胃内バルーンの減量はいつまで続くか 風船を取り出した後の体重と支援を考える

ソファに座り手に持った医療画像を示しながらノートパソコンを前に話す医師 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

取り出した後の体重は、どこまで分かっているか

長期の見通しを考える際に重要なのが、2019年に報告された後ろ向きコホート研究である。過去にバルーンを入れて取り出した人へ電話で連絡し、以前と現在の体重、満足度、別の減量手段を使ったかを尋ねた。連絡対象99人のうち65人が参加に同意した。[11] 診療の過程を後からたどる研究なので、全員を同じ条件で追う試験とは性格が異なる。

治療期間は3〜10か月で、治療終了時には平均で開始時体重のおよそ12%が減っていた。一方、取り出してから平均3.3年の追跡では、78.7%が再増量または追加の肥満治療を経験していた。処置に満足した人は39%で、減量への満足も半数未満だった。[11] 終了時の減量と、その後に感じる満足が一致するとは限らない。

特に注意したいのは、「再増量または追加治療」という組み合わせで数えた結果である。再増量の大きさと、追加治療を受けた理由は、この割合とは分けて確かめる情報になる。また、別の治療を受けたことと、何の支援もなく体重が増えたことは、本人にとって異なる経験になる。報告の言葉を狭めずに受け取ることが、結果を過大にも過小にも見せない読み方になる。[11]

2008年のレビューも、バルーンを外した後の1年間に、減った体重の25〜40%が戻ることを考慮すべきだとしていた。[2] これは開始時体重の25〜40%が増えるという意味とは異なる。元の体重、最も減った時点、現在の体重のどこを基準にしているかで、「戻った割合」の意味は変わる。

一方、維持に関して良好な結果を報告した研究もある。2025年の飲み込む型のバルーンについての単施設の後ろ向き観察研究には、肥満のある497人が含まれ、平均減量14.3%、12か月時点で86%が体重を維持したと報告された。[19] こちらは無作為化比較試験ではなく、別の型の器具を使った集団の結果である。数年後を調べた研究と直接並べて、優劣を決めることはできない。

良好な数字が出た研究には、追跡できた人を確かめる視点も役立つ。成人202人を対象とした2018年の後ろ向き研究では、食事と運動に焦点を当てた生活支援を併用し、6か月でバルーンを回収した。開始時体重からの減量割合は6か月で11.4%、12か月で14.7%と報告されたが、データが得られた人数はそれぞれ101人と12人だった。[8]

この経過だけを見て、「外した後も全員がさらに減量できた」とは読めない。最後まで体重が分かった人が、最初に治療した人たち全体をどこまで代表しているかが残るからだ。[8] 治療の説明で長期のグラフを見せてもらうなら、線の高さに加えて、その時点で何人が残っているかを見る。体重の線が伸びていても、人数の列は短くなっていることがある。

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支援を続ける選択と、体への負担を一緒に考える

取り出した後の戦略として、薬を併用した研究もある。2025年の前向き比較研究では、18〜65歳で、体重と身長から算出する肥満度の指標であるBMIが27以上の成人を、胃内バルーンのみの群と、セマグルチドを加える群に割り付けた。完了したのは各群20人、合計40人で、薬は治療中に始め、6か月での回収後も続けられた。[1] セマグルチドは、この研究で併用された薬の名称である。

開始から12か月時点の平均減量は、併用群33.03kgに対し、バルーンのみの群15.56kgだった。回収後の変化では、バルーンのみの群は平均2.79kg増え、併用群はさらに平均3.94kg減った。[1] 維持期にも治療を続ける戦略を考える材料にはなるが、完了者の少ない研究の平均を、自分に約束される減量と受け取らないようにしたい。

この併用群では、回収後も薬による治療が続いている。[1] 薬を始めるか、続けるか、どの治療を選ぶかは医師に判断を求める対象である。回収後に受ける支援には、生活面だけでなく、医師が選ぶ追加治療も含まれる。

食べ方への支援も検討されている。18〜55歳の成人114人を対象とした比較研究では、バルーン群と、考え方や行動のパターンに働きかける認知行動的アプローチの群を比べた。6か月で開始時体重の10%以上を減らした人は、バルーン群75%、認知行動的アプローチ群42.6%だった。[18] どちらの群にも減量した人がおり、支援の方法ごとに結果を評価できる。

著者は併用の可能性にも言及しているが、調べたのは別々に受けた群の比較であり、組み合わせた効果は今後の検討課題である。[18] 食べ方の支援に何を期待するか、体重以外にどんな行動を扱うかも、治療の相談で具体化したい。

認知行動的アプローチとの比較では、バルーン群60人、認知行動的アプローチ群54人の全員が研究を完了した。体重だけでなく、開始時と6か月後に身体計測、血液の検査、血圧も調べている。両群とも、HDLコレステロールを除くメタボリックシンドローム関連の指標に有意な改善があり、改善はバルーン群でより大きかった。[18] 体重の達成率に加えて検査の変化も比較しており、治療の相談では自分のどの項目を追うかも確かめたい。

負担も判断に含める。成人202人の研究では、吐き気73.8%、嘔吐49%、腹痛25.2%が報告され、6.4%が予定の治療期間より早く回収した。バルーンの移動による小腸の閉塞で、手術による回収が必要になった人もいた。[8] 負担の説明を受ける際には、自分が使う器具でどのような症状が報告されているかを確かめたい。

