脂肪吸引で代謝まで変わるのか 取り除いた脂肪と検査値が同じ答えにならない理由

仰向けに横たわる成人女性の腰まわりと腹部を体の左側から撮影した写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

術後の生活は、形の変化だけで採点できない

腹部を含めて脂肪吸引をした17人と、腹部を含めなかった11人を比べた2025年の研究もある。術前と、術後1、3、6か月に検査し、どちらの群でも血糖、インスリン、インスリン抵抗性の指標などに有意な低下を認めた。低下は腹部を含めた群でより大きかった。[12]

これは部位の違いに目を向けた結果である。ただし比較は「腹部を含む処置」と「腹部を含まない処置」であり、手術を受けない人との比較とは条件が違う。術後に改善したという情報と、処置自体の寄与を見積もる情報を、同じ強さで受け取らないようにしたい。[12]

この研究では、血糖だけでなく、糖の状態をみる検査項目としてHbA1cやCペプチドも測っている。これらも両群で有意に低下し、腹部を含む群で低下が大きかった。評価した複数の検査項目で、処置の部位による違いが報告された。[12]

肥満の女性123人を90日間追った研究では、大容量の脂肪吸引後にインスリン感受性や安静時代謝率、炎症関連の指標が改善した。対象の平均BMIは32.8で、主に体の中心部に脂肪が分布していた。これは、特定の体格と脂肪分布の女性で得られた結果である。[16]

この報告では、術後21日と90日の測定の間には有意な変化を認めなかった。術前との比較で改善が見られたことと、術後の測定を重ねるたびに改善が進むことは区別される。安静時代謝率、炎症の指標、インスリン感受性を同じ期間に評価した点も、この報告の特徴だ。[16]

女性123人の研究では、インスリン感受性などの変化は脂肪量とウエスト・ヒップ比の減少に相関していた。ウエスト・ヒップ比は腹囲と臀囲の比で、対象者の平均は0.91だった。体重だけでなく、脂肪分布に関する指標も合わせて評価した報告である。[16]

では、術後に動く生活を続ければ、体重も必ず維持できるのだろうか。脂肪吸引を受けた526人を追跡したコホート研究では、術後平均11.7か月と24.3か月の時点で身体活動などを調べた。調整後の解析で、身体活動とBMIに有意な横断的・縦断的関連は認められなかった。[20]

コホート研究は、対象者を追って変化や関連を調べる方法である。この結果は「よく動く人ほど術後のBMIが低い」という強い関連を支持しなかった。一方、運動を割り付けて行わせた試験ではないため、運動を始めても意味がない、と逆向きに結論することもできない。[20]

同じ研究では、皮下脂肪の厚みをつまんで測る皮脂厚の合計に、異なる追跡時点どうしで強い相関があった。身体活動の追跡時点間の相関はそれより低かった。術後の体の指標と日々の活動は、常に一緒に動くものとして扱えない。体重の表示だけで生活の取り組みを採点しないためにも、このずれを覚えておきたい。[20]

脂肪吸引後の身体活動を追った研究では、活動量の順位が変わる人もいた。追跡時点間の相関係数は、皮脂厚合計が0.74、身体活動が0.24だった。身体活動では、集団を5等分した区分で同じ区分か隣の区分にとどまった人が61.4%だった。体の指標の持続と、行動の持続を別々に調べた結果である。[20]

脂肪吸引と減量を扱ったナラティブレビュー、すなわち代表的な研究を論じて整理した総説では、術後に特定の場所へ脂肪が再び蓄積することと、エネルギー収支の関係が論点になっている。著者らは、消費が摂取を上回る収支によって、その再蓄積を避けられる可能性を述べている。[5]

この総説では、エネルギーの貯蔵が減る介入に対して、体が複雑な代償反応を起こすことも論点だ。体重の減少だけでなく、減量を維持する難しさと、脂肪吸引が内分泌の信号へ及ぼす影響を一緒に扱っている。施術の目標と、日々の食事や活動をどう続けるかを別の課題として扱う方が、研究の論点に合う。[5]

服の線が変わることを望むなら、本人が気にしている体形の目標を言葉にできる。健康面を望むなら、血糖なのか血中脂質なのか、何を確かめるのかを医師と共有できる。体重が動いたという結果だけで、血液の結果表まで合格にしない。研究で別々に測っている項目は、生活の中でも別々に評価する手掛かりになる。[4][14][18]

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よくある誤解

「脂肪を取り除けば、糖の代謝も必ず良くなる」という思い込みは、女性のメタ分析と一致しない。対照群との比較で有意な変化を認めなかった結果がある一方、新しいメタ分析では血糖やインスリンの低下が報告されている。どちらかを消して単純な宣伝や否定にするより、対象と比較の違いを残して考える方が正確だ。[7][14]

「有意差があるなら、生活や治療が大きく変わるほどの効果だ」という受け止めにも注意したい。血糖の平均低下4.25 mg/dLという数字は、変化の大きさを考える材料になる。しかし、それを根拠に糖尿病の治療を減らせる、将来の病気を防げると決めることはできない。解析で報告された検査値の変化と、読者個人の治療判断は分けるべきだ。[14]

