Global school-based childhood obesity interventions: a review. — Ickes et al., 2014, International journal of environmental research and public health. DOI: 10.3390/ijerph110908940

[3] School-based interventions on childhood obesity: a meta-analysis. — Gonzalez-Suarez et al., 2009, American journal of preventive medicine. DOI: 10.1016/j.amepre.2009.07.012

[4] The effect of a multi-component school-based social network intervention on children’s body mass index: a four-arm intervention study. — Polman et al., 2024, Psychology & health. DOI: 10.1080/08870446.2023.2179084

[6] Universal healthy school start intervention reduced the body mass index of young children with obesity. — Patterson et al., 2024, Acta paediatrica (Oslo, Norway : 1992). DOI: 10.1111/apa.17164

[8] Efficacy of a school-based obesity prevention intervention at reducing added sugar and sodium in children’s school lunches: the LA Health randomized controlled trial. — Hawkins et al., 2018, International journal of obesity (2005). DOI: 10.1038/s41366-018-0214-y

[10] Combined home and school obesity prevention interventions for children: what behavior change strategies and intervention characteristics are associated with effectiveness? — Hendrie et al., 2012, Health education & behavior : the official publication of the Society for Public Health Education. DOI: 10.1177/1090198111420286

[16] Effects of a Randomised Controlled School-Based Health Promotion Intervention on Obesity Related Behavioural Outcomes of Children with Migration Background. — Kobel et al., 2017, Journal of immigrant and minority health. DOI: 10.1007/s10903-016-0460-9

[18] Comparative effectiveness of school-based obesity prevention programs for children and adolescents: a systematic review and network meta-analysis. — Hassan et al., 2024, Frontiers in public health. DOI: 10.3389/fpubh.2024.1504279

冒頭の写真: 学校の屋外に設けられた遊び場を写した、横長の構図の写真(校庭)(写真: Unidentified / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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