飲み込む型の観察研究でも、吐き気や嘔吐、腹痛、逆流などが報告されている。[19] 処置の簡便さと、症状が出ないことを同じ意味にしないことだ。症状への対応や連絡先、治療を中断する場合の段取りは医師に確認する。通勤や家事の予定もある生活に、減量の利益と負担の両方を置いて考えたい。

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よくある誤解

「入れている間に減れば、その体重が新しい定位置になる」という見方は、長期研究と合わない。終了時に平均約12%減量した集団でも、その後の再増量や追加治療が多く報告されている。[11] 減量の達成と維持を別々の目標にすれば、体重が戻り始めたときも、支援を見直す話をしやすくなる。

「風船を取り出せるなら、体への負担も小さいはず」という受け止め方にも注意したい。吐き気や嘔吐が生活に影響することや、予定より早い回収、手術が必要な合併症を経験した人が研究には含まれる。[8] 戻せる治療であることと、負担を伴わないことを一緒にしない。体重の利益だけを聞いて手続きを進めるのは、判断材料が片側に寄る。

「戻ったのは本人が頑張らなかったから」という説明も、ここで取り上げた研究からは導けない。古い系統的レビューは、食べ方を変える励ましや行動面の支援に触れており、近年の技術的レビューも併用・後続の減量戦略を検討対象にしている。[6][7] 個人の気合いで片づけるより、支援を続ける設計を問い直す方が、研究が扱っている課題に近い。

今日からできること

  • 食事の支援を受けている人は、自分が続けやすい食事の時刻を選び、その食事で支援内容に沿った食べ方を実行する。[7][8]
  • 運動を許可されている人は、生活支援で扱う活動から続けたいものを選び、始める時刻を自分で決めて体を動かす。[8]
  • 回収後も、治療前・回収時・現在の体重を並べて変化を確かめる。[11]
  • 次の受診では、回収後の支援の受け方と、再増量や症状が現れたときの連絡先を確かめる。[6][8][11]
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胃内バルーンの回収後、常温ヨガという選択肢

オンザショア立川店には、常温のヨガとピラティスがある。胃内バルーンの治療中や回収後に運動を始める時期・内容は主治医に相談し、溶岩ホットヨガの利用も確かめ、まず常温のヨガから考える。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

ヨガの体験は60分、参加費は税込1,980円で、ヨガマットとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚のレンタルを含む。ヨガには25種類以上のレッスンがあり、溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガのほか、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱う。

JR立川駅北口から徒歩1分、エトロワビル3Fにあり、住所は東京都立川市曙町2-14-10。全曜日8:00〜23:30の営業で、年中無休だ。店舗のトップで案内を読み、料金ページで費用を確認できる。ヨガの申し込みは体験予約へ。胃内バルーンの回収後に続ける活動として、医師に確認した内容と常温ヨガの案内を照らし合わせる。

参考文献

[1] Adjunctive Semaglutide in Patients Undergoing Intragastric Balloon for Weight Loss: 12-Month Prospective Comparative Study. — Barakat et al., 2025, Obesity surgery. DOI: 10.1007/s11695-025-08368-5

[2] Intragastric balloon treatment for obesity: what does it really offer? — Mathus-Vliegen, 2008, Digestive diseases (Basel, Switzerland). DOI: 10.1159/000109385

[4] Intragastric balloons in comparison with standard therapy for obesity–a randomized, double-blind trial. — Lindor et al., 1987, Mayo Clinic proceedings. DOI: 10.1016/s0025-6196(12)65069-1

[6] AGA Technical Review on Intragastric Balloons in the Management of Obesity. — Shah et al., 2021, Gastroenterology. DOI: 10.1053/j.gastro.2021.02.043

[7] Intragastric balloon for obesity. — Fernandes et al., 2007, The Cochrane database of systematic reviews. DOI: 10.1002/14651858.CD004931.pub2

[8] Real-World Safety and Efficacy of Fluid-Filled Dual Intragastric Balloon for Weight Loss. — Agnihotri et al., 2018, Clinical gastroenterology and hepatology : the official clinical practice journal of the American Gastroenterological Association. DOI: 10.1016/j.cgh.2018.02.026

[11] Intragastric balloon treatment of obesity: Long-term results and patient satisfaction. — Haddad et al., 2019, The Turkish journal of gastroenterology : the official journal of Turkish Society of Gastroenterology. DOI: 10.5152/tjg.2019.17877

[12] Efficacy of Intragastric Balloons for Weight Loss in Overweight and Obese Adults: a Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials. — Kotinda et al., 2020, Obesity surgery. DOI: 10.1007/s11695-020-04558-5

[13] Intragastric Balloon Treatment for Obesity: Review of Recent Studies. — Tate et al., 2017, Advances in therapy. DOI: 10.1007/s12325-017-0562-3

[18] Comparative Study of Intragastric Balloon and Cognitive-Behavioral Approach for Non-Morbid Obesity. — Majanovic et al., 2014, Hepato-gastroenterology. DOI:

[19] Swallowable Gastric Balloon: As a Noninvasive Option for Weight Loss. — Palermo et al., 2025, Journal of laparoendoscopic & advanced surgical techniques. Part A. DOI: 10.1177/10926429251359390

冒頭の写真: ソファに座り、手に持った医療画像を示しながら、ノートパソコンを前に話す医師(写真: Shixart1985 / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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