「吸う量を増やせば、健康上の利益も比例して増える」という見方にも根拠は足りない。術後の体重減少と吸引量に相関がなかった研究があり、吸引量と代謝の指標の関連も項目ごとに異なる。量が大きいというだけで、減量幅や健康上の成果まで大きいとは言えない。[4][18]

レプチンが減ったことも、体に好ましい変化が一通り起きた証拠にはならない。吸引量とレプチンや空腹時インスリンに関連があっても、同じ解析では脂質や血圧などとの関連が認められていない。目立つ項目を代表選手にして、測った項目すべての成績を語らせないようにしたい。[18]

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今日からできること

  • 術後の運動再開が認められたら、続ける身体活動を1つ選び、週に何回行うかを自分で決め、予定に入れて実行する。[20]
  • 食事と間食を合わせた摂取量を見直し、食べすぎにつながる追加分を1つ選んで減らす。エネルギー収支を考える際は、手術で取り除いた量とは分けて扱う。[5]
  • 体重を量る回数を週1回など自分で決め、身体活動の回数と一緒に記録する。体重と活動の変化を並べ、片方だけからもう片方の成果を決めない。[4][20]
  • 次の診察に向けて、体形で変えたい点と血糖・脂質で確かめたい点を分けて整理し、運動再開の条件も医師に確認する。

脂肪吸引後に確かめるヨガの内容

溶岩ホットヨガスタジオのオンザショア立川店には常温のヨガもある。溶岩プレートを敷いたスタジオで行うホットヨガもあり、25種類以上あるヨガのレッスンから、脂肪吸引後に認められた活動範囲に合う内容を確認できる。脂肪吸引後に参加を考える人は、まず医師に運動再開の可否と活動範囲を確かめる。術後に溶岩ホットヨガの高温の室内を使ってよいかも医師に確かめ、まず常温のヨガから考える。

医師から運動を止められている方は利用できない。

妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

税込1,980円で受けられるヨガ体験には、60分のレッスンと貸し出し品がまとまっている。借りられるのはヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚だ。ほかの種目にはピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。

JR立川駅の北口から徒歩1分、所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。営業は全曜日8:00〜23:30で、年中無休。店のトップには店の案内、料金ページには料金があり、ヨガの体験は予約ページで受け付けている。脂肪吸引後に参加できる活動範囲が分かったら、ヨガの案内と照らして選ぶ。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[4] Weight Loss After VASER-Assisted Liposuction. — Kandulu, 2024, Aesthetic plastic surgery. DOI: 10.1007/s00266-023-03775-4

[5] Weight Loss: How Does It Fit in With Liposuction? — Davis et al., 2020, Dermatologic surgery : official publication for American Society for Dermatologic Surgery [et al.]. DOI: 10.1097/DSS.0000000000002225

[6] Metabolic effects of lipectomy and of adipose tissue transplantation. — Davis et al., 2023, Obesity (Silver Spring, Md.). DOI: 10.1002/oby.23601

[7] The effects of abdominal lipectomy in metabolic syndrome components and insulin sensitivity in females: A systematic review and meta-analysis. — Seretis et al., 2015, Metabolism: clinical and experimental. DOI: 10.1016/j.metabol.2015.09.015

[10] Influence of Large-Volume Liposuction on Metabolic and Cardiovascular Health: A Systematic Review. — Sailon et al., 2017, Annals of plastic surgery. DOI: 10.1097/SAP.0000000000001195

[12] Metabolic Effects of Liposuction on Glucose and Insulin Homeostasis with and Without Abdominal Fat Removal. — Kandulu, 2025, Aesthetic plastic surgery. DOI: 10.1007/s00266-024-04373-8

[14] Effect of Liposuction on Body Weight and Serum Concentrations of Leptin, Lipids, Glucose, and Insulin: A Meta-Analysis. — Gómez-Sámano et al., 2023, Plastic and reconstructive surgery. DOI: 10.1097/PRS.0000000000009913

[15] The Effect of VASER Abdominal Liposuction on Metabolic Profile in Overweight Males. — Gibas-Dorna et al., 2017, American journal of men’s health. DOI: 10.1177/1557988316674841

[16] Changing the metabolic profile by large-volume liposuction: a clinical study conducted with 123 obese women. — D’Andrea et al., 2005, Aesthetic plastic surgery. DOI: 10.1007/s00266-005-0089-x

[18] Suction-assisted lipectomy fails to improve cardiovascular metabolic markers of disease: a meta-analysis. — Danilla et al., 2013, Journal of plastic, reconstructive & aesthetic surgery : JPRAS. DOI: 10.1016/j.bjps.2013.07.001

[20] Prospective and Bidirectional Cross-Sectional Associations between Body Mass Index and Physical Activity following Liposuction: A Cohort Study. — Valente et al., 2016, Plastic and reconstructive surgery. DOI: 10.1097/PRS.0000000000002253

冒頭の写真: 仰向けに横たわる成人女性の腰まわりと腹部を、体の左側から撮影した写真。(写真: Elements Of This World / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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